41. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 最初の横移動ロングショットから、車体の俯瞰ショットでタイトルバックまでの流れはなかなかの秀逸。箸やらカッターやら歯医者さんのウィ~ンやらで色々と工夫を凝らした残虐なシーンが印象的であるが、こういった印象的残酷シーンというのはマフィア映画の作りとして一つの定則となっており、武はそれを自分流にやってみたかったということなのだろう。その昔、ダイ・ハードを「暴力が全然痛くない。暴力は痛さが伝わらないといけない」といって批判していたのを思い出す。その言葉通り、どれも痛さが伝ってくる。そして題名通り、誰もが極悪非道なわけだが、そんなストーリーであってもきちんと笑える要素もあったりして、このへんがいわば武らしさなのかも。笑いと暴力は紙一重という彼の考えがよく現れている。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 21:50:15) |
42. あかね空
《ネタバレ》 ときどき、はっとするほど風景画が美しかったりして、画作りにこだわりを持っているなぁというのが見て取れました。お豆腐屋さんを舞台にした映画って初めて観たので、なかなか新鮮で面白かったですね。ストーリーの面白さ自体より、東京と関西の豆腐の違いを研究したり、上方や下りもんの話とか、そういう部分がとても興味深かったです。一人二役も、見事なカメレオンっぷりだったのでよかったですね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-23 18:32:27) |
43. 旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ
《ネタバレ》 今でこそ大人気の旭山動物園も、実は閉園の危機にあった寂れた動物園であったわけですねぇ。いやはや、全然知らなかった。冬にパークを開いてみるとか、飼育係にお客さんを案内させるとか、「行動展示」をやるとか、いろいろな試みがなされたようで興味深いです。でもやっぱり「金」がなきゃどうにもならん、てことで、市長にお願いにいく。そしてその市長もちゃんと話を理解してくれる。こりゃ凄い。どの自治体も財政難のご時世に、潰れかけの動物園に多額の血税を投入する。緊縮の流れの中で、もし失敗でもしたら、、、ということを普通は考えるけど、結果は大成功。園長さんの知恵と努力と根性と、市長さんの理解力と先見性。これに尽きますな。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-05 20:45:15) |
44. 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
《ネタバレ》 テレビのやつは一度も見た事がないんで、これが相棒初体験であります。初めて見た感想。右京さん、顔震え過ぎ!(笑)。思わず自分も真似してしまいました。ぷるぷるぷるぷる、、、そして目がクワっ!と。そうですねぇ、スケール的にも大きかったし、テレビの映画化という点で言えば及第点つけれるんじゃないですか。ただ単にアクションで終わらすんじゃなくて、世間はすぐに忘れてしまうという、社会の皮肉みたいなものがメッセージとして込められていて、その点も評価出来る。ただ欲を言えば、ボートのシーンにしろ、最初のラジコン爆弾にしろ、アクションシーンの映像をもっと先鋭化してほしいな、て思いましたね。やっぱり、なんともいえないショボさがね、鼻につくんですよ。 [地上波(邦画)] 6点(2009-04-14 22:04:20) |
45. アキレスと亀
《ネタバレ》 北野武の作風がほとんど影を潜めて、いたってごく普通の作りになってますねぇ。毒の効いたギャグを全編に散りばめてるだけで、これといって突き抜けたものがないんですよねぇ。これじゃあ賞は無理ですよ。見終わってほのかに感動の余韻はあるものの、結局のところ、アキレスと亀の話ってなんだったんだろう?亀は本当の幸せ、、か。まぁ、いずれにしろあんまり深い意味はなさそうですね(笑)。少年時代と青年時代の真知寿は随分と無表情で落ち着いた感じだったのに、中年時代の真知寿はそのままビートたけしでした。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-03 20:52:50) |
46. あの夏、いちばん静かな海。
《ネタバレ》 ふむ。こっ恥ずかしい台詞や展開が多いラブストーリーが横行する様を見て、タケシは「けっ!くっせぇ。日本男児はベラベラ喋らなくてもいいんだよバカヤロ~」などと言いながらこの作品を作っていたのだろうと拙者は想像する。しかし台詞が少ない分、音楽が饒舌に語りまくるのである。タケシは喋らな過ぎだが、ジョーは喋り過ぎである。それでバランスとれてるんだからいいじゃないかと言われればそれまでだが、拙者は広い海を眼前にするとクールでぱりっとした音を夢想するので、こういうファンタジックな音色は女々しく感じるのである。全体的な雰囲気はいいのだが、来た波が静かに去って消えていく様な終わり方なのだから、ラストのタイトルバックはちょっとくどく感じる。そのまま暗転して潔く消え去るべきである。それとどうでもいいことだが、砂浜がゴミだらけで汚すぎるでござる。サーファーどもは女達と遊び楽しむ前に、砂浜のゴミ拾いをするべきである。 [DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 19:16:16)(良:1票) |
47. 悪霊島
《ネタバレ》 なんともシュールな作品ですなぁ。駆け抜けるふぶきを追いかけていったら、おっさんが「ふぶきは死んだ・・」あぁ、この時点で実は同一人物だったんだってわかっちゃいましたよね。いや勘のいい人はもっと早くわかってるか。それにしても岩下志麻さんの演技はすごいですよね。彼女の存在感に5点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-11-01 01:30:47) |
48. 蒼き狼 地果て海尽きるまで
