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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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781.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
ピクサーの映画はどれも好きなのですが、これは自分の中で別格になりました。美しい海の景色、海洋生物の姿にも魅了されたのですが、それ以上に何故かドリーが大好きになってしまい(なんとなく自分にシンクロするところがあるよーな・・・)、ひたすら彼女を中心に見ておりました。なので彼女がクライマックスで落胆したマーリンに向かって叫ぶシーンでは涙涙。さすがに、魚にこんなに感情移入したのは生まれて初めてですわ。そして、その後の怒涛の展開。おじさん、最近涙もろいんだから、カンベンして~な、って感じでした。普段、ディズニーアニメにもピクサー作品にも、物語世界の広がりが薄いのが欠点、と感じていたのですが、このちっちゃな魚の冒険物語は広大な舞台と様々なキャラクターによって、その欠点を克服していたと思います。凄いCGの映画、ではなくって、もはやCGである事なんか一切忘れて楽しめる映画でした。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:49:10)(良:1票)
782.  E.T. 《ネタバレ》 
当時、童心の監督と言われていたスピルバーグが、その童心そのものをテーマにして作った映画ですね。当時のピント外れな評論には、随分と怒りを覚えたものです。この映画が描いているのが、偽善的動物愛護精神って・・・。ETは守ってあげなくちゃいけない、可哀想な小動物じゃなくて、エリオット達にとって、すっごくワクワクする魔法の生物だったワケで、つまりETは絵本や映画やマンガやオモチャや・・・その他もろもろ、ぜーんぶひっくるめた「童心」そのものの象徴。そして、そんな「童心」が生きてゆけない世の中に対する悲しい失望の物語でもあって・・・。最後にETと別れなければならなかったラストシーンは、そんな失望と、そしてエリオットの大人への成長を描いているのだと思います。技術面でも、カメラワーク、構図、ライティングなど、とても細かく技巧が施されて、とても丁寧に作られた映画だと思います。好きな映画10本、とか聞かれると困る私ですが、ベスト1は?と聞かれた時には、今も迷わずこの映画を選びます。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:47:46)(良:3票)
783.  チャーリーズ・エンジェル(2000)
おバカがボンクラの魂をひっ下げて怒涛の勢いで突進してくる映画に、私がナンの不満を持つでしょう? これはおバカが巻き起こした奇跡の映画です。おバカの神様が降臨なされたのです! さあ、みなさん、この映画を教典として崇め奉りましょう。おバカはあなたと共に!!って誰もついてこなさそ~。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:47:18)(笑:3票)
784.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
ハデな大爆発、銃撃アクションを描きながら、一方でちょっとしたシーンに凝っていて実に粋な映画です。植込みの木のトゲを痛がる警官、チョコバーが気になっちゃうテロリスト、リムジンの後部座席からバックミラーを見ているティディベア、慌てて笑顔を作るニュースキャスターにウケるアンカーウーマン。もちろん、ジョン・マクレーンのクリスマス受難物語は苦笑なくして見られない名作ですが。本来なら単なるイヤなヤツなテロリスト達も本部長もFBIも、ヘンに愛着持てちゃうし、雪ならぬ紙の舞うラストシーンまで、楽しさいっぱい、面白さを堪能しまくった映画でした。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:45:50)(良:1票)
785.  いつか晴れた日に 《ネタバレ》 
本当に大好きな映画。すぐ感情移入モードに入ってしまう私はラストのエマ・トンプソンに、「良かったねぇ、本当に良かった」と、映画だって事も創作だって事も演技だって事も忘れて感動してました。アラン・リックマンの多彩さを知ったのも、この映画でした(『ダイ・ハード』のハンスとは全くの別人に見えました)。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:45:00)(良:1票)
786.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
んー、実は日本公開版は30分ほど切られていて、後のLDやDVD版の方が長かったんですけど、10点評価は日本公開版に対して。完全版の方は、クライマックス前に来るテキサスの部分が長過ぎでダレて1点減点って感じです。さて、この映画はアメリカのフロンティアスピリッツや宇宙開発の歴史の側面よりも、夢に賭けてゆく男達の姿がなんとも楽しく、美しく、そして感動的でした。命の危険を省みずに突き進んでゆく男達と、それに翻弄される女達。あまりに有名なテーマ曲に乗せて男達の夢が軌跡を描いてゆくラストシーンに、あーいいモノ見せて貰った~、と大満足で劇場を出たものです。そうそう、70ミリ版の音響はもの凄い状態で、その効果も重要なポイントでした。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:44:19)
