Menu
 > レビュワー
 > タケノコ さんの口コミ一覧
タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

たまにポチっと「良」投票・・・

よろしくお願いいたします。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  かそけきサンカヨウ
かそけき、とは古語の "幽けし" のことで、淡い、薄いといった意味なそう。サンカヨウは、白くて水に触れると花びらが透明になるという、珍しい植物。目立たないけど個性的、とか、静かなる自己主張、そういう隠喩として、また家族における「陽」の存在の例えとしても、うまい題名と思えます。また、志田彩良さんの透明感ある雰囲気と、淡くて薄い映像美の在り方も、本作のテーマをよく支えているように感じました。 ストーリーとしては、どこかで観たような家族のお話でしたが、終始居心地よく、観た後は優しい気持ちになれる、、それだけでよかった気がします。「お母さん、て呼んでもいい?」には、涙涙・・。 私にとって、かつての今泉監督と言えば (笑える) 恋愛映画の職人でありましたが、近年は家族ドラマを撮ることが多くなりました。しかし、本作の陽と陸くんの恋模様からして、「愛がなんだ」の今泉監督が時折顔を出すあたりは、まるでサンカヨウのごとく自己主張とお見受けいたします。これからも、監督を支持し、新作を心待ちにしています。 そうそう、自分史上一番古い記憶、これは書かねばなりません。時は1976年頃、当時住んでいた家の前の道路で (袋小路なので車は通らない) 、幼い私と遊んでくれた近所のおばちゃんたちの姿ばかりがボンヤリと浮かんできます。なぜか、母の記憶があまりなくて (笑) ではでは、これからレビューを書かれるみなさまの、自分史上一番古い記憶、楽しみにお待ちしております。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-03 12:24:40)(良:1票)
2.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
これは好きだなあ。 日本からの「転校生」サチエさん、ダーツの旅のミドリさん、わら人形のマサコさん。そんな彼女たちとともに、疲れた日常からの束の間の現実逃避、ですかね。いい感じにユルくて、ご飯もうまそうで、フィンランドの景色も素晴らしい、ときてる。おまけに、尺が短い上に構えずに観れるので、暇な時などビール片手についつい観てしまう。 しかし、わざわざフィンランドを舞台にするあたり、荻上監督はアキ・カウリスマキが大好きなんだろうなあ。食堂というストーリーからして「浮き雲」のオマージュだし、マルック・ペルトラ (コピルアクの人) は代表作「過去のない男」の主演俳優。ならば本作は、かもめ食堂~サブタイトル「過去のない女たち」、ということにしておきましょうか (笑) そうそう、本作で印象的なのは登場人物たちの無表情でそっけない感じ。ちょっと、何考えてるのか、よくわからない。もちろん、アキ・カウリスマキのタッチをねらったと思うけど、どうやらこれについては、多くのみなさんには単に不気味なだけに映ったようだ。
[DVD(邦画)] 8点(2021-06-07 21:32:36)
3.  勝手にふるえてろ 《ネタバレ》 
なんとなく予想はしていたが、、いい歳した男たちが大勢集まってふるえすぎだわ、このサイトは (笑) しかし、私もみなさんと同じく?、性別も年齢も全くかすりもしない松岡茉優のヨシカに最後までくぎ付けになってしまった、という実に興味深い映画だった。 そして、もちろん本作はそんな彼女の魅力が全開でしたが、渡辺大知が思いのほかよかった。ちょっとずれてるしイケメンではないが、恋には一途で気のいいヤツ、を好演していたように思う。「イチ」は他の俳優でもハマりそうだが、「二」はそうはいかない。「二」が彼で本当によかった、と思ってる。 絶滅した動物たちとの対比だろうか、特に珍しくもない動物たち、でも今をキラキラと生きる動物たちが登場しましたね、よこはま動物園ズーラシア。「動物園デートが登場する恋愛映画 (邦画) に駄作なし」(←これ、私の勝手な持論) ・・というわけで、動物園デートの邦画傑作選が勝手にまた一つ増えました。 また、妄想することと歌うこと、その意外な相性の良さを映画で改めて実感した、という意味で「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出してしまった。(ストーリーとしては似ても似つかないけど) 9点も考えましたが、当サイトの高評価で期待値を上げすぎてしまったこともあり、もう一震え (ひとふるえ) だけ欲しかったということで。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2020-12-11 13:13:34)(良:1票)
