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ESPERANZAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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181.  くたばれ!ヤンキース 《ネタバレ》 
子どもの頃家族で見た映画。主人公が若返ってホームランを打つシーンや最後の守備で年老いた姿に戻りながらも飛球をキャッチするシーンなど、野球のストーリーはよく覚えていた。しかしDVDを見るまで、ミュージカル映画だったことは覚えていなかった。 ミュージカル映画としては、他の有名なものと比べれば確かに見劣りする。しかしストーリーは「私を野球につれてって」と比べても断然良い。 ありふれた映画では、最後に逆転ホームランを打って終わりになるのだろうが、この映画では1-0という平凡なスコアで、その1点を守りきって終わるというもの、これが実に良い。 この野球の終わり方が、主人公が元に戻ったとき、悪魔のどんな誘いにも負けず、夫婦の絆を守りきるということにつながっている。ドラマとしては10点満点を贈りたいところだが、ミュージカルのイマイチな点を差し引いて、8点としておこう。 ところで、「くたばれヤンキース」のヤンキースだが、当時のヤンキースはワールドシリーズ常連の強豪チーム、この映画の前身のブロードウェイミュージカルが誕生する1955年頃までシリーズ5連覇をしていた。それに対しセネタース(今のミネソタ・ツインズ)は1924年に一度優勝したきり、万年最下位にあえぐ弱小チームだった。過去の栄光を知る主人公がいまいましく思っていたのも無理もない。
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-12 21:03:24)
182.  幽霊と未亡人 《ネタバレ》 
美しきマーサ(天国は待ってくれる)のジーン・ティアニーがここでも健在、8歳の娘を持つ美しき未亡人ルーシーを演じる。対するグレッグ船長はレックス・ハリソン、頑固で怖い幽霊かと思いきや、ルーシーのひるまぬ態度に彼女に尽くす幽霊となる。 前半のややコミカルな展開から、フェアリーが登場し別方向に進み出す。ところが相変わらずジョージ・サンダースの役柄はうわべだけの男、船長の幽霊が出てこなくなったあたりが映画も中だるみ。 幽霊との恋ではどうにもならないと思っていたところ、見事な結末。天国は待ってくれるならぬ、幽霊は待っていた。このラストシーンには思わず涙。終わりよければ全て良し。 ところで、娘アンナの子ども時代は、ナタリー・ウッドだったんですね。三十四丁目の奇蹟とどちらが先だったんだろう。  
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-11 09:57:41)
183.  北北西に進路を取れ
ちょっぴり「シャレード」に似ていて(似ているのはケーリー・グラントだけか)、それよりも断然おもしろい。ヒッチコック映画の最高峰と言ってもよいだろう。 実は最初見た時は、ロジャー・ソーンヒルがなぜ間違えられたのか見落としていた。だから何か訳がわからないうちに話が進んでいったのだが、それでもおもしろかった。 DVDで改めて見てみると、間違えられた訳だけでなく、ほかの部分でも見落としや感違いがあったことに気づき、改めてこの映画が良くできていることに感心した。 随所にユーモアが見られ、サスペンスの緊張感とバランスが取れていると思う。一番笑ったのは、競売シーン、おおまじめなとこらが何とも言えない。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-25 14:16:10)
184.  マイ・フェア・レディ 《ネタバレ》 
映画「マイ・フェア・レディ」の誕生までには、少しばかりの歴史がある。元々はギリシャ神話の「ピグマリオン」それを劇作家バーナード・ショーが舞台劇にし、映画化も行った。バーナード・ショーの死後、ミュージカル「マイフェア・レディ」が誕生し、映画化されたのがこの映画である。 私は、ミュージカルも見て、原作の「ピグマリオン」も見たが、筋書きはどれもほぼ同じである。戯曲「ピグマリオン」がどれほどのものだったか知るよしもないが、映画「ピグマリオン」はアカデミー賞の候補にもなった。しかし、モノクロだからかもしれないが大変地味である。 それに比べるとミュージカルは当時のロングラン記録を作るほどの好評であったし、映画「マイ・フェア・レディ」は満を持して登場しただけに、歴史に残る名作となった。 何と言ってもエキストラの数が多く、1シーンしか出ない登場人物まで豪華な衣装である。華やかさこの上ない。主役のヘプバーンに至っては目が覚めるほどの美しさである。このヘプバーンの出で立ちだけでも、絵になる。 音楽や歌もミュージカルも映画も全く同じで、大変なじみ深い。「踊り明かそう」「スペインの雨」を初め、口ずさみたくなるほどである。 DVD特典の中にあるヘプバーン自身の歌も聴いたが、なかなか味があってすばらしい。