787.  ローマの休日
髪を切ったオードリーにぽわ~んとうっとり。女神降臨、みたいな。1つ1つのエピソード、シーン、カットが本当に夢のようで、何から何まで愛すべき映画。静かで切ないラストシーン、夢の終りに、もっともっと夢を見続けたいと思う私でした。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:41:50)(良:1票)
788.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
前半の恐怖映画から後半、冒険映画へ一転する、あの心地よさ。意匠を凝らしまくったカメラワーク。若き日のスピルバーグのエネルギーが画面から溢れ出てる感じです。海上で鮫を追うシーンではスピルバーグとジョン・ウィリアムズの才能の相乗効果によって最高にエキサイティング。持ち上げて落としてまた持ち上げてを絶妙のタイミングで繰り返して観客を翻弄するスピルバーグの上手さが最も光った映画でした。公開当時、満員の映画館では悲鳴や歓声、そして大拍手に湧き、お祭り騒ぎみたいな場内に、子供心に興奮しまくった記憶があります。あんな体験、後にも先にも、あの時だけでした(そもそも1500人以上入ってる映画館で映画を見る、なんて体験も今はできないですしねぇ)。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-13 01:53:23)
789.  キートンの蒸気船 《ネタバレ》 
ドタバタコントの有名な元ネタ映画ですね。映画的な物語の繋がりが弱いとか、転ぶ引っかかる落ちるっていうのを延々と繰り返すコテコテした笑いはキートンにしろチャップリンにしろ、あんまり好きじゃないとかあるんですけど、嵐が来てからの怒涛の展開は、見世物としての原初的な映画の運動が連続していて無駄な理屈など不要な凄さを見せています。純粋に観客を楽しませるために体張って命かけて動いて大がかりなセットを組み上げて壊して沈めて。彼らの努力が世界中の多くの人を惹き付けたからこそ、今の映画がある、そう考えると敬意を表さない訳にはいきません。もっともいちばん可笑しかったのは、ハデなアクションもスペクタクルもない、主人公の「晴れ姿」を見た船員が父親に黙って銃を渡すシーンですが。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-13 01:38:10)(良:1票)
790.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
前作ラストでいよいよ赤壁の決戦だ!ってさんざん引っ張ったじゃないですか。だから今作は最初から赤壁の戦いがババーン!って来るのかと思ってたら更に引っ張る引っ張る。火計マダー?みたいな。その分、前半を彩りまくりな、今回主役?みたいな尚香たん大活躍エピソードが楽しかったワケですが(初っ端からサッカー&ヴィッキーで『少林サッカー』リスペクト?みたいな)。中盤は矢を集める孔明の策とか「くはー!やっぱ三国志おもしれー!」って。で、遂に来た炎上はアジア映画史上空前絶後な大スペクタクル、スーパーウーファー45分鳴りっぱなし。そのスペクタクルがハバを効かせ過ぎちゃってて、前作のキーになってた人々、関羽、張飛、趙雲はおろか、重要な周瑜、孔明、孫権までジミな扱いになってしまっているのはどうなんだろ?ってカンジですが(劉備は前作からしてジミなのでアレですが)、その分、尚香と小喬が目立って女のドラマとしての側面が強くなっているので、それはそれでいいでしょう。重要ポイントな風の表現もいい感じですしね。スゲー事になってる映画って感じなので、やっぱり大画面・大音響な映画館推奨。せっかくのウー先生の大爆発アート、DVDとかBDとかじゃ勿体ないデスヨ。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-12 13:49:25)(良:2票)
791.  卒業(1967)
なんてこったい。映画史に残る名画を見ようとしたつもりが、ただの親子丼映画。アメリカブルジョア団塊バカ息子の軽薄な苦悩なんて、どーでもいいです。超有名なラスト4分間にだけ価値があって、残りは団塊の世代がいつまでもダラダラ青春引きずって懐かしんでればそれでいいんじゃねーの、って程度のモノ。これに関しては今の時代に作られた新しい映画を見た方がマシですなぁ。時間の無駄。
[DVD(字幕)] 2点(2009-04-09 23:32:19)(良:2票)
792.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
