1821. ミス・ポター
結局、主人公の何を描きたかったのかが分からないし、なぜこの人が選択されたのかも分からない。ポターという名前先にありきで作ってしまったのではないか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-27 20:35:07) |
1822. 天国の日々
これほどまでに周りの環境を整えておいて、肝心の俳優にまったく演技をさせていないとは・・・何とももったいないことをするものです。 [DVD(字幕)] 5点(2010-06-14 00:59:12)(良:1票) |
1823. クレイジー・ハート
《ネタバレ》 「レスラー」におけるミッキー・ロークの「落ちぶれ表現ぶり」に涙できた人は、こちらのジェフ・ブリッジズの演技にも感涙できるだろう。酒と煙草が片時も手放せず、やっていることは場末のどさ回り。音楽的にも、ステージに出ないと金が入らないから出ているというだけであって、クリエイティブなことは何も考えていない。その主人公がどこでどう変わっていくのか、が作品の焦点であって、特に大事件や突飛な展開を設けることもなく、日常生活の中での素朴な感情を地道に切り取っている。ただし、マギー・ギレンホールとの恋愛沙汰はいかにも底が浅く、もっと感情のドラマを封じ込めることは可能だったと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2010-06-13 22:52:27)(良:1票) |
1824. さらば、ベルリン
雰囲気だけで全体が流れてしまっており、何かのパロディにしか見えません。ケイト・ブランシェットを投入しておいてあれだけ平凡なシーンしか与えていないのも、彼女の実力に大して失礼です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-13 02:11:23) |
1825. 妹の恋人
このキャスティングならもっと上のレベルの演技合戦を期待してしまうのだが・・・今ひとつ人物描写が観念的で、どのシーンでも同じことをしているように見えてしまう。音楽と映像の静謐さで何とか雰囲気を保っているような感じ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-09 02:06:20) |
1826. アウトロー(1976)
《ネタバレ》 中途半端にロードムービーっぽくなっているのが、作品の締まりをなくしている。いろいろと順不同に積み重ねていったら、予定調和的にラストで敵を討ち果たしました、という感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-08 02:30:51) |
1827. 硫黄島からの手紙
イーストウッドとも思えない、ステレオタイプな軍人の描写と平坦な進行が大きなマイナス。あえて硫黄島の戦いを(しかも日本側から)描くのであれば、少ない戦力の日本軍がどうやって日本軍以上の損害を米軍に与えたのか、その背景にはどのような思考や発想があったのか、また地下壕でどれほど苛酷な環境を耐え抜いたのか、といった点の描写をきっちりとやってほしかった。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 4点(2010-05-26 04:30:24)(良:2票) |
1828. プリンス/パープル・レイン
ストーリーや演技はほとんど映画の体をなしていないが、これは全部が殿下のプロモ・クリップなのだからそれでいいのである。「パープル・レイン」アルバムの全曲がきちんと作品内で使われているのに驚き。しかもほとんどがフルコーラスまたはそれに近いくらいかけられているから嬉しい。殿下に興味のない人は見向きもしない作品なのだろうが、それでいいのである。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-26 04:21:53) |
1829. 父親たちの星条旗
イーストウッドはやはり、特定の人間(それもどこにでもいそうな人)の内面をじっくりしっとりねっとりと描き上げる作風の方が本領を発揮できる。音響効果や大道具やエキストラを派手に使う作品は似合わない。自分の演出力を自分で持て余しているようにも見える。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-24 23:58:15) |
1830. 許されざる者(1992)
ウエスタンのスタイルをとりながら、手法的には現代サスペンス・アクション風に場面が進んでいく。そこがこの作品の新鮮なところだったのだと思う。ところどころ照明が異様に暗くて、せっかくのハックマンやフリーマンの演技を堪能できなかったのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-21 01:29:29) |
1831. トゥルー・クライム(1999)
《ネタバレ》 12時間しか時間がないはずなのに、前半はえらくのんびり、前置き長く進行している。しかも、これだけの危機を覆すのならばどれほど劇的な新証拠なり裏の真相があるのかと思ったら、ほとんど2時間ドラマレベルの安直な覆し方。これではご都合主義と言われてもやむをえません。事件追求とプライベート部分の絡ませ方も中途半端。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-16 23:06:55) |
1832. 明日に向って撃て!
筋立て自体はほかにも類作がいろいろあると思うが、この作品を際立たせているのは、名手コンラッド・L・ホールのカメラワーク。遠景とミドルとアップを存分に使い分け、大平原の雄大さと登場人物の細かい心理状態を同時に印象づけることに成功している。光と影と闇の使い方も印象的で、単なる脳天気逃亡作品に陥ることを防止し、哀感と寂寥感をあふれ出させることに貢献している。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-16 00:32:38) |
1833. 荒鷲の要塞
イーストウッドはこの種のアクション軍人役は全然似合わない、とよく分かったのが唯一の収穫でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-15 01:29:36) |
1834. ペイルライダー
《ネタバレ》 冒頭の集落襲撃シーンから、カメラ、音響、エキストラの動きなどどこをとっても強烈。さすがイーストウッド作品はこうしたお約束シーンもひと味違うと思わせるが、中盤くらいからは妙にテンションが落ちてしまう。どこに原因があるのかと考えたら、やはり、キーパーソンの母娘の存在感が妙に希薄なのですね。どういう考えでどういう生活をしているのかが今ひとつ分からない。主人公とは逆に一般人側の代表なのだから、ここはきちんとした描写が必要でした。ただし、逆に主人公の背景をあまり説明していないのは、作品に不思議な余韻を残しています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-13 22:38:42) |
1835. すてきな片想い
《ネタバレ》 笑わせようとしている箇所がすべってばかりで、本筋と関係ないシーンも多く、見ているときはマイナスイメージばかりだったのですが、強引なハッピーエンドぶりに、終わってみたら何となく許せてしまいます。内容を的確に象徴させた原題がいい感じですね。ただし、ジャスティン・ヘンリー君があんなになっちゃってたのは、見なかったことにするべきなんでしょうか・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2010-05-11 02:50:13) |
1836. 暴走機関車
《ネタバレ》 単純にはらはらして面白かったです。主人公と所長の無駄に熱い対立図式もよろしい。最後の強引な盛り上げ方にもびっくりしました。ただし、女車掌と脱獄囚が妙にあっさり仲良くなってしまうのは、どうみても変。それと、危機回避ネタの仕込み方については、「新幹線大爆破」の方がはるかに上ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-05 00:43:52) |
1837. ラ・マンチャの男
《ネタバレ》 牢内の光景からドン・キホーテの再現になだれ込む強引な展開はなかなか迫力がありましたが、その後は、同じような話が行ったり来たりしていて、冗漫な印象を受けました。結局、あえて映画の形をとりながら、舞台劇の表現手法から離れられなかったんではないでしょうか。ラストの大合唱のインパクトで得している気がします。 [DVD(字幕)] 5点(2010-05-04 02:33:53) |
1838. 熱いトタン屋根の猫
同じ家の中での家族喧嘩をひたすら延々と見せつけられても・・・表現手法としての映画の長所が、全然生かされていません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-02 23:52:03) |
1839. ショウほど素敵な商売はない
画面が華やかで、歌と踊りも迫力があるのはいいのだが、問題は、歌は歌、それ以外はそれ以外、と完全に分かれてしまっていること。つまり、歌というのがこの家族の日常業務の状態を表しているだけになっていて、家族の状況やそれぞれの心理を表現する手段にはなっていないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-30 00:35:34) |
1840. プレシャス
もっと悲惨で陰鬱な内容かと思っていたのですが、その要素はそうでもありませんでした。ストーリー自体は基本的に一直線なのですが、中心人物のキャラクターの強力さが作品の印象を強めています。マライア・キャリーが意外にちゃんとした演技をしていたのも驚きました。カメラがちょっと雑だったのが残念です。 [映画館(字幕)] 6点(2010-04-29 22:57:40) |