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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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61.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 
「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」の前後に見た。ほかの方も書いておられるが空港に現れたガイラが逃げ惑う人々をパクパク食べるシーンは夢に出てきそうなくらいトラウマになったシーンだ。闘っていた2匹の怪獣が海底火山に飲み込まれるラストは子供ながらにとても印象的だった。そして自衛隊のメーサー殺獣車はやっぱりかっこいい。
[ビデオ(邦画)] 8点(2022-05-22 23:04:36)
62.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
1作目に続いて数十年ぶりに見たのだが、1作目と続けて見るとホラー映画の要素はやはりかなり薄まっていると感じるものの、そのかわり、SFアクション映画という別ジャンルの映画に仕立てていて全く違うアプローチで描いてるのが続編映画としてはかなり思い切った印象で、それもしっかり傑作に仕上げているキャメロンの才能はやはり特筆ものだし、やはり今見ても面白く、1作目も好きなのだが、やはりこの2作目も好きだ。ドラマとしてもぬかりなく、リプリーが宇宙を漂っている57年の間に娘に先立たれていたエピソードはこの完全版にしかないそうだが、(中学生の時、初めてテレビで見た時にこのシーンあったような記憶があるけど、ちょっとうる覚え。)これを入れることで、リプリーのニュートへの思いが深みを増しているし、だからこそクライマックスのニュートを何としても助けようとするリプリーの姿にも説得力を感じるし、ちょっと心打たれるものもあった。それに改めて見ると今回のリプリーは1作目と比べると戦士然としていて、「ターミネーター」1と2のサラの違いほどではないにしろ、それに近いものを感じ、やっぱキャメロン映画のヒロインはこうだよなとつい思った。ラストのローダーに乗ったリプリーとクイーンの対決は今見ても迫力と見ごたえがじゅうぶんだった。海兵隊のメンバーも個性的でキャラが立っていて良い。今回はリプリーが1作目で経験したトラウマや悪夢と対峙する物語でもあるのだが、よく考えると冒頭にリプリーが見る夢などが次回作である3作目への伏線になっているような気がする。
[DVD(吹替)] 8点(2022-05-21 23:12:53)(良:1票)
63.  エイリアン 《ネタバレ》 
27年前にテレビで初めて見た(当時中2)頃は先に「エイリアン2」を見ていたせいか、すごく地味な印象しかなかった記憶があるのだが、かなり久しぶりに改めて見る(ノーカット版を見たのは初めてかもしれない。)と、エイリアンの直接的な怖さよりも、冒頭、信号をキャッチしてからの得体の知れない不安感や、それによる心理的な怖さのほうがすごく、緊張感もありこの時点でかなり引き込まれてドキドキさせられる。それにノストロモ号内部の閉塞感なども独特なものがあり、そこで繰り広げられる密室劇としても面白く、飽きることなく見ることができた。乗組員たちのまとまりのなさや判断力の欠如といった部分は初めて見た当時はそこまでとは思わなかった記憶があるのだが、改めて見て考えるともう少しこのクルーに冷静な判断力があればこういう事態を防げたのにと思ってしまう。エイリアンはなかなか出てこないのだが、いざ初登場となるケインの体を引き裂いて出てくるシーンは今見てもなかなかインパクトがあって良いし、そのエイリアンを直接的に画面に出すのが全体のほんのちょっとの時間という演出も利いていて、これがエイリアン登場後の緊張感につながっていて、これがアクション映画という傾向の強くなる続編群に対して1作目である本作はやっぱり純然たるホラー映画だと感じさせてくれる。それに、このシリーズの主人公であるリプリーも最初のほうはあくまで乗組員の一人という描かれ方をしていて、クレジットもシガニー・ウィーバーよりも先に船長役のトム・スケリットが来るのは2以降を先に見ていると異質に感じる部分かもしれない。ノストロモ号の乗組員たちがコールドスリープから目覚める始まってすぐのシーンをはじめ、格調の高さを感じさせるシーンもあり、そういう部分も印象深い。それともう一つ、調べて分かったのだが、この1作目は今からちょうど100年後が舞台の映画なんだなあ。(2022年4月30日更新)
[DVD(吹替)] 8点(2022-04-30 11:16:31)(良:1票)
64.  刑事コロンボ/野望の果て<TVM> 《ネタバレ》 