4.  家族ゲーム 《ネタバレ》 
横一列に並んだ食卓がとにかく印象的です。わざわざ車のシートに座って話したり、もちろん家庭教師とその生徒の構図もしかり、本作では誰もが向き合って対話をすることをしません。その全てがコミュニケーション不全のメタファーであり、家族の不協和音を視覚的に (そしてシニカルに) 描いた秀作であると思う。全盛期の森田監督の特徴としては、その特異な映像センスが挙げられます。張り詰めた空気、というのはなかなか映像にできないものだが、この監督はいとも簡単にそれを撮ってしまう。しかも初めから最後までそれが途切れないのは見事としか言いようがありません。BGM抜きに拘っていて、緊張感と静寂がよいバランスで持続しますが、最後はまるで嫌がらせのようにヘリコプターの音がうるさく響き渡ります。これが何かを示唆している、暗示しているといったご意見もあるが、ハッキリ言ってこれには意味などありはしません。でも平穏な昼下がりでありながら、何も起きないことがこれほど不安で胸騒ぎのするラストも珍しい。
[DVD(邦画)] 8点(2019-01-15 21:24:31)
5.  川っぺりムコリッタ 《ネタバレ》 
本作はご存知、荻上直子監督。 ご飯のうまそうな映画、、そこはブレることなく継承しながらも、人の描き方は過去作品からかなり変化が見られます。例えば、「かもめ食堂」「めがね」では、登場人物たちの過去を明かさず、あえて素性をぼやかすような作りでしたが、本作の彼ら (山ちゃん、島田さん) は過去の苦悩をみなに吐露していて、実に人間味のある描き方をしています。 そして、テーマである「再生」を意識したのか、出演俳優も (常連組から) 一新されているし、「川っぺり」は監督ご自身の新たなスタートでもある、、そういう意気込みを感じさせる映画でありました。 特筆としては、「死」にまつわるエピソードの数々、、そのインパクトが大きい本作ですが、死を感じてさらに生きる意欲、つまり食欲が湧くという、紛うことなき「食」の映画であることは間違いありません。 しかし、うれしいことに監督の売りでもある "ほのぼの感" はまだ健在であり、これは鑑賞直後よりは、後からジワジワと評価が上がってきそうな予感がしてます。 さてと、、イカの塩辛、買いに行こっと (笑)
[インターネット(邦画)] 7点(2024-03-11 22:34:17)
6.  川の底からこんにちは 《ネタバレ》 
佐和子 (満島ひかり) は、それなりにかわいい娘だと思うし、フラれ続けて連敗中とは言え、ある意味では男性にモテる、ということ。そして、零細企業とは言え、社長令嬢 (笑) でもある。私からすれば、"中の下" どころか、十分に "上の下" あたりだ。 ところで、本作で特に注目したいのは、登場人物たちによる彼女の評価 (コメント) が多いこと。例えば、冒頭の庶務課のお局さんお二人。世情や、佐和子の人生にはやたらとコメントするが、自らの残念な平凡人生には目を向けない。うだつが上がらない、バツイチ子持ちの彼氏もそう。飲んだくれの岩松オジサンもそう。稲川オバサンもそう。自己評価をしない、自分に目を向けない、他人を批判 (否定) することで自己満足、、佐和子ではなくて、彼女を取り巻くこういう人たちこそ、いつまでたっても "中の下" ではありませんか。しかし、その描き方には笑いとユーモアがあり、風刺の効いた喜劇調に仕上げるあたり、さすがは石井裕也監督。 一つだけ納得がいかないのが、シジミ工場のオバサン軍団、あの描写はいただけない。日本人は、組織とか集団に収まると、心情はともかく表面上はニコニコと友好的なフリをするもんです。いじめるにしても、ああいう、あからさま、ではなくて、嫌がらせしたり、もっとねちっこくやりそうな気がします。(女性ならとくに)
[DVD(邦画)] 7点(2023-08-15 12:09:58)
7.  借りぐらしのアリエッティ
