221. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 ワンアイディアで最初から最後まで押し切るジェットコースタームービー。明らかにストーリー上の都合によってこれでもかと押し寄せるイベントの数々はまさにゲーム感覚。暗い中で画面に引き込まれてみているとこっちまでつらくなっていく宇宙空間の描写は今までにないものででそこは非常に評価できる映画だとは思いますが…しかし、逆に言えばただそれだけの映画。意外性も何もないイベントの連続はゲームシナリオとしても微妙な出来で、そこまで絶賛されるほどの映画かなぁ…というのが個人的な感想です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-21 23:08:20) |
222. ザ・コール [緊急通報指令室]
《ネタバレ》 実はこの映画で一番印象深かった点は、アメリカでは、一般市民でもその名前を言うだけであれだけの個人情報が表示されちゃうんだ…という点だったりします。 映画としての感想はだいたい皆さん書かれてる通りで、中盤までが秀逸な分、後半いきなり羊が沈黙しそうなありがち展開にげんなりしてしまい評価が極端に悪くなる点と、ラストをどう評価するか…で最終的な感想が変わってくるんだと思います。 個人的には、犯人の決め台詞(?)を返して終わる展開は(映画的な意味で)嫌いじゃないですし、ありがちな犯人との一騎打ち(実際は2対1ですが)は…確かに減点なんですが、まぁ-1点でいいのではないかと。 最後から最後まで通話で押し切るなり、最後も電話を上手く使って終わらせてくれたりすれば、おそらくこれ「傑作」として世間で評価された映画だと思います。ちょっと惜しい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-26 15:50:41) |
223. キャリー(2013)
《ネタバレ》 あれ、意外と評判悪いですね。 一言で言えば、デパルマ版と比べると良くも悪くも普通の娯楽サスペンス映画になっていて、それをどう評価するか…ってとこでしょうか。 ぶっちゃけ「こりゃいじめられるわ…」という空気を全開で醸し出していた前作のキャリーと比べるとクロエのキャリーはかなり普通の子で、その違いがまさにこの2作の違いだと言えます。 原作小説を読んだのはもう20年は前なので小説との比較はできませんが、個人的には前作と比べて普通の人がとっつきやすいライトな本作はアリだと思います。 まぁラストのひび割れシーンはちょっとチープすぎるんじゃないかと思いますが… あと、あんなカラのバケツが落ちただけで死ぬかどうかはかなり疑問なんですが… [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-15 17:58:13) |
224. ザ・シューター/極大射程
《ネタバレ》 原作は大変有名で、このミスでも1位になってたくらいの人気小説ですから当然既読です。 原作よりかなりアクション主体になっていますが(娯楽映画ですから当然でしょう)、比較的原作のイメージに沿った出来になっていると思います。 原作のスワガーのイメージは、もっと線の細いタイプ(若い頃のリーバンクリフのような)なので、マークウォールバーグだとちょっと違う気もするわけですが、でもアクションとしての姿勢を前面に押し出してるこの映画の場合、意外とアリなのかもしれません。 「極大射程」という余計なタイトルのせいでB級感満載なわけですが、これは原作小説の日本語タイトルがそうなってるからで、その日本語タイトルをつけた編集者を恨むべきかと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-28 14:07:06) |
225. 死霊のはらわたII
《ネタバレ》 どうしてこうなった?と問い詰めたくなるような2作目。これだけ役者のテンションが高い映画って他にあるでしょうか?いやない(反語)。1作目よりもアマチュア映画っぽくなってるってどういうことなの?と思いつつ、もはや宴会芸レベルで自分の右手と熱く闘う姿に観客はもう釘付けです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-26 09:33:52) |
226. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 同時期の「ホワイトハウスダウン」と同テーマを描きながらこれだけ映画としての味が違うっていうのは面白いものですね。「ダイハード」的娯楽映画のあちらと違って、こちらは「ユーモアセンスを排除した沈黙シリーズ」といった趣の映画。スーパーマンが一人でテロリストと戦う…というタイプの映画はだいたい劇中にユーモア要素も多少は取り込み、映画を観てる人の肩の力を抜いてくるわけですが、この映画はそんな要素が0。ずっと「ガチ」。見事なまでに殺す殺す。いやぁ…少し疲れます。でもどうせこういう映画をやるならこれくらい派手にバンバン殺しちゃっていいんじゃないでしょうか。こちらの大統領はアゴ。ロサンジェルス決戦では軍曹だったのにずいぶん偉くなったものです。ジャックライアンも真っ青の出世…あぁ同じシリーズじゃなくて別人なわけですね。 北朝鮮によるテロっていうのは今っぽくていい感じ。世界を代表するテロ国歌ですが、あまりハリウッドで扱われる事のない国でしたからね。てかアメリカ人にとっては実害もないし興味すらない国だから映画でとりあげる事もなかったわけでしょうが。 極めて映画的な作りのホワイトハウスダウンと比べて、シンプルでガチなホワイトハウス占拠物映画としてこれはこれでアリだと個人的には思います。そして最後のアメリカ万歳感でこれがハリウッド映画である事を痛感させてくれるところもお約束です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-07 09:46:20)(良:1票) |
227. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 「エンドオブホワイトハウス」との対比で話題になった本映画ですが、全く遊び要素がなくバカスカ人を殺しまくるあちらと違いこちらは極めて「ダイハード」的な娯楽映画。主人公は離婚してて子供とも確執のあるパッとしない他所の議会警察官。だからホワイトハウス内部は全く知らない上に能力不足。という事で大統領とのバディ物的な要素も生じてきます。「沈黙」的スーパーマンが主役の「エンドオブホワイトハウス」の親友感とはまた違う雰囲気。 「旗振り」等の細かいネタを散りばめ黒幕は副大統領だろう…と客に思わせておいてもう一回ひっくり返す脚本はわりとよく練られていると思います。各種突っ込みどころは「娯楽作」として割り切ったんでしょう。多分。 とりあえず「エンドオブホワイトハウス」と両方みたおかげで「下院議長」の立ち居地がよく理解できました。 キャスティングで言えば、大統領に貫禄がなくどうにも「大統領」に見えないのは結構致命的。どう見てもただの学生です。それから「ダークナイト」でぱっとしないヒロインを演じていたマギージレンホールはこの映画でも見事なまでの中年女性に見えるわけですが、しかしこの映画時点でまだ35歳、なんでこんなに老けて見えるのか…と思ってよく観たらほうれい線が深すぎるんですよね。ほうれい線大事! むしろ若く見えるエンドオブホワイトハウスのシークレットサービス長官の女性なんか55歳ですよ、どういう事… [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-02 12:33:42)(笑:1票) |
228. ディスタービア
《ネタバレ》 予備知識なく偶然観たのですが、なかなかよく出来た娯楽映画ですね。 裏窓の製作者から盗作として訴えられたそうですが、ちょっと無理筋じゃないですかね…この映画のキモは30m制限の謎のマシーンであって、この設定はわりとよく生かされてると思いました。決して行動範囲が30m以内に制限されているわけではなくて、状況によっては警察を都合よく呼ぶ道具としても使えるわけで、しかしそれは結局役に立たない…なんて、まぁ僕でもそういうシナリオにしますがw都合よく使える設定は面白いですね。 隣の美女(ヒロイン)の水着姿はセクシーでこの映画最高のシーンでお買い得なんですが、しかしその後「覗いてたんだ」「素敵!」という展開だけはさすがに無理筋じゃないでしょうか。そこまでにお互い相当好感度をあげてないとそうはなりませんw 映画全体で一番よく出来ていたのが、冒頭の釣りから事故のシーンだというのもちょいと微妙です。あそこまではほんとにいい雰囲気でよく出来たA級映画感満載だったんですが、その後最後まで映画全体にあふれるB級感たるやもう…途中から撮る人が変わったかのような映画でした。どうしてこうなった… まぁ映画自体はB級青春娯楽サスペンスなのでB級でいいんですが、冒頭のいい雰囲気はむしろ不要なんじゃないかなぁ、と。そう思うわけです。 でも、気軽な娯楽映画としては思わぬ拾い物で、そういう意味ではオススメできます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-01 17:51:46)(良:1票) |
229. 恋愛だけじゃダメかしら?