やってくるのがどんだけ悪い奴等なのかちっとも判りゃしないですし、町には奴等の仲間がいたりもして、むしろちっとも協力者が現れない保安官の人望の方が微妙じゃん、みたいな。どうも逃げずに対峙する事を選んだ保安官の意地、いや、エゴみたいなのが気になってしまい。なんか意地張って残る、だけどアテにしてた協力者いなくて焦る、やっぱり逃げようとする、でも「逃げれ」と言われて意地になる、勝ってブチ切れて出てく。彼、もしかして元からコミュニティ向きな人間じゃなかったんじゃ? やたら自己完結型な人に見えてしまうワケですが。ほんの1時間20分ほどの出来事、リアルタイムで進行するかと思いきや、リアルタイムより更に早い進行で(でなきゃ駅と町とがぴったりくっついてなくちゃならない)サスペンスがどんどん高まってゆく感じは良かったです。ただ、町を捨ててゆく女の人が存在する意味、大してないような気がするんですけど。彼女出てくると間延びするし。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-09 00:34:03)
793.  紳士は金髪がお好き(1953) 《ネタバレ》 
ここに登場する男達が揃ってバカで魅力に欠けるので、逆にそれでいいんかい?とも思うのですが(もちろん、お金のあるなし関係なく総じて)、あくまで二人のイイ女の映画ですからね。マドンナの「マテリアルガール」みたいな(いや、こっちがオリジナルだ)超有名なミュージカルシーンでマリリンが歌います。“女が年をとれば 男は冷たくなるわ 年をとれば 女の魅力はなくなるわ でもダイヤモンドは決して形が変わらない”マリリンは既にかなり前にこの世の人ではなくなってしまいましたが、こうして当時のままの彼女の魅力が焼き付いてずっと変わらずに今も触れることができて、だから映画もまたダイヤモンドみたいな輝きと価値を持ったものなのですね。こういうステキなモノがずっと残ってゆくのって、いいな。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-07 23:11:15)
794.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 
既にこの世に存在していない人間で、回想や写真という形ですら、その姿を見せる事は一切ないのに、まるで主役のようにその存在感が映画を支配しているレベッカ。ヒロインの目を通して、どんどんと見えない、存在しない存在に侵蝕されてゆく感覚を見ている側にシンクロさせてゆくテクニックが見事です。セリフに、セットに、小道具に、ライティングにレベッカが潜んでいる感覚、下手なホラーよりもずっと恐くて上手いです。死者に操られる人々の映画は他にも色々とありましたが(いかん、幾つかタイトル挙げようとしたけどそれじゃ片っ端からネタバレしちゃいますわなぁ)、これは存在感が別格ですね。ダンヴァース夫人暴走し過ぎ、ってカンジで彼女の異常さが少々やり過ぎな感じはしましたけど(ヒロインがあそこで本当に飛び降りると思ってたのかなぁ? なんて捨て身な言動)、緩みのないサスペンスを堪能できた2時間10分でした。マンダレー屋敷のミニチュアワークも何気なくステキ。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-06 23:48:07)(良:1票)
795.  トワイライト~初恋~ 《ネタバレ》 
邦題に恥ずかしいオマケが付いちゃってるじゃないですか。~初恋~。やめてくでー。映画そのものの地雷臭を更に彩ってるわぁ、みたいな。で、映画は・・・青いよ。ずーっと画面青いよ。カメラマンの助手がタングステンタイプのフィルムにフィルター忘れちゃったんじゃないかってくらいに青いよ。それはともかく、なんか地雷かと思ったらそうでもなくって、ワリと楽しんでる自分がいて。いやいや、とってもユルくてヌルい映画なんですよね。一体いつになったら物語が展開するの?ってくらいにユルユルな状態が殆どで。ラスト30分くらいだけ、一応バタバタして。青年はつよぽんにウド・キア混ぜたような顔で、いいオトコ・・・かぁ?みたいな(ウド・キア入ってる時点で吸血鬼顔としては合格なんですけどね)。だけど、最近のハリウッドの脂身タップリコッテリクド過ぎ状態とか、エログロに走って汚物をスクリーンにぶちまけてるような感覚のとか、ああいうのにゲンナリした目に、このユルさは心地良いです。悲恋として伝わってこない(ヒロインが「さあ殺せ~、とっとと殺せ~」って状態じゃあねぇ)とか、展開ヘンとか(野球で唐突にクライマックス突入、追う事を楽しむって言いながら卑怯なテでおびき寄せる敵さん、なんやの?)ありますけど、私としては、こんくらいのヌルさが本来のアメリカ娯楽映画(ハリウッド製だと思ってましたが、製作会社、ネバダ州にありますね)の良さだと思ってるんですけどねぇ。スプラッタなし、ホラー要素も殆どない、バンパイアものにつきものな耽美すら微量な安心ラブラブ映画ざんした。
[映画館(字幕)] 6点(2009-04-06 10:47:35)(良:1票)
796.  ナイアガラ 《ネタバレ》 
モンローの映画として見ると、あら?あらら・・・ってカンジではあるんですけど(最初の方はいいんですけどねぇ)、ナイアガラを舞台にしたサスペンス映画として結構楽しませて貰いました。滝の雄大な風景を捉えつつサスペンスの要素としてちゃんと生かしていますし(滝の立てる轟音が緊迫した音楽の代わりですね)、一方で靴や歌も重要なアイテムとして機能していて。鐘楼の鐘を執拗に映すシーンは、その時起きていた悲劇をあのメロディが決して鳴らない事で象徴すると共に、「もしかしてここでメロディが奏でられる事によって事態が好転するのでは?」と見ている側が抱く期待を裏切ってみせる感じもして、上手いなぁ。印象的なセリフも多く、色彩も鮮やか。二転三転する物語も含めて今見ても色褪せていない面白さでした。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-05 00:43:44)
