1. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 自分はゴジラをはじめとするモンスター映画のファンというわけではないのですが、 本作はそういう人たちにも素直にお勧めできる、万人が楽しめる内容になっているなと思いました。 これまでのゴジラ映画って言ってしまえば「人間が出てこなきゃもっといいゴジラ映画になってるのにな」と 思ってしまうものばかりでしたが、本作はその逆で、人間が出てくるからこそいい作品になっている。 アカデミー賞視覚効果賞も納得のVFXで、特に波とか水しぶきなんかがよく出来てたなと思うし、 制作費が1500万ドルとのことでえらいこっちゃなと思います。アメリカなら桁が一つ変わるのでは、、、。 そしてそのVFXシーンは一つ一つとても印象に残る。序盤の島に上陸して人を食べるのでなくぽいぽい投げ飛ばすゴジラ、 飛沫あげながら木造船を追いかけたり重巡洋艦に襲いかかるゴジラ、東京に上陸して電車を襲い、歩くだけで大地が捲り上がるゴジラ、 背びれが順番に盛り上がってとんでもない熱線を吐き出すゴジラ、そのどれもが印象深い。 やたらと派手なのに印象には残らないアクション映画とは対極にあるなと思ったし、 それは恐ろしさを描きたくて作り上げてる映像だからこそなんだろうなと感じました。 あと音楽もすごく良かった。ゴジラ映画のマスターピースです。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-28 18:26:21)(良:1票) |
2. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 素晴らしい出来映えだったと思いますねぇ。なんか往年のファンには不評?みたいですけど、私はゴジラに思い入れがなかったので、それが良かったのかもしれません。ゴジラの出番が少ない!という意見もありますが、でまくればいいというものでもないですしね。ジュラシックパークだって、恐竜が出てきたのは後半になってからだし。それに続編が出ることも決定しているので、最初の作品としてはこれでいいと思います。本作で得に素晴らしいなと思ったのは、見せ場のシーンの見せ方ですかね。津波から空港の爆発、照明弾から照らされるムトーの巨大な身体の出現、この一連の流れが巧いのなんのって。それと危機一髪の主人公に突然光が当たって、なんだろうと思いきやその光が2つ3つと続いて尾びれとなり、そして炎を発するあの見せ方ね。もう痺れちゃったね。なんて格好いいのって。予告編ではゴジラは死神だの破壊者だの煽られてましたが、結果としてはむしろ救世主だった展開もなんだか感動的でした。まぁ、ゴジラさんとしては人間のことは眼中にないのかもしれませんが。なんにせよ、新たなファンを獲得出来ただろうことは間違いない、そう思わせる見事な一本でした。 [映画館(字幕)] 8点(2014-11-02 23:47:02) |
3. 古都(1963)
《ネタバレ》 音楽、映像、演技、それぞれが特筆すべき素晴らしさだったと思いますね。音楽は武満徹さんが担当とのことですが、聞いていると和楽器と、それからプリペアード・ピアノを使ってるんじゃないかな?と思うのですが、ミュジーク・コンクレート的な響きを醸し出してるんですよね。それで、和楽器使ってるから当然京都の風景に合うわけですけども、同時に例えば千恵子と苗子がお祭りで出会うシーンとかの心情を見事に表現しているわけですね。衝撃感のようなもの。そしてまた劇中で自分の幻といった台詞もありますけど、なんかドッペルゲンガー的な不思議感、このお話にはそういう要素もあると思うのですが、そういう不思議感も喚起させる響きなんですよね。いや本当に見事だなと。そして映像。いわゆる京都らしい風景、場所をひとつひとつ美しく切り取り、実に丁寧に作られているなというのがわかるわけです。セットでの撮影も全然違和感なく、常にお顔を綺麗に照らした照明でね。まぁこの丁寧感というのも、一人二役を一つの画面に入れたりモンタージュで繋げてそう見せたりしているので、普通の映画以上により緻密に作らなければいけなかったのかもしれませんが、この時代にこういう映画のマジックを披露しているってところでもう感動しちゃうんですよね。昔の邦画のレベルは高かったんだなって。そして二役を演じた岩下志麻さん。彼女は艶やかさと可愛らしさを兼ね備えたとても美人な方だったんだなと。メイクによるところもあるのですが、喋り方や声色なんかも微妙に違っていて、ほんとに巧く演じ分けてるんですよね。千恵子と苗子の身分的な違い、問屋と織元の関係、昔の人の芯の強さなど、色々と思いを馳せるところが多かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2014-02-03 22:31:25) |
4. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
《ネタバレ》 いや〜、観終わって、お腹いっぱいの気持ちになりました。オールスターズの肉弾戦をこれでもかとみれて満足。 私はギドラが好きなので、最初に出現したシーン、それからゴジラとやり合うシーン、 そして終盤の一騎討ちは見応えあって素晴らしかったです。ほんと巨大で神様感ありましたわ。 まぁストーリーの方はこの際どうでも良くて、とにかく胸熱になる戦闘シーンをたくさん見れればそれで良いのです(笑)。 あとはやっぱり、ゴジラやモスラなどの名曲をちゃんと出してくれて、それが単純に嬉しかったですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-12-22 01:34:51) |
5. 故郷(1972)
《ネタバレ》 生業の船のエンジンが調子悪くなってきた。このままでは生活できんので島を出ることになりました、という、 一言で言えばただそれだけの話なので、ストーリーだけ追ったら5分で終わっちゃいそうなものなんですけど、 その行間をたっぷり見せていって人情映画に仕上げてるわけですね。 日々のお仕事とか、普段の暮らしとか、そういうのをリアルに描いていく。 こういうタイプの作品は、今となっては稀有だなと感じました。 本作では砕石運搬船というものが出てくるのですが、これがまた実に危ないなぁと。 木造で、転覆寸前ぐらいまで傾げて石を海に落としていく。昔は危険なことしてたんだなぁと痛感しました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-04 19:47:57) |
6. 極道めし
《ネタバレ》 見終わって、自宅で思わずインスタントラーメンを 作って食べたのは、自分だけじゃないはず(笑)。 コメディ映画だと言う風に認識してみたので、 まさかラストで感動してしまうとは思ってもみませんでした。 終始、食べ物が出てきます。 囚人たちが、それぞれ一番おいしかった料理の話をするわけですが、 黄金めしも旨そうだったし、カルボナーラ入りオムライスも めちゃ旨そうだったし、なによりあのすき焼き。 はぁ~、生唾ゴックン。おじちゃん、文句無しのチャンピオンですわ。 食べ物自体のおいしさもそうですが、なによりエピソード一つ一つが良いですね。 プロレスラーだったデブちんの彼は、個人的には無罪でもいいんじゃないかと思うけど(笑) そして健太の話、これがやっぱり一番じんとくる。 健太はほんとどうしようもない奴だし、あんなにも可愛いしおりを あんな風に扱かって、可哀想過ぎるやろ!て思うんだけど、 いかんせん、自分もダメ男なので、あの健太の気持ちがよく理解出来てしまう。 彼は、母に捨てられたときのように、また捨てられる事を恐れてるんだね。 だから、捨てられたくなくて、あんなふうに接しちゃう。 終盤、出所してしおりのラーメン屋に行って、彼女の所帯を見て 食べたラーメンの味はどんなものだったんだろう。 そしてエンディングは「上を向いて歩こう」。いや~、とてもいい映画でした。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-29 09:41:35) |
7. 告白(2010)
《ネタバレ》 映画というより、もの凄く長いPVを見ているような感じでしたね。劇中でもなにかのバンドやら、犯罪者やらに倒錯したり携帯メールでの残酷なやりとりをする子供達の姿が描かれていたけれど、このPVみたいな作りというのは、要するにこういう電子的な世界、仮想の世界にのみ生き甲斐を見いだしていることの希薄さや空虚さというものを、こういう描き方によって表現しているわけですよね。だから、人間を描いていないという意見もわからないでもないけれど、これは全く違うやり口によって、今の子供特有の感覚を表現しているといっていいんじゃないかな。人間の残酷な部分や恐ろしい面にスポットを当てているから見ていてずっと不快な気持ちを持っていたけれど、この不快感がこうやって観る者に伝わるのはまさに作り手として成功していることの証だと思うんです。だから、好き嫌いは別として、僕は一定の評価をしたいと思う。ラストでの、先生の物理的な行使による鮮烈な爆破のシーンは実に印象的。 [DVD(邦画)] 7点(2011-01-24 21:26:05)(良:1票) |
8. 恋は五・七・五!
