21. ソウ
《ネタバレ》 かなりネタばれです。末期癌のご老体が、人の目の前で(本人が混乱しているとはいえ医者がいますし)、さらにほぼ視覚に入っている状態で、その生死を見極められない演技を何時間もできるかって言ったら不可能でしょう!呼吸の体の上下運動でいつか気付きそうですし、下の人も言ってますが「用足し」を我慢できるとは思えない。これらがあったのでドンデン返しはイマイチでしたが、この映画にはそういう考えを打ち消す勢いがあるのが凄いと思いました。ですがこの映画のドンデン返しはこれじゃなかった!!マルホランドドライブでも共感してここに載せた「樺沢紫苑の超映画分析」が、監督の言っている「唯一のラストシーン」の答えを解析してます。それが事実かどうかはご自分次第ですが、覗いてみることをお勧めします。 8点(2005-03-15 15:30:54) |
22. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 劇場で鑑賞中はあっけにとられていました。タイラーの生活風景が、アメリカに長期滞在していた経験のせいか匂いまで伝わってきそうで不快で、わけの分からない暴動には「なんだこれ?狂ってるだけじゃん!」って思っていました。ただの不快映画と思い不快指数が上昇しつつあったときに、二重人格の物語だということが分かって、ナレーションの如く飛行機急降下の気分。そして鑑賞後なぜかスッキリしていました。そして今でもDVDで見る度に色んな見方が出来て面白い。不快な気持ちも残っていますが、暴力描写は今では見ると気分解消できる。やりすぎだけど病みつきになる不思議な社会批判映画です。こんなハッピーエンドもあるんですね。 9点(2004-10-02 22:53:35) |
23. 沈黙のテロリスト
これはセガール(ほんとはトム)の映画として観るのと、アルバート・ピュンの映画として観るのでは見方が随分変わると思います。私はピュンの日本で発売された作品は大概観ているのですが、これぞまさにピュン!と言える作品でした^-^;ピュン作品は、真面目にやっているのか笑わせようとしているのか?この境界線を楽しむのが醍醐味だと勝手に思っています。ピュン好きの方のHPもあるので、彼の作品はどういうものなのかを知ると面白さが倍増しますよ・・きっと。 4点(2004-09-23 12:00:00) |
24. ネメシス4
この点数はシリーズ4作合わせての点数です。1作目は良し、2作目はまあまあだったんですが、それからが蛇足でした。でもピュンって不思議な監督さんですよね。このシリーズだけでなく、全作品を通して、飽くなき退屈感、稚拙なストーリー、と映画を故意?にC級に仕上げるその徹底ぶりからコアなファンもいるはず。ピュンと聞いただけで何故か見たくなってしまう。でも見た後はちょっと後悔してしまう。それでもやめられない。そんな麻薬のような監督さんなのです。でもバイオレンスは年々薄れてきたのが残念か(社会的に仕方ないのですが)。とにかく、本数は少なくなってきましたがまだ何作か作ってくれそう。こっそり楽しみにしています。 5点(2004-09-22 07:22:57) |
25. ペイチェック 消された記憶
全然ジョン・ウー作品に見えませんでした(鳩以外は)。ウーは「タメ」を作ってその後ドンとくる場面が多い気がするのですが、今作はそういうものが無くスッキリ見れました。でもいい意味でです。これからもいい作品を作りそうな勢いを感じました。ウーには頑張って欲しいです。ユマは出産直後の出演だったそうで、実際肌荒れてましたね^-^;ご苦労様です。それにしてもベンはちょっと大根っぽい雰囲気が・・。ま、でも面白かったです。 7点(2004-09-17 18:26:08) |
26. エンド・オブ・デイズ
シュワちゃん作品はあまり好きでなくなり映画館に足を運ばなくなっていましたが、これは上映前から期待をこめて観に行きました。終わって純粋な感想は「ふぅん」でしたが、ゴシックな雰囲気と、ハイアムズのセブンを意識したという色調が個人的にツボでした。確かに突っ込みたくなる場面が満載なのですが、電車の爆破や教会の椅子のドミノ倒しなど、いくつかすごく気に入っていているシーンがあって、個人的にそれが不満より凌駕してしまいました。ですので評価は高めです。今でもたまに鑑賞しますが、この作品はやっぱり好きです。 8点(2004-09-15 01:01:01) |
27. M:I-2