おそらく全曲吹き替えなしでも可能だったと思われるが、この頃のミュージカルは「王様と私」も「ウェストサイド・ストーリー」もすべて吹き替え本職のマニー・ニクソンが歌っている。吹き替えなしで歌ったのは、この「マイ・フェア・レディ」のミュージカルで歌っていたジュリー・アンドリュースくらいなもの。「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンス」など。 なおヒギンズ教授のレックス・ハリソンやイライザの父親のスタンリー・ホロウェイはミュージカルで同じ役をやっていただけに、表情豊かでさすがに上手い。上手すぎる。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-20 18:48:51)
185.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 
アラスカの雪深い山に入り金鉱を探し求める男達、蟻の行列のように連なる姿は一攫千金を夢見る者を皮肉っているようにさえ見える。その行列とは別に、一人普段とさほど変わらぬ格好で臨むチャップリンの危なっかしい姿はまったく対照的だ。 もちろん金鉱は簡単に見つかるはずもなく、チャップリンと偶然であった同業者の二人は寒さと悪天候で食うものにも困る苦境に陥る。幻想で鶏になるなど皮肉が込められた笑いの中にあって、靴を料理して食べるシーンは非常に痛烈である。 それこそ大変な苦労の末ハッピーエンドとなるが、ようやく報われたという想いがある。  
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-14 07:14:02)
186.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
おおぼら吹きのエドワードの話には着いてはいけないけど、だからといって嫌いではない。むしろ夢があって楽しいし、良いと思う。 父の本当の姿を追い求めたウィル、結婚式以来の長い確執が父親の死の直前になって解消できたのが何よりうれしい。おおぼら吹きだった父親に、父の死んでいく物語を息子が逆に作り上げるなんて、最高だと思います。思わず涙、涙・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-30 15:09:12)
187.  ミュージック・オブ・ハート 《ネタバレ》 
「実話だから凄い」と言ってしまえばそれまでかもしれないが、この映画や元になったドキュメンタリー「Small Wonders」について調べてみれば、その凄さも半端でないことがわかる。 その凄さは冒頭から現れる。引っ越しの荷物が何とヴァイオリン50艇、いくらヴァイオリンを教える音楽家といえど簡単ではないだろう。そして息子二人を使って自らを音楽教師として売り込み、子どもたちを熱心にかつ厳しく指導していく。 この主人公ロベルタを演じているメリルが何と言ってもすばらしい。DVD特典の中で、実在のロベルタさんがメリルを「私の歩き方から話し方まで何もかもまねて、私自身になりきっている」と絶賛しているほどだ。 またこの映画がすばらしいのは、ロベルタと子どもたちの物語に終わることなく、芸術としての音楽が学校教育にいかに大切かを知らせていることだと思う。 日本でもそうだが、主要科目(受験科目)から遠い存在とされ、音楽はあってもなくてもよいもののように考えられることもある。そしてそれが予算削減の対象にもなってくる。 この映画では、ロベルタの考えに多くの音楽家たちが賛同し、子どもたちと一緒に出演するという快挙までやってのけたのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-22 15:15:23)(良:2票)
188.  ある日どこかで
この映画のように理屈でなく雰囲気を大切にして、しかもじっくりと見せてくれる映画は私の好みです。その雰囲気を大切にしているのは、カメラワークでありジョン・バリーの音楽だと思います。 この映画に使われている音楽、特にラフマニノフのラプソディーは非常に美しい曲であり、情感を盛り上げるのにとても大きな力を発揮していると思います。 またこの映画のメイキングは見所満載で、DVD鑑賞であれば本編に続けてご覧になるのをおすすめします。少なくとも1点か2点のプラスになるのではと思うほどです。 写真のジェーンはとても美しく、主人公だけでなくこの私すらもぜひ会ってみたくなるほどです。 私の一押しのラブロマンス映画ですが、描き方によってはもっと感動を呼び込めるだけの可能性を持った映画にも思えます。そのあたりが満点とはならないところかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-11 23:09:44)(良:1票)
189.  猿の惑星 《ネタバレ》 