今回はコロンボというキャラクターを知るにはもってこいのエピソードとなっていて、自分のようなシリーズ初心者には嬉しい。歯医者のシーンやガソリンスタンドの店員と話すシーン、車を止められて修理を促されるシーンなど見ているとコロンボが実に愛嬌のあるキャラクターで、魅力的な人物であることが伝わってくる。内容的には上院議員である犯人の犯行動機がやや弱いし、爆竹を使って狙撃されたように演出するというのもいささかマヌケな気がしないでもないが、コロンボのキャラクターのおかげか、最後まで安心して楽しむことができたし、この前見た「構想の死角」よりも面白かった。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2022-04-10 11:00:03)
65.  グーニーズ 《ネタバレ》 
子供の頃にテレビとかで何回も見ていてもおかしくないような映画なのに見る機会に恵まれず、初めて見たのは去年の「金曜ロードショー」での放送。今回、ノーカット・字幕版で見たのがまだ2回目なので思い出補正も何もなく、さすがに今見ると突っ込みどころも満載で、やっぱり10代前半の小学校高学年か中学生のうちに見ておけば良かったと思うところもある。それでも80年代のスピルバーグ製作のファミリー向け娯楽映画というところに懐かしさを感じるし、それが見ていて安心感につながったのか、普通に最後まで気楽に楽しめた。グーニーズの面々がそれぞれ個性的でキャラが立っていて彼らのやりとりは笑えるし、同時に微笑ましくもあるのだが、やはりこの年になってみるとどこか親のような視点で見てしまい、(ドラえもんの映画とか見てるとそれはまったくないのに。)ちょっとこの映画の見方としては違うよなあと感じるもそれは仕方のないことかもしれない。たぶん子供の頃に見ていたらもっと純粋な視点で見ていたんだろうなと思ってしまった。悪役であるフラッテリー一家もいい味を出していて、とくにボスであるママがインパクトがあって印象的だったのだが、どこかで見たようなキャラだと思ったら下の方のコメント見てなるほど確かにドーラを実写化したような感じだ。海賊船の宝探しというプロットもロマンがあって、最後にちゃんと宝にたどりつくのも予定調和かもしれないが、逆に変に捻っていないところが好感が持てる。ラストに冒険を終えた主人公たちの前に海賊船が登場するのが印象的だったし、手元に残ったわずかな宝石でマイキーの家が立ち退きを免れるというのも、宝石よりも仲間との友情やこの冒険で得た経験の大切さといったものが何よりの宝で、それはこれからも変わらないといったちょっとしたメッセージも感じ取ることができる。大ヒット作だったとのことで続編がなかったのがちょっと不思議な気もしないでもないが、そのことでこの後の彼らグーニーズをいろいろ想像できてそれがまた楽しい。でも、やっぱりできることならさっきも書いたように10代前半のうちに初めて見たかった。もしその頃に見ていたらいったいどんな感想を持っただろう?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-27 18:02:25)
66.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
劇中の時間と実際の時間を同じにするという手法は今ではそんなにめずらしいことではないが、本作がその原点であることは間違いないだろう。そうする事によってやはり独特の緊張感が生まれ、より映画を見ている観客と登場人物が一体になることができるのだと思う。そんなこの映画もかなり久しぶりに見たが、やはり面白かった。本作はさっき書いたことに加えてゲーリー・クーパー演じる保安官の人間としての弱さを描くことによって、保安官も無敵のヒーローではなく、一人の人間であることを感じさせているところがリアルだし、(遺書を書くところなんてまさにその極み。)彼が一緒に戦ってくれる仲間を集めようとしても、みんな怖気づいたりして結局誰も集まらず(中でも協力しようとした一人が自分しかいないことを知って逃げてしまうシーンは思わず彼に共感してしまった。)一人で戦うことになるというのも結果としてリアルにこの保安官の孤独感がこちらに伝わってくるような構成で良かった。もちろん、正午までに自分に恨みを持つならず者がやってくるというサスペンスとしての盛り上げ方も何度も時計を映すなどして煽っていて観客の緊張感を最後まで持続させるような演出が効果的に使われていて良い。街を出ようとしていた保安官の新妻(グレース・ケリー)が列車が発車する寸前に列車から飛び降りて町へと戻るシーンに至るまでの彼女の心変わりに至るまでのドラマも見ごたえがあるものになっている。対決の場に現れたかつて家族を銃で殺された経験を持つ彼女がならず者の一人を射殺してしまう展開は衝撃的で皮肉。これが彼女のその後の人生に影響が出るのではないかと心配になってしまった。保安官がバッジを捨てて新妻とともに去っていくラストシーンが有名だが、やはりここに本作のメッセージがいちばん込められていると感じる。主題歌も好きだ。(2020年1月26日更新)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-25 22:36:20)