《ネタバレ》 大事な事なので最初に書いておきますが、この映画は食事時にみないほうがいいです。 「妊娠→つわり→ご想像におまかせします」のコンボが冒頭に炸裂しますから(複数回) キャメロンディアスが出ている、くらいしか知らずに観たので、知ってる顔が沢山出てきてびっくり。エリザベスバンクスやジェニファーロペス、デニスクエイド。結構な豪華キャストです。そして、その女優陣が見せる見事な妊婦腹が印象的。特殊メイクなんでしょうけど、意外と観ない姿だけに新鮮です。 全編、日本とアメリカの風習の違い等いろんな発見があったわけですが(割礼とか)、個人的に一番おどろいたのは「センチュリー21(不動産屋)」がアメリカの会社だった!というところでしょうか。だからケインコスギがCMしてるんですね… [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-28 23:00:10)(良:1票) |
230. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 1998年製作という事はWindows98が発売された年の映画です。モデムの音が懐かしいです。 日本にスタバが上陸したのは1996年。この映画の頃はまだまだめずらしい店でした。 いまやネットで知り合い結婚した人の数が1割を超える時代になり、ネット出会いネット恋愛はまったくめずらしくなりました。リアルを知らないからネットでの恋愛は(リアルを知らないからこそ)急速に深まるという「ネット恋愛5倍速の法則」という言葉がありますが、まさにそれを地で行く映画です。ネットでの恋愛経験ある人なら、誰でも思い当たるフシありますよね。そして時代の変化を感じる事としてはもう一つ。この映画が出来た頃にはまだハシリだったamazonが今はリアル書店を圧倒しています。おそらくはフォックス書店も今は苦しい経営を強いられてるはずです。世の中いろいろ変わっているわけです。でも恋愛の苦しさ楽しさはほんとーに全然変わりませんけどね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-23 15:40:12)(良:1票) |
231. アイアンマン3
《ネタバレ》 正直、アイアンマン1、2ともそこまで面白い映画ではないし、アベンジャーズはつまんないし…、そんな流れで全く期待せずにみたアイアンマン3なわけですが、シリーズ初の楽しめる娯楽映画になっててびっくり。 スタッフ、何かふっきれたの??って感じで素直に楽しめました。エンディングもシャレオツ。 ぶっちゃけアイアンマンはこれだけ観てればいい…けど、それじゃ話がわかりませんねw [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-14 23:14:16)(笑:1票) |
232. マン・オブ・スティール
《ネタバレ》 地球人と謎の宇宙人(スーパーマン)が手探りで信頼を築きあげながら共通の敵と戦う物語。 そういう意味ではウルトラマンと基本コンセプトは同じ。 定番スーパーマンをいかにも2010年代のアメリカ特撮映画っぽく再構築した最新作で、ストーリー展開も特撮シーンの数々も「どっかで見たような」雰囲気ですべて構成されていますが、しかし最初から身バレした状態で新聞社に勤めるクラークケントって設定も斬新です。 しかしこういうアメリカ映画にありがちな突っ込みどころは満載。 とりあえず「真空は平気なのにクリプトンの空気だと具合悪くなるナウ」とか「8トンほどの船をお父さんはどうやって納屋に運んだんだ?」とか…まぁいろいろあるわけですが、地球の空気に順応すると目からビームが出せるようになるらしいクリプトン人ってどういう体の構造なんだろう? [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-12 23:18:31)(笑:1票) |
233. スター・トレック/イントゥ・ダークネス
