1221. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 主人公があんまり頭良くないんで、いまいちノレませんでした。それに劣らず敵も頭悪いようで、ハイテク駆使して、「うわぁ、これじゃ逃げられない!」と思わせながら、簡単に逃げられちゃったり、気付かなかったり。サスペンス描写は上手いので楽しめるのですが、エピソードは穴が多い、と。それに多くの人が書かれていらっしゃいますが、クライマックスで「え~?」。陰謀を暴いてスッキリ、というのが、この手の映画の定石だと思うのですが、殲滅させちゃったら逆に気分晴れないでしょうに。それにしても、ウィル・スミスってばいつも通りの印象で、とても弁護士には見えず、いつ宇宙人にパンチかましてもおかしくない、って雰囲気だったのには笑えました。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-28 11:39:11) |
1222. XYZマーダーズ
映画祭で初めて見た時は、場内の湧き具合も手伝って、「ああ、これは面白い!」と思ったのですが、後にガラガラの映画館で再見すると、なんか野暮ったい映画、と。二度目以降は無効、という一発ネタが多い事が原因かと思われます。初期サム・ライミの暴走感覚を味わえる映画ではありますが、意外にマトモ、なのでちょっと肩すかしを喰らうかもしれませんね。「1941」にもあった、あのドミノ倒し感覚の笑いは、アメリカ人のツボなんでしょうかねぇ。 [試写会(字幕)] 6点(2003-11-28 11:24:39) |
1223. X-メン
《ネタバレ》 このテのアメコミヒーローものには、共通した欠点があります。それは、最初から絶対主人公は死なない、というのが判っている事。どんな危機に陥ったところで、どうせ助かるんでしょ?って。この映画はメンバーが多いのですが、そのうちの誰かが、という事もないですし(もちろん、そんな事、ファンが許さないでしょう)。となると、主人公のピンチ!以外のところを楽しむしかないのですが、この物語は群像劇であるところが面白く、また欠点にもなったような気がします。チームで戦う、という事によって生まれるメンバー間のドラマは面白く、だけどウルヴァリンとローグのドラマをもう少しじっくり見せて欲しかったな、賑やかな展開の中で霞んじゃったな、って。更に、アメコミ映画自体が量産され過ぎている傾向の中では、1作1作の輝きも霞んでしまいます。残念な事に、私にとっては、どうしても『スーパーマン』より後に作られたアメコミ映画は全て『スーパーマン』に似た映画、でひとくくり状態になってしまうのでした。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-28 11:14:50) |
1224. X-ファイル ザ・ムービー
《ネタバレ》 どうせテレビシリーズ放映途中で出てくる映画だから、ちょっと拡大されたエピソード描いて曖昧に終わらせてお茶を濁すんだろうなぁ、と思ってたら、その通り過ぎて笑いました。シリーズはテレビで飛び飛びにしか見ていなくて、でも、いっつもこんなモン、って印象でしたからねぇ。お金はかかっているのに、どうにもこうにもテレビスケールにしか見えないのは、歌舞伎町のワリとちっこい映画館で見たから、ではなくて、やっぱり役者や演出がテレビスケールだからなんじゃないかなぁ、と。私がよく形容する「ファンのためのお祭り映画」なのですが、これはファンじゃなかったのでツラかったです。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-27 21:51:00) |
1225. エクソシスト
《ネタバレ》 私が、この映画を恐く感じたのは、リーガンが「だうーだうー」言ってるシーンではなくって(公開当時こそ、その恐怖が世の中を席巻しましたが、今となっては、恐怖表現はむしろ大人しいレベル)、カラス神父の信仰の揺らぎの部分に、悪魔が付け入ってくるところ。神父は、信仰と人間性の間で自分の立ち位置を見失いかけていて、そして、その前に立ち塞がる最大の敵の象徴たる悪魔と対決することに。その悪魔は、彼自身の心の中に棲むものとしての象徴でもありました。だから、その結末は、あまりに悲しいのでした。暗いモノトーンの映像、たちこめる霧や白い吐息などから受けるイメージも手伝って、恐いというより、寒々しく悲しい映画としての印象が強いです。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 21:40:00) |
1226. エクスカリバー(1981)
重々しく、そして鈍く輝く騎士物語。ただし、原典を知らないと退屈、って感じなのは否めません。そう、この映画を見た時は、かなり退屈しました。後にアーサー王伝説にあちこちで触れて、やっとこさ世界が見えてきたような状況で。当時日本一の広さを誇った映画館が、ガーラガラのすーかすか、だったのを思い出します。 6点(2003-11-27 21:28:26) |
1227. エイリアン4