続編ものということをあまり考えず観に行ったのが功を奏したのでしょうか?純粋なアクションものとして十分に楽しめました。かったるい前半に半ば眠気がさしていましたが、後半が見たこともない怒涛のアクションで思いっきり目が覚めて釘付けになりました。ウーらしい力強く華麗なアクションがスローを使って見事に表現されていて圧巻。映画館の大画面だからこそかもしれませんが、最後の肉弾戦の延髄蹴りやサマーソルトには鳥肌が立ち、映画館をあとにしてもリンプの音楽やら何やらで興奮しっぱなしでした。これぞエンタメ!と思った作品です。 8点(2004-09-15 00:48:44) |
28. セブン
公開当時には、「犯人役の人の名前は絶対に言わないでください」という製作サイドからの要求があり、私は観ている時に一体誰なんだ!?とドキドキしてました。結局分かった時に、・・・・誰??この人??と思いました(ユージュアル・サスペクツの公開直後だったのでケビンのこと全く知りませんでした。実際映画雑誌にも、名を伏せる必要は・・なるコメントありましたし)。でも、それはあの衝撃のラストへの布石だったんじゃないかと思いました。ホントに衝撃的でした。この作品ってかなり評価高いですが、そのために公開後、時間が経過して観た人は、色んな先入観やら、衝撃のラストに対する用意を頭にインプットしているから、ラストが読めたとかそういうコメントになってしまうのではないかと思います(こればかりは言っても仕方ないのですけど・・)。色々書きましたが、それでも結局は、オチをどうのこうの語るのではなく、大罪による人生訓を問う作品だというのが恐ろしい。底知れぬ不気味な映画です。見る価値は絶対あると思います。得るものがあるかは人それぞれですが。 10点(2004-09-10 02:53:00) |
29. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
二つの塔で戦のシーンにちょっと慣れてしまったせいか、今作の戦いに予想以上の興奮を味わえませんでした。ですがそれでもやはり凄い。圧倒されます。あと、ちょっとシーンがぶつ切りかな、と思いました。戦って大軍勢が助けにきて、次のシーンにはもう戦闘が終了してたり、フロド達が元気なくなってるかと思ったら急にピンピンしてたり・・。でもそこら辺縮尺考えたら仕方ないのかな、って思ったり。こんな感じで^-^;気になる点はあるのですが許せてしまう。そんな吸引力を持った最高の作品でありシリーズでした。古くから多くのファンを持つ小説をここまで納得のいく作品へと創りあげた製作者たちには脱帽です。興奮し、笑い、涙し・・・本当に素晴らしいエンターテイメント作品でした。 9点(2004-08-04 07:21:29) |
30. マトリックス
多くの方が言われてますが、私も最初よくストーリーが理解できませんでした。でも映像はそれを補うに十分だったと思います。アラを探せばいろいろ出てくるかもしれませんが、映画史では多少なりともエポックメイキングな作品ではないでしょうか? 9点(2004-08-02 03:27:17) |
31. エンゼル・ハート
私がこの映画を初めて観たのは、多分中2ぐらいだったと思いますが、私の中のベストの1つになっています。つい先日、機会があってまた観ましたが、「あれーこんなんだったっけ?」と思いました。でもこれは良い意味でも悪い意味でもであって、やっぱり今でもお気に入りです。当時、勧善懲悪ものが多い中、あんなショッキングな映画はなかったです。あのダークさ。これはあんまり比較したくないんですが、「セブン」が好きな人だったら観て損しないかもしれません。 8点(2004-06-18 19:39:34) |
32. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 確かになんだか鑑賞する集中力の切れる作品ではありました。だけど話と雰囲気は好きなんだよなぁ。結局、ライカン側が悲痛な運命を辿ってきて、親玉が実は本当の悪ではなかったっていうのには悲しみを感じました。続編がありそうな作りですが、もし作るんだったら、世界観は申し分ないと思うので、もう少し緩急つけた作品にして欲しい。 8点(2004-06-06 02:42:33)(良:2票) |
33. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 ラストについてですが、実は落下して死ぬというのがフィンチャーの作った作品だったのですが、試写で配給側に難癖つけられてあんなありえないようなオチに作り直したという、なんとももったいない作品。あれはないですよねぇ^-^;エイリアン3のときといい、フィンチャーはちょっとかわいそう。白黒映像の父親の死に方と照らし合わせて主人公も死んでしまうという、時折映し出されるあの重要なカット集が最後に生きてくるはずだったのに・・。でも先の分からない展開は流石。私は好きです。 8点(2004-06-03 16:58:24) |
34. ラスト サムライ
色々意見があるかと思いますが、映画って全世界へ発するエンターテイメントなんですから、私は脚色があるのは当然だと思っています。ですから楽しまなくちゃ損ですよ!それにしても、この映画は音楽が格別に良いですね。静と動が絶妙に表現されていて、体が動きそうになります^-^; 9点(2004-06-03 16:41:45) |
35. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 モーテルが人格殺しってのは確かに騙されたんですけど、何を基準に殺戮が起こっていたのかよく分かりませんでした。残った1人が殺人者じゃないってどうして確信できるんでしょうか?それで結局2回目のどんでんがえしで、残ったのはやっぱり殺人者の人格だし・・。それがどうしても納得できませんでした。ただアイデアは面白いので・・。 6点(2004-05-27 12:25:58) |
36. ダイ・ハード3
敵役の個性は最高。味方の役者達も演技派揃い。面白いですね。でもダイハードじゃないですよね^-^;サイモンセズは、NYの地理を理解していない人が多いでしょうから、どんなに無理な難題かわからず、マクレーンが凄いアクションでどれだけ乗り越えても、ちっとも感情移入できないのでは?あと、船内の肉弾戦やその他、カットがあまりにも酷過ぎる。気づいたら勝負終わってるし・・。そういう不満が、ラストのあっけなさである意味一気に昇華しました^-^;ま、これはこれで面白かったし、単品で観て良しとするか、というスッキリ感。続編はいりません。 8点(2004-05-24 01:20:08) |
37. S.W.A.T.
面白いけど佳作ですね。我が家が音響などが整っていないので、映画館で観たらもっと迫力あったんだろうな、とちょっと残念に思いました。アクションシーンで、メインの隊員6人の個性をもう少し生かして欲しかった。ミシェルは女性のせいか、それなりに映えてたけど、他の人はアクションシーンでは誰でもいいような役割のような感じがしました。 7点(2004-05-22 18:28:42) |
38. アンブレイカブル
《ネタバレ》 ここまでけなされるのは、1つは配給会社の、あまりにも「シックスセンスな感じですよ」って宣伝してるのにも問題があると思いました。みんな凄い何かを期待しちゃうって^-^;営業上仕方ないって言えばそれまでですが。私も所見では騙され、がっかりした口。でも、素直に1本の作品として鑑賞し直したら、リアルアメコミとしてよくできてるんじゃないでしょうか!?とても斬新な脚本だと唸りました。いい映画です!でももう一度言いたい。みんなは映画に騙されたんじゃなく、配給元に騙されたということを。 8点(2004-05-19 20:24:23)(良:1票) |
39. キル・ビル Vol.1(日本版)
相変わらず選曲がいいですね。タイトルの悲しみ漂う音楽にしんみりしたかと思えば、グリーンとの再開シーンの効果音に大笑い。そしてエンドクレジットのウエスタンな曲に痺れました。しかしこの映画、数年前の邦画じゃないのか?と思いました^-^;あと、Vol.1も2も予算は3000万ドルずつなんですね。もっと使ってるのかと思いました。十分元を取ってる(と思う)タランティーノの趣味爆発映画。個人的には大好きです。 7点(2004-04-27 03:02:00) |
40. ユージュアル・サスペクツ
「オチが読めたからつまらなかった」というのは好きではないのですが、これは、「どうせお前が犯人なんでしょ?」って思ってたらドンピシャだったんで妙に損した気分になった作品でした。当時、ケビンを知らなかったけど、凄い映画だということで変な勘ぐりをしたことが裏目に出ました^-^;良作だとは思いましたが、私にとってちょっと複雑な映画です。 7点(2004-04-24 14:35:17) |