《ネタバレ》 以前単発で見た事はあるんですが、あらためてJJ版を3作続けて鑑賞したのでレビュー書き換えます。 1作目のレビューにも書きましたが、2作目は1作目よりやりすぎ感が増してしまい、残念ながら1作目よりだいぶ落ちる映画となってしまいました。 2作目は1作目よりスケールアップしないといけない…という事情はわかるんですが、1作目が絶妙のバランスだったので、それをスケールアップしちゃうともうただの食傷やりすぎ映画になってしまう。このバランス感は難しいよなぁ、と思うわけです。 あと冒頭部、短いクライマックスから入るのはいかにもJJエイブラムスなんですが、サイモンペッグが出ているせいで「MIといっしょじゃねーか」という印象がぬぐえません笑 また(以前は字幕で観たので何も思わなかったんですが)吹き替え版だと1作目と2作目で役名が変わっています。 これは統一しないと詳しくない人は混乱するだけなのでよくないと思うんですが…旧テレビシリーズの役名でいくならそれでなぜ押し切らなかったのか、と。 この映画で唯一1作目より優れているところは、アリスイブの下着姿のシーン。 あれはすばらしい。ビバ!ですよビバ! だがいいのはそこだけで1作目よりはだいぶ落ちる映画になってしまったな、と思います。 あと旧カーンの逆襲を見てた自分からするとカーンのキャラ変わりすぎだろ、と笑 まぁ例えばルパンシリーズの「マモー」もいろいろ変わってるので、ま、そういうもんなんでしょうけどね。 [地上波(吹替)] 7点(2014-07-12 21:45:38)(笑:1票) |
234. Vフォー・ヴェンデッタ
《ネタバレ》 「コミックの映画化」という知識だけしかなかったので、実際に映画を観たら想像と全く違っていてびっくり。 アメコミっぽいヒーローヒロインが闘うお手軽B級映画かと思ってたら、渡邉美樹がワタミ社員にレヴォルーションされる映画なんだもの… いや面白かったです、うん。 てか私ウルトラバイオレットと混同してましたwだからそんな誤解が生じてたわけですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-01 18:14:14) |
235. ダーケストアワー 消滅
《ネタバレ》 ジャッジドレッド(2012)でめっちゃ素敵なヒロインを演じたオリヴィア・サールビーが、実にパッとしないヒロインを演じているのがこの映画。 名前を見るまでとても同じ人とは思えないくらい、こっちの映画ではパっとしない彼女なんですが、役どころとしては地味な一般ぴーぽーな旅行者なわけで、役作りとしてある意味当然なんでしょう。 で、この映画「どうせつまんないB級映画なんだろうなぁ」なんて思って観はじめると…あれ、意外と面白いですよ?? 人がひゅーっと粉砕消滅する映像の面白さや、男気とケレンミにあふれるロシア自警団の人たち等、面白い要素がテンコもり。 もちろん、突っ込みどころも多々あるわけで、最大の難点は主人公のだらしなさ。てか(主人公だと思い込んでいた)他のメンバーが死ぬことで「え?お前が主人公だったのか!」と観客がわかるという…いやいや、そんな主人公見た事ないぜ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-28 07:00:55) |
236. パシフィック・リム
《ネタバレ》 日本の巨大ロボットものアニメを実写映画化…なこの映画ですが、謎の怪獣に襲われた人類に対抗して各国が巨大ロボットを建造しペアのパイロットで闘う…というコンセプトはまんま「神魂合体ゴーダンナー」そのもので、アイディアのベースとなっているのが「神魂合体ゴーダンナー」なのは間違いないところでしょう。(ご存知ない方はwikiでゴーダンナーのあらすじを読んでもらえば基本構成がほとんど同じだという事がわかると思います) ちなみに「神魂合体ゴーダンナー!!」は、「新婚合体GO旦那」の意味で、まぁそういう内容なアニメなわけですが、新妻と合体してたら死んだと思った元妻が出てきたりするなかなかアレなアニメでありました。そしてジャパニメーションロボットアニメの例のもれずおっぱいアニメです。 という事でジャパニメーションロボットアニメで重要なおっぱい感に関しては、この映画では菊地凛子一人にかかっているわけですが、途中の一部のシーンを除けばあまりおっぱい感は無し。ジャパニメーションで重要な要素のおっぱい感を軽視してストイックにバトルさせた結果として、なんか正直見ていてかなり疲れる映画になっていて、んーー、もう少し緩急つけて余裕をもった映画にした方がよかったんじゃないでしょうか。 劇中、中途半端に突っ込まれる日本語シーンが唐突すぎて意外と聞き逃してしまい困るわけですが、なぜ菊地凛子の日本語があんなにたどたどしいのか、それが一番見ていて不思議です。 最後に自爆して脱出するのは「トップをねらえ」ですね。そう考えるとあそこに「オカエリナサイ」は欲しかったところです。せっかく迎えてくれてるのが日本人なんだし。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-14 23:43:26) |