67.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
見るのは16年ぶり2度目だったのだが、冒頭のクレジットタイトル部分からやっぱり引き込まれるし、序盤は4万ドルを持ち逃げしたマリオン(ジャネット・リー)の心理を巧みに描いていて、ここだけ見てもかなりの緊迫感があり、見ごたえもじゅうぶんで、このままマリオンの逃避行を描く映画なのだと思わせるのが実に見事で、そのうえで実はそうではないという構成がなかなか今見ても斬新に思えるし、モーテルの主人であるノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)と母親の関係の謎に迫る後半部に至ってもその緊迫感がずっと続くので最後まで目が離せなく、この緊迫感の持続こそが本作の見どころなのだと思う。ヒッチコックは既にこの頃カラー映画中心になってたと思うのだが、あえて白黒で撮影しているのが映画の雰囲気にとても合っているし、本作を見たことがない人でも知っている人が多いほどに有名なマリオンがシャワー中に惨殺されるシーン(今回見ていて本作が白黒なのはこのシーンにいちばんの理由があるのではと思った。)など白黒の特色がよく出たシーンも多く、もし、これがカラーだったら印象が違ってただろうと思う。(カラーでリメイクもされているんだけど、あんまり興味わかない。)マリオンとノーマンの食事中の会話も印象的で、その中でマリオンが自分の過ちに気づいて戻ることを決めるのがこの後の展開を知っているとすごくあわれでかわいそうと思えてくる。焦点がノーマンに移ってからはやや展開が早いように思うのだが、この部分もさっき書いたように緊迫感がずっと続くのでまったく気にならずに没頭することができたし、ラストの真相もさすがに初見時ほどではないもののやっぱり衝撃的。後半になってマリオンを捜しに来たサムとライラが金目的の犯行だと思っていて、見ている側はそうではないと分かっているあたりは倒叙もののような感じだが、考えてみれば本作はやや変化球の倒叙ものと言えるかもしれない。それにしても「サイコ」というタイトルが示すとおりの映画で、ここからサイコ映画というジャンルが確立されたと思って間違いないだろう。そう考えればまさに古典的名作だ。(2022年2月20日更新)
[DVD(吹替)] 9点(2022-02-22 23:42:34)(良:2票)
68.  ロープ
全編アパートの一室だけで展開されるサスペンスで最初に犯人が殺人を犯すところを見せるというところに「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」の原点のようなものを感じた。しかし、それなりによく出来ていて面白いと思うものの、ちょっと舞台的すぎてやや退屈な部分もあり映画的魅力をあまり感じなかったのが残念。
[ビデオ(字幕)] 6点(2022-02-19 17:44:09)
69.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
アルフレッド・ヒッチコック監督と言えばサスペンス一筋で有名な監督だが、この映画は森の中で発見された一体の死体をめぐる騒動を描いていて、緊迫感などはなく、実にほのぼのとしたタッチのブラックなコメディーに仕上がっている。死体を発見したら普通は驚くと思うのにこの映画の登場人物たちはすごくあっけらかんとしていて終始明るい雰囲気なのがいいし、みんないい味を出している。死体が登場人物たちの都合によって何度も埋められたり掘り返される展開は、死体に思わず同情しながらも実にブラックで、思わず笑わされてしまった。シャーリー・マクレーンのデビュー作とのことだが、なんともコケティッシュなかわいい風貌で魅力的。でもだからこそこんな若い美人が死体を前にしてもあっけらかんとしているのがある意味すごく、そのギャップも笑えたりする。でも、彼女がほとんど初対面の男といきなり結婚するというのはコメディーといえどちょっとやりすぎな感じがしいないでもない。舞台が秋の村なのだが、紅葉の映像も印象に残る。サラリと軽く作られたような映画ではあるし、傑作とも言い難いのだが、出来はよく、あまり見ていないのだが、サスペンスだけではないヒッチコック監督の幅の広さを感じることができる。個人的にちょっと疲れぎみでちょうど軽めのコメディーを見たいと思っていたところだったので、何も考えずに見て、楽しめる本作のような映画はちょうどいい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-19 15:47:34)(良:1票)
