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性別 女性

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1.  イヴの総て
ずっと見たかったこの作品をようやく見たらその素晴らしさにびっくり。同じ10点でも上座の座布団3枚!演劇界の内幕話だがこんなことは今もなお繰り返されていることだろう。ことに映画・演劇などショービズ界の人たちが見たらリアルに実感するのではないか。40歳を超えて女優としてはゆるぎない立場にあるマーゴだが、それも女として平凡な幸せを犠牲にして勝ち得た名声。そんな彼女を賞賛するファンの身の上話にほだされ付き人にしたのがイヴ。彼女はどこから見ても誠実そうで謙虚で気が利いてと誰もが好感を持つような女性。最初は見てる私もそう思った。しかし女の勘は鋭い。まずマーゴが気の利きすぎるイヴに不快感を持つ。古い付き人の女性も「理屈じゃない」と嫌悪感をだく。本性を表しマーゴの恋人に言い寄るイヴだが、「とんでもない女!」とはねつけた年下の演出家はお見事。すると次に脚本家を狙い、、と関係者を取り込もうとするイヴの野心はすさまじい。見ていくうちに「まぁ、なんて嫌な女!」と分かるのだが、これを知るのはほんの数人だけで人目にはあくまでしとやかで謙虚な人物にしか見えない、、何が素晴らしいってまず脚本、こういった驚愕の裏話や人物それぞれが鮮やかにあぶりだされて、しかもオチまでついてて、ラストの万華鏡に映る何十人もの新たなイヴを見せるなんてのは素晴らしい。セリフでもベテラン女優が名声以外の幸せを望んで言う言葉など印象深いものがたくさんある。バクスターも悪女を好演してると思うが、B・ディビスは女優としても女としてもその立場を脅かされる不安や葛藤を見事に表現して素晴らしい。しかしアカデミーで14部門にノミネートされ6部門も受賞したのに主演女優賞はなし。映画を地でいくようなこのエピソードは小ネタで、、、駆け出しのマリリンも意外にセリフが多かった。この後間もなくイヴ役のバクスターなんぞ吹っ飛ぶほどの大スターになるのだから面白い。   
10点(2004-05-11 23:16:43)(良:3票)
2.  シンドラーのリスト
誰がなんと言おうとこれだけの作品を作ってしまうスピルバーグ監督は天才だ。この撮影当時は「ジュラシックパーク」の撮影と同時進行して撮っていたというから信じられない。あえてモノクロにして、この当時のナチの言葉にできぬほどの非道行為をドキュメンタリーのように描いて見せる。戦争地域以外で誰もこんな現場を知ることはできないが、映画を見ることで多くの人がこの狂気を目の当たりにして嫌悪し、おぞましく思い、二度と繰り返してはならないとの思いを強くするだろう。シンドラーという一人の人間を通して奇跡的に救われたユダヤ人、救われなかったその何千倍ものユダヤ人、監督自身がユダヤ人であることでこの時代を記憶にとどめるべく渾身の思いを込めた映像に心から感動した。あの印象的な赤いコートの女の子は実在の人物で実話、他にも登場する子供の話は実話で、当人が撮影風景を見てそのままだと言ったそうだからエピソードの数々は限りなく真実に近いものがあるのだろう。最後に生き残った人たちがシンドラーの墓に俳優と共に石を置いていくシーンに涙が止まらなかった。今頃レビューを書いたので「戦場のピアニスト」を見るまでは、戦後ではこれが最高のナチ・ユダヤものだった。ポランスキー監督の作品は一人のユダヤ人の視点から見たもので、これも本作以上に監督の執念が伝わって圧巻だった。
10点(2003-12-21 17:14:00)(良:2票)
3.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
