841. 殺したい女
《ネタバレ》 妻の誘拐を夫が大喜び、というところで出オチの感もあるのですが、その後も、いろいろネタを詰め込んで最後まで一気に引っ張っています。ただ、サイドストーリーの盗撮ビデオ云々のところがやたら凝っていて、その分、本筋が食われてもいます。誘拐犯の若い男女2人とベット・ミドラーの心の通い合い的な部分も、もう少し見たいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-22 23:56:51) |
842. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 何なんだろう、この、当たり前のことを単純にやっているだけなのに、全編からにじみ出ている異様な格好良さは。つまり、登場人物(相手方悪役含む)をいかに格好良く見せるか、ということ以外は一切考えていない潔さが、奇跡的な純度の高さを導いているのだ。何より素晴らしいのは、あれだけ双方がもっともらしく動員していながら、最後は堂々とタイマンで決着をつけていること。それとやっぱり、オーラスで炸裂するジム・スタインマン畢生の超名曲"Tonight Is What It Means To Be Young"。 [映画館(字幕)] 8点(2018-07-22 20:16:09) |
843. ソイレント・グリーン
何か、未来の話だと言ってる割には未来感が全然ないし、登場人物の行動様式が制作時代そのまんまなんですよね。また、かといって終末感や絶望感が漂っているわけではなく、主人公はただうろうろしているだけ。何がしたかったのか、よく分かりません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-21 20:14:33) |
844. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
脚本も演出も実に手堅くて、面白く最後まで見られる、はずなのですが・・・なぜ食い足りない印象が残るかというと、実力ある人を固めたキャスティングが、かえって裏目に出ている気がするのです。ボスがクルーニーで参謀がホフマンとなれば、この2人だけでいくらでも権謀策術は可能なような雰囲気が立ちこめてきて、主人公程度のキャラの1人や2人がどうしようが、何も影響なさそうに見えてしまいます。したがって、敵側からも引き抜かれそうなほど有能という出発点に説得力が出てきません。また、エヴァン・レイチェル・ウッドも、何をどうやっても裏で別の策略をしたたかにやってそうに見えてしまい、とても純真無垢なインターンには見えません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-17 01:58:34) |
845. テレフォン
キーワードによる後催眠効果でテロを実行させるという設定は面白すぎるのですが、それが全然生かされてないかなあ・・・。被催眠者が単に「狩られる対象」にしかなっていなくて、いつ、誰にそれが起こるか分からない恐怖とか、実生活の中でいきなりそれが起こるギャップとかが表現されていないのです。したがって、主人公カップルがあれこれやっていても、何に向かっているのかが不明なのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-16 13:43:06) |
846. Mr.ディーズ
最初の人物設定からほとんど見えるとおりのお話。ディーズの単純明快なキャラはなかなかよかった。しかし、ウィノナはすっかり、全盛期のスターとしてのオーラがなくなって、「ただの綺麗な女優さん」になってしまったなあ。 [DVD(字幕)] 4点(2018-07-12 00:25:56) |
847. ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
タイトルはこうなっていますが、主役はあくまでギャレットの方だったのですね。しかし、ビリーが派手な活躍をする作品ではない、という意図はいいにしても、それではそれぞれにどういう背景があって、その結果2人の関係はどうなっていて、というところまで丁寧に作り込まれているわけではないので、つまり、ただ単に2人がああだこうだうだうだしているだけのようにも見えてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-11 21:48:28) |
848. バースデイ・ガール
《ネタバレ》 ロシア語の部分以外に目新しい要素は何もないが、あっけらかんとしたハッピーエンドで見た後の印象は悪くはない。ただし、2002年にもなってニコール・キッドマンが何でこんなB級作品をわざわざ選んだのかは謎。 [DVD(字幕)] 4点(2018-07-09 00:45:31) |
849. 2010年
私は「2001年」を別に名作とは思わないので、それの続きがどうのこうのと言われても何も思わないのだが、見所は何といってもロイ・シャイダーでしょ。難題に取り組む職人肌の担当者的な役をさせると、この人ほどぴったりくる人はいません。どこまでいっても、その横顔が美しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-07 23:23:31) |
850. ジャッカル
《ネタバレ》 ウィリスの側の描写は割と気合が入っているが、気合が入りすぎて、何か四次元ポケットでも持ってそうな万能超人になっている。一方で捜査側はあまりにも警備も戦略もズブズブで、それならジャッカルじゃなくったって計画実行できるでしょ、という気になってしまう。なので、何か凄いことが起こりそうで起こらないまま終わってしまうのです。プラス部分といえば、マチルダ・メイに美味しく目立つ役を与えてくれたという功績でしょうか。それと、昭和の日本の人情ドラマを彷彿とさせるベタベタなラストシーン。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-05 00:51:48) |
851. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
きちんと作りこまれた話で好感が持てますが、この題材で2時間半は長過ぎです。もっとコンパクトにまとめてくれたら、名作認定だったのですが。 [ビデオ(字幕)] 6点(2018-07-04 21:35:29) |
852. 大空港
《ネタバレ》 導入部がとにかく長い。そして、のんびりしている。何か破綻や衝突が起こりそうに見えない。このまま何事もなくフライト完了になるんじゃないですか?という気配に満ちている。なので、中盤までは全然面白くないわけです。ところが、専門用語や専門会話が怒濤のように飛び交うラスト30分は、それまでとは別の作品のような緊迫感を維持しています。最初からとは言いませんが、何でもっと早くそっちにシフトしなかったんでしょう・・・。ジャクリーン・ビセットは綺麗でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-01 23:21:34) |
853. アメリカ アメリカ
《ネタバレ》 エリア・カザンのルーツ自伝的作品だということなのですが・・・モノクロの映像パワーをはじめ、あちこちで力が入っているのはよく分かるのです。しかし、びっくりするほどに、前と後がつながっていない。そうすると、主人公が何も考えているように見えないし、また内面に一本の筋があるようにも見えない。結果、一番大事な最後のアメリカ到達のシーンが、予定調和にしか見えないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-28 00:04:04) |
854. 恋する宇宙
全体的にえらく描写がチマチマしていて小さく完結していて、ドラマの広がりを感じません。例えば小学校前で職務質問される下りなどは、2人のギャップや心理の綾が正に表出するはずのシーンであって、もっと効果的に使えたはずなんだけど、そういったところもあっさり通り過ぎてしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2018-06-23 01:51:13) |
855. ファンダンゴ
《ネタバレ》 青春時期の、ふわふわと浮ついた感じ、現実逃避、無駄な熱さ、友情といった要素を的確に捉えきった好作品です。おそらく、年をとった人ほど感動できる作品でしょう。祭りの後のそこはかとない虚しさを感じさせるラストも良いです。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-22 00:47:52)(良:1票) |
856. リーサル・ウェポン4
《ネタバレ》 やたらと雨の暗いシーンが多いのは、香港ノワールっぽいものもちょっとはやってみたくなったのでしょうか。ところが、その流れで登場したかもしれないジェット・リー先生が異様に強すぎたのは、制作側からは誤算だったのでしょう。彼がちょっと動くだけで、どんなガンアクションよりもカーアクションよりもはるかにスリリングな光景が、一瞬にして形成されてしまうのですから。まともに彼をキャラクターとして動かしてしまうと、メル&ダニーでは勝てないことは一目瞭然なので、どうみても出番が削られまくっているっぽいのも無理ありません。格闘演出の人、どうやって主人公コンビを勝たせるのか、苦労したでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-20 01:47:19) |
857. リーサル・ウェポン3
あれこれ凝ろうとした1や2と違って、アクション・コメディの定番のようなオーソドックスな作り。しかし脚本は割と頑張っていて、小ネタがずらっと並んだ幕の内弁当のような感じです。難点は、1も2もそうだったんだけど、尺が妙に長くて、ともするとすぐにダレる方向に行ってしまうこと。この種の作品の基本は100分以下でしょ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-19 01:36:14) |
858. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
サクセスストーリーならばそのためのアイディアやネタがもっと欲しかったし、ラストの演出は二時間ドラマレベルだし、脚本には突っ込みどころは多数ありますが、それを全部吹き飛ばしているのは、当時のマイケル・J・フォックスの神がかり的にアクティブなパワーに尽きます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-17 00:32:41) |
859. 夕陽の群盗
《ネタバレ》 何と、これがロバート・ベントンの監督デビュー作だったんですね~。いいとこの坊ちゃんが徴兵を拒否して逃げ出し、いろいろ計画があるはずが、あっという間にワルの集団に引きずり込まれていく。となると、ここからこのギャング団が派手に暴れ回って、とか想像するのですが、その後の展開は次々に予想を裏切りまくります。そして、一つ一つのエピソードが寓話性や象徴性を帯びていて、いつしか別世界を構築していくのです。ありきたりなウエスタンの枠にはまったくとどまっていないのが、後の大監督の萌芽を表しています。ただ、そこまで行った割には、終盤は逆に分かりやすくまとめすぎたのではないかという気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-16 01:07:09) |
860. リーサル・ウェポン2/炎の約束
マニュアルにあるようなシーンが連続しているだけだし、ところどころのコメディチックなところもかえって逆効果だと思う。パッツィ・ケンジットちゃんの懐かしさに+1点・・・するまでもないか。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-06-16 00:58:35) |