181. ビッグ・ウェンズデー
サーフィン仲間の友情と生き様を描いた心に残る青春映画。若者ならではの怖いもの知らずの乱れたパーティーや懲役逃れの無茶苦茶な行為などと同時に、戦死した仲間の追悼の場面や精神的に成長していく様子をさわやかに描いている。どんな人でも、永遠に続くのではと感じたであろう若い時代も長くは続かない。年月の経過は、友を離ればなれにし、愛を消し去るのに十分だった。そして、ついに伝説の大波がやってくる。かつての友は集い大波に挑戦する。自分たちの生きた証を確認するかのように。人間は、たとえ不器用な生き方しかできなくとも、自分の気持ちに正直である心意気があれば、誰でも輝けるのかもしれない。ベアに乾杯! 8点(2004-01-27 00:49:36) |
182. 危険な情事
これを初めて見た時から16年、未だにグレン・クローズが私の浮気への欲望を止めている。この危ない女性が夫婦円満に貢献していると考えると、素直に喜べないが。 8点(2004-01-16 00:05:56)(笑:2票) |
183. リベンジ(1990)
《ネタバレ》 悲しい許されない愛の話です。ケビン・コスナー主演の作品の中ではかなり好きなほうです。アンソニー・クインはさすが存在感が抜群ですね。こういう名優が脇役にいると作品が引き締まります。ストーリーは復讐が基本になっていますが、男同士の友情と裏切りに巻き込まれ、悲しく死んでいく女の姿がなんとも言えず胸を締め付けます。誰が悪いというわけでもないので、よけい哀れに思われます。メキシコの哀愁を帯びた風景もこの名作を引き立てています。やっと愛する人と逢えたものの力尽き、ずっと大切に持っていた認識票を落とすシーンが、日本の名作「野菊の如き君なりき」を思い起こさせます。 8点(2004-01-12 21:03:07) |
184. ガンヒルの決斗
《ネタバレ》 その昔、テレビで両親と見ました。西部劇の名作です。最後の決闘に持っていくエピソードの積み重ねが優れていると記憶しています。両親は、それぞれ感じるところも違っていて、決闘の場面で親父が「いよいよ親玉どうしの決闘だ。」、最後の場面でお袋が「あの女の人汽車に乗るかしら?」。で私は、解説の、当時まともだった水野晴郎氏のコメントに感動した覚えがあります。「アンソニー・クインの最後の言葉は、子供を亡くした父親の悲しみと、主人公との友情に満ちたものです。」うん、たしかに今でもそのとおりだと思います。あのころは、まさか、・・・。 8点(2004-01-11 17:15:43)(笑:1票) (良:2票) |
185. I am Sam アイ・アム・サム
人間の外見と内面のかかわりをテーマにしている作品です。色々な設定で問題を提起していますが、特に考えさせられ、感動したのは、女性ながら弁護士で、他人からはうらやましがられるような人でも、コンプレックスに悩んでいたという事です。むしろ精神的に充実しているのはサムの方ではないかと思いました。人の幸せとは何なのか、静かに問いかけている作品です。 8点(2004-01-11 01:51:50) |
186. ゴッドファーザー PART Ⅲ
このパートⅢを「地獄の黙示録」の前に撮っていたらなあと思います。残念です。たしかに、前の2作より評価が落ちてしまいますね。時代背景も違いますし、みんな歳とっているし、新しい世代は当然考え方も変わってくるでしょうし、そういった点を考慮すればなかなか良い出来でしょうか。アンディ・ガルシアは第1作から出ていたような感じで違和感なく作品に溶け込んでいるのはさすがです。関心しました。 8点(2004-01-11 01:29:57) |
187. アンブレイカブル
シックスセンス2を期待した人は、評価低いでしょうね。おちはともかく、超人的な能力があり、それを本人が少しづつ気づいていくストーりーはなかなかのものです。特に息子に打ち明けるシーンは良かった。新聞を見せ、おまえは正しかったよと。息子がうなずく表情にジーンときました。親子の関係は信頼が一番ですね。 8点(2004-01-10 22:29:33) |
188. アルマゲドン(1998)