素晴らしい!ビューティフル!もうあらゆる賛辞の言葉を惜しまず送ります。CGのなせる業とはいえ海や波、水の映像は実写と見まがうほどのリアルさです。ピンクのくらげの透明感や魚たちの動き、海藻のゆらぎ具合などどこを見ても美しく感激。脚本もよくできてるので大人でも十分満足できる。かもめが「頂戴、ちょーだい」というところではお子様観客と一緒に大笑いした。年代を超えて共感できますよ。魚たちを擬人化してますが、人間に置き換えて見ても友情や父と子の親子愛などなかなか味わい深いものがある。魚のそれぞれの特徴やキャラも丁寧に描かれ、勇気、冒険、スリルなど見所は盛りだくさん。 エンドロールの最後までお楽しみがあるので見逃さないようにね♪
10点(2003-12-18 23:43:36)(良:1票)
4.  キング・コング(1933)
今からちょうど70年前の作品ですよね。う~ん、もうびっくりを通り越して感嘆するばかり、、CGもなく46センチのミニチュアモデルの人形と張りぼてで、これだけの映像が作られたというのがすごい!まさに映像マジック!!ドクロ島での各種恐竜との戦いはジュラシックパークにも引けをとらないリアルさ。クネクネ動く恐竜のしっぽなんぞとても人形とは思えない。翼竜まで登場するこの映画は一連のスピルバーグの恐竜映画の元になっているに違いない。それだけじゃなく、たいていの怪獣、ゴジラなどのおおもとがこれなんでしょう。コングの表情が非常に良くできていて、美女を見てにやりと嬉しそうだったり、怒る顔、エンパイアステートビルのてっぺんで飛行機に攻撃され負傷して悲しそうに傷を見たりと、とても人間くさかったりして面白い。恐竜をやっつけて、死んだかな?と首をゆすってみたり口を開けてみたりと芸が細かく愛嬌もあっておかしい。今見ても驚くのに、当時リアルタイムでこれを見た人々の驚きはどれほど凄かったことだろう。コングは確かに大暴れして悪役だが、だいたい孤島に暮らしていたコングをニューヨークにつれてきて、金儲けの道具にしようなんて考えるからこんな大騒ぎになったんで、コングの最後は哀れにも思う。今もこのコングはユニバーサルスタジオにあるそうです。
10点(2003-11-30 15:58:26)(良:1票)
5.  ニノチカ
これはもう傑作です。脚本がいいんですねぇ、セリフがとっても面白い。ガチガチのソ連から来た美女が、フランスの貴族と恋に落ちるラブコメディ。前半の固くニコリともしないガルボが後半は恋に悩み笑い、と人間らしい感情を出している。価値観の全く違う国の男女だから会話してもかみ合わず、風変わりなことこの上ない。たとえば二人が初めて良いムードになる部屋での会話。僕をどう思う?って聞くと「悪くないわ、白目は澄んでいるし、角膜は申し分ない」って調子。およそムードはないし生真面目すぎる口調なんだけど、それがまたおかしくて大笑い。せりふがおしゃれでうまい、と思ったらビリー・ワイルダーを含めた3人で書いて、ルビッチが手直し。監督もワイルダーのお師匠さんのルビッチ。軽妙で後味もいい素晴らしい運びです。撮影は「裸の街」のW・ダニエルス。共演者も舞台俳優など達者な人達。すごく豪華なメンバーなんですねぇ。見るときはどうぞこの抱腹絶倒の会話を堪能してください。ガルボの意外なコメディエンヌぶりも見物です。私の一押しのラブコメ傑作「グッバイガール」が10点なので、これはそれ以上で文句なしの10点!
10点(2003-10-22 16:52:50)(良:1票)
6.  白雪姫
何十年の時がたっても古さを感じさせない。むしろ最近のディズニーより私は好き。なめらかな動きが見ていて気持ちがいい。キャラクターもかわいらしい。ディズニーアニメの原点に敬意をこめて!
