101. 父親たちの星条旗
《ネタバレ》 「ミリオンダラー」では吉と出たが、今回は失敗でしょ。ポール・ハギスの脚本が。「クラッシュ」でも鼻についた時間軸入れ替えのテクニックと人種差別描写がさらにキツくなってしまってる。脚本のテクニックを披露したいのはわかるが、今回の映画で時間軸入れ替えをやる必要性がまったくみえなかった。単に分かりづらくしているだけだったもん。それでなくても戦争映画というのは同じ軍服着ていて人物見分けづらいってのに・・・。あとインディアンがいるのは分かってるから多少は人種差別描写は必要なんだけど、それに重きを置きすぎ。完全に後半はドクではなくアイラが主役になっちゃってる。そういった“暴走”を食い止めるのがイーストウッドとスピルバーグの役割なのに、“なんだかなぁ”といった印象。とにかくポール・ハギスの起用が許せなかった。物量作戦の描写の凄まじさ(映像と音)、その物量作戦の犠牲となった主人公3人の演技、そして戦意高揚とは無縁の淡々とした音楽といった“脚本以外”の部分がいずれもすばらしかっただけに残念至極。追記:誰も触れないから書いておく。イギーの死に方が続編で伏線になってなければ、彼の消息についての言及があまりにも不親切になる。その辺りも踏まえて「硫黄島からの手紙」を楽しみにしてます。 [映画館(字幕)] 6点(2006-10-29 13:18:14)(良:1票) |
102. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 オープニングとエンディングでのお約束の守り方、ヤングスーパーマンを彷彿とさせるシーン、マーロン・ブランドの出演(?)など、オリジナルへの愛は十分に感じられた。でも完全に気負いすぎではなかろうか?大作然と作ろうとしすぎて間延びしまくりの展開はいかがなものか。さらに構成も後に行けば行くほどスローダウンするというのは、いったい何を考えているのだろう(眠りはしなかったがこんなに欠伸の出た映画は久々)?カタルシスありきの作品なのに、蘇生してからの何にもなさぶりには閉口せざるを得ない。オープニングから飛行機救出シーンだけなら本当に、本当に最高傑作だった。はっきり言って悪ノリのケビン・スペイシーは不要といえてしまうくらいの小物ぶりだし、“息子”の存在も活かしきれてない。『エックスメン2』のときもそうだったのだが、この監督、アクションでは最後まで見せきる才能はないのだろう。前半が良かっただけに、またリアルタイム世代だけに、本当に悔やまれる。 [映画館(字幕)] 6点(2006-09-01 16:30:14)(良:1票) |
103. クラッシュ(2004)
ブレンダン・フレイザーはいらんかったろ! 検事という役柄も合ってなかったし、存在感もなかった。あと人種差別がテーマのひとつなのかもしれないが、人種云々より、登場人物の性格に問題あるとしか思えなかった。ペルシャ人店主とか、黒人脚本家の嫁のDQNっぷりに“なんだかなぁ”でしたよ。でもまぁ、フレイザー以外の人物の絡み合いは上手くいっているし、内に抱える葛藤もある程度は見えたから及第点としておきましょうか。とてもアカデミー受賞作とは思えないけどね。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-29 15:11:17) |
104. ブロークバック・マウンテン
《ネタバレ》 編集や撮影がちょっと単調すぎかなぁ。大自然の雄大さ、荘厳さがちょっと足りなかったような気がする。まー、それを補って余りあるほどの主演二人の演技がすばらしかった。ドニー・ダーコやジャーヘッドを観て、ジェイク・ギレンホール目当てで観に行ったんだが、ヒース・レジャーもよかったなぁ。おいらにはそのケはないけど、シャツをギュッと抱きしめるシーンで少しホロリときてしまった。妻のある身としては、その関係を知ってしまったカミさんの心境が異様に身につまされ、苦笑することしきり。男を愛しながら、娘を愛する。矛盾しているけど、そこは理解できる気がするなぁ。。。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-29 15:05:00) |
105. ゴジラ FINAL WARS
だっはっは!見事に票が割れてますね(笑)。これは、東宝チャンピオン祭りを体験している世代とそうでない世代で真っ二つに分かれるなぁと思ったら、その通りになってるわ。なんだか一発目のゴジラが名作だからって、“この作品は間違い”って思うのはどうなんでしょ? そうすっと、60年代後半以降70年代のゴジラを全否定することになるんだけど……。「子供向けの怪獣映画」というカテゴリーに、ゴジラはとうの昔に変わっているんだから、それを楽しめない人が観ちゃいけないと思うんだけど。オトナにも耐えられる怪獣映画は、平成の世になってからはガメラに取って代わられているわけだから。でもやっぱり、北村が撮ったことによって人間アクションに比重が寄っちゃったのは否めないけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 22:31:29)(良:1票) |
