1341. 地獄のヒーロー
《ネタバレ》 ベトナム戦争関連の映画で、戦後も捕虜として捕まっているアメリカ兵を主人公が独断で助けに行くというストーリー。正直、B級戦争娯楽映画として、なかなか面白い良作ではないかと思います。 ベトナム政府軍が、主人公のブラドック大佐の邪魔をしまくるので、実際助けに行くまで1時間くらいかかります。ただ、ベトナム側の妨害が結構激しく、前半はサスペンスアクションとして楽しめるのが凄く良いんです。 そして後半はもちろん救出。どちらかというと、後半の救出のほうがあらが目立ち、つっこみどころが多いのですが、そこはもう目をつぶってノリで観賞。 ラストはサクッと終わってしまい、余韻も何もありませんが、それが逆に良かったのではないかと思います。 ・・・邦題はひどいなぁ。 「地獄の7人」「地獄のヒーロー」 「地獄の~」っていうフレーズだけで見る気も借りる気も失せるんですけどね・・・。 でもどっちも面白かったので、映画をタイトルで判断してはいけないという良い教訓になりました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 20:31:14) |
1342. デッドタイム・ストーリー/おとぎ話は血の匂い
《ネタバレ》 1話目と2話目はともかく、3話目だけ異様に面白いオムニバス形式のコメディホラー。 本当に、3話目だけはすごく面白いのです。 花の代わりに、死体の足の指をむしりながら、「好き、嫌い、好き、嫌い、・・・」なんてことをするものすごい世界観。 3話目を長編にして1本の映画にしたほうがよほど面白かったのではないかと思います。 [DVD(字幕)] 3点(2012-11-18 20:05:55) |
1343. ブラザー・フロム・アナザー・プラネット
《ネタバレ》 地球にたどりついた、罪人の宇宙人(ブラザー)。 話すことはできないが、相手の話を聞いて理解することはできる。 不思議な力で機械を修理したり、怪我を治癒することができる。 この面白くなりそうな素晴らしい設定が、残念ながら生かしきれていない気がします。 ブラザーと、それをとりまく人達の心の交流を、もう少し丁寧に描いてほしかった。 ブラザーを追っかけてきた2人組の宇宙人も、必要なかったと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-18 19:56:58) |
1344. ビッグ
《ネタバレ》 アイデア以上に、作品全体のかもし出す雰囲気に心癒される映画です。 笑いのセンスもすばらしいの一言。 「あの女はタダ乗りさせてくれる。足でしめつけられて昇天させられるぞ。」 と同僚が言うと、「じゃあ近づかないようにしよう。」と答えるジョッシュ。このネタはこの映画だからこそ使える限定ネタ!作品の持ち味を十二分に生かしたテイストが最高です。(パーティーではしれっと近づかないようにしている小技もナイス!) かと言って、笑いを前面に押し出しすぎていないところも良いと思います。 普通にドラマとしても面白い。ですし、やはり結末や展開が気になる映画ってそれだけで素晴らしいものだと思います。 個人的な感想では、おもちゃをヒットさせるシーンをもっと見てみたかったというのが本音です。すこしロマンス部分のウェイトが大きすぎたのが残念ではありましたが、それを差し引いても楽しい楽しい映画だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 01:20:33) |
1345. 暴走機関車
《ネタバレ》 パニック映画かと思っていました。 いや、もちろんパニック映画ではあるのです。ただそのパニックが、あくまで登場人物の人間性を引き出す媒体にとどまっている気がします。 確かに、人の本質は平常時より非常時のほうがはっきり出るものかもしれません。 「お前はまだ子供だ。それに比べこちらは海千山千だ。」 と言っていたマニー。これは平常時。まだまだ余裕たっぷり。 「戻ってくるな!中に入れるな!」どかっ!ばきっ! これは非常時。あらあら。 「あんたは俺たちのヒーローだったのに。」 マニーの人間としての底を見てしまった落胆からくる一言。 これはきついですね。見抜かれちゃいましたね。 あこがれていた人物が実は自分とさほど変わらないと気づいてしまった瞬間。 そして、気づかれてしまった瞬間・・・。 こーゆー心の機微がドラマチックに見える映画、好きなんですよねー。 パニック映画としても、ドラマとしても、見応えのある映画でした。 終わり方も、衝突するところを見せられるよりかは好きな終わり方でした。 こーゆー映画で余韻を残すって、斬新です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 06:50:54) |
1346. 地獄の7人