予告編を見て、猿が人間を支配する社会という内容はわかっていたが、それでも衝撃は大きく、ラストシーンは驚きという枠をはるかに超えていた。 それから数十年、その間にもテレビでこの映画や「続・猿の惑星」が何度なく放送された。またDVDが発売されてからは、第5巻まであるセットを買って鑑賞したほどの思い入れた映画である。 さてこの映画であるが、フランスの小説家ピエール・ブールによるSF小説が元になっていることはご存じの方もおられるだろう。彼は第2次世界対戦の頃インドシナ戦線で捕虜となった経験があり、この小説を書いたという。つまりは映画の中の人間が現地人を低く見ていた白人であり、映画の中の猿が日本人を初めとするアジア人だったわけである。 というわけであるから、小説は痛烈な風刺小説であり、映画も風刺映画になっているわけである。したがって、もし人間と猿の立場が逆転していたらどうなるだろうかとか、人間は果たして地球の主人となるべき理由があるのかなどと考えるとこの映画を見る意味も変わってこよう。この映画は単なるSFやアドベンチャー映画とはまったく異なるのだ。 それからまた、ブールは「戦場に架ける橋」も書いたことを知った。そういえば「戦場に架ける橋」も「猿の惑星」も類似点が多いのに改めて気づかせられる。 なおDVD特典を見ると、猿のメーキャップ、マスク作りが実に見事なことがわかる。一見する価値は十分にあると思う。
[映画館(字幕)] 8点(2011-06-09 05:55:37)
190.  天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 
女性遍歴の多いヘンリーを、天国と地獄のどちらへ送るべきか迷った閻魔大王が、直接本人に会って話を聞くという設定がすばらしい。愛の物語をこういう形で映画にするなど通常の感覚では思いもつかないことだと思う。 最初私は、このヘンリーという男がどうしても好きになれなかった。駆け落ちしてまで手に入れた美しきマーサをどうして裏切るのか。10年経ってマーサも愛想がつき実家へ、しかしそれでも再びマーサの元へ行き2度目の駆け落ち・・・・。愛すべきは彼の祖父の存在、「一度わしも駆け落ちしてみたかった」と粋な計らい、何ともほほえましい。 息子ジャックとペギーの一件からマーサとヘンリーの結婚25周年にかけ、ふたりの愛は次第に深まっていく。しかしそのとき踊るダンスが最後の別れになるとは・・・。 初めは「何だこの映画は」で見始めた私であったが、どんどんと映画に引き込まれていき、最後は私も閻魔様ではないが、彼をマーサや祖父の待つ天国へと送り届けたくなった。 噛めば噛むほど味の出てくる映画ではないかと今は思っている。 ところで閻魔大王の元に来た主人公と成人したヘンリーは同じ配役だったとは。まんまと騙されてしまった。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 10:46:39)
191.  心の旅路
今回のDVD鑑賞で3回目だが、何も知らずに見たときの大感動(10点)や、忘れていた部分が鮮やかに蘇った2回目(8点)に較べると、今回はとても感動が薄かった。(6点) それどころか昔感動した同じシーンが、今回は何か作られすぎという感じが強くした。記憶喪失になったり、終盤で記憶を回復する過程がいかにも都合良すぎはしないだろうか。 しかし原作も名作だし、映画もそれ以上の名作だとは思う。細部まで覚えてしまった記憶がじゃまをして評価がむずかしいが、とりあえず3回の平均点に・・・。 今回ひとつだけ違ったことは、前回までグリア・ガーソンの陰にかくれてしまっていたスーザン・ピーターズが、健気に見えたこと。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 23:54:44)
192.  ミザリー
今回で3回目の鑑賞、緊迫感は薄れたとしても映画が引きつける力は変わらない。とにかく最初見たときの衝撃は大きかった。ありそうもないことで脅されることはさほど怖くないが、あり得そうな話ほど怖いものはない。 また名作と言われながらも評価が分かれる映画も多い中で、これほど評価が一致する映画もめずらしい。そのどれもがキャシー・ベイツの主演女優賞に輝く演技を、「怖い」「凄い」で一致しているように思う。私もむろん同じ、小説家を演じているジェームズ・カーンだって相当な演技だと思うのだが、それがかすんでしまっている。 赤毛のアンのおじいさん役リチャード・ファーンズワース、保安官はかわいそうでした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-15 06:40:40)
193.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