《ネタバレ》 物語としては、かなり苦しいモノがあるのですが、やはりジュネ映画と化したエイリアンワールドにときめかないワケにはいかず、この点数。エイリアンの世界にジュネの世界が乗り込んで来ちゃうというスタイルに、まず大ウケ。実際の映画も、うわー、こりゃジュネ&キャロの世界だぁ、って大喜び。ウィノナ・ライダーもジュネワールドの住人らしい華として魅力を放っております。異形なるものへのフェティズムに溢れ、エイリアン以上にクセのあるキャラクターに囲まれ、監督降板による代打監督とは思えないくらいに、ジュネらしさを味わわせて貰えます。最初から彼に決まっていれば・・・と、それは贅沢な注文でしょう。もちろん、クローンによるリプリーとエイリアンの再生、って設定は、無理多すぎ、という事実は変えられませんけど。どうやって記憶まで再生するのよ? [映画館(字幕)] 7点(2003-11-27 21:02:09) |
1228. エイリアン3
《ネタバレ》 直接描写がないとは言え、あのニュートをバラしちゃったりする無神経さに腹が立ちました。一方でクライマックスのサスペンス場面では、位置関係がちゃんと描かれないために、サスペンスもへったくれもなし。どこが閉鎖されていて、どこにエイリアンを追い込む、という過程が描かれないで、状況だけ描いてもねぇ。フィンチャーの映画だから、って、この映画を再評価しちゃう向きがないでもないですが、私としては、この映画でのフィンチャーは、単なるしょーもない演出家、以上のものではないです。シリーズに無理矢理ケリ付けようとした映画だったような感じもしたんですけどね・・・。 [映画館(字幕)] 3点(2003-11-27 20:51:04) |
1229. エイリアン2
《ネタバレ》 天井のパネル開けたら、そこにエイリアンがうぢゃうぢゃ佃煮状態、っていうのは、大きな石をどけたら、そこに・・・って感じを思わせて「うぎゃ」! さて、この映画は、人権や思想、国家の問題があれこれデリケートな時代に、相手がエイリアンだからこそできる大虐殺アクションの世界。エイリアンに感情移入なんかしてた日にゃ、たまったモンじゃないですけど(平和に暮らしてたら、人間がやってきてメチャクチャにしちゃうんだもの)。ただ、クライマックスの母性同士の激突、というのは、ちょっと「どっちも頑張れ~!」みたいな感じでしたね。そりゃエイリアンママだって怒るわなぁ。メカデザインや荒々しい特撮も良くて、一級の戦争バトル映画でした。個人的には、女性パイロットがカッコ良かったんで、もう少し生かしておいて欲しかったですけど。あと、ジェームズ・ホーナーの音楽、この時はいいんですけど、後の映画も全部この映画のパターン、ってやめてちょーだいな。『タイタニック』見てて、エイリアン出てきそーな感じで仕方なかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 20:44:46)(笑:2票) |
1230. エアフォース・ワン
ラストの衝撃は凄かったですね。CG丸出しジャンボが画面いっぱいコケまくる!って。ギャグ映画かと思っちゃいました。予算の関係ってゆーより、製作期間の関係だったのかな? 「ダイ・ハード」の亜流映画の一本としては、結構面白い方だったんですけど、いかんせん主人公がアメリカ大統領じゃ、感情移入もへったくれもなくなっちゃうワケで。ホンモノの方々を重ね合わせて見ちゃったら・・・ねぇ。 5点(2003-11-27 16:05:03) |
1231. 宇宙空母ギャラクティカ
センサラウンドばんざい!って感じで、戦闘シーンでのセンサラウンド爆裂は快感。まー、間に挟まれるドラマはどーでもいい、って感じですけど。テレビ向けだけに、ショボいセット炸裂の世界ですし、単なる第一話パイロット版なのでちっとも本題に進まないまま終わっちゃいますが。でも、サイロン兵のデザインはテカテカしてて好き。特撮シーンも「サンダーバード」的なカッコ良さですし(使い回しばかりですけど)、コロニアル・バイパーもカッコいいし、スフィンクスみたいなヘルメットもイイ。「サイロン・アタック」はセンサラウンドがクレジットされてたにも関わらず、センサラウンドなし上映だったので、どうにもダメな映画でしたけどね。センサラウンド、復活して欲しいなぁ。どうして最新の音響設備でもセンサラウンドのあの振動を再現できてませんかぁ? ウーファー10基くらい入れないとダメなのかなぁ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 14:27:39) |
1232. 歌え!ロレッタ 愛のために
夫婦の愛っていうのは、奥が深いものなんだねぇ、としみじみ思ったりする映画。ダンナはしょーもない男に見えながら、ロレッタを本当に好きで、それゆえ強引だったり、荒れたり、逆に自分を抑えて耐えたり。でも、私だったら指輪をせがまれたらギターなんか買わずに素直に指輪買うなぁ。だからこそこの映画は成立してるワケですが。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-27 14:17:42) |
1233. ウォーターワールド
大作!ケビン・コスナー主演!ってところに一切期待をしなければ、そこそこ楽しめないこともない、って感じの映画でした。膨大な製作費のワリに、特撮関係が非常に荒く安っぽいのですが(気球を合成するのがメンドクサいんで、スタジオ撮影の下の部分だけそのまま映しま~す、みたいな)、海上を舞台に展開するバトルはそれなりに作り込まれています。もっとも、上映時間をあと30分短くして、主演をヴァンダムあたりにして、そしてテレビで見る、というのがちょうどいいレベルの映画ではあります。製作費も5分の1くらいがちょうどいいカンジでしょうね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 13:58:47) |
1234. ウォー・ゲーム(1983)
「ブルー・サンダー」直後のジョン・バダム作品、大作系で上映のお正月映画、という事で期待してたのに、なんだかショボい映画だなぁ、と失望したのを覚えてます。まあ、スペクタクルな展開を期待してた自分が悪いんですけどね。コンピュータを映画的に視覚化すると、こういうデザイン、っていうのが今となっては微笑ましい感じ。でも、今の時代、だんだんシャレになんない題材になってきてるのも事実で、20年も前の映画だったっけ?と思い返してみて少々びっくり。 5点(2003-11-27 13:30:53) |
1235. ウェディング・シンガー
《ネタバレ》 この時期、ばーっと出てきたドリュー主演映画の中ではいちばん好き。飛行機の中でスチュワーデスにワゴン思いっきりぶち当てられて「痛~い、なにすんの~」って顔するドリューが最高! アダム・サンドラーが人の結婚式ブチ壊すところは呆れましたけど。でも、マイケル・ジャクソン、マドンナ、カルチャークラブなどのベタな時代ネタは私の世代にとって直球状態、夢見る女の子の物語に、見終った後も幸せな気分がしばらく抜けない映画でした。あまりにシンプルな愛の夢物語だけれど、愛すらマトモなカタチで語れない時代よりゃマシなんじゃ!と思う、ちょいと後ろ向き懐古主義キツめな私なのでした。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 13:12:53) |
1236. ウエスト・サイド物語(1961)
今見れば、多分評価は変わるのでしょうけれど、20年くらい前、劇場で見た当時は、なんだか説教臭い映画だなぁ、なんて思いました。ロケの中で展開するミュージカルに違和感を覚えましたし。ミュージカルって、もっと夢のあるものなんじゃないの?傷つけあい殺しあうミュージカルってどうなの?って、そんな思いで見ていた記憶があります。今のところ、点数はその時の印象のままで付けます。 6点(2003-11-27 12:51:20)(良:1票) |
1237. ウインドトーカーズ
ホントはドンパチやりたいだけだけど、一応、時代が時代だから反戦、ってコトで、友情や正義を入れときましょ、みたいな映画でした。日本軍は、そのための障害物みたいなモノね。国家対国家、人対人、戦争のそういう部分を描かずに友情だナンだ言われても、シラケるだけなんですけど。うわべだけのメッセージで飾り立てられるくらいなら、潔く「死ねジャップ!」みたいな映画にした方が、よっぽどマシなんじゃないの?と。もちろん、日本じゃ公開しない方向で。 [映画館(字幕)] 3点(2003-11-27 12:44:43) |
1238. ウィロー
従姉の息子連れて見に行って、家に帰ってきてから二人してヴァル・キルマーのマネしてテーマ曲を口づさみながら剣(ポスター)振り回してましたねぇ。それだけ映画に感化されてたんでしょうねぇ。剣と魔法のファンタジーとしては、程よくまとまっていて、楽しい映画だったと思います。これ一作で完結なので、壮大なスケール、とはいきませんが。いつもそこそこな仕上がりで物足らないロン・ハワードの映画としても、一番好きかも。お姫様、可愛かったし(赤ちゃんだけど)。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-27 11:44:51) |
1239. ヴァイラス(1999)
《ネタバレ》 嵐の中、小船が大型船に辿り着くと、そこでは人間がみんな死んじゃってて、バケモノが!爆破してやっつけろ!って、「ザ・グリード」と同じストーリー説明ができちゃう、ある意味スゴい映画。だけど、アチラと違って、こちらはユーモアなしな分だけ、ちょっとダメ。結構なスターが「仕事選べよ」状態で登場しておりますが、メカ・サザーランドなどという、レアなモノ見せて貰ったところで、映画そのものの面白さが圧倒的に不足していたんじゃ・・・。こういう映画って、全体が簡単に見切れちゃうのがツラいですね(と言いつつ、すぐ、こういう映画を見に行っちゃう私も見切られ易い映画おたくですが)。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-27 11:32:15)(良:1票) |
1240. 陰謀のセオリー
メル・ギブの匂ってきそうなオッサン臭さが苦手な私にとっては、もうそれだけでツラい映画ではありましたが、そこにリチャード・ドナーお得意の、とっ散らかし状態が輪をかけ、この映画の印象はぐちゃぐちゃ。だけど、サスペンス描写の中に、ドナーの「こういうのやりたい」感をチラリかいま見た気がして、職人監督の意地が微笑ましくもあり、と。 5点(2003-11-27 11:11:41) |