70.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。25年くらい前にシリーズで初めて見たのがコレで、当時は純粋に面白いなあと思って見ていたが、やはり久しぶりに1作目から順番に見返すとこの3作目は少し息切れを感じなくもない。しかし、それをカバーするのが、今回登場したショーン・コネリー演じるインディの父・ヘンリーのコメディ・リリーフぶりで、インディとヘンリーの親子漫才のような掛け合いは今見ても笑えるし、楽しい。冒頭にインディの少年時代が描かれているが、ここでインディの過去を出すことによってこの父親との微妙な関係をさりげなく見せているのが良いし、これがあるから、その父親と再会したあとのこの二人の関係性にも注目することができる。(蛇ぎらいの理由や鞭や帽子など現在のインディの特徴の由来もここで描かれるのはファンに対するサービスの域を出ていないと思うのだが、まあ、いいか。)ショーン・コネリーの出演はこのシリーズが元々「007」シリーズを参考・意識しているためのキャスティングなのだろうが、今回はスパイ映画の風味も加わっているように思う。登場したヒロインが実は悪役だったというシリーズこれまでにない展開もまさにそうなのだが、とくにこの部分は「007」でも似たような展開の作品があったよなあとつい思ってしまった。それにしても、ショーン・コネリー、本作で初めて見たころはヘンリーのひょうひょうとした印象からか、そんな大俳優だとは思ってなかったなぁ。(2019年3月31日更新)
[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-02-18 21:18:37)
71.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 
前半はなんかけだるくてやや退屈だったが、後半になると見入ってしまった。ラストの主人公の変わりようはすごかった。若い頃のダスティン・ホフマンというのは「卒業」での青年や、「クレイマー、クレイマー」の子育てに奮闘するお父さんといったイメージだが、このラストはそんな彼のイメージを一蹴するほど狂気に満ちている。面白かった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2021-11-08 23:01:23)
72.  ピノキオ(1940)
ものすごく久しぶりに見たのだが、人間がロバになるシーンが怖かった。もちろんこの映画小さい時に何回も見たのだが、自分が当時このシーンを見てどう思ったのかが気になる。でもやっぱり、ディズニーアニメはウォルトがかかわってた頃のほうが成長した今見ても面白い映画が多いような気がする。
[ビデオ(吹替)] 9点(2021-10-07 21:58:00)(良:1票)
73.  チャップリンの拳闘
個人的に「街の灯」のいちばんの笑いどころであると思ってるボクシングシーンの原点を見るような作品。ボクシングシーンは「街の灯」ほどインパクトはなかったけどこの映画からあのシーンにつながっていったのかと思うとちょっと感慨深いものがある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-29 23:53:39)
74.  眼下の敵
前に見た時ははっきり言って地味な印象しかなかったが、久しぶりに見てみるとめちゃ面白かった。ただひたすら駆逐艦とUボートの戦いを描いているのはすごく分かりやすくてかつスリリング。ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス演じる両艦長ともにかっこよく、また駆逐艦とUボートどちらか一方に比重を置いた描き方をせず、双方が対等に描かれているので偏りがなく二人の艦長が主人公のような扱いなのでこの二人の人間ドラマとしてもじゅうぶんに楽しめた。
[ビデオ(字幕)] 8点(2021-05-11 18:54:51)
75.  天使にラブ・ソングを・・・ 《ネタバレ》 
ウーピー・ゴールドバーグと聞くと「ゴースト」とともに思い浮かべる映画。かなり久しぶりに見たが、デロリスを演じるウーピー・ゴールドバーグがものすごくハマっていて、それだけで見ていて単純に楽しいし、旧態依然とした厳粛な修道院に現れた彼女が聖歌隊に入ったあたりからとたんにシスターたちがイキイキとしてくるのが面白く、そこからは一気に楽しめたし、見ていて自然と元気が出てくるのがいい。シスターたちの個性もしっかりとしているが、やはりデロリスの影響で修道院の雰囲気が変わりはじめても、修道院は規律を重んじる厳粛な場所であるべきと考えている修道院長(マギー・スミス)。そんな彼女もやがてはデロリスを認めることになるのはわかりきっていることではあるんだけど、今見るとこの修道院長につい気持ちが行ってしまう部分があった。それから、昔吹き替えで見たときに印象に残ったシスターはロバート(ウェンディ・マッケナ)だったのだが、今になって字幕で見てもやっぱりロバートが印象に残った。映画的には普通のコメディーという印象が昔見たときと同じく強く、物足りない部分もなくはないが、だからこそ安心して見られる映画になっている。クライマックスはローマ法王を前にしたシスターたちの歌だが、これが終わった後、エピローグをやらずにスパッとエンドロールに入る構成で、この終わり方が実に後味良く、気持ちのいい映画だったなあと思わず笑顔で見終えることができた。(2020年12月11日更新)
