181. マックス・ペイン
《ネタバレ》 ゲームの映画化という時点で「何を今更?」と思いつつも、やるからにはそれだけの作品なんだろうと思ってましたが、確かに中途半端な出来ですね。ストーリーは、妻を殺された夫が、単独で捜査をし復讐する、というありがちなもの。ありがち故にこの作品独自の見所が用意されてるのか、と淡い期待もハズレ。肝心の超人薬とやらもすごさが曖昧だし、ラグナロクとやらの目的も不明。映像はそれなりにスタイリッシュだけど、売りにしたガン・アクションは「シューテム・アップ」の方がまだ断然良い。 [DVD(字幕)] 3点(2009-09-13 17:32:53) |
182. 30デイズ・ナイト
《ネタバレ》 一日千秋の思いで公開を待ち焦がれていた本作をようやく観れた。同じ極夜を舞台にしたスウェーデン・ヴァンパイア「フロストバイト」は妙にシニカルな所があったが、こちらはとことん直球勝負。すごくシリアスな展開。極寒の地の厳しさも画面からひしひしと伝わってくるし、小さな町故に極夜を迎える準備など主人公保安官の仕事も幅広いのだろう。そして肝心のヴァンパイアだが、とにかく残虐かつ凶暴。表情も眼のあたりがすごく怖い。「我々を幻と思わせるのにどれほど掛かったか」と古くからの貴重な狩場を守る意味でも下手に仲間を増やさないなど貪欲な彼らが浮き彫りとなっている。最後の主人公が力を得てヴァンパイアのリーダーを倒すのはちょっといただけなかった。また、真っ暗闇に立ち向かう怖さ、極夜という舞台をもっと生かして欲しかったと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2009-09-02 19:43:32) |
183. ミラーズ(2008)
《ネタバレ》 アレクサンドル・アジャが監督というだけでけっこう期待値が高かったんですが、正直ドキドキ感もあまりなく怖くなかったかな。序盤はけっこう退屈でしたし。ラストのオチは「ああ、やっぱり」と予想してた通り。店先のウインドウについた指紋と物語冒頭で見つけた鏡の指紋、結局のところ、ベン以外にも鏡の世界にとらわれ、魂のみとなったものが多数いるっていう解釈でいいのかな?アンナの言葉からもちょっと分かりにくかったけど。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-08 11:40:07) |
184. ブラッディ・バレンタイン 3D
《ネタバレ》 随分昔に、オリジナル版「血のバレンタイン」を観てはいたけど、やはり現代リメイク版となると切り株描写や脅かし方などの過激な演出面に力が入りすぎていて、真犯人のドンデン返しにしてもストーリーに何の工夫もなくオリジナリティーに欠ける。しかながら、3D映画ということで、それを意識した撮影手法は確かにホラーというジャンルには向いている気もしました。そういう試みと今後に期待! [DVD(字幕)] 4点(2009-08-07 09:00:47) |
185. 88ミニッツ
《ネタバレ》 久し振りにアル・パチーノを観ました。もうけっこうな歳ですが、彼の存在感はさすがだなぁと感じます。演技のひとつひとつ見入っちゃいますし、渋い。物語そっちのけでそれだけでも満足しちゃうんですが、肝心の本編は、物語の進行具合に観てる側の整理が追いつきません。疑わしい人物が次々と登場してくるわりに、犯人の目的や理由の大半が後付けてきな演出で片付けられてしまってるため、犯人を推測する楽しみが半ば強引的に押し付けられている気もした。地味な作品であることは否めませんが、丁度よい尺ですし、それなりに楽しめました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-21 10:46:56) |
186. アンダーワールド:ビギンズ
《ネタバレ》 物語は、1作目より遥か昔、ヴァンパイアとライカンの主従関係、そして何世紀にわたる争いの発端を描いています。今作「ビギンズ」を観ることによって、ルシアンとはどういう人物だったのか、また、ビクターがセイリーンを何故殺さず一族として迎え入れたのかなどなど、これまでの作品では説明でしかなかった点、謎がスッキリとしました。時系列的には跡付け的な作品ですが、3部作としてよくまとまった印象。「ビギンズ」を観たことにより「1」「2」の評価も上がりました。また、前作までは、脇役だったルシアンの仲間の生い立ちも描かれ、作品に深みを与えています。ケイト・ベッキンセールは出てこないのは残念(最後の1カット?「1」の冒頭かな?)でしたが、満足できました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-07-02 20:08:27)(良:2票) |
187. 1408号室
