1. レスラー
バカな男ほど愛おしい、というわけで。 ミッキーロークの今の顔も、好き。 [DVD(吹替)] 7点(2010-06-21 23:31:04) |
2. 7つの贈り物
《ネタバレ》 邦題と話の進みから、幸福の王子の話を思い出した。 それでも、エミリーと恋に落ちたときは、 違う結末になるのかと期待したが。 あの方法では死ねずに、助かるとか、 あるいは、別のドナーがみつかるとか。 だけど、そういう期待って、なんなんだろう。 健全でなければいけない、前向きでなければいけない? 彼は、罪を犯した。 重すぎる罪に、贖罪を続け生き続ける強さがなかった。 だけど、自殺のための自殺もできなかった。 生きたかったけど、生きることができなかったから、 贈り物として捧げた。 それは他者への愛ではなくエゴでしかないけれど、こんなに悲しいエゴをどう否定すればいいのかわからない。 それに、提供せず、もう一度失うことになるのは、耐えられなかっただろう。 [DVD(字幕)] 7点(2010-06-18 01:01:07) |
3. アマデウス ディレクターズカット
《ネタバレ》 サリエリは、 モーツァルトを妬み、羨望し、 同時に、まるで恋焦がれるように その才をまるごと、独占したかったのだ。 最後の夜、 あれほど追い詰め、衰弱させておきながら、 なんて、嬉しそうだったことか。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-02-18 00:17:07) |
4. マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
キラキラと、幸せな映画。 [映画館(吹替)] 8点(2008-02-17 01:27:46) |
5. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 ティム・バートンは化け物が好きなのだなと。いそいそと楽しげに人肉パイの製造販売に励むラヴェット婦人は、最初から十分化け物だけど、それはそれで不気味に可愛かったです。確かに、食べられるお肉を無駄にするのは、もったいないし。 でも、昔々は幸せな人間だったスウィニーは、復讐を果たす見込みがなくなったので、人間をやめて食肉処分場をはじめました。化け物になったから、良心の呵責なんて感じないし、さくさくと仕事が進む日々は、それなりに楽しそうで充実している。けれども。ラヴェット婦人の妄想の中のスウィニーは、からっぽ。 スウィニーは人間をやめたけど、化け物にもなりきれなかった。復讐にとりつかれるのも、娘を思う気持ちも、人間をなくしきれなかったから。人間だから化け物を殺し、化け物だから人間に殺される。 ビートルジュースだったら、楽しかったのにね。 [映画館(字幕)] 8点(2008-01-27 01:11:59) |
6. モンスター(2003)
あたしを連れ出したのだから幸せにしてくれるよね。 愛してるならできるはず。おいしいディナーも、素敵な家も。 あたしは幸せになりたいの。幸せにしてくれるっていうから来たのに。 あたし全然幸せじゃない。これって、愛されてないから。ひどすぎる。 なのに何もかもあたしの為っていうの?こんなこと頼んでない。 悪いのは全部あなた。あたしは悪くない。 [地上波(字幕)] 8点(2007-01-04 00:36:15)(良:2票) |
7. ビートルジュース
見たのはずぅっと前なのですが、今も思い出すたびに、バナナボートが聞こえます。 [映画館(吹替)] 7点(2006-05-25 00:08:40) |
8. キャリー(1976)
《ネタバレ》 ホラー映画だと思っていたのですが、悲しい映画ですと書いてあったので借りてみました。 悲しい映画でした。キャリーも、おかあさんも、先生も、クラスメートも悲しい。 ひどい悪だくみをした顔だけ可愛い子なんて、あまりにも馬鹿で、悲しかった。 [DVD(吹替)] 8点(2006-05-17 23:16:42) |
9. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 たまたま、最後に宇宙人は絶滅してしまったけれど、絶滅しなかったら、どうなるのだろうか・・・と。 別に、絶滅しないで、人間のほうが絶滅してしまってもよかったのではないか。 こんなにリアルな終末の風景を、見たことがなかったので。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-10 00:54:22) |
10. サイダーハウス・ルール
とても好きな原作だったので、繰り返し読んだあとで、映画を観ました。メイン州の自然の風景が映し出されたことで、原作の世界が広がりました。ただ、原作の時からなのですが、どうしても、主人公のホーマーよりも、ラーチ医師のほうが印象深かったです。 8点(2005-02-25 01:24:44) |
11. Ray/レイ
前から好きだったレイチャールズだけど、この映画で、ほんとに「出会えたっ」て感じです。 8点(2005-02-25 00:57:27) |
12. ALI アリ
とても、静かな映画だと思いました。 アリの暴言は、それは、なかなかのもの。BGMも、激しい。 それでも、とても、静かな映画だと思いました。 饒舌じゃない。 主人公のアリの描き方が、少し離れたところから撮っているような、印象を受けました。 アリがどう思い、どう感じ、どう考えてるということは、一切説明しない。 映画が饒舌じゃない。 言葉で表すかわりに、主人公の視点で、観客にさまざまな情景を見せる。 そして、言葉で説明するかわりに、彼の、目を映す。 いろいろ説明されるのに食傷している私には、この描写の仕方は、とても心地よいものでした。 そして、そのせいか、女性関係だらしなくて、挑発的なアリが、とても、真摯な人のように思えてしまいました。 8点(2004-09-30 01:48:06) |
13. フリーダ
《ネタバレ》 いつも怒ってるような、つながり眉毛と、ツンとした唇のフリーダの顔が印象的でした。 あんなに痛そうな絵なのに、描いている本人は、煙草をふかしながらだったり、 どこかそういう痛さとか辛さとか、絵の中に突き放しているように見えました。 これじゃぁ、ディエゴが離れられなかったのも、無理はないなと。 子どもを流産した後に描いた絵を、ディエゴが膝に抱いて、泣いていたのが印象的でした。 8点(2004-08-08 23:25:25) |
14. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 たまたまCMに流れた、列車のミュージカルを目にして、聞いて、あ、この映画、観たいって思った。ビョークの声と、陶酔したように踊る姿が印象的だった。決して好きでも、楽しくもない映画なのに、はまって、立てつづけに、二回、三回と繰り返しみた。セルマには選んだ道以外の道はなかった。 可愛そうだとは、思わなかった。ああするしかなかったんだろうなと、妙に納得できた。 慰めるために自分も秘密を言うのは、深い親しみを抱いていること。お金を奪われたときに、あれほど必死で取り返そうとした。ビルに秘密を言うことで、セルマはビルのことを慰め、理解すると同時に、自分のことも、わかってもらえた、親しみが増したと思っていたのに、なのに、それを裏切られたこと、実はかけらも理解されていなかったこと、辛かっただろうな。 もちろん、とてもとても、大切なお金だっていうこともあるけど。 殺してしまった後のミュージカル、セルマにとって幸せな空想の世界で、「しかたなかった。かあさんが悪いんじゃない」と繰り返し言ってもらっていたのが、印象的だった。 7点(2004-07-11 01:59:41) |