Menu
 > レビュワー
 > しってるねこのち さんの口コミ一覧。2ページ目
しってるねこのちさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 100
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
火災現場では火よりも煙の方が怖いという事が常識となっている現代から見ればおかしな描写は有りましたが、撮られた年代と映画という事を鑑みれば煙に巻かれて倒れるよりも炎に包まれて焼け死ぬ方が映像的にも派手で良い演出だとは思います。 火災現場の陣頭指揮を取っているスティーブ・マックイーンが前線に出過ぎとか、孤立した135階には消防士が2人もいるのにポール・ニューマンが仕切っているとか、最後の貯水槽爆破の時にもまだ1人消防士がいるのにニューマン指名等は彼等が主演だから仕方が無いのでしょう。 その他にも何度も出てくるエレベーターの扉の動きが大道具然としすぎで重厚感がまるで無いのは本当に重たい物で作ってしまうと危険だからなのかとか、いちいち自分の中で自分に対してエクスキューズを入れなければいけないというのは見ていてストレスが溜まります。 また、話自体は良い設定なのですが映像が大人し過ぎる印象でした。 状況は把握しやすいのですが、それ以上のものは伝わってきませんでした。 主な原因は明るすぎる画のトーンと工夫のないカメラアングルだと思います。 カット割りや編集もメリハリがないので盛り上がりに欠けますし、パニック映画で映像に力がないのは致命的だと思います。 唯一迫力を感じたのは、消防車が夜の街中を飛ばして来て、無秩序にビルの前に停車するシークエンスでした。 しかし、ビル内のセットに戻るとまた元の木阿弥です。 大作というよりはディテールに対しての拘りと、映像に対しての迫力のない大雑把な作品に仕上がってしまい、パニック映画風のパニックテレビドラマといった印象でした。 そんな中で本来サイドストーリーであるアステアとJ・ジョーンズのシークエンスが良かったのは皮肉に感じてしまいます。 ダメなおじいちゃんに対する彼女の慈悲深い眼差しには心が和んだので、展望エレベーターから彼女が呆気無く転落した時には思わず「あっ」と、声が出てしまいましたが、この様な無慈悲な演出は嫌いでは有りません。 設定を竣工日にした事で住人やテナントの人達はほぼ居らず、落成式のパーティーを軸にスッキリとした話の展開にする事が出来ましたが、返って小さく纏まってしまい超高層ビル火災という本来スケールの大きな作品の筈なのにそれ程スケール感を感じる事が出来なかったのは、有名な作品でしたので期待を裏切られた様で残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-02 17:39:27)
22.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
ソマリア内戦への米国の軍事介入を総体的な視点ではなく、モガディシュでの局地戦をあれだけの映像で米兵同士の絆の人間ドラマと共に描けば、米国万歳とまでは行きませんが明らかに戦争も米国も肯定している昨品だと感じてしまいます。 それは、冒頭のプラトンの『死者だけが戦争の終わりを見た』という言葉でも解ります。 拡大解釈すれば生きている者は誰も戦争から逃れられないという意味です。歴史年表を見れば明らかです。 戦う事は善悪の範疇ではなく世の常だという様な偉大な過去の哲学者の言葉は、戦争を生業の一部にしている米国からすればこれ以上ない後押しになりますし、本作は完全に米国からの立場で米国中心に描かれていますが、逆に潔ささえ感じます。 やってきた事と撮っている事が違うという様な中途半端な客観視による反戦的な道徳観の押し付けより、やってきた事を主観で思いっ切り撮りましたという本作の方が正直好感を持って見る事が出来ます。 作品に関わった人達も(監督は英国人ですが)実際に戦った米兵も、彼等の主観から見れば米兵とソマリア民兵の命の重さは違うと考えるのは当然ですから、作中の様な敵か味方で差異のある描き方になるのは自然な事だと思います。 ある意味戦争とは命の価値の差別化が無ければ成り立ちません。 本作はそれすらも忠実に表現しているのかもしれません。 逆の立場から撮ればソマリアの解釈で撮るだけの事です。 どっしりと軸足を米軍に置いたことで、見方によっては純粋な戦争映画になったのではないでしょうか。 戦場映画といった方が良いかもしれません。  