スタジオジブリとしては、宮崎監督から新しく米林監督がメガホンをとった一作目。かつての空や海の大冒険活劇から一転して、小人たちが屋敷を冒険するというこのスケールの小ささ (笑) でもそれにより、偉大な名作たちと同じ土俵で比較されることを回避しているので、一作目としてはむしろこのスケール感でちょうどよかったのでは、と感じました。 ほぼ、小人たちの視点で物語が展開していくので、彼女たちと一緒に大きな屋敷や森を冒険している気分になれて、ワクワクドキドキ、、とても楽しめました。ちなみに彼女たちがネズミに遭遇するのは、感覚的には我々が登山中にヒグマに出くわすようなものか。挑まなくてもいい危険というものもある、というお父さんの言葉は圧倒的に正しい (笑) トトロを彷彿させる場面や、「耳をすませば」の猫など、ジブリファンにはうれしい遊び心もよかったと思う。(スピラーはなぜかヤジロベーを思い出して仕方なかったが) 表向きは人間と小人の冒険物語ですが、少年が虚弱であることから、本質的には、「弱いもの同士、手を取り合って生きていこう」というメッセージですかね。 夏休みに小さなお子さんと安心して楽しめる一作だと思います。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2017-07-22 19:06:22)(良:2票)
8.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 
荻上監督らしからぬトランスジェンダーといった難しいテーマでしたが、、監督の個性ってどうしても作風に出ますね(笑) 内容のわりに、ほのぼのとした空気は本作でも健在でした。監督、そして主演二人ともに新境地に挑戦したことは、大いに評価したい。先般で既に言われていますが、LGBTのカップルと他人の子、この組み合わせはまさに近年の「チョコレートドーナツ」を思い出しました。その展開はかなり違いますが、やはり感じたのは人と違う生き方を選んだ人たちには、それなりの"覚悟"がある、ということです。そして彼らは自分たちの問題行動が差別や偏見を助長することを承知していて、本能的に我慢すること(耐えること)で自らを守っています。トモがママレモン?で相手を撃退した場面が印象的でしたが、彼ら二人であったらきっと耐えたでしょう。でも決して、その心中はおだやかではありません。108個のちょんぎった"あそこ"、送られてきた巨大なおっぱい。とても本作をよく象徴する小道具であり、心のうちを出さない彼らの叫びを代弁しているように思いました。怒り、悲しみ、失望、、その感情の全てを編んで、燃やして、心を浄化することにより、彼らは耐えていると思う。(何かが大きく変わるわけではありませんが、)たくさんの人に観てほしい映画ではありました。
[映画館(邦画)] 7点(2017-03-05 17:06:48)
9.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
人生が一生暗い色のままでいるか、人生をカラフルに彩ることができるかは結局は自分の行動しだい。人生がつまらないと言って悲観的になる前に先ずは行動から変えてみよう、ということです。そして、姿やキャラや生き方なんて十人十色。他人の視線や評価なんかあまり気にしないで、自分らしく堂々と生きよう、といった人生を前向きに生きるためのメッセージをたくさん感じました。しかし実際には言うは易く行うは難しで、それが簡単でないから"人生"は厳しくもあり、生きていくやりがいを感じるのだと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2014-03-11 21:39:26)(良:1票)
10.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
今回は超絶時間軸遊びや強烈どんでん返しもないので少々肩透かしを食らったが、たくさん笑わせてもらったので良しとしましょう。特に広末のヘンテコ婚活女はサイコーだった。本作で確信したが、内田監督は天然キャラをヘンテコに描くの上手ですね。ん、ちがうな。ヘンテコだから天然キャラなのか。まぁどっちでもよいが、次はどんな楽しいキャラに会えるか、次回作も期待して待っています。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-07-21 20:49:44)
11.  海炭市叙景 《ネタバレ》 