《ネタバレ》 ヒロイズムとエゴイズムは紙一重なのかも。 自分の息子を助けるために、以前の息子の仲間たちに無償で協力を求める大佐の心情、理解はできますが共感はできません。 実際、行かなければ死ぬことはなかったはずのセイラーと、ブラスター。 チャン親子も、次女一人を残して二人とも死んでしまいます。 狙ったのかそうでないのかはわかりませんが、救出に成功したアメリカ兵も4人。 4人を犠牲にし、4人を助ける。 もちろん単純な足し算引き算で図れるものではありませんが、戦争とはかくも愚かなものだと感じるには十分な内容でした。 ・・・相手はそれ以上に死んでいるわけですしね。 映画としては、ひとりひとりの個性がはっきりしているうえに、テンポがよく、わかりやすく、スリルがあって、まったく飽きることなく画面に釘付けでした。 映像もとてもクリアで美しく、これぞまさに映画って感じで、堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-06 03:00:42) |
1347. ミュータント/人類改造計画
《ネタバレ》 いわゆる一般の「ゾンビ」とは違います。 かまない。食べない。感染しない。(いや、感染はするのですけど・・・) 食べない代わりに、手から吸血します。 その手に触られると、火傷します。 あんまり触られると、死んじゃいます。 「それ、面白いの?」 と、聞かれれば、うん、面白いです。 なぜこんなに面白いのかはわかりませんが、後半は盛り上がります。 確かに前半はそんなに盛り上がりません。 ただ、わりと「予兆」みたいなものは随所に感じられて、結構好きな雰囲気をかもし出しています。 特にラストは良かったなー。 なんかスカッとしました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-04 23:09:08) |
1348. ロンリー・ハート(1986)
《ネタバレ》 焦点をしぼりづらい映画は苦手です。 序盤は、状況設定がよくわからず、若干置いてけぼりをくらいました。 レニーは突然ヒステリーを起こすタイプで、見ていて痛々しい。 でも「がんばれ!」って思うほどには魅力を感じないキャラなのが辛い。 メグはおそらく長女なのでしょうが、二人に対する気遣いが表面的にしか見えず、どちらかというとデリカシーのない部分ばかりが目立ってしまい、好きになれません。 ベイブに関するエピソードは見ごたえありました。 群像劇でもなさそうですが、一体何を見たら良い映画なのかよくわかりません。 何も解決しないまま突然終わってしまったのも、ちょっとすっきりしないです。 ・・・娯楽映画ではないのは確かですね。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-03 12:26:06)(良:1票) |
1349. キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2
《ネタバレ》 RPG大好きなんですけど、いまいちでした。 何も考えずにみたんですけど、いまいちでした。 女戦士ズーラ、ビジュアルがいまいちでした。 敵キャラ、いまいちでした。 魔術師のおっさん、何もかもいまいちでした。 盗賊のおっさんだけは良かった。 あと、プリンセス?の衣装も良かった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-28 15:39:25) |
1350. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 なぜか「海猿」を思い出しました。 最初はまだ、気持ちにも状況にも余裕がある。 でも少しずつ事態が深刻になっていき、そのことに気付き始める人が増えてくる。 それもすごいスピードで。 そこが「海猿」の2作目と似ている気がします。 火事の恐ろしさ、というか災害の恐ろしさを体験できる素晴らしい映画でした。 善人にも悪人にも死が平等に訪れるところにもリアリズムを感じます。 特にエレベーターから落下した女性。 他のシーンでもっと危ないときがあり、そこではもっと時間を使っていました。 結局何事もなく、助かりました。 ですが終盤のエレベーター落下寸前のシーンでは一瞬です。一瞬で女性の命は失われます。 この女性の一連のエピソードが、個人的に一番衝撃でした。 (あくまで順位をつけたらの話でして、パニック+群像劇として、他にも見所はたくさんあると思います。) [DVD(字幕)] 8点(2012-10-27 04:09:12) |
1351. タップス