10点(2003-08-28 22:54:18)
7.  旅情(1955)
重ねて見る毎にいいと思うようになった。ベニスに旅行に来たアメリカ人のハイミスが、素晴らしい景色にうっとりして眺める。その風景に観客も一緒にうっとりする。旅行して素晴らしい風景を見ている思いを共感させるキャサリンの演技とカメラワーク。でも寂しい思いは満たされない。そこへ渋いイタリア紳士の登場、密かにあこがれるが自分からは行動できない誇り高い女性をこれまたキャサリンは見事に演じる。運河のふちで彼の店の写真を撮ろうとして後ろ向きもまま運河に落ちる。その瞬間、つれの子供がカメラのみ助ける。その後のホテルでのシーン、レナートが彼女を訪ねてきて口説くシーン。二人とも横顔のみ、キャサリンはその横顔で本音を暴露され、うろたえ困惑する心情を実に巧みに表現する。レナートに妻がいると知ればきっぱり別れようとするし、これ以上彼にのめり込むことは出来ないと悟ると「明日帰る」と決断する。いかにも彼女にぴったりの女性像。「私の生活には何にもないわ」と言った彼女に、このベニスの想い出は一生の宝物になるのだろう。知らない土地、しかも遠くて二度と来られるかどうか分からない旅先で、出会う景色や人とのふれあいを体に刻み込むようにする「旅情」が、この頃特に理解できる気がする。それで彼女の表情と視線の先の高い屋根や空を眺めるシーンの意味がよく分かる。彼女のドレスとリボンの色のコンビネーションも素敵。彼女がいつまでもゆっくり手を振るラストシーンといい、全てに心配りが効いた作りが素晴らしい。旅先でのハイミスのひとときの恋という世俗的な話を、品を落とさずメロドラマにもならず爽やかに描き切れたのは監督のうまさだと思う。
10点(2003-08-06 11:21:34)(良:4票)
8.  初恋のきた道
自分の作ったおいしいものを好きな人に食べさせたい、声が聞きたい、遠くからでも見ていたい、そんな苦しいまでに一途に人を思う純な恋心。しかもその気持ちのまま40年も連れ添った夫の死に、この母はどんなに悲しかったかと再見してもボロ泣きでした。そんな愛し合った両親を敬い、優しく思いやる息子や村人などの温かさもますます涙を誘う。初出演のチャン・ツィイーの可愛い走り方や表情にはすっかり魅了されてしまう。比較するのも何だけど、初登場でこんなインパクトの強い女優はローマの休日のオードリーと似た感じかもしれない。村はずれの黄葉や野原などの風景も美しく音楽もいい。いくつになってもこういう感動って最高です。
10点(2003-07-13 15:40:48)
9.  追憶(1973)
切なくて苦い恋愛も年月を経て甘い思い出になる、、しみじみと切ない大人の恋愛映画。見るたびに評価がアップしてとうとう10点、これって実際にあったカップルの話を忠実に描いたんじゃないかって気がしてくる。二人の考え方のせいですれ違ってしまう生き方、赤狩りの描き方などもとてもリアルで二人の気持ちがよく分かる。ケイティが健康的で美しく才能あるハベルを狂おしいまでに愛して寄り添おうと努力もするのに、やはり彼女は妥協できず自己に忠実にまっすぐで不器用な生き方しかできない。現実的なハベルは大人かもしれないしケイティのような女性と生きるのはあまりにも無理があったかもしれない。でもケイティの強い生き方にはとても共感するし、それゆえ苦しまなくてはならない辛い気持ちはよく分かる。ラストの再会で「結婚してる」というケイティは未婚のままじゃないかと思う。あんなに愛した人を忘れられないだろうし、彼女ならきっと娘と二人で生きていくだろう。印象的なセリフや美しいシーンなどは数知れず、ロマンティックで切ない恋愛映画の名作。この役はバーブラもレッドフォードも最良のキャスティングだったと思う。
10点(2003-07-08 21:01:20)
10.  雨に唄えば
ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、いずれも素晴らしい芸人です。雨のシーンばかりが有名ですが、オコナーの壁を歩くような抜群の運動神経の入った一人踊り、3人でグッド・モーニングを歌い、踊るシーン、最初のオコナーとケリーのバイオリンの踊りのシーン、バレエで長いふわふわの白いリボン?をつけて風の効果で踊るシーンなど素晴らしい踊りの場面は数え切れない。映画シーンでの活劇はD・フェアバンクスの活劇を思わせ、トーキーに切り替わるときに悪声の俳優があっという間に落ち目になった事など、劇中劇のシーンも面白い。楽しくておかしくて素晴らしい芸が見られて、こんなに贅沢なミュージカルは今時見られないのが残念。(芸人がいない!)この頃のミュージカルは本当に今見ても全く色あせず再現不可能。30年代のバズレー・バークレー風の演出もあった。フェアバンクス風といい、懐かしいノスタルジーにも満ちている。
