81. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 最初に処刑場に引っ張り出されるシーンとラストの同じシーンで服が替わっています。ラストのシーンは処刑前に自分に香水をかけ、最後の夢を見させたのだろうかと思ったりもしました。「マルホランドドライブ」の主人公の夢みたいです。どちらにしろ残酷さより主人公の孤高さに魅せられてしまいました。自分の孤独にさえ気がつかないくらいのストイックさに泣けました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-15 02:49:02) |
82. マンハッタン殺人ミステリー
友人と見ていて友人はダイアン・キートンが何故、隣の家のことに興味を持つのか描けていないから納得いかないと言っていました。私はダイアン・キートンが暇を持てあましているヌー速探偵団のようで面白かったです。会話のテンポも間の取り方も、さりげないNYの風景も、音楽も楽しめました。やりすぎの感のあるオーソン・ウエルズの映画とのミックスシーンもかっこよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-10 03:27:41) |
83. タロットカード殺人事件
ウディ・アレンの映画の中では凡作。ストーリーに毒がある分、会話に毒が少ない気がしました。最後まで楽しくみることができる映画ではあります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-27 07:07:25) |
84. ウォーター・ホース
スコットランドの景色が、とてもきれいな映画でした。卵が孵るあたりでストーリーに作り物感が強くなり映画に入れなくなってきました。さらに安達祐実のRexを思い出したり、山に描かれたホワイトホースを思い出したり、映画の最中気が飛んでしまいました。 [試写会(字幕)] 4点(2008-03-27 06:42:56) |
85. ライラの冒険/黄金の羅針盤
「ハリーポッター」を好きな人なら楽しめて、「ナルニア国物語」を好きな人ならそこそこ我慢でき、「ロード・オブ・ザ・リング」を好きな人には期待できない映画です。最初の方の子供たちのやりとりでかなり引いてしまいましたが、映像に関しては全体的に好きです。イベントでダイモン占いをやったら良い結果だったのでおまけで5点。 [試写会(字幕)] 5点(2008-03-27 06:34:46) |
86. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 早い時期に主人公の父親と後妻が出てきた次点でラストがわかってしまいました。試写会で司会者が「驚愕のラストは人に言わないでください」なんて言うものだから、逆にネタバレになってしまいました。それがなければ雰囲気のある映画だったのでもっと楽しめたかも知れない。困ったものです。 [試写会(字幕)] 4点(2008-03-27 06:28:00) |
87. 硫黄島からの手紙
《ネタバレ》 イーストウッドの映画を面白いと思えたことがないけど今回もしかりでした。二宮和也は「鉄コン」の声優の時はうまいなあと思いましたが、これはまずい。当時の戦争に赴く日本人のイメージを知らない人のキャスティングと言わざるを得ない。他にも重箱の隅をつつきたいところがたくさんあるけど、それでもイーストウッドとしては合格点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-27 06:24:19) |
88. 父親たちの星条旗
戦闘のシーンは見応えがありましたが、「許されざる者」と同じく、やはりイーストウッド的なストイックさは苦手です。ライアン・フィリップは脇役の方が合っていると思います。主役は厳しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-27 06:14:59) |
89. ディパーテッド
《ネタバレ》 娯楽作としてみていたので面白かったです。マット・デイモンはハードボイルドになりきれず役不足。あとラストは強引すぎました。「インファナル・アフェア」の方がストイックさでは上だと思います。この作品でオスカーなのは功労賞的な受賞ですね。スコセッシの映画の中でも面白い方だとは思えませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-21 03:16:40) |
90. カポーティ
《ネタバレ》 フィリップ・シーモア・ホフマンのカポーティは「おおっ!」という感じで面白かったけど、それに慣れてくると凡庸な作品なので辛いものがある。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-16 03:32:35) |
91. ドラッグストア・カウボーイ
《ネタバレ》 映像、音楽、ストーリー運び、マット・ディロンのストイックさ、どれも魅力的です。ドラッグをリアルに描いているのに紗をかけたように感じるのはガス・ヴァン・サントの独得の描き方で良いなあと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-12 02:58:43) |
92. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 あまりにも話がとんとん拍子にすすんでしまうので拍子抜け。親切にしてくれる女装のフロント係、薬をわけてくれるネイティブアメリカンの男、一夜の宿と夜を提供してくれる未亡人のおばあさん、面白いキャラも多く良い雰囲気の映画なのだけど平坦さは否めず物足りなさを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-10 03:57:34)(良:1票) |