106. セルラー
なんだか最近は、2時間越えないと映画じゃないっていわんばかりじゃない?そんな中、これだけテンポのいい映画見ると後光が差して見えちゃうんだわさ。多少の粗さなんか、ノー問題。突っ走っちゃったモン勝ち!っていわんばかりの強引さにクラっときちゃうのよね♪ あとあの男のチャラさ、新人だからこそって部分が活きて適役。脇をメイシーが固めるというちゃんとしたバランス配役だったりするし。もっともっと、こういうのつくって! [DVD(字幕)] 6点(2005-12-21 22:39:40) |
107. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 『ボーン~』でも思ったけど、ダグ・リーマンは近接格闘とカーチェイス撮らせると上手いねぇ。ショッピングセンターでの最後のスローモーなシーンも、バカとクールの絶妙な塩梅が心地よかった。アクションとしては及第点でしょう。あと良かったのはなんといってもアンジー。日に日に劣化していく女優が多い中、アンジーはどんどんセクシーになっていくな。それに、こんな映画にはもったいないくらいの演技してた。彼女の演技が、駄作になるのを防いだといってもいいくらい。だって脚本的にはグダグダでしょ、コレ。夫婦間の問題はクリアされていても、組織ぶっ潰したわけではないんだし。ひょっとして、続編作ろうとしとるんだろうか??? [映画館(字幕)] 6点(2005-12-18 00:28:38) |
108. ドミノ(2005)
画づくりが完全に『トゥルー・ロマンス』していたんで、超過剰に期待してしまったよ。トニスコは自分の中では当たり外れが激しい監督なので、どっちに転ぶかと思ったが、残念ながら大当たりとはいかんかったな。。。大外れでないだけ、まだましだけどね^^;これでもか、とカットを過剰に詰め込む作風は自分好みなのではあり、それも小慣れた感じでいいんですよ。やっぱこのテの映画作らせたら、トニスコとガイ・リッチーが世界一だな。でも、残るものがないんだよねー。バウンティハンターという職業に幻想があったこっちがいけないのかもしれんが、もっと派手に散るなり壊すなりしてくれないとさぁ。かなり事実とは異なった半生記を描いたんだから、もっとブッとんでほしかった。『トゥルー・ロマンス』を撮った監督だからこそ、期待しちまいましたよ、やっぱり。あ、音楽はよかった。ハリー・グレッグソン・ウィリアムス、個人的には師匠のハンス・ジマー超えたと思ってる。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-09 20:55:19) |
109. コントロール(2004)
《ネタバレ》 レイ・リオッタにウィレム・デフォー。この濃いキャスティングに釣られました。こじんまりしてますが、大きな矛盾や不満もなく、演技も期待通りで満足です。あれだけ伏線張られて、プラシーボモノだと感づけなかった自分は、まだまだっす。。。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-19 09:03:51) |
110. サスペクト・ゼロ
《ネタバレ》 この6点は、すべてベン・キングスレーのために。と思いたいくらい。とかくありがちな猟奇殺人モノを、彼の演技で重苦しいものに仕立ててくれたという感が強い。まぁ、演出も悪くなかったか。原作があるんだかしらんけど、なんで最後があそこまで「セブン」に似せてしまったのかがチト不満やなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-05 03:32:18) |
111. コンスタンティン
《ネタバレ》 配役のハマりっぷり(キアヌだけでなく、サタンやガブリエルまで)、ストーリーテリングの展開の上手さ、効果的なCGはいいですねぇ。でもさ、一応この世の危機なんだよね?それにしちゃぁ、スケールが小さすぎやしませんかね?サタンが魂を欲しがる存在なら、いち人間だとしても、もっとハデなことができてもいいのでは?そう考えると、ハリウッドの資本でデビルマンを作ってほしかったなぁってつくづく思う。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-29 17:27:09) |
112. リディック
《ネタバレ》 ここだけでなく、各方面でさんざん叩かれていたので、映画館鑑賞を見送った作品。いざ見てみると「あー、映画館で観ておきたかった」。そんなに悪くないっすよ、これ。世界観の好き嫌い分かれるだろうけど、ワシはこれはフィットした。もう近未来的造形に拘ったら、みんなスターウォーズになっちゃうわけで、ああいった顔がついた戦艦つくるしかないっしょ。CGのアラもなかったので、本当に映画館で観ておきたかった。ただ、やっぱり刑務所脱出の際、「日陰に隠れればノー問題」は問題アリでしょ(笑)。あと、全作ピッチ・ブラック観ていない人には不親切だったのかなぁ。でも、ちょっと考えればゴーグルの意味も分かると思うんだけどなぁ。ディーゼルの主観画面もあったわけだしさ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-15 18:28:14) |