ヘリからの機銃掃射でM134の焼けた薬莢が雨のように降って来てエヴァーズマンの服の中に入ってしまうシーンや、オシックが落ちている誰かのちぎれた手を反射的に自分のポーチに入れてしまったり、サンダーソンが上官の話を上の空で聞いているシーン等、説明もなく一見意味もない様な演出にリアリティを感じてしまいます。 この様なシーンと迫力のある戦闘での映像が相まって作品に引き込まれていきます。 また、戦場真っ只中で命令に翻弄されながらもそれに従い命懸けで奔走するマクナイト、任務とはいえ上空で命令と状況を現場と司令部に伝える事しか出来ないマシューズ、泥沼化する状況を把握しながらも苛立ちと苦悩を募らせながら次々と命令を下すガリソン等を、対比させながら見せる演出は俊逸です。 敵と味方の間に埋める事の出来ない深い溝が有る様に軍内にも格差があり、それが直接生死の差に繋がる描き方には言葉を失います。  戦場で戦う事に淡い理想を見出そうとしたエヴァーズマンに対して、最後にフートは帰った方が良いといった様な趣旨の台詞を言います。 そんな彼の戦う意味とは仲間の為というもの迄に簡略化されています。 思考をそこ迄削ぎ落さなければ生き残れないのではないかと感じさせる程に、十分な戦場の描写に本作はなっていると思います。  米兵19人の犠牲に対してソマリア民兵ではなくソマリア人の犠牲者が1000人という所が気になります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-02 17:09:39)(良:1票)
23.  ブロードウェイと銃弾 《ネタバレ》 
ウッディー・アレンは斜に構えたインテリ監督と言ったイメージを持っていたので今まで敬遠していました。  本作の印象としては脚本の整合性と安定した世界観により、人が殺されたり不貞を働くシーン等をブラックユーモアとして作品から浮かずにストレス無く見ることが出来ました。  ロートレックのポスターの様なレトロな雰囲気で、尚且つ暗部を強調し奥行きを持たせている映像は、20世紀初頭のアメリカでありながらヨーロッパにも見えるような美しさが有りました。 そしてその映像美を支えているカメラワークが素晴らしかったです。 オリーブの殺害の嫌疑をニックがチーチに探りを入れる長回しのシーンで、セットの奥行きを活かしての演出にドリーでフォローしつつ、ニックが確信を突きチーチに詰め寄る所でカメラが軽く回り込みながらパンをしてチーチの表情を捉える動きは俊逸ですし、照明もハイライトと暗部のコントラストで緊張感を出す見せ方になっています。 作中で随所に見られるこれらのカメラワークの何よりも素晴らしいのは、作品の本流であるストーリーや演出、雰囲気を一切邪魔すること無くさり気なく、必要に応じて使われていることです。  この様に素晴らしい構成要素が多々あったのに、それ程作品には入り込めませんでした。 理由としてはテンポをもう少しだけ速めても良かったのではないかという所と、コメディにしては盛り上がりが弱く感じた所、話の結末が安直過ぎるという所です。(コメディなので安直な方がすっきりするのですが安直過ぎるのもどうかと思います) しかし、正直に言うと一番の理由は監督に対する自分の先入観だと思います。 良くないとは思いながらも残念ながら結局は最後まで拭い切る事は出来ませんでした。 カボチャが嫌いな私はどんなに美味しいパンプキンパイも遠慮してしまいます…。 冒頭で斜に構えた監督と評しましたが、私の方が彼の作品に対して斜に構えた形で見ていた事になります。 映画の見方に対するレビューがあったら、恥ずかしながら今回の自分のそれは1点か2点でしょう。 映画は作品から自分について教えられることが有りますが、まさかコメディで自分の欠点を認識するとは…。 しかし、本作を見て機会があれば彼の作品をまた見たいと思いました。 私の中にある彼の評価を覆らせてくれる様な作品に出会える可能性を感じさせて貰えましたし、是非そうなることを願っています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-25 16:03:03)
24.  ウエスタン 《ネタバレ》 