《ネタバレ》 トム・クルーズ、今と全然違う。 教育の世界において、いわゆる優等生のブライアン。 ですがここは陸軍学校。 優等生であったが故に、学校を守るという使命感が、彼の視野を狭くします。 尊敬する将軍先生の教えに忠実であるが故に、融通が全然ききません。 一番特筆すべきは、ブライアンがたとえ生徒総指揮官であったとしても、そのブライアンの命令に全員が従っていること。もはや立派な軍隊です。 教育は人を軽く洗脳することもできるんですね。 訓練された少年兵士たちが武装して立てこもり、理事会に対して要求を出すという設定だけでも面白い。しかしそこで、さらにからみ合う人間ドラマ。 一人ひとりのキャラにも個性があって良かったです。 ただ、後半になるにつれて後味の悪いイベントばかり。 ・・・ストーリー上バッドエンディングの確率が高くなるのは仕方が無いのでしょうけど。もう少しなんとかならなかったのかな。 チャーリーと、ラストは衝撃的でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-21 05:59:08) |
1352. ファンハウス/惨劇の館
《ネタバレ》 全体通して、ショッキングな描写は控えめで、どちらかというと「おどかし系」のホラー。ホラー映画初級偏といったところでしょうか。 何かが起こりそうな雰囲気をかもし出している前半はとても良かった。 急にほえる犬。ショットガンをかまえる大人。 マジックショー。奇妙な生き物の店。 変なおばあさん。 どこをいじっても楽しくなりそうなホラー要素がぎっしり。 ただ、実際に事件が起こり始めてからは割りと普通・・・ か、普通以下。 それでも十分楽しめたのですが、なんとなく物足りない感じは残りました。 弟や伏線の使い方が、もう一工夫あると良かったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-21 00:22:18) |
1353. ミッドナイトクロス
《ネタバレ》 「僕は人生はりきっていません!」 という雰囲気まるだしのジャック(トラヴォルタ)。 「風の効果音」と言われれば、まるで流れ作業のように風の音を録音しに行きます。 そこに突然の事故。 あわてて助けに行くジャック。 そして出会う二人。 少しずつ人間が変わっていくジャック。 そう、ジャックはサリー(ナンシー・アレン)と出会ってから、なんかだんだん熱い人にチェンジしていきます。 まるで、人生の目的を見つけたかのように。 実際、サリーに「事件の決着がついたら一緒に旅しよう。」と、冒頭の彼からは想像もできない提案がされます。 事件が進むに連れて、口調もキャラもどんどんヒートアップ。 そしてクライマックス・・・! まるで花火のように、一際熱く光り輝いていたジャックの人生に、再び闇が訪れます。 そうか、あの花火は、ジャックに訪れたこの短いストーリーそのものの象徴だったのか・・・・とさえ感じてしまいます。 だとしたら、再びジャックがもとの彼にもどってしまったのも、納得がいくわけです。 彼にとってサリーの叫び声はもはやただの効果音にすぎず、あの扱い。 ただのサスペンスとは一味ちがう感じです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 23:52:22)(良:1票) |
1354. フェーム
《ネタバレ》 目立っているあの人も。才能があふれるあの人も。実はみーんな、人には見せない悩みや不安を抱えてるのです。 この映画の中で、壁にぶつからない人は出てきません。 一見、パーフェクトに見えたあの先輩でさえ、注文を取りに来たではありませんか。 そのときのドリスの視線は、親しげではありましたが、もはやアイドルに恋する目ではありませんでしたね。 個人的には、そのシーンと、ラルフが思いっきりすべっているシーンが一番いたたまれない気持ちになりした。これが現実なのだと。 ですが誰も「人生」という舞台から降りることはできないということも、痛いほどに伝わってきます。 「もし降りたかったら、そのときは死ぬ時だ。」 というメッセージが、あのシーンから伝わってきます。 個々の事実、エピソードを掘り下げることなく、結論を出すことなく、ただ切り張りしただけのような映画。 でもそこに何故か音には出ていない人の感情が見えてくるから面白い。 でもでもやっぱり、群像劇はそこまで映画に入り込めない・・・。 もう少し統一感があれば、面白かったのですが、そうすると普通の青春ドラマになっちゃうのかぁ・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-15 20:44:23) |
1355. エアポート’75