確かに物語りはしっかりしてるんですが、いかんせん相性が全く合わず受け付けなかったです。それでも最後まで鑑賞しないとなぁと思ったんですが、とても一気に観れる心境になれなかったんで3日かかりました。。ドルフィンホテルに宿泊し始まる下りは非常にハラハラドキドキしてこれからどんな展開を見せてくれるのか楽しみにしてたんですが、ハリウッドの王道で意外性に乏しかったと思う。キングにとって普遍的なテーマのひとつである「家族」。しかしながら、どうも主人公に感情移入できないんですよね。モチベーションもあるんですが、作家という性であるためか、そのあるふれた光景がリアルに伝わってこないのが心底観客を怖がらせようとする部分で欠けているようにも感じました。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-26 18:27:28) |
188. バタフライ・エフェクト2
《ネタバレ》 1作目とはかけ離れた趣のないオープングにまずがっかり。冒頭から、登場人物を早々に殺して過去へ戻るぞって、力みすぎ且つ短絡、安直なもっていきかたに怒りさえ覚えましたよ、ホント。そもそも脚本が駄目過ぎでしょう。これでOKだした製作側は出直した方がいいでない?観客を舐めすぎておりますよ。人間関係の描き方も陳腐なんで、ラストシーン観ても、切なさどころか逆に失笑ですよ。観て損はなかったけど得るものもなかった、残念でならない。 [DVD(字幕)] 1点(2009-05-30 17:25:07) |
189. ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
《ネタバレ》 CGに頼らないクリーチャーの造形や巨大なセットなど美術面は流石といった感じで一見の価値あり。特に“死の天使”はメッチャかっこいい。「パンズ・ラビリンス」が気に入った方は、ギレルモ監督の凝りぶりに目を見張ると同時にため息がでるでしょう。物語の部分でいうと、ヘルボーイと彼女のやりとりがよりクローズアップされて妙に人間らしさを感じる、派手なアクションよりもそっちがメインで、むしろこれといった盛り上がり場面が無いのが難。ヌアダ王子とやらも少々肩透かしだった。根幹のゴールデン・アーミーも恐れられた割には、井の中の蛙で終わってしまい消化不良。なので単純に映像は楽しめるのだが、脚本的には今一歩といった印象でした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-21 20:52:21)(良:1票) |
190. インクレディブル・ハルク(2008)
《ネタバレ》 初めて変身した時、恋人を含め多くの人を傷つけてしまった事、変身する事への抵抗感、主人公の苦悩ぶりが伝わってきますが、終盤の自らは変身して戦うあたりや、さもハルクと同化しましたよ的な臭いを漂わすラストカットはこれまでの過程を全て台無しにしている。それと、将軍の娘とどの程度親密だったかも特に描かれていないのに逃避行する2人には感情移入すらできない。なにより、いくら軍に開発を任されたからといって、自ら被験者になるほどなんだからある程度推測できたと思う、まして科学者だろうに…。元々アメコミなのでそういった点にリアリティを求めてはいけないのだが、であれば尚更、中和剤云々の過程は入らないと思う。そのせいで物語序盤から中盤にかけて盛り上がりもなく少々ダルさを感じました。アン・リー版は観ていないのでちょっと比べてみたくなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2009-05-18 19:53:21) |
191. 今日も僕は殺される
《ネタバレ》 “自分が殺されるたびに、自分の人生が変わる”。「マトリックス」や「バタフライ・エフェクト」などどこかで観たような設定で斬新さはありませが、以前の人生の記憶(前世のようなもの)が残っていたり、人生の繰り返しが何者かの手によって行なわれ、それをいったい誰が、何のために?と疑心暗鬼になって見れる。物語冒頭から中盤あたりまでは非常にサスペンス色が強くて面白い。しかし、結局は死神の人間狩りによって魂を食われていたことや、主人公が仲間だったから記憶が残っていたというネタバレにはがっかり。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-12 09:01:27) |
192. ウォーリー
最高でした。普段、アニメーションはほとんど観ない(ディズニー・ピクサー作品も今回が初めて)私でしたが、感動しました!人類への警鐘ととれるシークエンスも数多く含まれて、個々のキャラクター起案やカット割、描写など知る人ぞ知る設定がふんだんに盛り込まれ遊び心も満載。子供向けというよりは大人向けな作品に仕上がっています。とっても難しいことは考えず観るのが吉。ウォーリーやイヴの仕草のなんともカワイイこと。心の底から癒される映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-04-28 09:54:36) |
193. 東京残酷警察
《ネタバレ》 明らかに観る方を限定している作品なのは否めません。スプラッタ満載の過激描写が苦手な人には絶対お勧めできない。いや、人には薦めない方がいいです。寧ろ、「これはコメディだよ」ってゴア作品に悟りを啓いてる方なら全然OK。で、自分はというと後者なわけですが、椎名英姫みたさに期待を胸に膨らませつつって感じで鑑賞。もちろん、低予算なのは承知していたが、もう少しアイデアを絞ってほしかったなぁ。せっかく凝った作りをしているのに生かされてないのが勿体無い。全体的にそういう印象を感じました。ただ、「オーディション」が観たくなった。 [DVD(字幕)] 3点(2009-04-11 09:06:00) |
194. アイアンマン
アメコミ映画としては次第点、Xメンシリーズに並ぶ面白さ。トニー・スタークが飛行する前のポーズがちょっとオカマちっくで笑えます。既に続編の製作も決まっているらしいので楽しみです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-31 11:43:52) |
195. インフェルノ(1980)
《ネタバレ》 アルジェントの作品に脈絡を求めてはならない。これ鉄則。ただ純粋に恐怖を楽しむと。ミステリアスでドキドキ・ハラハラ楽しめる。赤と青の極彩色、そして豪雨と雷、猫、突然激しくなるBGMなど随所にアルジェントらしい不気味な演出が満載。当然、物語的には破綻しており、説明不足で矛盾点も多いのだが、魔女3部作の仕上げで明らかにされるのかな? [DVD(字幕)] 4点(2009-03-24 09:31:31) |
196. 落下の王国
《ネタバレ》 前作「ザ・セル」が凄く面白かったので今作もかなり期待して観ました。ターセム監督らしくロケーション含め撮影にも長い年月を掛けたというだけ映像は確かに美しい。各国の世界遺産で撮影できたというのも素晴らしく、CGに頼らずとも幻想的な世界観を作っている。で、肝心の物語はというと、何故、主人公ロイがそこまで自殺願望をもっているのか、そこまでに至る過程があまり描かれておらず、いまいち感情移入できなかった。故に、さも自己投影したかの様で、かつロイの歪んだご都合主義に進んでいく物語には面白みがない。現実での少女とのやりとりの方が微笑ましかった。もっとファンタジーした作品を想像していただけに残念でしたが、実験的に試みた監督の意思はかいたい。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-14 13:16:21) |
197. ハロウィン(2007)
ロブ・ゾンビ最高っす!出演者&音楽も最高。割とオリジナルに忠実に作られているとは思うが、幼少期のシーンが長くテンポはよくないと感じたけど、現代風にしっかりとアレンジされたと思う。すでにパート2のリメイクも続投が決まっているらしいので次回作にも期待したい。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-10 17:09:55) |
198. デス・レース(2008)
《ネタバレ》 いや~何も考えずに見れてしかもしっかり楽しめました。あの所長には何度イラっときたことか。その想いもあってラストは想ったとおり気分爽快!ナイスプレゼントって感じ。迫力のあるカーチェイスは見ごたえたっぷり、ちょっとエグイシーンもありますがエンタテイメントとして充分な出来栄え。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-03 16:58:42)(良:1票) |
199. ザ・セル
独特のビジュアルセンスに惚れました。観る前は凝った映像だけの作品なのかなぁと思ってましたが、筋はしっかり通っているし、観ていて飽きることはなく自分好みの作風でしたので、どっぷりと精神世界にはまっちゃいました。正直、ジェニファー・ロペスはあまり光ってなかったかなぁ(苦笑)そこはちょっと惜しい点。レンタルで観たのでDVDを買ってゆっくり観たいと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-03 16:53:18) |
200. 13日の金曜日(2009)
《ネタバレ》 初期シリーズ作品にオマージュを捧げつつも現代風にうまくアレンジしている。スラッシャー映画としてのお約束ごともしっかりやっているし物語は無いに等しいわけだし、演出や描写にも目新しさはないもののしっかり「13金」していたなぁと思います。ジェイソンはフットワークが軽快に、相変わらずのテレポーターぶりは健在でした。クライマックスもお決まりの終わり方で「来るぞ!来るぞ!きたー」って感じ(笑)まぁ何も考えずに見るのが吉。 [映画館(字幕)] 3点(2009-02-24 11:54:01) |