93. アメリカン・スクール・トリップ
《ネタバレ》 童貞3人組が童貞のためのポルノを作る映画ですが、こういうオバカグループの青春映画は、どこかにホロリとさせる部分や、かわいいなあと思わせる部分がないときついです。ノスタルジックな部分があれば、まだ良かったのですが、それもなかったので残念です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-03-08 20:09:10) |
94. おもいでの夏
《ネタバレ》 悲しい性体験は、いつまでたっても悲しいままの記憶で残ってしまいます。この映画とジョセフ・ロージーの「恋」は、いきなり子供の世界からつきおとされて大人になってしまう絶望感を感じます。賑やかにはじまるストーリーに不安な美しさをかぶせたミシェル・ルグランの音楽が秀逸です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-29 23:01:48) |
95. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 この映画と「マルホランドドライブ」を比べると、有名になりたくて妄想する人たちの悲哀と狂気の2つのタイプの現れ方が見えて興味深かったです。わざとなのでしょうが、パプキンが何も考えずに行動しているように見えるところにはいりこめませんでした。ただ、こういう普通の人の狂気を演じたらデニーロの右に出る役者は少ないですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-26 06:55:40) |
96. クンドゥン
《ネタバレ》 80年代以降のスコセッシで一番好きな作品です。全編を流れるフィリップグラスのミニマル音楽、幻想的な夢と象徴的な曼陀羅の砂絵をところどころに挿入して淡々と流れていくストーリー、僧衣の赤と空と水の青、行きの白、人民服の暗色で描かれる世界観。どれも見事な映像美で酔ってしまいます。随所で語られるダライラマの印象的な言葉に考えさせられながら中国の横暴なチベット侵攻に怒りを感じてしまいます。「敵はやがて無になり、友もやがて無になり、自分も無になる」映画の力を感じました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-25 02:57:58) |
97. シャーロットのおくりもの(2006)
《ネタバレ》 昔のアニメよりもBabeと比べてしまいました。Babeの時はベイブが殺されずにすんだときは、かわりにがちょう?が食卓に上ってしまうなどシビアな面がありましたが、こちらはファンタジー仕立てなのでそういうことはありません。そうはいっても動物たちがかわいいので得点は甘くなります。蜘蛛がすごく苦手で最初のうちは入り込めなかったけど、しばらくして慣れてきました。ラストでシャーロットの子供たちのはいった卵を小屋に連れて帰るなら、死にかけのシャロットも一緒に連れて帰ってあげればいいのにと思ってしまったのでマイナス1しました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-25 02:33:03) |
98. グッドナイト&グッドラック
《ネタバレ》 ストーリーよりもモノトーンの雰囲気と随所に流れ本人も登場するダイアン・リーブスの歌声に酔ってしまいました。マッカーシズムの時代を描いた映画は少なくないので新鮮味はありませんでしたが、淡々とした感じが好きです。ラストでTVの役割について話す言葉は、そのまま現代のネットに置き換えることが出来るのではないでしょうか?たんに暇つぶしの娯楽としてだらだら時間をすごすことも自由、ネットで感動したり人生が変わったりすることも自由、その人次第です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-21 07:02:49) |
99. ファイナル・デッドコースター
《ネタバレ》 どうしても大阪のジェットコースターの脱輪事件を思い出してしまいますが、映画自体は想像通りで意外と最後まで見てしまいました。アメリカならではの若者風俗とホラーの王道という感じです。エクスポランドの時も亡くなった人を間近で見ていた人がPDSDになってしまったように、死んでしまう人はあっけないけど見ている方、次に来るかも知れないと思う方が恐いです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-04 21:35:47) |
100. ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
《ネタバレ》 同様のラッパーの自伝的な映画エミネムの「8マイル」よりは面白かったけど、どうもギャングスタを必要以上にかっこよく描きすぎてるので現実味が薄く感じます。50セントが高校時代から現在までの自分を演じていますが、高校生の役は高校生らしくやろうとしているのはわかるのですが、さすがに違和感があって笑ってしまいます。テレンス・ハワードも下品に頑張ってますが、品の良さが感じられてしまい頑張って演技をしているなあと思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-03 02:10:07) |