《ネタバレ》 恋人と喧嘩した客室乗務員。ベテラン映画女優。とその秘書?。飲んだくれ3人組。どっかのコメディアンみたいな人。シスター。航空会社の社長婦人と息子。腎臓移植のために移送される女の子。 それぞれの性格、個性、人生、事情をわかりやすく、短時間でまとめてくれた前半。 そして事故が起きる後半。 それまで違うベクトルを向いていた人々が、事故が起こった瞬間同じベクトルを向くこの一瞬がたまらないです。 おそらく人生において交わることがないだろう人々が、事故によって「生存」という共通の目的を持つ瞬間。 とても良いです。これがパニック映画の醍醐味です。 腎臓移植の女の子はともかく、それ以外の人々がそれぞれ抱える悩みや不満が、事故と比較対照化されることで急にちっぽけな物に感じます。 生命以上に大切なものはないという事に気付く瞬間です。 そういえば、小さいころ悩んでいたら、よく母が言っていました。 「命までとられるわけじゃないんだから」 まさにその通り。究極の極論を映像化してくれるパニック映画は最高です。 でもみんなちょっと落ち着くの早すぎです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 20:18:57) |
1356. ウエストワールド
《ネタバレ》 自分が生まれる前の映画だというのに、驚愕のクオリティでもうびっくりです。 ターミネーターの原点を見ました。 前半はリアルUSJみたいな雰囲気、自分もテーマパークに行ったような気持ちで楽しみました。後半はサスペンス+パニック系SFですね。こちらはもうハラハラ。 こんなテーマパーク、今なら作れるんじゃないかなー。 作ってほしーなー。でも一日10万円かー。結構高い。でも行ってみたい。 と思ってしまう内容です。 パニック要素を強くした感じで、リメイクしてほしいです。 [DVD(字幕)] 8点(2012-10-09 13:44:17) |
1357. 48時間
テレビの吹替えで見たときと、字幕で見たときでは全く印象が違う映画です。 字幕で見るとエディ・マーフィーが普通に見えます。 今回は字幕で観賞。インパクトが薄く、コメディ要素も中途半端に感じられました。(それでも楽しめる映画ではあるんですが) 48時間という時間設定はナイスだと思ったのですが、タイトルになるほどその設定を活かしきれていないのが残念でした。 つい、もっともっと面白くできそうだと思ってしまい、物足りなさを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 13:22:02)(良:1票) |
1358. ナイトホークス
《ネタバレ》 ディークの囮捜査のシーン。ウルフガーの爆破のシーン。 つかみとしてはこれ以上ない演出でした。 その後の展開を期待せずにはいられません。 ですが、実際は中盤から後半にかけて尻すぼみ。(個人的にはですけど) 緊張感を欠いた一番の原因は、ウルフガーのテロの目的が余りにも抽象的すぎて、ピンとこないからではないでしょうか。 言ってしまえば、ウルフガーの就職活動にみんなつき合わされているだけですからね。 国際テロ組織に認めてもらう(再び雇ってもらう)ために、ロープウェイジャックって。さすがに共感できません。なんだかなーって感じで見ていました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 05:06:57) |
1359. アイス・キャッスル
《ネタバレ》 予想していたより、嫉妬や葛藤が入り乱れる一筋縄ではいかないサクセスストーリーでした。その分、最後の爽快感は素晴らしいものがありましたが。 父親は娘に傍にいてほしい。 ビウラはアレクシスの才能を開花させたい。 デボラはアレクシスの才能を開花させることで、実績と名声が欲しい。 それぞれがアレクシスに求めるものが違うことで、ドラマに深みが増した気がします。 そして恋愛係のニックとブライアン。 これにスケートでの成功と挫折、そして再起をもりこんでいるものですから、そりゃあ面白い。・・・と言いたいところですが、個人的な意見で、どうも登場人物の誰にも感情移入できるほどの魅力を感じません。 フィギュアスケートにあまり興味がなかったのもイマイチ盛り上がれなかった原因かもしれません。 スケートで拍手喝采を浴びるシーンとラストはとても良かった。 無名の選手が注目される瞬間というのはたとえフィクションでも気持ちが良いものですね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-03 00:51:55) |
1360. レベルポイント
中学生のときは、確かにこういう精神状態のときが多かった気がします。 ただ、その不安定な心をここまであからさまに、人様に迷惑かけてまで表現することは普通しません。それって日本人の感性なんでしょうかね。 この映画は見るときの年齢で感想が分かれそうです。 この年になるととても子供目線で見ることはできません。 主張はするが、義務は果たさない。 親や社会に文句を言いつつ、自分たちは好き放題。 挙句の果てに被害者ぶって、自分たちを正当化。 そんな子供に育ててしまった親たち。 つくづく教育って大切だと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-02 02:30:59) |