《ネタバレ》 友情と絆、愛と悲しみ、誇りと名誉、いろいろな要素があって、見ている分には退屈しなかったんですけど、でも確かに見終わってこれといって残るものがなかったですねぇ。結構皆さんの演技が舞台的だったもんで、こういう歴史ロマンものだとこういう演技の仕方になるのが普通なのかしらね?でも悪く言うとNHKの大河ドラマ風で、ちょっと感情移入しにくいですね。ただまぁ、よく「どうして人間だけが争いごとをするのか」っていう問いがあるけど、それは人間だけが正義や名誉や誇りといったものにこだわる生き物だからなんですよね。そういうのがストーリーに端的に表されてるのはいいと思います。遊牧民族としての騎兵の戦いも、なかなかのスケールと迫力で見せてくれてはいるんだけど、欲をいえばもっともっと熱く激しいシーンをふんだんに入れてほしかったかな。余談ですけど、遊牧民たる思想故か、チンギス・ハーンのお墓って、いまだに見つかってないんですよねぇ。秦の始皇帝陵墓の中同様、僕が生きてるうちにぜひ見てみたい! [DVD(邦画)] 6点(2007-08-19 01:07:21) |
49. APPLESEED アップルシード
なかなかチャレンジングな映像ですねぇ。なになに、世界初の3Dライブアニメ?要は、見た目は2Dだけど、動きは実写みたいな感じ、だとのこと。なるほど、確かに動きが独特ですな。アクションシーンも、おっ、かっこいいじゃんと思わせるシーンちらほら。新しい映像表現を開拓しようという試みとしては合格点をあげていいと思います。その試みの第二章が今年の秋に公開だとのことで、どれほど進化しているのか見物です。 [DVD(邦画)] 6点(2007-07-27 03:00:37) |
50. 明日の記憶
《ネタバレ》 おのれ堤幸彦め、、、顔に似合わずこんなにいい映画を作りおって、、、(笑)。いやぁ、本当に素直にいい映画だったと思います。こういう良作を見ると、改めて映画の持つ有意義性というものを感じます。人を共感させてナンボ、たくさんの人を共感させて、よりよい社会規範を作っていく。渡辺謙も樋口可南子も、凄くよかったと思うし、特に大滝秀治は本当にいい味出してた。さすがは大御所ですね。こういう、誰にでも降り掛かってくるお話というのは、とても考えさせられる。ラストは本当に印象深い。萩原朔太郎の名言から。「幸福人とは、過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、不幸人とは、それの反対を記憶している人々である」佐伯雅行は、まぎれもなく幸福であったであろうことは、最後の湯のみが教えてくれています。 [地上波(邦画)] 8点(2007-07-02 02:10:47) |
51. あそこの席
う~むひどい話だなぁ~。同じ席になる人まで次々殺さなくてもいいでしょうに、、、。まあアイドルものの恐怖映画ですから別にいいんですけど。 [DVD(吹替)] 3点(2006-01-31 00:09:14) |
52. 新しい神様
確かに彼女は北朝鮮に行ってあの体制にシンパシーを感じてしまい、「ああ、私がこの国に生まれれば凄く幸せだったろうなぁ」と言ってしまうあたり、要は単なる右翼気取り、似非右翼そのものだと切り捨てることは簡単でしょう。だけど、リベラル派が最近の若者は「偏屈なナショナリズム」を持ってるとか、「ぷちナショナリズム」だとか言って揶揄するその根本はまさにこの女性にあるように、信じるものがない、全てが平等でつまらない、自由すぎて逆に不自由、全ての文化も伝統も概念もぶっ壊して生まれた理想郷は、なんのことははない、なんとも窮屈で行き場のない扁平な社会だということなのです。グローバリズムとナショナリズムは二項対立で語られるがそうではない。世界の均一化へのレジスタンスとして世界的な右傾化が生まれるのである! [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-15 03:16:19) |
53. あずみ
アイドル映画であることは明々白々です。でなければなんのために上戸の生脚をみせる必要がありましょうか、、、。確かに昨今の日本の時代劇はアイドルものが多いかもしれません、、。まぁそれはともかく、見終わって最後に残ったのは、やたらとカメラがくるくる回る例のシーンのみでした。それもいい意味ではなく、なぜあそこだけあんなカメラワークなのかという疑問を持ったからです、、。 5点(2005-03-06 02:13:40) |
54. 天城越え(1983)
いい映画ですね。現在と昔が交互に入れ替わるんですけど、その昔の情景がすごくいいです。トンネルやら雨やら緑やら建物やら、全体の妖しさが物語を支えてます。それにしても、切ない話です。 7点(2004-04-27 22:36:12) |
55. アレクセイと泉
すごくきれいな所ですよね。時間がゆったりとしていて。水っていうのはやっぱり人間の体の2/3をしめますから、そこの水が飲めなきゃ出て行かないと行けないだろうけど、でもこの泉は汚染されてなくて、地下水だから、事故以前の水が湧き出てるんでしょうね。なんだか考え深いものがあります。 6点(2003-12-25 13:53:52) |
56. 非・バランス
少女二人の取っ組み合いのケンカ、、、、。そうさ、いじめは愚か者のすることさ、、、、。 5点(2003-10-03 16:52:23) |
57. あなたの隣の神隠し
まぁ、アイドル映画でしょう、、、、なによりも、途中でその事件に遭遇しましたって人たちが出てくるんだけど、あまりにも演技すぎて見てて笑えてくる。ま、月刊ムーの編集長が出てきたので1点(笑) 1点(2003-07-08 23:41:50) |
58. 足にさわった女(1952)
この映画、主人公が観客に話しかけたり、「あ、財布がない」とかいう字が画面に出てきたりするんだよね。この時代からそんなことやってたんだね、ちょっと驚き。 5点(2003-05-16 00:28:22) |
59. AIKI/アイキ
「神様、ありがとう!」 7点(2003-05-07 00:30:23) |
60. 愛を乞うひと
散髪のシーン、目を見張ったなぁ。あそこで線がつながるんだなぁ。なかなかの大作だったなぁ。 7点(2003-03-24 22:39:34) |