[DVD(字幕)] 7点(2021-03-13 19:07:19)
76.  ニック・オブ・タイム
監督がジョン・バダムということであまり期待せずに見たのが良かったのか面白かった。上映時間と劇中時間を一致させるのはこの映画の公開当時でもそんなに目新しい手法ではないが、やはりそうすることによってサスペンスの緊迫感が一層盛り上がる。ジョニー・デップはやはり「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような大作よりも、このような小品のほうがよく似合っているように思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-02-13 20:25:41)
77.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
ストーリーはともかく、本当に「おもちゃ箱をひっくり返したような映画」という言葉がぴったりはまる映画で、とにかく見ていて純粋に楽しめた。冒頭部分からの金田バイクの登場は2か月前に「AKIRA」を再見したばかりというのもあって出てきただけで興奮したし、ガンダムとメカゴジラの戦いももちろん見ていて燃えたし、子供の頃にソフビで遊んでいた感覚を思い出してなにか懐かしくなってしまった。あえて野暮な欲をいえばメカゴジラの登場シーンでゴジラのテーマではなくメカゴジラのテーマ(74年Or93年)を使ってほしかったところ。でも、いちばんの見どころはやっぱり「シャイニング」の再現の完成度の高さで、かなり気合いを入れて作り込んであって、ここが見ていていちばん興奮してしまったし、久しぶりに「シャイニング」見て見ようかとも思った。こういう映画は元ネタを知らないと楽しめないかもというのがあるのだが、この「シャイニング」のシーンで、中に入るメンバーの中に「シャイニング」を見ていない人物を一人入れているのは、実際に見ていない観客と同じ立場の人物を置いておくことでその観客が置いてけぼりを食らうのを最小限にとどめるためだと思うが、これは良かったと思う。映画の世界を疑似体験できるVRというのはそのうち実現するだろうなと思わずにはいられない。それにしても70を過ぎたスピルバーグがまだこういう直球勝負なエンタメ映画が作れるということに驚くとともに嬉しくなる。映画に興味を持ったのは中学の頃で、きっかけとなった中には「BTTF」や「ジュラシック・パーク」があるわけだが、この映画が今のこれから映画に興味を持とうという人のそういったきっかけの一つになれば嬉しい。
[DVD(吹替)] 8点(2021-02-10 22:37:30)(良:1票)
78.  天使にラブ・ソングを2 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。1作目を見てから一週間ほどで本作を見たが、実はちゃんと見るのがこれが初めてだということに見ている途中で気がついた。それはともかく、前作とは逆に修道院側がデロリスに助けを求める冒頭からまあ続編だとそういう展開になるわなという感じなのだが、前作と違ってデロリスの母校である高校を舞台にしたことで、前作と少し毛色の違う映画になった印象でストーリー自体はまあ悪くないと思うし、史上初めて続編映画の監督をアフリカ系アメリカ人が手がけた意味で歴史的な映画でもあるらしく、そのためか立場や差別などにも重くならない程度にふれているなどちょっとした社会的側面も出ていて、そのあたりは興味深く見ることができた。しかし、前作に比べると別にシスターでなくても、デロリスでなくても成立するような感じが否めないし、素行の悪い生徒たちがデロリスによって変わっていくという本作要の部分もドラマとしてあっさりしすぎているように感じてしまってかなりの物足りなさが残るし、生徒の一人であるリタ(ローリン・ヒル)の音楽活動に反対している母親が最後に彼女を認めるという展開も見ていて容易に予想がつき、安心して見られる反面、予定調和な感じも強かった。さっきも書いたようにストーリー自体は決して悪くはなく、単品として見た場合はそこそこだと思うものの、やはりシリーズものの2作目として見てしまうと前作ほどの面白みは感じないという典型的な続編の感想になってしまうのは仕方のないところか。でも、成功したいなら周りをよく見てという言葉は胸に残るし、主要登場人物たちがバックで歌うエンドロールも良かった。(このエンドロール、たぶん民放のテレビ放送ではカットされる部分なんだろうなあ。なんか惜しい。)
[DVD(字幕)] 6点(2020-12-17 23:57:54)(良:1票)