《ネタバレ》 これは掘り出しものだな~。下の方も書いてる通り、パッケージが某作品に似てるもんだから、またどうせ派生したバッタもんかなにかだと思ってみてみたんですけど、これがどっこい、ス○ングガールズよりこっちの方が全然いいんですよ。もうね、キャラがすごくいいですよね。人選がもうばっちりですよ。個人的には先生役の杉本哲太さんがよかったです。最初に強豪校と面と向かって試合するシーンで、元野球少年がどもっちゃう場面、凄く笑えましたね。笑える上にちゃんとしたメッセージもあるし、関さんのパンチラシーンもでてくるし(失礼)、見終わった後は爽やかな気持ちになれますよ。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-04 22:55:01) |
9. ゴジラ(1954)
個人的に、このゴジラのテーマ曲は邦画史上最もキャッチーなテーマ曲の一つではないかかと思っております。これを見て初めて知りましたよ。今の怪獣映画と違って、この第一作目のゴジラにはちゃんとテーマ、メッセージがあるではありませんか。こんなにも悲しい話だったとは、、、、。 7点(2003-05-31 21:46:58)(良:1票) |
10. 黄龍の村
《ネタバレ》 一言で言えば、元気の良い自主制作映画といったところでしょうか。 序盤はホラー映画にありがちな、いかにもアホらしい若者グループの画でこれからの惨事を予感させるのですが、 それゆえに後半からの肉弾戦は予想外で笑ってしまいました。 残虐シーンがもう少し突き抜けてくれればもっと良かったかもですね。でもこういうの嫌いではないです。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-01 14:14:44) |
11. この子は邪悪
《ネタバレ》 全体を通してとても好みの作品でした。 可愛らしい大西流星君を使ってこんな題材の映画を作るセンスも良いです。 お母さんの偽りのホクロを見つけたら目がグルングルンとなるシーンとか凄くギョッとしました。 雰囲気バッチリのサスペンス映画。だったのですが結末と言いますか、オチが個人的には理解不能でして、 「え?どういうこと!?」と首を傾げながらエンディングを見ておりました。 自分なりに消化できるラストであれば、もっと良かったのになぁと感じました。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-18 16:57:27) |
12. ゴンドラ
《ネタバレ》 もう序盤から独特な異彩を放っていた作品でしたね。 この少女は無口でほとんど無表情なんですが、それ故に少女の内面を風変わりの映像効果やアングルで描き出してくる。 わざわざ鉢の中から見上げるようなアングルであったり、走る電車の外側から少女の表情を映し出すとか、 いちいち凝ってるんですよね。撮るの大変だったろうなと推測できるんだけど、そういう独特なシーンの積み重ねが 本作の魅力になってる。そんで後半からは少女もいい感じに変化してくる。 内容的描写的に現代では色々言われちゃいそうな作品ですが、そう言う面も含めて興味深かった。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-05-31 12:51:54) |
13. ゴジラvsコング
《ネタバレ》 ゴジラの前2作は結構好きです。本作は、だいぶ趣変えてきたなぁと。軽いなぁとまず思いました。 今までのモンスターたちは、神の化身的な重々しさがあったかと思うのですが、そういうのがなくなりましたね。 というかゴジラさんは脇役という感じがしたので、これはキングコングの方の続編なんだなと思い直して鑑賞しました。 良いと悪いが混在している印象で、地球空洞説を今時持ち出してくるのは驚きましたが、 巨鳥が飛び回り地球の中心で岩が浮いているヴィジュアルはなかなか見てて面白いものがありました。 人間さんたちは居てもいなくても変わらんようなポジションで、ストーリーそのものは無いようなもんです。 メカゴジラさんのヴィジュアルもなかなか良かったです。ゴジラさんとの香港での戦いはメインディッシュでしたね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-04-10 17:25:04) |
14. 今夜、ロマンス劇場で
《ネタバレ》 まさしく純愛というやつなんでしょうか。 愛する人にさわれないというのは辛いなぁ。紐を互いに持ってそれを手繋ぎみたいにするシーン、 それがおじいちゃんになるまで続いてるという一連のシーンにグッときました。 私は綾瀬はるかより本田翼ちゃんの方が好きなので、触れない綾瀬はるかより 触れる翼ちゃん(それも向こうから告白)を選びます(笑)。 [地上波(邦画)] 6点(2020-05-17 17:13:22) |
15. コンフィデンスマンJP
《ネタバレ》 人気ドラマの映画化だそうですけど、私はドラマ見たことがないので 独特なキャラの人たちの独特な世界観に少々面食らいました。 これはドラマを見てこれを見れば、ものすごく楽しめるのだろうな。 まぁなんの知識なしに見ても、予想だにしないどんでんの連続で それはまぁ普通に楽しめはしました。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-02-02 21:49:51) |
16. この首一万石
《ネタバレ》 とても悲しいお話。 武士になりたいと願い、武士に殺される。 現実にこういうこともあったのだろうか。創作の中だけてあってほしい。 ラストの大立ち回りが見ごたえあり。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-02-06 15:45:45) |
17. 婚前特急
《ネタバレ》 悪くなかったと思います。小気味良い小作品とでもいいますか。 クスッと笑える微笑ましいユーモアが満載で、特に吉高由里子の演技が見事。 というか、本人そのものみたいに見える。素のような演技がまた良いですね。 5人と同時に付き合い、それぞれ比較して手帳に記しながら選んでいくというものすごく打算的な女性。 だけど互いに目一杯言い争って喧嘩してるうちにいつの間にか惹かれてる。 ああいう自分のキャラをそのまま出せるってのが、やっぱり伸び伸びできていいのでしょうね。 好きと嫌いは紙一重と言いますが、男女の奥深さを丁寧にコミカルに描いてて楽しかったです。 [地上波(邦画)] 6点(2016-04-12 22:28:42) |
18. 極道の妻たち 最後の戦い
《ネタバレ》 やっぱり極道の妻たちは岩下志麻さんですよね。存在感が物凄い。 今みるとベタベタな演出も、時代を感じられて面白い。 [地上波(邦画)] 6点(2015-09-08 13:56:22) |
19. ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ
《ネタバレ》 まさかの第二弾です。ストーリーの規模も、やたらと壮大になってます。 特に、亜衣が超能力を発揮した時に、ものが吹き飛んだり爆発したりとずいぶん手が込んだ作り。 バカバカしさもちゃんとあるし。ただ、前作に比べるとエロさがちょっと物足りなかなと。 お姉ちゃんたちがもっと頑張ってくれればもっと良くなりました。 [DVD(邦画)] 6点(2015-05-23 16:49:56) |
20. コント55号とミーコの絶体絶命
《ネタバレ》 コント55号の映画って初めて見ましたが、本当にいいコンビで、そしてまさにTHE・喜劇という内容で楽しかったですね。特に兄ちゃんを死んだことにして御香典を集めようとする展開が実に笑える。仕事も恋も失っても、二人ともはつらつとしてるのが良い。なんだか元気をもらえるような。由美かおるのチャーミングさも印象深かった。 [地上波(邦画)] 6点(2013-08-11 22:11:24) |