数ある映画の中で最も評価が高いと思われる「ショーシャンクの空に」を、私は旧スタイル時代のこのサイトで知った。DVDを探し求め鑑賞し、その人気の高さに納得しながらも、私の中では決して満点の評価とは言えなかった。 まず思ったのは、米国は毎年一万人前後の人達が銃による殺人で命を失う銃社会であること、日本よりはるかに高い冤罪率を引き起こす陪審員制度であること、刑務所が外部から中が見えにくい閉鎖社会であること、この3つの大きな要素がなければ「ショーシャンクの空に」という映画は存在しなかったのではなかろうかということである。 次に、この映画のテーマは何であるのかわからなかったこと。私は映画のテーマが何であるかは普通は仰々しく考えたりはしない。しかしこういう重みのある映画であれば、自然にそれを考えてしまう。ある人は「決して希望を忘れないことだ」と言う。たしかにアンディは20年近くも穴を掘り続け脱獄に成功した。私もそれには大いに感動をした。しかし素人ながらに思ったのは、なぜそこで映画は終わらず、その後も続くのかということ。そうであれば、それよりもっと大きなテーマがあるのではなかろうかと・・・。 別の人は「キリストによる贖罪だ」とも言う。原題のRedemptionにはそのような意味があるとのこと、しかしどうもキリスト教は私の苦手とするところである。 また、テーマに関連してこの映画の主役は誰かということ。映画で見る限ティム・ロビンスと思えるが、アカデミー賞でもゴールデン・グローブ賞でも、候補に挙がったのはモーガン・フリーマン、ティム・ロビンスの名前はまったくない。しかもそのモーガン・フリーマンも賞は外しているし、作品賞も「フォレスト・ガンプ/一期一会」に取られている。 細かいことで納得がいかないのは、脱獄したとき穴をふさいだポスターはどうやって貼ったのかということ、あり得ないと思った。 アンディが得たお金は不正によるものかということも昔は大変気になった。騙し取ったという抵抗感もあったが、それは何度も見た後、刑務所内で働いた報酬なのだと勝手に位置づけた。 名画であり、名画面、心に残る言葉も多いこの映画、このサイトでの満点の評価は半数近い。しかし、私は数々の疑問を超えることができなければ、いつまで経っても満点にはならない。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 06:14:50)(良:1票)
194.  カプリコン・1
私は一般の米国国民より先にこの映画を見た。といえば驚かれる方もあろうが、この映画は1977年に制作され、日本ではその年の暮れに公開された。しかし当の米国では公開が翌年6月に延期されたからである。(延期の理由は誰しもわかると思う) この映画で必ずといって引き合いに出されるのは「アポロ計画」、人類は本当に月に行ったのかであるが、その真偽にふれるつもりはない。しかし米国の歴史の中にはこれ以外にも数多くの陰謀説があるのも事実だ。 私の子どもの頃は、米国とソ連が競い合って科学の進歩をめざしていた。といえば聞こえはよいが、当時は米ソ2大国がにらみ合う冷戦の時代、両国とも原水爆の開発に力を入れ、何度となく核実験をくり返し、核の保有数を競い合っていた。宇宙開発でも、ソ連が人工衛星を打ち上げれば、米国も打ち上げる。ソ連が犬を乗せれば、米国は人間を乗せるというようにである。だから失敗は許されなかったし、ソ連は秘密主義を貫き、失敗は絶対に公表しなかったのである。 したがって、この映画が作られたのも何も天地がひっくり返るようなことではなく、出るべきして出てきた映画であったと思う。しかしそれにしても映画前半の展開はすばらしいし、真実味を帯びている。SF映画というより政治もの、サスペンスものと言ってよいくらいだ。 ただ残念なのは後半の展開、突如としてアドベンチャーものに変身し、ありきたりになって評価を下げていることだ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-01 12:02:54)
195.  あなただけ今晩は 《ネタバレ》 
「アパートの鍵貸します」が好きな人であれば、この映画もきっと見るだろうと思う。同じコンビ(監督、主演の男女)で3年後に作られた映画はカラーとなり、おもしろさも増したと思う。 設定は娼婦とひもという余り芳しくない関係だが、おかしさおもしろさの中に現実離れした素敵なロマンスが存在する。これもニューヨークからパリに舞台を移したせいだろうか、見ようによってはファンタスティックでとてもエレガントである。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-21 18:45:05)
196.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 
この映画のオープニング「Tradition」から始まって、屋根の上のヴァイオリン弾きが登場、タイトルが流れるまでの10分間だけで、ミュージカル好きの私にとっては目が点になってしまうほど引き込まれてしまう。 映画館で初めて見た時は、ステレオ音響もすばらしく、世界的名ヴァイオリニストのアイザック・スターンの演奏も感動的だった。 上映時間は見る人によって長いと思われるかもしれない。しかし、アナテフカという小さな村の昔から伝わる「Tradition」とそれを打ち破り次々と離れていく娘たち、それぞれのエピソードを語っていくためには、決して長くない。 歌われる歌は有名な「サンライズ・サンセット」だけでなく、それぞれの歌が実に良い。サウンドトラックのレコードを買ったのは言うまでもない。
[映画館(字幕)] 8点(2011-03-15 20:14:57)(良:1票)
197.  刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM> 《ネタバレ》 
素晴らしいラストシーン、もはやこれは刑事ドラマを超えている。 私は刑事コロンボシリーズはたくさん見たと思うけど、ラストシーンではこれが一番良いと思う。 通常のコロンボは、犯人を追いつめラストに決定的な証拠を突きつけるのが普通だか、この映画ではそうはしなかった。忘れられた往年のスター、彼女は世間から忘れられたスターだったかもしれないが、自分でも今の自分のことを忘れてしまう重い脳障害にかかっていた・・・。 この映画に出てくる人物、殺された彼女の夫、昔の恋人であり共演者であったネッド、そして犯人を確信していたコロンボまでもが、彼女のためにという心遣い・・・。 彼女の夫は自分の病気(手術)は心配していなかった。彼女が芸能界復帰に反対していたのも、お金がかかるからではない、彼女の残された命の長さを知っていたからであろう。だから反対し、世界一周の旅を計画していたのであった。 昔の恋人ネッドはコロンボから真実を知らされた時、自分が身替わりになることを決心した。そして彼女の命が長くても2ヶ月であれば、その2ヶ月を身替わりで頑張ればいいと・・・。 そしてまたコロンボ、彼女を追いつめることなく、ネッドに真実を話してきかせると同時に、ネッドの提案に同意する・・・。 ジャネット・リーの代表作は「サイコ」だが、1949年版の若草物語では長女メグを演じた。またこの映画では「ウォーキング・マイ・べイビー」で、歌い踊る26歳の自分を見ている。
[地上波(吹替)] 8点(2011-03-12 14:17:04)(良:1票)
198.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 
パニック映画の先駆けだったと思う。これ以降何本ものパニック映画を見ることになった。 映画には、二人の牧師が登場する。一方は、神を信ぜよ、信ずる者は救われるという普通の牧師ジョン。それに対し、自分自身が道を切り引かねば神も助けてはくれないという異端の牧師スコット。この二人の信念の違いがこの映画の最大のテーマとなる。 船が転覆したとき、クリスマスツリーを伝って上に登るか、そのまま動かず救助を待つかなどの判断がまさにそうだ。 スコット牧師のジーン・ハックマンはとても牧師には見えない、あたかも十戒のモーゼのようなカリスマ的な存在、それがまた良い。 結局は9人の男女が彼について行くのだが困難の連続、途中で3人が死に、最後にはスコット神父も・・・。 それまで私が見た映画(悲劇以外)で、主人公が死んでしまうというのはほとんどなかった。もう少しでたどり着くという所まで行っているのに・・・。最後はやはり牧師に戻ったのか。 映画ではアーネスト・ボーグナインのロゴ刑事がとても好きだ。売春婦だつた妻をこよなく愛し励まし、スコット神父とはことごとく対立しながらも惜しみなく協力をする・・・。そのほか、元水泳選手だったベル、これまた彼女がいなかったらスコット神父は助からず、生き残った者も船尾までたどり着けなかったのだ・・・。 このポセイドン・アドベンチャーは特に思い出に残る映画で、続編もリメイクも見ることになってしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2011-03-12 07:13:08)
199.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 
私は戦争映画はだいたいは嫌いなのだが、この映画だけは例外、アカデミー作品賞を初めとする多くの賞を得た優秀な作品だと思う。 途中まではどうであれ、日本軍斉藤大佐と英軍捕虜ニコルソン大佐の間には、橋の建設という友情にも似た協力精神が芽生えたのだと思う。 戦争が終了さえすれば、この橋は地元ビルマやタイの人々に大きな経済効果と発展をもたらすはずだった。そしてその日英両軍の共同作業は、日本と英国の友好・親善の架け橋となるはずでもあった。 だのに、だのに、・・・。私は悔しくてたまらない。誰が悪いのかと詮索するつもりはない、戦争が憎い、憎くてたまらない。友好の架け橋は無惨にも爆破されてしまった・・・。 ラストシーンは何という皮肉であろうか。橋建設に一番貢献したニコルソン大佐が射撃され、爆破スイッチの上に倒れ込むとは・・・。 戦争とは悲しいもの、無惨なもの、負の生産そのものという想いを強く抱かざるをえなかった。
[映画館(字幕)] 8点(2011-03-09 07:44:42)(良:1票)
200.  リトル・ミス・サンシャイン
個性豊かな人間の集まりのバラバラな家族が、末娘のコンテストに向け旅するうちにしっかりまとまるというのは、何と言ってもほほえましい。 最後のダンスでは、さすがじいちゃんの指導と拍手喝采でした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-01 19:14:38)
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