ほぼセリフ無しで、たっぷりと時間を掛けた反面、結末は一瞬で決まるというまさにラヴェルのボレロを彷彿とする様なオープニングから痺れました。 ここまでカッコ良いオープニングのシークエンスは余り記憶に有りません。 映像の粒子にも粗さはなく、それぞれのカットのフレーミングも素晴らしいです。 編集もおかしな所もなく、メインとなるガンファイトなどは銃声やアクションを基に切り返すカット割りなど、スピード感や迫力の主要素になっていました。 西部劇には美しすぎると思うようなメインテーマ曲も映像の美しさに相まって良かったです。 セリフも最初の人と馬の算術問答のように全編を通して洗練されていました。  客観的に見ればほぼ完璧ではないでしょうか。 個人的に見ると、主人公がかっこ良すぎです。否、かっこつけ過ぎです。「ザ・ハードボイルド」と、言った感じでしょうか。しかし私には自分が考えている美意識という殻に篭った中二病に見えてしまいました。 コミュ力は著しく低く、人に何か聞かれてもハーモニカで「ピープーピープー」。 敵に捕まり縛られて、シャイアンに助けを乞う時も「銃だけか?ナイフも使えるか?」みたいな…、面倒臭っ!!人に物を頼むんだから「ロープ切って下さい。お願いします。」でしょ? だからハーモニカなんてダサいアダ名つけられちゃうんだよ、…と思ってしまいました。 この人ここに来るまでも、こんな感じだったら周りの人は大変だったろうなぁ…、若い頃に金八先生みたいな人に出会っていれば…、といった余計な事ばかり考えてしまいました。 自分としては、無機質な主人公より、人間臭い寅さんや椿三十郎みたいな人の方にカッコ良さを感じますが、作品全体の雰囲気は良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-01 05:15:16)
25.  ヒート 《ネタバレ》 
ハリウッドを代表する2大俳優を警察と犯罪グループにそれぞれ配役することで、一本の映画の中に2つの物語を通常の2倍ではなく1.5倍の尺に収めた結果、正直描ききれていない部分はあったと思います。 アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの演技も彼等の雰囲気やモンタージュ的なアップに頼っていて、特筆する程では無かった様に感じました。 登場人物達の男女関係を中心とする人間ドラマも、浅くはないものの全体的には中途半端に映りました。 しかし、それらをあくまで付加価値と捉えて犯罪バイオレンス、アクション刑事ドラマと見ると非常に面白かったです。  裏切りと信頼、策略と報復、逃亡と追跡等を、迫力のある映像・効果音の派手な銃撃戦や、それぞれの登場人物の物語を絡めて丁寧かつダイナミックに描いていたと思います。 前述した通りそれぞれの人間ドラマは深くは無いですが、各シークエンスの伏線や説得力としては十分ですし、それによって作品自体を濃密なものにしていると思います。 犯行グループと警察がそれぞれ結構がんばって計画を立てていますが、結局はほぼ双方とも毎回上手くいかずに破綻しますが、返ってそこからの力技での展開が楽しめました。  ラストでニールが死に際にヴィンセントの手を求めるシーンは印象的でした。私も自分の死に際を無理矢理に想像すると、人のぬくもりを求める行為は普通にあると思いました。 互いに『熱気』を漲らしていた2人が、決着を着けられた相手に『ぬくもり』を求めるのに対して、決着を着けた相手に迷いなく自然に応じる姿は、極限状態を渡り合った結果の男同士には異なるものは立場だけだとでも語っている様でした。 また、ラストカットの背景に対する人物のフレーミングと光のコントラストは絶品です。 ここまでカッコ良い映像のラストカットは他に余り思い当たりません。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-01 02:20:41)
26.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
知識で武装しているウィルはバーでナンパの邪魔をしたM・ボルトン似の男とやり方は違いますが本質は変わらないと思います。 知識はあるが教養がなく、その知識で相手を攻撃することで自己防衛するウィルにショーンが「何になりたいんだ?」と聞くとウィルは黙ってしまいます。 知識からではなく欲求や願望という自分自身と対峙しないと得られない本質的な質問には答えられないウィルは、人間的にかなりバランスを欠いています。  そんな彼が周りの仲間の助けを借りて自分を変えていく物語です。 勿論、主人公のウィルを中心に描いていますが周りの人達との関係や彼等個人の内面もバランス良く丁寧に描いているので作品に広がりと深みが加わります。 指導的な立場である教授達にも悩みや人間関係の不和があります。 日々を浪費しているだけに見える友達の誠実なウィルへの気持ちなどは胸を打たれます。 チャッキーの「お前のようになれるなら何だってやる、ここにいるのは俺達への侮辱だ。」という台詞は、彼と同じように才能のない自分には凄く良く分かります。 類稀な才能を持ちながら一歩を踏み出さない、勇気と努力のないウィルへの怒りを伴った忠告であるのと同時に、勇気と努力を持って一歩を踏み出す事は才能とは関係ないという自分への憤りとも取れる印象的なシーンでした。  