暗い救いがない、と有名な本作ですが、実を言うと、函館山の山頂から見た日の出のあまりの美しさに感動して、最初のエピソードから私は涙が出た。だがしかし、その光景を目にしながら兄は将来を悲観して自殺することを決心した。希望と絶望は紙一重であることを痛感させるエピソードのように思えた。 そして、土地開発によって立ち退きを迫られる老婆、プラネタリウム男、無能でパワハラ志向で浮気性でDVの二代目社長、、全てのエピソードとその主演者には、一つ共通点がある。それは家や歴史に頑なに執着していること。つまり彼らはみな、未来を見据えることができず、過去にすがって生きている、ということ。 救いがないエピソードの羅列だが、「函館」という街の衰退を描いた疑似ドキュメンタリーとしては秀逸だ。 ちなみに、函館山から望む市街地の夜景は「世界三大夜景」なそうだ。 美しい光の群れ、、もしこれから観光で訪れたとしても、それがSOSの救難信号に見えそうで私は少しだけ心配している。
[DVD(邦画)] 6点(2020-11-20 14:22:35)
12.  隠し剣 鬼の爪 《ネタバレ》 
よかったでがんすが、、全体的に登場人物たちの台詞の多さが気になりました。片桐 (永瀬正敏) にしたって、よくしゃべるお侍だなあ、と。心のうちに秘める静かな怒り、きえ (松たか子) への想い、そういった感情をもう少し表情や状況描写だけで語ってもよかった気がします。 しかし、四季折々の昔らしい日本の風景の中に、素朴な雰囲気のある永瀬と松たか子の組合せは実に「絵」になる、それだけでも観てよかった映画ではありました。 また本筋とは全く関係ありませんが、同じ山田洋次監督「学校Ⅱ」でクソまみれの共演をした永瀬と神戸浩の主従関係は秘かに笑えました。ついでに、「北の国から」以降で、田中邦衛と吉岡秀隆が (別の作品で) 同じ画面に収まったのは、これがお初ではないだろうか? (何だか貴重な瞬間を目撃してしまった気がします) また、緒形拳の鬼畜っぷりと高島礼子のエロ儚さ、これが何とも山田洋次監督らしくない。本作が単なる人情劇ではなく、この二人 (とそのエピソード) によっていかにも「時代劇」らしくなった、、それは間違いないけど。
[DVD(邦画)] 6点(2013-10-24 21:50:14)
13.  カフーを待ちわびて
青い海、緑のTシャツ、白いワンピース、黒い犬。色のコントラストが美しい。沖縄に、行きたくなった。
[DVD(邦画)] 6点(2013-10-14 03:46:44)
14.  河童の女
冒頭、個性派脇役の近藤芳正さん演ずる民宿のオヤジさん (と女中のやり取り) がかなりオモロい。しかし、駆け落ちにて早々と本編からご退出。残念。 主演二人について。 男優さんはメガネが特徴的で、民宿よりはIT系企業の社員、といった印象。女優さんはヘアスタイルが特徴的で、河童の女、というよりは、おかっぱ頭の女、といったところか。 この映画は、民宿近隣の山あいの風景が美しい。しかし、いかんせん映像がテレビドラマの域を出ないし、画作りもこれと言って個性を感じるものはなかった。あと、せっかく民宿が舞台なんだし、配膳されたご飯、お風呂、、そういった部分をもっと大事に撮ってもよかったと思うし、またそれに付随する民宿ならではの "お仕事" をフォーカスするべきだったと思えます。(ドラマと脚本が命綱、そこは理解するけど、、) 「ユーチューバー」を登場させた意図としては、映画の "タイムスタンプ" 扱いですね。ブームが去れば消えていく方たちなので、何年後かに本作を観た方でも、ああ、2020年頃の時代設定ね、ってわかるでしょ。 本作は辻野正樹氏 (51歳) という、遅咲き監督のデビュー作ということでした、次作に期待したいです。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-12-26 22:34:15)
15.  かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 《ネタバレ》 
鹿児島の海岸線を走る電車 (ではないらしいけど) から望む風景とか、出演者たちの熱演はよかった。特に國村隼さんの存在感がすごくて、今にも脱線しそうな映画を救っていたように思える。 ストーリーとしては、エピソード単位で観るなら感動できる場面はあった。ただ、そういう場面に限って、「この人ってキャラ変わってない?」と感じさせる残念な脚本だった。人物を深掘りせずに、手っ取り早く感動させようとするから、そうなるわけだ。 もう一つ。やはり映画は時系列で進むのが好ましいのに、この映画は現在と過去をいったりきたり、、。 どうして電車のように真っすぐ前に進めないのだろうか?
[ブルーレイ(邦画)] 5点(2021-02-16 21:38:48)(良:1票)
16.  がじまる食堂の恋
てっきり、グルメ系映画と思っていたのですが、、。単なるロケーションなのね、がじまる食堂。でも、一応「食堂」が舞台ではあるのだから、ご飯をもっと美味しそうに映そうよ、出演者にちゃんと料理させようよ、、そう思ってしまいます、はい。 元カレ元カノ含む男女四人が織りなす恋愛ストーリーで、意外な展開ではあったけど、、なんだか、みなさん恋に恋してると言うか、恋愛感覚がずれてると言うか、、この無茶苦茶な展開はアリなの?(笑) 波瑠さんはかわいいし、好きな女優さんですが、映画はハズレが多いかも。(ごめんね) ここら辺でそろそろ、決定的な代表作が一本ほしいかも。(もう一回ゴメンね)
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-22 22:23:39)(良:1票)
17.  彼女がその名を知らない鳥たち 《ネタバレ》 
陣治と十和子の食事の場面、十和子のラブシーン、これだけで映画の半分くらいはありますか(笑) 食うこと、セックスすること。愛すること、愛されること。これは呆れるほどに、人間の(本能的な)欲求に正直な映画でした。十和子(女)の生き方は理解不能な反面、男たちの生き方はわかりやすい。いい男たちは散々セックスして、モテないヤツは食うだけ、尽くすだけ。原作ありきでしょうが、この描き方はとても短絡的だし、好きになれない。陣治は十和子を愛していた、というよりは愛すること自体に酔いしれていた感じ。だって本当の愛とは最後まで責任を果たすことだと思うから。だから私には、主要な登場人物の誰一人にも共感できなかった物語でした。体を張った蒼井優からは、主演女優(若さに頼らない真の演技派)としての生き残りをかけたような、悲壮感が感じられた。花とアリスやフラガールの彼女にも、いずれこんな役をやる日が来るとは。なお本作は阿部サダヲによって成立した映画と言ってもいいほど、彼だけは代わりが見当たらない。喜劇、悲劇、シリアス、何でもござれの個性派は、これからの邦画界でもきっと重宝されるはずです。
[映画館(邦画)] 4点(2017-11-23 17:46:21)
18.  紙の月 《ネタバレ》 
今日はボジョレーの解禁日。劇中のバカップルよろしくワインでもあおりながら、素晴らしき映画に乾杯!・・と景気よくいきたいところですが、残念ながら横領犯梅澤という女に人として何一つ共感できなかったので低評価になります。そもそも、問題の少女が横領犯に変貌していく成長過程が一切描かれていないので、我々には彼女がただの不愉快な悪女にしか映りません。無駄なラブシーンを少々省いてでも彼女の成長過程を描いて、境遇によって成るべくして成った女として、もう少し彼女に人間味を持たせてほしかった。ご都合主義な展開も多い。例えば、ランチの精算でカードが切れずに膨大な借金が発覚する場面。すぐ横には天敵がいる。これはいくら何でもタイミングがよすぎる。それ以前に、800円くらい最初から現金で払えばよろしい。それともカード依存症はいちいち現金を使うことすら忘れるのか。とにかく後味がよくなかったので、明日は口直しに「ペーパー・ムーン」でも観てスカッとすることにします。
[映画館(邦画)] 4点(2014-11-21 01:29:48)(良:1票)
19.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 
グロさと暴力描写が尋常じゃない。時折インサートされるアニメーションやポップな場面がなければ、これは園子温監督の映画?と錯覚してしまうほどです。作品を根本から否定する意見になりますが、加奈子が明らかな人格異常者であることを、親たちがこの年齢になるまで全く気が付かない、という事実に違和感を感じました。幼少の頃から何年も共に暮らしていれば、奇行の数々はあるだろうし、その兆候は少なからず感じるはず。特に母親です。その辺にいる不良とはワケが違う、このような犯罪者と一つ屋根の下で暮らしていて、何も知らなかったではあまりにも不自然です。藤島の行動に全く賛同できないことも大きなマイナス。娘をこれだけ愛しているならば、娘のためなら何をしても許される、では日本中が犯罪者で溢れてしまいます。過度な暴力描写は他の監督に任せて、「下妻」「嫌われ松子」路線をもう一度。渇きではなく、これは私の渇望です。
[映画館(邦画)] 2点(2014-07-03 23:43:48)(笑:1票) (良:2票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS