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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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21.  危険なメソッド 《ネタバレ》 
クローネンバーグ監督といえば、変態、グロ、気持ち悪いというイメージ。なので、精神分析の巨匠フロイトとユングの師弟関係をクローネンバーグ作品で見れるとは思わなかった。クローネンバーグのイメージが覆るような、実話に基づいたまともな作品なので、心理学、精神分析に関心や知識があるなら、興味深く鑑賞できる。そうでないなら、専門用語も飛び交っているし、二人の理論の違いもピンと来ないかも。 精神分析医が患者に手を出すのは、学校の先生が生徒に手を出すようなもの。どんな言い訳をしたところで、精神依存されやすい立場を利用して自分の欲望を叶えているだけに見え、プロ意識の欠如しか感じない。ここで描かれるユングは、無神経で自分本位の嫌味な人間に見える。何気ないシーンだが、フロイトの家で家族が大勢待っている中をユングが自分の皿に料理をテンコ盛りに取ったり、師であるフロイトと渡航するのに自分だけ妻と特別船室を取っていたり。裕福な妻の恩恵を存分に受けていながら妻を裏切って患者を愛人とし、愛人との関係も自分を正当化して患者を嘘つき扱いする手紙をフロイトに送っている。紳士面をしているが人に対する配慮やリスペクトが感じられないので、フロイトが彼を嫌ってついには絶縁にまで至る心情はよく伝わってくる。フロイトにも偏見や頑なな面があるが、二人の関係だけを見ればユングへの嫌悪感からフロイトの肩を持ってしまう。 キーラ・ナイトレイの精神疾患演技は見事。美形のスター女優が変顔と言えるくらい顎を突き出して奇妙な姿を晒すのは、百年の恋も冷めそうなリスクもあって結構勇気もいると思うが、やりきるところにプロの凄さを感じさせる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-20 23:00:49)(良:1票)
22.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 
何人も殺されて生首シーンなんかもあるんだけど、軽妙なタッチでユーモラスに描かれるので陰惨さは感じない。独特の不思議な味わい。遺産相続を巡っての連続殺人、冤罪事件なので、演出によってはハードなサスペンスにもなりうるストーリーなのに、全体的にほんわかしていてユーモアとペーソスがある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-08 01:51:41)(良:1票)
23.  怒りの荒野 《ネタバレ》 
力を持つと人は変わる。 蔑まされてきた掃除夫が銃を手にしてから、力関係と人間関係が一変する。 思い上がりの見えるスコットに忠告するのは、早撃ちを教えた元保安官。 その元保安官とタルビーの狭間で、どちらにも恩のあるスコットは身動きがとれない。 スコットと元保安官のつながりを序盤でしっかり描いていれば、この葛藤がもっと胸に迫ったはずなのに。 それ以外にも、ところどころに中途半端な印象を受ける。 恋愛が絡むのかと思えば相手は性悪女で発展せず、蔑んだ人たちへの復讐かと思えばそういうわけでもなく。 それでもラストのジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフの二枚看板の一騎打ちは、西部劇の醍醐味だ。 結構おもしろかったけれど、いろんな要素がまとまりきれずに盛り上がり切れなかったのが残念。
[DVD(吹替)] 6点(2015-01-04 00:24:52)(良:1票)
24.  パラサイト・バイティング 食人草 《ネタバレ》 
特別ハッとするようなものはなくシンプルな話だったけれど、B級ホラーとしては悪くない出来栄え。 役者もなかなか粒ぞろい。この手の作品は襲われる側に魅力がないと興ざめ極まりないことになるが、その点はクリアされている。 特にローラ・ラムジーがエロかわいくて、一瞬だけど全裸シーンもある。 そのラムジーが、侵入した食人草を取り出そうと自分の体を切り裂くさまは狂気を感じる。 魅力的だし演技もいいのに作品に恵まれていないのか、これといった代表作もなく活躍してないようなのがもったいない。 井戸に落ちた男は、運ばれる際に損傷した骨がボキボキ折れるは、敗血症の治療で骨を砕かれ足を切断されるは、呪われたかのように散々の目に。 かなりグロくて痛さが伝わってくる映画。後に何か残るかといえばなさそうだけど、退屈せずに暇つぶしには十分。
[DVD(吹替)] 6点(2014-12-31 21:56:05)(良:1票)
25.  ラッシュ/プライドと友情
モデルとなった実在のF1レーサーを二人とも知らなかった。 トップドライバー同士の確執は他にもいろいろあるのだろう。 実物のニキ・ラウダが本当にネズミ男みたいだったのに思わずニンマリ。 何もかも対照的な二人だが、反発しながらも認め合っているのがわかる。 実績では論理的でストイックなニキのほうが格上だけど、イケメンで奔放なハントのほうが人生楽しそう。
[DVD(吹替)] 6点(2014-09-21 20:55:33)
26.  ブラックブック 《ネタバレ》 
残虐なナチスの非道を強調して描く映画はたくさんあるが、本作はそこにだけ焦点を当てているわけではない。 レジスタンス側もステレオタイプの正義としてではなく、裏切りや終戦後の復讐など汚い部分も含めて人間臭く描かれている。 戦争映画によくあるどこか陰気な重さは感じず、それよりもサスペンスの要素が強い。 少し盛り込みすぎの感はあるものの、思わぬ黒幕の存在や二転三転するストーリーの意外性を楽しめる。 エロティックな描写も幾つかあるが、主人公の熱演は感じるもののあまり惹かれるものはなかった。
[DVD(吹替)] 6点(2014-01-25 09:06:01)
27.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
三部作の1と3を見たので、せっかくだから残った2も見ることに。 雰囲気は好きなんだけど、ストーリーにハッとするようなものがない。 登場人物の関係が1より少し複雑で、頭の中で整理しておかないとストーリーに乗り遅れる。 カーチェイスはド迫力だったが、全編通してのハンディカメラの多用は映画館で観たら酔って気持ち悪くなりそう。 両親を殺されたロシア娘の可憐さに、一生かけて贖罪してもまだ足りないとボーンを責める思いへと一気に転化。 真実の告白だけで済まされることじゃなく、カッコつけて去ってるんじゃないよと。 ----------  久しぶりに三部作を時系列通りに見直してみると、以前より単純にアクションを楽しめた。 恋人を殺されて復讐に燃えるボーンと、ボーン抹殺に動くCIAの中で真実を求めるうちに次第にボーンに理解を示し始めるパメラ。 この二人のやりとりはなかなか良かった。 が、やっぱり両親を殺された娘への同情で主人公に引っかかってしまう。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-11-06 00:02:28)
28.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 
記憶喪失になった男の謎でストーリーに引きこまれるが、目新しい展開はなくありがちな結末。 アクションは迫力があるし、演出はスタイリッシュでいいんだけど。 彼女に危害が及ばないように別れたのに、彼女を探して会いにいくラストはそれでいいの?と引っかかってしまう。  久しぶりにボーンシリーズ三部作を見直してみたら、アクションはカッコイイ。 「アイデンティティー」ではまだ謎に包まれたままの部分が多いが、そのスーパーエージェントぶりは爽快。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-11-05 00:29:01)
29.  ボーン・アルティメイタム
3部作のラストとは知らずに見始めたが、途中でやめるのもなんなので最後まで見てしまう。 案の定、ストーリーに乗り損ねて全体像を把握するのに手間取った。 テンポのいい展開とアクションは印象に残るが、やっぱり1・2作目を見ていないとピンと来ず。 この後1と2も見たが、シリーズものは順番に見るべきだと当たり前のことながら再認識。  久しぶりにこの三作を順番通りに見直してみたら、なかなか面白かった。 アクション映画のカッコ良さに徹していて、ボーンの超人的な仕事ぶりに惚れる。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-11-02 23:00:16)
30.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
「私のための本だ」といったヴィースラーのラストの表情がすごくいい。 あれが救いとなって報われた明るい余韻となっている。 ただ、劇作家を助けるに至った心の動きが描ききれていないような…。 シュタージによる徹底監視のもとで、権力者が抵抗分子を弾圧する構造は嫌悪感と恐ろしさを覚える。 地味だけれどじんわりとくるいい映画で、丁寧にしっかり作りこまれている印象。
[DVD(吹替)] 6点(2013-09-28 21:00:07)(良:1票)
31.  アメリ 《ネタバレ》 
現実から逃避していた空想癖の不思議ちゃん。 他人と関係を適切な関係を結べなかったアメリが世界と調和していく様子が微笑ましい。 オシャレでウィットに富んでいて、特に女性に人気のある作品だというのもわかる気がする。 出てくるのがどこか変な人ばかりだが、その不器用で変なところに愛を感じる描き方。 八百屋へのボディブローのような地味に効く嫌がらせが笑える。
[DVD(吹替)] 6点(2013-09-24 22:10:29)
32.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
陰惨な事件を起こした加害者を無罪にしようと画策する弁護士は、悪魔に加担していると思える。 それを弁護士の仕事としていくら正当化する理屈を並べられても、結果として悪を助長していることが引っかかり、モヤモヤしたものが鬱積する。 この映画はそんな普段感じている鬱憤をうまく突いていて、サスペンス性もあるので最後まで興味深く楽しめた。  ただ、夢オチのようなものが入るとどうしても仕上がりが軽くなる。 法廷サスペンスのようなストーリーが途中からオカルトチックになり、でもどこかユーモラスでもあるので怖さはなくてファンタジーのようなライトな感じに。 そこは確信犯的にやってるようだが、好みの分かれるところだろう。  悪魔の誘惑をケビンが最終的に拒絶して、その試みは失敗したかのように思えたけれど、実はまだ悪魔の大好きな虚栄のワナから逃れられていない。 悪魔の計画は続いていることが示唆されているけど、それにしてはスケールが小さいような…。 悪夢の幻想体験を経たケビンが、新聞記者の取材をきっかけに前回同様の道をたどる様がイメージしにくいので。  アル・パチーノは適役で、その存在感はさすが。 シャーリーズ・セロンも体を張った熱演で、心が壊れていく様子がリアルだった。 この二人は主役のキアヌよりインパクトが強かったかも。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-07 22:05:20)
33.  モンスター(2003) 《ネタバレ》 
シャーリーズ・セロンは『サイダーハウス・ルール』や『ディアボロス』の正統派美女イメージしかなかったため、まるで別人のようでビックリ。 すごい役作りで、ここまで醜く変身できることにプロの女優魂を感じる。 実話を基にした映画だが、その実在のシリアルキラーと面相がどことなく似ている気がした。  13の時から体を売っていた娼婦が、就活で相手にされず逆ギレするのが惨め。 子供の頃から愛に見放された人生で、同情すべき点がないわけでもない。 だからといって何人も殺していいわけがなく、被害者は下衆野郎だけでなく心やさしい妻子ある紳士も含まれていた。 その罪は本人も自覚があるのだろう、自分自身を許せず自分を愛することも大切にすることもできない。 だからこそセルビーが最後の希望だったわけだが、唯一愛してほしかった相手にも結局は裏切られてしまう。 救いのないラストは自業自得ともいえるが、最後までセルビーを責めなかった姿は哀れを誘う。  セルビーは罪を全部アイリーンに押し付けて、自分はまるで被害者であるような風なのが気に入らない。 アイリーンよりもこちらのほうが本当のモンスターに見える。 そう感じるように描かれているのは、シリアルキラーというモンスターを育てたのが周りの環境であり社会であるとのメッセージとも取れる。 ただ、環境が悪くともまっとうに生きている人はたくさんいるわけで、本人が選択を間違え続けたことは否定できなし、罪の正当化ができるわけでもない。 犯罪者は社会を憎み、社会のせいにして自らを正当化する傾向があるが、罪は罪だ。 責任転嫁を許さない前提があった上で、落ちこぼれや切り捨てをできるだけ生まない社会を考えることは、無駄ではないのだろう。
[DVD(吹替)] 6点(2013-06-26 21:49:04)(良:2票)
34.  17歳のカルテ 《ネタバレ》 
主人公スザンナの現実と幻覚を行き来する不安定な精神を表すように、フラッシュバックで時折り過去のシーンが挿入される。 心を病んだ少女たちに共通するのは、真面目で繊細すぎて痛みに耐えるのに必要な「強さ」あるいは「鈍さ」を持っていなかったことか。 たとえ外の世界が異常であっても、折り合いがつけられなければその世界にはいられない。 実父と近親相姦を続けているらしきテイジーを精神的に追い込んで自殺させ、それでも平然と遺体からお金を抜き取るリサの異常さが際立つ。 それを演じるアンジェリーナ・ジョリーの存在感はすごい。 デイジーの死に涙したスザンナは成長・変化することで外の世界に戻れたが、ベッドに拘束されたリサとの別れのシーンに和解と友情を感じる。 明暗くっきり分かれた形の二人だけれど、「私は死んでない」とつぶやくリサの言葉が望みを感じさせ、救いになっている。 『クワイエットルームにようこそ』と切り口は違うが精神病棟での実態が垣間見える作品だった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-04 01:04:31)
35.  ヒトラーの贋札
ユダヤ人収容所での贋札作りというユニークな設定。 ホロコーストの話といえば、何の罪もない犠牲者として一面的に描かれることが多い。 そこに贋札作りの小悪党の視点を入れたことで、より生身の人間臭さが出て良かった。 生き残るためにナチの手伝いをするか、信念をもって拒否するか。 その葛藤と人間模様に、思わず前のめりになる。
[映画館(字幕)] 6点(2012-12-21 21:27:38)
36.  イーグル・アイ
暇つぶしとしてちょうどいいくらいの巻き込まれ型サスペンスで、最後まで見てしまうけれどあんまり後には残らない印象。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-27 21:57:36)
37.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
説明的なシーンを極力省いていて、最小限の描写で状況を伝えようとしているので、そのサインを見逃すとなかなか状況が掴めない。 なので、気軽に1度見ただけでは難しい。 原作を読んでいればまだ理解しやすいのだろうけど、原作を省略しているところもあるようなので、未読では尚のこと難しいかも。 しかも、サーカスの幹部の中でも、二重スパイのフリをして敵の情報を掴もうとしている者と、本当に二重スパイで敵に情報を流している「もぐら」が混ざっているので、余計にややこしい。 また、人間関係のややこしさは、仕事上のことだけでなく色恋も絡んでくる。 更に、男女間の純粋な恋愛だけでなく不倫や男同士の同性愛も絡んでいるのでわけがわからなくなる。  二重スパイのフリをして敵の情報を得ようとするウィッチクラフト作戦は、結局は「もぐら」のせいで敵のカーラには筒抜けでカーラの流す情報を掴まされていただけだった。 サーカスチーフのアレリンはソ連を手玉に取っていたつもりだったが、「もぐら」を操るカーラの術中にまんまと嵌っていたわけだ。  元諜報部員の実話がベースにあるということで、派手なアクションもなく地味だけれどリアリティのある作品。 「ミッション:インポッシブル」や「007」のようなスパイ映画とは対照的なので、そっちを期待して見ると拍子抜けになれど、こちらはあくまで本物志向。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-03 20:19:07)
38.  未来は今 《ネタバレ》 
社長が突然社屋上階から会議中に身投げ。マスバーガーはあえて田舎者の天然バカを新社長に据えて会社の評判を落とし、株を暴落させてから買い占めようと策略。その天然君が考案したのがフラフープ。これが大ヒットでマスバーガーのアテが外れたが、でっち上げをリークして天然君を貶める。フラフープのヒットで天狗になっていた天然君は梯子を外されて、前社長と同じように社屋上階から投身するが――。 ここで急にファンタジーになって醒めた。 フランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」と「素晴らしき哉、人生!」を掛け合わせて現代風にアレンジしたようなウェルメイドな作品。 コーエン兄弟には最初に観た「ファーゴ」のイメージがあったのだが、これは全然様子が違った。予定調和を避けながらバイオレンスとサスペンスの中にブラックなユーモアがスパイス的に入っているのが持ち味。この作品にはそれが見られず、コメディとしても笑いのツボが合わない。 カルト的な人気を持つコーエン兄弟が一般向けに寄せて映画を作ったら、角が取れてこうなっちゃったって感じ。似合わないことをやらされた感がある。まるで得意技を封印させられた格闘家のよう。 予算のかかった大作でポール・ニューマンなど大御所も出ている。その割りに内容があまり印象に残らない。 コーエン兄弟のファンでも何でもないが、コーエン兄弟マニアはこういうのも受け入れられるのかどうかちょっと気になった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-01 00:18:09)
39.  アンコール!! 《ネタバレ》 
父と息子の溝は修復できないほどに広がっていた。考え直して関係改善しようとする父を、もう遅いと拒絶する息子。そこには積もり積もったものがあるのだろう。 老人合唱団をボランティアで指導する音楽教師、老夫婦の深い絆、無謀とも思えるコンクール挑戦。アイテムはきっちり揃っているものの、どれも定型で感動までには至らない。
[DVD(吹替)] 5点(2017-02-27 19:58:54)
40.  ニンフォマニアック Vol.1 《ネタバレ》 
ボコボコにされて倒れている女を初老の男が連れて帰って、女のこれまでの人生を聞き出していく形で物語は進む。 ヒロインのジョーは友達とお菓子を賭けたゲーム感覚で男漁りをするようなヤリマン女。となれば、下衆で俗っぽいストーリーになるのかと思えば、哲学的な話も交えてどこか高尚な香りがする。例えば、3+5突きで終わった屈辱の初体験。そんな下ネタもフィボナッチ数になぞらえてしまう。  一番印象に残ったシーンは、妻子ある男と不倫して、捨てられそうになった夫人(ユマ・サーマン)が子供3人を連れて乗り込んできたところ。たまたま訪ねてきたジョーのボーイフレンドも加わって、なんとも言えない雰囲気の中7人がテーブルで向かい合う。夫人の抑えきれない怨念と怒りが滲み出て、トリアー監督の才気を感じた。 この監督にこのシーンの調子でコメディを作らせても面白そうだけど、暗くてシリアスな映画ばかり作っている印象がある。  セックスシーンは随所に出てくるが、ステイシー・マーティンの顔はキレイでも体が華奢すぎてそそられない。 全体に落ち着いたトーンで、どこか不思議で面白い雰囲気を持っている映画。セリグマンがジョーの話を聞くさまは、博識の老学者がカウンセリングをしているかのよう。 バッハの旋律にもフィボナッチ数が潜んでいるとし、低音部、中高部、高音部の三部によってポリフォニーが作られる。一見ジョーの色情狂とは何の関係もないような話だが、バッハとジョーの話を関連させていくのがユニーク。 ジョーは大勢との性交渉も単に性的体験の総体としてしかとらえていない。だから男は一人だけと同じことなのだと。毎晩7、8人の男と寝ていたジョーは、低音部、中音部、高音部に男を分けて振り返っていく。 単なるヤリマンの話かと思えば、すごく哲学的な分析にまで発展して、ちょっとついていけない。  ラストは、あれだけヤリまくってた色情狂が、ベッドの上で男とまぐわいながら「何も感じない」と泣き出す。 つまらなければVol.2は見ないで済まそうと思ったが、この後どうなるのか続きを見たくなる。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-26 08:24:50)
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