10点(2003-06-20 18:12:43)
11.  チャップリンの殺人狂時代
「一人殺せば殺人者で100万人殺せば英雄になる」殺人をビジネスだといい、「組織的な事業に比べれば私なんかほんのアマチュアですよ」と戦争や兵器製造ビジネスを批判する。死刑に赴くベルドー氏が戦争という国家の組織的犯罪を糾弾するが、これを言いたいためにこの作品が作られた。彼は決して殺人を肯定しているのではない。大量殺人のための兵器を製造し、それを使って多くの人を殺す戦争がどうして罪にならないのか、と言っているのだ。戦乱の時代の真っ最中に「独裁者」を作り戦後、戦勝国が敗戦国を裁くという時にこの作品を作った。勝った国だって殺人犯罪者じゃないかと批判したのだ。この作品で彼は決定的な赤狩り対象となり、後にアメリカを去ることになる。だからこれは笑わせるために作ったのではないが、殺人という話もユーモアで見せているのがチャップリンらしい。反戦平和主義者で、民主的や人間の愛や自由を愛するチャップリンが精一杯の皮肉で戦争批判をした。その勇気と大きさを称えずにはいられない。
10点(2003-06-20 15:40:40)
12.  チャップリンの黄金狂時代
もう最高です!数々の名シーンがあるけど、どれをとっても素晴らしい。ゴールドラッシュにわく時代を背景に、人の欲望をシニカル・ブラックに描いていながら笑いでくるんで見せてしまう凄さはチャップリンならでは・・・本物の雪山でのロケ、靴を食べるシーン、小屋が傾き崖から落ちそうになるシーン、本物の熊まで登場、どれもチャップリンの納得のいくまで繰り返したのだろう。どれも最高の映像として残してくれた。飢えの頂点で人がニワトリに見え、傾いた小屋では自分だけが助かろうと人を踏み台にする。人間の本性の恐ろしさを描きながら、反面ラストでは落ちぶれた酒場の女性が彼を助けようとする愛も描く。素晴らしいアイデアとパフォーマンスで笑わせて、人間の恐ろしさも優しさも描き出してしまう。チャップリンはやっぱり素晴らしい!!
10点(2003-06-20 14:42:20)(良:2票)
13.  チャップリンの独裁者
ナチ全盛期にこの作品が作られたことだけでも奇跡的な勇気と快挙。それもシニカル(毒を持つといってもいい)なユーモアとギャグをてんこ盛りにして・・・そして最後の演説は一転人間チャップリンの素顔になる。演説はそれこそ感動してノートに書きとめたくらいだ。独裁者をさんざんコケにして笑い飛ばし、最後に訴えたその言葉には、チャップリンの心からのメッセージの全てが詰まっている。この言葉は今もなお新鮮さを失ってはいないが、これは当時現実に戦時下にある人々へ向けての魂の呼びかけでもある。今また戦乱多発の時、これをそのまま国連で演説したら拍手喝さい、世界中に感動を与えることだろう。まさに永遠に記憶したい珠玉の言葉である。
10点(2003-06-16 21:38:29)(良:1票)
14.  モダン・タイムス
トーキーの時代になってもサイレント映画にこだわっていたチャップリンが始めてその声を聞かせた。でもカフスに書いた歌詞は飛んでしまって、聞かせたのはどこの国の言葉でもなく意味不明。セリフなんかなくても言いたいことは十分伝えることができるんだよ、と彼は主張している。同感だがこれはチャップリンの神業的なマイム芸あればこそ。あの工場の歯車やベルトコンベア、自動食事機のセットなども今見ても本格的で素晴らしい。ギャグセンス、見事なパントマイム芸、機械文明に対する先見性などどれも天才的。前半の工場シーンのインパクトの強さに比べ、精神病院送りになる中盤あたりの印象はやや薄いもののラストシーンがまたチャップリンらしくて感動的。職を失ってしょんぼりする彼女に「笑って」と言うように口の端を挙げてみせる。どんな時にも勇気と笑顔で希望を持って、と言うメッセージには涙がホロリ、、、
10点(2003-06-16 21:13:00)(良:2票)
15.  ライムライト
チャップリンがいっぱいしゃべります。そのセリフの数々がとても意味深だったり、蘊蓄(うんちく)に満ちている珠玉の言葉ばかりです。これを完成させてアメリカを去ったチャップリンが、自らのポリシーや芸の全てを込めて書き、演じているので、彼の思いの全てが詰まった集大成のような作品です。蚤の芸、キートンとのただ一度の共演、クレアの美しさ、バレエ、息子シドニーとの共演など見所は多いが、なんと言ってもそれまでサイレントでしか見られなかったチャップリンのマイム芸を見せてくれた!これがやはり素晴らしく鮮やかだった。疲れた初老の人間チャップリンの顔と、生き生きした芸人チャップリンが同時に見られ、これが鮮やかに切り替わったのにもびっくりした。落ち目の芸人カルベロに自身を重ね合わせ、映画人生の全てを吐露しつくしたようにしゃべり、芸を披露し、芸人カルベロは死んでしまった。ラストは胸が詰まって熱くなります。