237. ブロブ/宇宙からの不明物体
《ネタバレ》 ※2018年に全面改訂※ 子供の頃に何回も観た「SF人食いアメーバの恐怖」と「2」、それにこのリメーク版ですが、最近はストーリーがどれがどれだかわかんなくなってました。 「えっとー床屋でアメーバに頭突っ込まれるのはどの話なんだっけ?」状態(ちなみに答えは「2」)。 そんなんじゃレビュー書けません。(そしてそういう「観たけどほとんど覚えてなくてレビュー書けない映画」は本当に沢山あります) 幸い、最近amazonプライムでこの映画を観る事ができたのであらためてそれぞれを整理する事ができました。よかったよかった。 さてリメイク版である、この「ブロブ」 オリジナルとの決定的な違いは「ブロブの正体が米軍の生物兵器だ」という設定が追加されそれに伴うエピソードが追加されてる事です。 これって、どうなんでしょう? これってまさに蛇足であって追加した事で面白くなくなっていると思うんです。 これ、正体はわからない方がいいような気がするんですが… 全体としてはリメイクにありがちな「トータルでオリジナルを超えない」リメイク映画になっている感はありますが、しかしこれ、子供が観たらトラウマになるレベルで怖い映画になっているのは間違いなく「SF風味ホラー」としては相当ちゃんとした映画になっていると思います。 未見であればおススメできるレベルのホラーなのは間違いありません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-10 19:14:43) |
238. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 この映画のキモは「30年未来から」という時間設定にあります。タイムマシンなんだから100年でも200年でもいいだろうに、当事者がまだ生きてるだろう30年という不自然な設定を何の説明もなくもちこんだことで、はじめてこの映画のストーリーは成立するわけです。「何の説明もないワンアイディアを決めうちで設定する事でいろいろ都合がいいシチュエーションを作れる」という点では、ガンダムのミノフスキー粒子を思い出しちゃいました。観る前はもっと大作を想像していたのですが、意外と小粒でよくまとまった佳作。突っ込みどころは多々あれど「時間旅行の理屈は複雑でわけがわからない」と劇中で語らせてるので突っ込むのは野暮ってことで。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-28 23:36:22) |
239. テッド
《ネタバレ》 仮面ノリダーに毒蝮三太夫がゲスト出演したときに、おやっさん役の小林昭二が科学特捜隊の制服で出演したことがあったのですが、これはおやっさん役の小林昭二が、ウルトラマンではムラマツキャップ役をやってた事を知らない人にはなんの事だかまったくわからないネタなわけです。しうし、仮面ライダーとウルトラマンを見て知ってる世代には大喜びなネタなわけで、この映画中での「トムスケリット」ネタの天丼はそれと同じような空気を感じました。同じ脇役俳優でもたとえば「アーネストボーグナイン」とかだとメジャーすぎて全然違うわけで、こはやっぱり「トムスケリット」。日本的な感覚だとこの温度感はちょうど小林昭二とかなわけです。…まぁこれはあくまでも個人的な感覚なので「違うだろ」と言われたら「そうですね」と返すしかないわけですが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-25 22:58:01) |
240. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 C級ゲテモノ映画だったオリジナルのヘアスプレー(1988)が、一度ブロードウエイを経由しただけで、こんな王道ミュージカルになるとは! 基本的なストーリーはオリジナル映画版と同一ながら内容はまったく別の映画になっていて(何しろこっちはミュージカル映画ですからね)、だからこれは決して映画ヘアスプレー(1988)のリメイクではなく、ブロードウエイミュージカルヘアスプレーの映画化になっています。 とはいえ、オリジナルの監督や主役がちょい役で出演していたりするのはご愛嬌。個人的にはオリジナルで謎だった「ペニーが口にしてるのは何だろう?飴??」という疑問がこのリメイク版で確認できたのでほっとしました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-15 00:47:44) |