79.  ゲッタウェイ(1972) 《ネタバレ》 
昔、リメイク版はテレビで一度だけ見たことがあったのだが、オリジナルである本作は今更ながらに初めて見た。そのリメイク版の内容をすっかり忘れていたせいもあるのかもしれないが、とくになんの先入観もなく最後まで見ることができたし、面白かった。銀行強盗の夫婦の逃避行を描いているが、ただのサスペンスアクションというだけに留まらず、この夫婦がその逃避行の中で関係を修復していくというラブストーリー的な側面があり、そのドラマがしっかりと描かれていて、サム・ペキンパー監督の人間描写の緻密さもあって、かなり見ごたえのあるものになっていて、もちろんアクションもみどころなのだが、このドラマ性の高さだけでじゅうぶんに堪能できる映画だった。主演のスティーブ・マックイーンが演じるカーターも絶対的なヒーローという感じではなく、自分を刑務所から出所させるためとはいえ、妻がほかの男と寝たのをいつまでも引きずっていたりするところ(なんかわかるなあ。)など、人間的な弱さもちゃんと描いているところがいいし、もちろん、演じるマックイーンはカッコよくもあるのだが、決してカッコいいだけではない彼の魅力を感じることができる。一方の妻のキャロル(アリ・マッグロー)は、そんな夫のためならなんでもするという芯の強さを持った女性に描かれているのが面白く、そんな二人が追手から逃げる逃避行はもちろんだが、自然とこの二人の関係修復のドラマのほうに目が行ってしまう。ゴミ収集車に閉じ込められるというまさかの展開だが、これがきっかけでこの夫婦の関係が修復に向かうという意表をついたドラマのクライマックスがなんとも秀逸で、ゴミ捨て場が舞台なのにこのシーンが非常に美しく撮られているのはやはりペキンパー監督の演出の巧さだろう。また本作ではカーターとキャロルに対比するように追手側も細かく描かれているのも特徴的で、車を運転させるために人質にされた獣医の夫婦が追手の男に同道することになるのだが、真面目そうな夫に対して妻はいかにもバカそうに描かれているのが印象的であるが、耐えかねた夫が自殺したあと、その妻があっさりと(ストックホルム症候群でも起こしたかのように)寝返る展開は意外性があり、死んだ夫に対して気にも留めないあたり、実はしたたかな女なのではと勘繰ってしまう。その後のこの妻のホテルのフロントでの言動はすごく悪趣味極まりない。このホテルのフロント係など脇の登場人物たちも良い味を出しているが、やはり最後に出てくるトラックの運転手とのやりとりがこれまた秀逸で、バッドエンドでもおかしくない物語なのに、このやりとりがあるおかげでその後のカーターとキャロルに明るい未来を感じることができる後味のいい終わり方になっているのも良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2020-12-03 18:26:27)
80.  ペーパー・ムーン 《ネタバレ》 
タイトルと出演している子役であるテイタム・オニールが史上最年少でアカデミー賞を受賞したことだけは知っていたが、実際に見たのは今回が初めて。母を亡くした少女・アディ(テイタム・オニール)とひょんなことから彼女をおばの家まで送り届けることになった詐欺師の男・モーゼ(ライアン・オニール)の珍道中をを描いたロードムービーだが、とにかくこの二人の息の合ったコンビぶりが最高で、映画全体の雰囲気もよく、脚本もシンプルなこともあって見ていてすぐに引き込まれた。とくにやはり、アディの存在感が際立っていて、どことなく大人びていて冷めた視線でクールな感じなのが見た目のかわいらしさとのギャップになっていて面白いし、またそれがどこか頼りない感じのモーゼとのいいバランスになっている。そんなモーゼがいつの間にかアディに主導権を握られているように、映画を引っ張っているのは明らかにアディで、本作はまさにアディ役のテイタム・オニールに尽きる映画だろう。あえて白黒で撮影されている映画だが、それは見事に舞台となる1935年という時代性を出すのに成功していると思うし、映画の雰囲気にもよく合っている。モーゼはアディの父親ではないかというのが冒頭からあり、その事実か否かは最後まではっきりと分からないままなのだが、アディの詐欺師としてのセンスの高さや、何よりも実際の親子が演じていることがその答えだと思わずにはいられない。無人で動き出したトラックを追いかける二人の姿で終わっていて、実に後味がよく、このラストシーンも印象的だった。しかし、その先には果たして何が待っているのかということを想像すると少し怖くもあり、一抹の不安もよぎる。でも、この二人ならきっと大丈夫だ。そう信じたい自分がいる。もう少し若いころに見ておけば良かったという思いもあるが、本当に久しぶりに何度も見たくなる映画に出会えて良かった。
[DVD(吹替)] 9点(2020-11-22 10:45:47)(良:2票)
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