797.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
ジャッキー・アール・ヘイリーって、あの『がんばれ!ベアーズ』のケリー? マジで? って、それだけがこの映画を見たことの動機。近年のアメコミ映画に冷たい私ですし見る気もなかったんですけどね。後半になって素顔が出てきて、ああ『特訓中』の頃の、なんかおっさん顔になったケリーのまんまだ、って。さて、映画の方は、普通に評価すりゃ4点ってとこですが、これまでオタクなりに生きてきた私として、半端な評価をするべきではないと思いました。オタクのフェティズムを自虐的に描いてみせた(この映画のタテマエの部分なんざ、『Mr.インクレディブル』と『ミステリー・メン』見てりゃ十分事足ります)悪趣味な映画。「結局お前らこういうのが好きなんだろ?」って? やめてくれ、自分はそっち側のオタクじゃねえよ。ヒーローを「殺す」のならばオタク同士のオナニーショーでやっててくれ。世界を巻き込むな。これまでオタクを看板にぶら下げて生きている以上、同類が自爆テロを起こしたこの映画を全否定する事こそが自分のあり方なのだな、と思います。この映画を世にタレ流したクソオタどもに対して、ある意味敬意を表して栄えある0点を。
[映画館(字幕)] 0点(2009-04-01 11:07:47)
798.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 
後の世に、これに類似した映画は数あれど(『アメリカ万才!』とか『キューティーブロンド2』とか)、どれも「アメリカ建国の大義」に寄りかかりすぎてしまって政治における正義とは何か?という大切な本質にちっとも説得力を与えていないんですよね。それってアメリカ国民にしかアピールできてないワケで。その点、この映画はそこを描いてはいても、頼り過ぎてはいないのです。きちんと主人公が正義の闘いをしていて、ゆえに問題の深さ、簡単に理想的な浄化など出来る訳もない現実も浮き彫りになってくるのです。前半のスミスのあまりのお子ちゃまさ加減にはウンザリさせられましたが、そのスミスが理想のための闘いを繰り広げてゆくうち、どんどんスミスの気持ちに乗せられ、後半はがっつりと映画にのめり込んでいました。ゆえに、酷い目に遭ったまま終わってしまった子供達と、甘過ぎな唐突、突然のハッピーエンドに唖然、って感じなのですが、あのエンディングのウソ臭さは、現実にはそんなに上手く行かない、ってハッキリ判らせるためにわざわざああなってるのかもしれませんね。まあ、この頃に比べてアメリカはいい国になったのかと言えば、残念ながら・・・ですが。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-01 00:42:01)
799.  紳士協定 《ネタバレ》 
自由の国アメリカにおけるユダヤ人差別は『サウスパーク』を見れば判りますが、今も存在していますし、この映画から半世紀以上経った今も、ラストで主人公の母が見てみたいと言った世界なんぞ、どこにもありません。これは差別というものの実態の話ではなくて、差別意識の問題に真正面からぶつかった熱い映画。差別する人の問題だけではなく、差別される側の意識の問題、差別はいけないと言う人々の問題をも総括して、差別が作り出される事の構造的な問題を根本から曝け出そうとしています。差別されない安全な立場に置いた身からこそ生まれる偽善を暴き、更なる差別を生むのが差別を卑屈に受け入れる意識であると暴き、悪意であれ善意であれ、自ら線を引く行為そのものが差別というものなのであると主張します。主人公が取った行動もまた安易であり肯定されるものではなく、登場人物それぞれが意識を前に進めてゆくという展開に感動しました。差別問題を包み隠す状態はむしろ現代に顕著ですから、これは今こそ必要な映画なのかもしれません。時代を越えた骨太な映画です。もっとも、この世から差別なんか永遠になくなりゃしないでしょうけれど。お互い悪口言いつつ存在を認めあえるような世の中でありゃ、それで十分なんですけどねぇ。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-30 17:32:25)
800.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 
デ・パルマの映画にしては、美しさが足らないなぁ、って感じました。そりゃ毎度のカメラワークにヒッチコック大好き~!なノリは健在でしたけれど、「お色気も重要よ」なワリに、その部分があんまり綺麗に撮れてない感じで。メラニー・グリフィスという素材に問題があったのか、『ボディ・ダブル』というタイトル時点でネタバレしてる中身の、その虚構性がジャマだったのか・・・。「あー、デ・パルマってやっぱりこーゆーの好きなのねぇ」というのだけはしっかりと伝わってまいりました。マンネリだけどね。
[映画館(字幕)] 5点(2009-03-28 16:25:17)
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