113. dot the i ドット・ジ・アイ
《ネタバレ》 アモーレス・ペロスのガエルくんが非常によかったので見ました。でも、あの頃の目力はちょっと薄れちゃったかな。芝居は上手くなっているけどね。<以下ネタバレ>お話としては、「これは全部撮影してますよ」的伏線は分かりやすく張ってあるから、子供騙しみたいなもんやね。でも最後の復讐劇は、ちょっとだけコーフンした。ま、強引な終わらせ方と言われればそれまでだけど、少なくともカタルシスは得られるわけだし。まーガエルをなんとも思わない人は、-2点くらいかも。映画館で金払って観たら、ちょっと怒っちゃうかもな出来。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-15 18:00:57) |
114. ヘルボーイ
原作未読。見たことある名前だと思ったら、あーブレイド2の監督ね。ブレイド2でもそうだったんだけど、クドいんだよね、この監督。ヲタクらしくネタ満載なのはいいけど、切るところ切れなくて、ダラダラしちゃう。ヘル・ボーイでもそうで、せっかく各キャラ立っているのに、あれこれ盛り込みすぎて後半でピンボケになっちゃってる。ああもったいない。レッド役の人、めっちゃカッコいかったなぁ。あと両手剣の敵、カコイイ!キャットウーマンより、こっちのほうが好きだな、ワシは。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-15 17:26:49) |
115. ヴェロニカ・ゲリン
玉石混交のブラッカイマー作品の“玉”の部類に入る作品。今までのド派手作品乱発への贖罪と捉えてしまうのは穿った見方か?事実をもとにした作品としては、退屈させずにまとまっていると思う。 6点(2005-02-09 16:19:38) |
116. マイ・ボディガード(2004)
《ネタバレ》 うーん、宣伝文句で『レオン』を持ち出していたけど、まったく違うやん!耳目を集めたいからって、その宣伝文句により“オリジナリティがない”と判断されてしまうわけで。だからといって、ダコタちゃんが誘拐されて復讐に走るっていうのはネタバレできないんだろうけど……。前半と後半とで展開まったく変わるというのは、個人的には好きな部類なのでオッケー。とにかく最後、ダコタちゃんが生きているってのが“そりゃちがうだろ!!”と。ここまで徹底的にハッピーエンドにしないとアメリカ映画ってダメなんすかねぇ? 6点(2005-02-03 20:05:38) |
117. テキサス・チェーンソー
《ネタバレ》 リメイクにしては、よくがんばったなぁ。これだけ怖く作れるなら、リメイクする意味はある。20年前のスプラッターブームの洗礼を受けてから、そうそうのことではビビらない体になっていたが、これは怖かった。最初とラストのビデオの演出、奇怪と狂気にまみれた家族。よかったです。ただ、オリジナルに比べ、レザーフェイスの狂気が足りなかったか。問答無用の圧力みたいなのが、今回のレザーには感じられなかった点が残念。 [映画館(字幕)] 6点(2004-10-19 22:44:38)(良:1票) |
118. タイムライン
クライトン原作で、小説はそれなりにヒットしたはずなのに、この小物感はなんだ!? 権威主義に走るつもりはないが、やはり無名俳優だったのが悔やまれる。あと、序盤あんなにダラダラしてるくせに、動機付けのタイムマシンの原理とか博士がなぜ先に過去に飛んだかの詳細が不足気味。もっとキッチリ説明せいよ、ったく。投石器でドッカーンの攻城戦はなかなか見ごたえアリ。あと、耳ナシ石棺の複線も結構グッときた。音楽も良かった。よってこの点数。 6点(2004-08-10 16:59:19) |
119. デイ・アフター・トゥモロー
この監督、スケールのデカい映像(CG)を見せることと、群像劇を見せる手腕はなかなかのもんである。ペラッペラの脚本を大層なものに見せたのは監督の手腕によるところが大きい。スーパーフリーズと狼は失笑モノだったが、場面転換のつなぎ方と自由の女神が津波に浸かっていくシーンにこの評価。 6点(2004-06-16 17:46:16) |
120. アンダーワールド(2003)
マトリックスとかブレイドとかが大好きな小生、期待はかなりあったんですよ。だがしかーし!序盤のテンポが悪すぎ!!1回目寝てしまい、十分寝た後に再チャレンジしても、寝そうになったよ。暗いのと、だらだらしているのは意味違うから。そのへん認識してほしかった。そこをなんとか通り抜ければ、アクションも展開もそれなりに○です。ウェアウルフと吸血鬼の過去の歴史の真相も興味深い。いかにも続編作りそうな終わり方をしたので、そちらに期待しましょう。 6点(2004-06-07 17:52:54) |