この作品を評価するパターンは大きく分けて2通りだと私は見ている。アメリカ人の自己中心的発想に拒絶反応し、大味な演出にしらけてしまい、評価は3~5ぐらいにしたやや冷静なタイプ。もうひとつは、お涙頂戴演出に見事にはまって、最後はエアロスミスの歌と共に号泣し、10点付けようとレビューしたものの、皆の評価がやけに低くて、混乱のうちに意味もなく-2点にして、結局8点付けた周りに影響されやすい深く考えないタイプ。 8点(2004-01-10 22:10:14)(笑:2票) |
189. ビューティフル・マインド
ラッセル少しは痩せろよ、演技うまいんだし。悩める天才数学者が、マッチョはないだろう。役作りは、少しはデ・ニーロを見習え。 8点(2004-01-09 00:15:26)(笑:1票) |
190. GODZILLA ゴジラ(1998)
ガッヅィーラはゴジラのいとこぐらいに思えば腹も立たないのでは。いや、姪っ子か。メスだし。モスラ対ゴジラ(64)ぐらいまでの作品ならともかく、最近の日本のゴジラ映画と比べるまでもなく上出来です。むしろ感謝すべきです。よくぞゴジラを蘇らせてくれました。大人の鑑賞に堪えられる作品を作ってくれました(涙)。できれば、続編にはぜひ水野久美さんを出演させていただきたい。 8点(2003-12-24 22:38:57) |
191. 帰郷(1978)
主役の二人がオスカーとは、選考委員はリベラルな人が多いのかな。ベトナム戦争の反省と、簡単には否定できないジレンマが淡々と描かれている。音楽がいい。監督はストーンズのドキュメントも撮っている。 8点(2003-12-24 22:26:16) |
192. マイティ・ジョー
オリジナルを見たときの思い出がよみがえって幸福感にしばしひたれました。ただオルゴールの曲をジョーが好きという設定はそのままでいてほしかった。ハッピーエンドのはずが、最後、ジョーが死んでしまったと思い、あせってしまった。キングコング関係の作品では、1番動きが自然で違和感がまったくない。キングコングの2度目のリメイクが楽しみだ。 8点(2003-12-23 17:22:19)(良:1票) |
193. 幸せの教室
《ネタバレ》 おそらく、トム・ハンクスは、ジュリア・ロバーツのファンだ。なぜなら、自分が主役で監督なら、キスをしたり、バイクの後ろに乗せる女優は、自分の好みにするはずだ。意識しなくても、そうなる。背景は、リストラや離婚だが、描いているのは、新たな出会いや明日への希望だ。コミュニケーションの大切さも伝わってくる。物語は町のなかだけで完結して、こじんまりとしているが、その分、ほのぼのとしていて、特別な悲劇や事件もない。幸せは、日常の生活にある。それは、誰にでも手に入れることのできるもの。ちょっと努力をし、少し生活を変えて、新たな一歩を踏み出せば、昨日までと違った明日が、必ず待っているのだ。どちらかと言えばコンプレックスになっていた今までの人生も、誇りを持って他人に語れるし、何故か輝きを増すことにもなる。映画は、そう語っている。それから、もう一つ。おそらく、トム・ハンクスは、「ローマの休日」のファンだ。 [映画館(字幕)] 7点(2012-05-27 22:39:21)(笑:2票) |
194. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 どなたかのレビューで、この監督の本領は「セブン」や「ゲーム」で発揮されているとされていたので、早速、鑑賞することに。冒頭の家族を撮影したフィルムの不気味さでその後の展開が暗示される。セブンにも劣らない壮絶な話が予想される。弟の勧めでゲームに引きずり込まれる主人公。案の定、なぞのゲームで生命の危機が続くことになる。一難さってまた一難。さすが、フィンチャー、芸が細かい。だが、私は途中から不思議な感覚を体験をする。たぶん、ここであの男が出てくるとか、こいつはゲームの仕掛け人かも、といった予感が的中してしまうのだ。まるでデジャブのようだ。物語が終盤に近づくにつれ、その予感は益々当たっていく。どうしたんだろう?ついに、屋上に上り、最大のクライマックスの時に、謎が解けた。あれー、これ観たことある。気づくの遅せーよ、自分。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 22:14:19) |
195. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 猿の惑星シリーズがヒットした要因は、奇抜な発想やストーリーの良さなどが挙げられるが、何といっても人間社会への警告的なメッセージが観る者に響いたことによると思われる。人間の傲慢さ、利己主義、闘争的本能などを皮肉を込めて批判している点が、娯楽的な面と相まって、ヒットした大きな要因である。その点、この作品には、その良き伝統が引き継がれていない。と言うか、弱い。猿の知能が人間並みになった謎解きと、後半の派手なアクションに終始しているので、観終わって感じるのは、シリーズの示唆に富んだ深い余韻ではなく、なーるほどという納得感になっている点が痛い。とは言え、評価すべき点がない訳ではない。それは、こうしたシリーズ物の新しい方向性を示した点である。アイデア次第では、完結しているようなシリーズでも、続編を作ることができる事を証明した点は、賞賛に値する。単なるリメイクではなく、こうした別の形のリスペクトは、シリーズのファンとしても嬉しいものだ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 22:14:05)(良:2票) |
196. チャーリーとチョコレート工場
むかし、むかし、某お菓子メーカー創業時のお話。今では看板キャラクターのモデルとなったのはこんな変わった社長だった。少し痩せてたけど、おかっぱ頭はそっくり。そう、何を隠そう不二家とペコちゃんのお話です。 [地上波(吹替)] 7点(2008-01-19 00:03:33) |
197. オーシャンズ12
盛り上がりに欠ける展開は、前作を踏襲しつつも、洒落と粋を追求している姿勢は、舞台がヨーロッパなもんで、道具や場所に頼り過ぎている印象。ふんわりした雰囲気の中で、唯一、うなってしまったのは、何と言っても、ジュリア・ロバーツのそっくりさん。CG無しならすごい。本物みたいだ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-27 23:30:21)(笑:1票) |
198. 猿の惑星・征服
かなり不確かな情報で、今さら確認できないが、当初はシリーズ化でストーリーが安易になり、猿が多くの職業に就き、警察、警備員、看護婦、スチュワーデス、高校生などになるエピソードが入っていたらしい。当然、ホームドラマではないので、ボツになって、予定されてた題名も変えられてしまったとの事。当初の題名は何かって?「猿の惑星・制服」 [地上波(字幕)] 7点(2007-11-23 00:05:03)(笑:2票) |
199. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 先入観から心理サスペンス的な作品を期待していた分、やや肩透かしでしたが、それでも、所々に張り巡らされた伏線は、ストーリーの進展とともに、納得と心地よい衝撃になっていき、謎解きに似た緊張感を感じた。特に、過去と現在の繋がりをカーチェイスの場面でダブらせる設定は見事で、死体で登場したクレアが助かる過程も無理なく受け入れられる。まあ、唯一納得できないのは、最後に車とともに爆発したダグが、何食わぬ顔で現れたことだ。しかも、クレアと初めて会ったようによそよそしい態度だし。 [映画館(字幕)] 7点(2007-03-27 22:44:36) |
200. 勝利への旅立ち
訳ありで引退したかつての名コーチがダメチームを蘇らせていくパターンの感動作。保守的で考え方を変えない町のオヤジ達やアル中ダメ父親(デニス・ホッパーが熱演)といった要素で上手く味付けしている。ただ、生徒達とコーチの心の葛藤はサラリとしていて物足りない。したがって、すんなり勝ち進んでいく印象も。主人公達の挫折や悩みが観るものに丁寧に伝われば感動は盛り上がる。いつもながら、邦題もいかがなもんでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-18 13:42:30) |