21. 恋は邪魔者
くすっと笑える小ネタが満載でサクサクとテンポ良く進んでいて、けっこう面白かったです。しかし、60年代のアメリカって、未知の10年間ですね。へんてこりんを通り越して、近未来的でした。フェミニズムをコミカルに描いた映画ですが、レニーちゃんがブリブリしていて可愛い。レニー姉さんファンの僕としては十分満足のいく作品でした。恋の駆け引きも面白かったし、自立して社会で活躍していく女性像も、男ながら爽快なものを感じました。ちょっと露骨にエロ描写があったので7点ぐらいで。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-20 19:41:25) |
22. コーチ・カーター
《ネタバレ》 『これは部活動である』というテーマを徹底している点に好感が持てました。スポ根にある『栄光』で話を進めるだけでなく、その背後にある『慢心』をあます所なく描いている。ただの感動映画に収まってなくて非常に良いです。犯罪・貧困・妊娠・進路。粋がっていてもまだ10代の若者が直面する問題に、カーターコーチは助けるのではなく、直接的にまたは間接的に生徒たちが自分で解決するよう、厳しく教育していく様にズシリと感じるものがありました。カーターコーチがエリートビジネスマンであったら、かつて成功した男に過ぎなくなってしまいますが、小さなスポーツ店の店主で収まっているあたり、ジュニアやワームと同じく、優秀な選手でありながら学業の壁に悩んだ人生を送ってきたのを想像させられ、この若者たちを自分と同じような高校プレーヤーで終わらせたくないという厳しさの奥にある優しさを感じます。序盤、「黒人同士で”二ガー”と呼び合うのはクールか!?」と疑問を訴えるカーターコーチがいました。話が進むにつれて、卒業生の8割が刑務所に入所するリッチモンドを、誇りをもって「俺たちの故郷はリッチモンド!」と叫ぶバスケ部員たちこそ、最高にクールです。しかし『腕立て伏せ500回』は恐怖ですね(笑)。 [DVD(吹替)] 8点(2005-12-20 18:02:16)(良:1票) |
23. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 一生懸命だけど空回りしてしまう、ドジなブリジット・ジョーンズがとっても大好きです。それを演じたレニー・ゼルウィガーさんが、特に終盤のタイの留置場の面会室でのマークに差し出す手の震えが、そのときのブリジットの心情をこの映画の中で一番分かりやすく演じていて、スゴイと思いました。シカゴでスレンダーだったのを、この役作りのために体重を増やしたことも当然ながら、バリバリ(か?)のキャリア・ウーマンの峠を越した女性を演じるのって、素でやれそうで意外と難しい役どころだと思います。そういう意味では、”女優のプライドを捨てた女優”として、レニーさんはスゴイ女性だと思います。とってもブサカワイイから最高です。お人形さんみたいな女優よりも全然飽きがこなくて良いです。コリンとヒューによる、お馴染みのインテリ×イケメンがガキっぽい取っ組み合いのケンカをするのも、ほのぼのしてて良いです。作品としての評価は、ホントは6点ぐらいの評価なんだけど、なんだか憎めないのでもう1点サービスしてあげたい。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-30 23:36:01) |
24. 10日間で男を上手にフル方法
《ネタバレ》 バカこけゲームが終盤、ああいった形で出てくることに驚かされました。サンドイッチのシーンといい、スポーツの観戦のシーンといい、トコトン、ベンに嫌われるように振舞う、アンディを演じたケイト・ハドソンが面白おかしく、それでいて輝いて見えました。それがお互いの素性を知ったときのつらさを引き立てていたように思います。胸ペッタンコでも演技力は高いですね。胸ペッタンコなのが非常に残念だ。ホントに。 [DVD(吹替)] 7点(2005-09-07 17:18:41) |
25. セルラー
《ネタバレ》 御年51歳のキム・ベイシンガーが相変わらずお美しい。ある意味、『LAコンフィデンシャル』で、この映画と同じく○○の汚職を取り上げた映画で演じた彼女を配役したのは、この映画の監督の、『LA~』に対するリスペクトを感じます。この映画のポイントって、ところどころに出てくる【バカ女】たちですね。元カノから、ケータイしながら運転女、ラジオガンガン女、弁護士の母親、レッカー屋の受付。いいタイミングでライアンやその他登場人物たちをイライラさせる演出が、観ている側のハラハラを煽ってくれて、非常に面白かったです。『ファーゴ』で妻の誘拐を計画したウィリアム・H・メイシーを配役したのは、正にはまっていましたね。この映画を日本でリメイクするとしたら、ボブ・ムーニー巡査部長の役は、ドリフの加トちゃん以外、考えられませんね。近年、まれに見るよく出来たサスペンス映画でした。ホント、一分のスキもない(驚)。 [DVD(吹替)] 8点(2005-09-02 18:13:53) |
26. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 アクション性の向上は言うに及ばずです。映画の尺が実質90分を切っているのに、けっこう内容が濃かったです。終始、アンブレラ社の傘のマークがくどかったですが、T-ウイルスの誕生理由が分かったのはちょっと感動(?)でした。ただ今回は前回よりも、ゾンビの歩くスピードがちと早いのがいただけない。しかも、あまり素手で戦うと、自分の汗腺から感染(いや、シャレじゃないよ!)しないか心配してしまうじゃないですか。ゾンビが襲うシーンよりも感染の恐怖をもう少し増やしたほうがより怖かったのではないかと思いました。ツッコミどころは意外に多いけど、面白かったからまぁいいや。 [DVD(吹替)] 7点(2005-08-26 02:53:16) |
27. 未来は今
あの『○』を自信満々に見せびらかすティム・ロビンスがたまんない。この映画、一言で言うと、テンポがサクサクしていて非常に心地良いです。時間の長さが感じない映画ということは、面白かった!という一つの尺度ですからね。あの『○』の決済の進め方には、おなかが痛くなりました(笑)。善人っぽい役しか観てこなかったポール・ニューマンが実にあくどいです。コーエン兄弟特有の毒がチラホラあります。力を抜いて観たのが良かったみたいです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-08-13 23:08:59) |
28. 陽だまりのグラウンド
《ネタバレ》 キアヌ・リーブスって、感情描写の下手な役者だと思っていました。しかし、この映画では、役の設定が良いのも手伝って、心がこもっている非常に良い演技をしていました。題材も野球がメインではなく、ハーレムの子供たちの生活ぶりに焦点を合わせており、荒廃の中でも野球を楽しんでいる子供たちという部分で、感動しました。ただ、キアヌがどの辺りで子供たちのことを大切だと思うようになったかのきっかけが分かりにくく、知らぬ間にギャンブルから足を洗って…、という展開がちょっと話についていくのに戸惑いました。しかし次第に借金の返済のためでなくなり、本当に子供たちのことを親身になっていくキアヌの変化が素晴らしい映画でした。ベイビーGが死んでしまったのは残念でした。 [DVD(吹替)] 7点(2005-08-13 18:11:43) |
29. レ・ミゼラブル(1998)
《ネタバレ》 ”改心”とはなんぞや?ということを教えられました。飢えに耐えかねて、たかがパンを盗んだだけなのに投獄19年…。神父の庇いを受け、罪を償うことの大切さを痛感するジャン・バルジャン。決して見返りを求めず、困っている人に対して、正しいことをしていくバルジャンに、犯罪者とかいうレッテルはどうでもよくなってしまいました。ジャベールの執拗な追跡がバルジャンを苦難の道へと追い込みます。ラストの微笑みに批判もあるようですが、若者を命懸けで助け、娘の幸せを願い、”やっと自由を手に入れた”という晴れやかな感情は押さえ切れないものだと思います。実社会でも刑期を勤め上げて、まじめに更正している人もいます。これからは、ちょっと考え方を改めたいと思います。 [DVD(吹替)] 9点(2005-07-29 23:10:38) |
30. モンスター(2003)
《ネタバレ》 まず第一声は、シャーリーズ・セロンはどこに映ってんの?でした。それぐらい全然別人のようでした(裏を返せば完全に役になり切ってました)。オスカーは当然でしょう。生きるために殺す。この映画、いや、アイリーンという女囚にとっての真実です。人間が悪になるのは全ては環境のせいと語るのは簡単です。しかし、報道によって我々は、実際に犯罪を犯してしまった人間に対するイメージは悪であると当然のように思い、そこへ行き着くまでの過程を考えなしに断罪してしまいます。アイリーンの行為は本人があざけていた通り”汝殺すなかれ”の教えに従えば悪ですが、人生をやり直そうにも周囲が受け入れてくれない状況の中で、それでも生きなければいけないなら、殺人も自分の中では正当化せざるをえない。人間のそんなジレンマを上手く演じていたと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2005-07-12 12:09:40)(良:1票) |
31. 愛しのローズマリー
ヒューマンドラマとしてみると、グッときます。例えば、○○病棟の子供たちの正体に気がついたハルのシーンなど、もう涙が出そうになりました。外見でしか女性を判断できなかったハルを変えたローズマリーと、ローズマリーを尊敬できる女性として見直したハル。人を外見だけで判断してはいけないと分かっていても、実際はなかなか難しいですよね。 [DVD(吹替)] 8点(2005-07-07 17:16:32) |
32. スクール・オブ・ロック
ジャック・ブラックのファンになりました!一歩間違えるとドタバタコメディーに陥ってしまうところを、子供たちが真面目に演奏しているので、演奏も笑いも引き締まっております。勉強はどうなるの?というツッコミはさておき、観た人なら、ついつい楽器を持ちたくなってしまう、熱い映画です!もう、こうなったら熱くシャウトしちゃうぞ! 「スクール・オブ・ロック!」 [DVD(吹替)] 9点(2005-06-27 16:37:03) |
33. ボーン・スプレマシー
《ネタバレ》 まさに人間兵器です。普通、カーアクションって、周りの車をスルスル追い抜いていくんですけど、交通事故を起こしながら逃げていくのが今までの中では新鮮でしたね。トレッド・ストーン計画が何なのか?全ては闇の中ですが、当てのない自己探索に明け暮れるジェイソン・ボーンに惹き込まれてしまいました。もう少しインテリジェンスの路線に入っても贅沢ではないかな、と思いました。ケガをしても、逃げ込んだスーパーマーケットで、止血の道具を現地調達していくのが良いですね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-27 16:06:18) |