10点(2003-06-12 22:28:53)
16.  プライベート・ライアン
まるで戦場を目の当たりにしているような臨場感がありました。特に最初のノルマンディシーンは、当時の様子のすさまじさが血の臭いを伴って伝わってきます。まさに「殺し合い」です。後半の橋での戦闘シーンでは、戦車がだんだん地響きを伴って近づいてくるのが分かり、これも自分が戦場のすぐそばに居るような気分でした。登場人物のそれぞれのドラマにもなっていて、生き残ったライアンが家族を伴ってハンクスの墓参りをするところは泣けます。M・ディモンがハンクスに兄たちとのエピソードを話すところ、最初は笑って話してるのにそれがすごく悲しくなってくる。上手ですねぇ。ハンクスはじめ他の俳優も完全に兵士でしたね。彼らも演じてるより、まさに戦場にいる兵士の気分だったでしょう。さぞ恐ろしかっただろうと思います。戦争映画は名作も含めて数々あれど、これほど生の戦争の恐怖を感じさせてくれたのは初めてです。戦場を忠実に再現することで、多くの人にその恐ろしさや愚かさを教えてくれた監督に拍手です。
10点(2003-06-03 13:07:32)(良:1票)
17.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
何度見てもそのたびに夢中になって見てしまう。これぞ名作の第一の条件。夢がある、笑いがある、スリルがある、娯楽作品に必要な要素が全て完璧にそろい、脚本もいいし役者もいい、話のテンポも軽快である。分かりやすくて大人から子供までみんなで安心して楽しめる。
10点(2003-06-02 18:19:40)
18.  ローマの休日
私の永遠の名作の中の1本。何度見ても飽きずに感動する。オードリーは体中からオーラを発し、その笑顔に魅了される。これは王女の成長物語であり、ロマンティックな恋物語であり、ローマの名所案内映画であり、ワイラー監督のうまさがあり、さらに脚本も素晴らしい。これはダルトン・トランボという赤狩りでハリウッドを追われた名脚本家のもの。相手役のG・ペックも申し分ない。ロマンティックな恋物語というだけじゃなく、最後にペックと写真家がお金になる特ダネをボツにしてまで王女の秘密を守ったのは人間同士の信頼と友情。声には出せずとも心の通じ合った人同士の心根の気高さ、尊さを描いたラストの再会シーンこそが この作品を爽やかですがすがしいものにしている。オードリー初出演作だが私にはこれが彼女の最高作品。
10点(2003-06-01 21:16:38)(良:2票)
19.  我が道を往く
約60年前の作品だが今見ても少しも色あせていない。昔のアメリカの良心を感じてその人間賛歌に感動する。ビング・クロスビー扮する青年神父が老神父の貧乏教会を立て直すために赴任してくる。このオマリー神父の人物像が自然体で型破りで、地域の人々のもめごと、困り事にと活躍する。得意の歌で教会の資金も調達するが、教会は火事で焼けてしまう。しかし彼の努力と意気込みで新たな教会の建つメドをつけ、老神父の母との再会まで配慮して新たな任地に去っていく。B・クロスビーが自然体で伸び伸びと、人間味あふれる人物を演じてとても爽やかだった。他にも出演作はいろいろあるが、私が見た中では最もいい。レオ・マッケリー監督はこういう、見た後心が温かくなるようなハッピーな映画を多く作った。中でもこれは高く評価され、アカデミー監督、作品、脚本、主演男優など7部門を独占した最高傑作である。理想的にすぎるという人もいるだろうが、私は映画の世界だからこそ人の善意や人間愛を見たいと思う。
10点(2003-05-31 13:41:02)(良:3票)
20.  大脱走
捕虜収容所・脱走ものといえば断然この1本。脱走を企てて実行するところから、脱走後のそれぞれの逃走劇とその後まで、緊張感は途切れることなく持続し何度見ても飽きません。マックイーンが一番光ってるし、バイクでの逃走シーンは最高の見せ場です。ジャンプシーンが吹き替えというので、何度も繰り返して見ましたがうまくつなげてあって全く違和感がないです。悲劇的な部分を描いているのに、音楽と共に気分はいつもハイになるという爽快感がある。
10点(2003-05-26 15:25:01)(良:1票)
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