彼の問題は、自分に関心を持って貰いたいのと同時に、他人が積極的に彼に携わろうとすると心を閉ざして相手を攻撃するという相反する理屈を抱えてしまい自分自身では解決できなくなった歪んだ承認欲求ではないでしょうか。 廊下の黒板の問題を解くことも、わざと友達にデッドボールを投げてかまって貰うなども拡大した承認欲求の現れのような気がします。 しかし、彼が恵まれていたのは良い仲間がいて、彼等が彼に尽力してくれたことです。 その様な攻撃的な自己防衛の原因になった心の奥底に隠していた過去に受けた虐待を自分と他人で共有することで解決へと向かいます。 そしてウィル自身は自覚がないかもしれませんが、彼の変化がその仲間達にも良い影響を与えています。 決して一人では築く事の出来ない人との繋がりの機微を感じさせて貰える作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-28 19:05:44)
27.  大列車強盗(1973) 《ネタバレ》 
最後のどんでん返しに、騙されたし笑ってしまいました。 それまでの緩い追跡劇や、いまいち盛り上がらなかった銃撃戦、レーンとカルフーンのちょっといい話など全てどうでも良くなってしまいました。 「賞金はいらない、俺達全員で決めたんだ。フッ…」←カッコワル~~、騙されてんのに~~、チョー大笑い~~、…みたいな。 男を上げたと思ったら、マヌケなズッコケ6人組に…。 しかし、ラストカットを最後まで見ていると、遠くの方で列車を追って行ったレーン達が列車に追い付いています。 私の脳内ではこの後、リリーと探偵と、レーン達が一悶着あった後に、リリーと探偵を含む8人で金塊を山分けするも、騙されてバツが悪そうに苦笑いしているレーン達の画が浮かびました。 結果的には、無報酬だったのに50万ドルの金塊を山分けできたのだから大団円です。(勿論、これは私の希望も含めた妄想ですが)   純粋に楽しめましたし、見終わってから何かほのぼのしてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-25 18:52:08)
28.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 
話の内容は薄っぺらで安直です。 しかし、本作はロックンロールのお伽話です。 「カボチャは馬車にならないだろ~。」と、ツッコまないようにお伽話に余計なツッコミは野暮です。    他のレビュアーの方も書いていますが、この映画は「カッコ良い」です。 どーしよーもなく安っぽい言葉ですが、私が映画を見る上では、結構重要な要素です。 高揚感のある挿入曲は勿論ですが、それぞれの登場人物が自分達の美学に従って行動していて、それが結構みんな筋が通っている所が見ていて気持ち良いです。 敵役のレイヴェンでさえも魅力的に描かれていますし、普通なら単にコメディーリリーフ的なキャラクターのビリーの外見と、台詞と態度のギャップには最初は笑ってしまいますが、話が進むに連れて「漢」すら感じさせてくれます。 あの根拠の無い自信から来るいちいちカッコイイ台詞や態度は最高です。 劇中では一番好きなキャラクターです。   エレンが唯一、恋と夢の狭間で揺れていますが、それが作品の叙情的な部分と成って物語に起伏を与えています。 お伽話にぴったりの綺麗なお姉さん的なヒロインですが、肝心のステージで歌い始めると途端に貧弱に見えてしまいました。(勿論、歌は吹き替えです) ジム・スタインマンの曲とホーリー・シャーウッドのボーカルに負けてしまっている印象です。ミリ・ヴァニリを見習って欲しいです。   また、今回久しぶりに見たのですが映像が結構良った事に気付かされました。 デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのアルバムジャケットの様な雰囲気の夜の街や、トムとレイヴェンの決闘でのボンバーズと市民の大集団の対峙シーンなどは迫力とカッコ良さが有りました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-20 01:26:33)(良:1票)
29.  リプリー
ノーベル賞級の細胞の作成に成功したと言っていた人の事を思い出した。 「ディッキーは、私でぇ~~す」みたいな…。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-15 17:57:45)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS