1. サマータイムマシン・ブルース
やられました。こんなに腹の底から笑った邦画は初めてじゃないかなぁ。いわゆるドタバタ劇というやつで、元が舞台なだけあってテンポが良い。最初のうちは何が何だかわけのわからない内容だったけど、次第に絡み合っていた糸がほどけるようにすっきりとなっていって、それと同時に笑いが倍増していきました。本広監督の力はあるかもしれないけど、これは脚本勝ちかな。台詞の一つ一つがおもしろいもん。あ~、ヨーロッパ企画の舞台見てみたいなぁ。 [映画館(字幕)] 10点(2005-10-10 01:41:51) |
2. 風の谷のナウシカ
「人間が汚した大地を森が浄化している。その森を蟲たちが守っているのよ。」っていう仕組みを知ったときすごく感動した。子供の時はこんなの気にしなかったけど、やっぱ良いトコつきすぎてます、この作品。これが20年前のものとは思えない。早く原作を読みたい。 10点(2003-12-19 00:35:47) |
3. ゆれる
《ネタバレ》 香川さんの演技すげー。鳥肌。田舎もんが都会もんをうらやむ姿、土下座する姿、オダギリジョーに悪態をつく姿・・・それぞれの姿にどぶっと感情移入しちゃいました。そんでもってとても映画らしい映画。至る所に映画ゆえのこだわりが見られる。若いのにすごいなー、西川監督。人の心は揺れに揺れる。だけどいくら揺れてもブランコのように元に戻る。人間ってそんなもんでしょ。だからやり直せるのよ。 [映画館(字幕)] 9点(2006-08-18 22:49:48) |
4. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 すごい!!の一言。あんだけ多く各人のストーリーが存在してそれが見事に絡み合ってる。ある登場人物の特徴が他の人物のストーリーに活かされ影響を与え更に他のストーリーに発展して行く、ような感じで次から次へと進んで行く(例えばアヒルを探しているホテル探偵がたまたま出会ったなおみの変装を指摘し話は次の展開へ進んで行くようにorいつも試行錯誤してホテルへ忍び込むヨーコが脱走ルートを考えて武藤田の記者会見計画が進んで行くように)。単にいくつものストーリーが横たわっているだけじゃなく本当に絡み合ってる。それがすごい。よくこんなの作れるなぁと感心する。テーマとしても一本筋の通ったものがびしっと存在してるしこれは三谷幸喜が集大成というのもわかる気がする。とにかくすごいのであと2回くらいは見たい。それにしても麻生久美子はかわいいなぁ・・・実はそれ目当てでした★ [映画館(字幕)] 9点(2006-01-22 04:16:57) |
5. 誰も知らない(2004)
時の流れがとても印象的な作品!マニキュアのこぼし跡、部屋の汚れ具合、髪の伸び方、明の変化・・・・他にも色々とあるけど、この時の流れがある種のやるせなさを一回りも二回りも大きくさせてくれた。子育てにかかわらず、本当に無責任な大人が多い近頃。どうしたらよいか、問題はまだまだ続いて行っているんだという終わり方のようにも感じ、考えさせられますね。押し付けがましくもなく、物足りなくもない。人に何かを伝えるってのはこうやるんだな、としみじみ。うまい。本当にうまい。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-04 18:35:22) |
6. がんばっていきまっしょい(1998)
田中麗奈の初演にして今までで最高の映画じゃないでしょうか。あの表情は17歳の時の彼女にしかできないものだと思うし、ストーリーも良いので田中麗奈ファンではなくてもかなり楽しめる映画だと思う。しょい!! 9点(2002-03-30 01:13:40) |
7. ひまわり(2000)
なんかこう、雰囲気を感じる映画でしたね。行定監督の作品ってどうも肌に合わないと思っていたけど、そういう雰囲気から何かを感じるスタンスの作品だと思ってみればなかなかに味わい深い。人間が良く描けてるんじゃないかと思います。朋美がいるのが現実なのか幻なのか、どっちなんだと思わせるあやふやさもまたをかし。思い出ってそういうもんですもんね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-30 23:48:09) |
8. ワンダフルライフ
監督の意図ははっきりとはわからないけど、なんだか明日もがんばろって、前向きになれる映画ですね。原ひさこが寺島進にさくらの花びらを渡すシーン、ぐっときました。人生をどう生きようか迷っている人にとっては、考える良いきっかけになるのでは。色々なタイプの、様々な考えの人が見えるのは、12人の優しい日本人を思い出しました。それにしても、是枝さんの映画はドキュメンタリーみたいですね。自然なやりとり、僕は嫌いじゃないです。 赤い靴のおばちゃんの笑顔がホントすてきや~ [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 03:13:21) |
9. 陽はまた昇る(2002)
映画なのでかなりデフォルメされているのは当たり前なんだけど、そう思っていてもグッとくる。「企業」というとすごく冷酷で非情なイメージもあるかもしれないけど、作中のセリフにあったように「やっぱりすべては人なんだな」と思う。人と人とのつながりが何かを生み出していく。これを企業の新入社員全員にまず見せたら企業社会も少なからず変わっていくんではないでしょうかね。ドラマチックにし過ぎ、と思わず素直に観て欲しいです。 8点(2004-01-17 14:58:55) |
10. 12人の優しい日本人
や、邦画だと思ってあなどっちゃいけませんな。先に怒れる男たちの方を舞台で見てたんで原作との違いをかなり楽しめました。でもどうなんだろ、原作見てない人でも面白いんですかね?とにかくトヨエツ最高! 8点(2002-02-28 16:04:37) |
11. インスタント沼
三木聡にしてはメッセージ性がややある作品かな。笑いのセンスが合う合わないは人によって全然違うと思うけど、僕にとっては今回もスマッシュヒット。最初のテンポ良いイントロから結構やられました。 で、蛇口をひねるだけでテンションが上がるとか、理想の折れ釘は人によって感じ方が違うとか、泣いている時間よりも笑っている時間の方が長いとか、むちゃくちゃ強いメッセージ性はないけど同感できる内容。 麻生久美子が叫びすぎのような気もするけど、きっと時効警察よりもっと麻生久美子をフル活用したかったんでしょう。砂に埋まったり竜に糞をかけられたりと結構ひどいけど・・・ 落ち込みやすい人は見てもいいかもねー。 [映画館(邦画)] 7点(2009-12-19 17:22:43) |
12. アイデン&ティティ
映画として良いか悪いか、ではなく見てる者の心を揺さぶるかそうでないか、で考えるとするならこれは前者。僕にとっては前者。シンプルな訴えだと思う。でも、映画として良く作られていないと伝わるものも伝わってこないことがあるのも事実。今見たら何も感じないかも。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-08 20:36:16) |
13. 13階段
ストーリーとしては・・・なんですが、反町・田中麗奈・山崎努の演技に乾杯です。そしてたんぽぽ。普段は何気なく通り過ぎてしまうけれど、いつもソバに在るもの。今回のテーマはそれなんじゃないでしょうかね。 [映画館(字幕)] 7点(2006-09-10 02:48:16) |
14. 贅沢な骨
生きて行くと色々と悩みやら壁やら劣等感やら焦りやら嫉妬やらと重い想いがあるもの。そんなものがあると漠然と不安になったり頭が重くなったりと、まるで喉のどこかに刺さった骨のような得体の知れない痛みが出てくる。そんなものが一切合切なくなればいいのに、と思うことはたくさんあるけれど、そんな痛みがあるからこそ人生なんだと言っているような作品だと僕は感じました。「そんな痛みで悩んでるの?贅沢な悩みだね。悩むことがあるだけいいじゃない」と言われているような。行定さんの作品はもうちょっと的をしぼってくれたらいいのに、と思うことが多々あるんですよね。それは僕の力不足で的がしぼりきれてないだけかもしれませんが。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-27 01:00:37) |
15. スウィングガールズ
結構細かいところに芸がありますよね。白石美帆が「ハワイ」とつぶやきながら運ばれてったり野球のスウィングとジャズのスウィングがかかってたりと。でも、それよりもホントに音楽やりたくなりました。昔、楽器かじってて、今はもうやっていないって人にとってはたまらない想いになるんじゃないかな~。なんで辞めたんだろう、意思があれば続けられたのにっていう後悔の念やらノスタルジーの念やら。今からでも遅くはない、のか。 [地上波(字幕)] 7点(2005-11-06 18:18:51) |
16. 容疑者 室井慎次
《ネタバレ》 湾岸書3人組は登場するだけであれだけの笑いをとれるってのはまさに歴史の賜物ですね。真矢みきの八嶋さんに対する”ボク”発言はホントにかっこいい。ただ、作品としてはホントにお粗末かな。安っぽいしくどい部分もある。それ以上に、僕にとっては田中麗奈が印象的。前から見てきたけど、泣き、叫び、笑う、自然に振る舞うなど演技に幅がでてきた。柳葉にも負けていなかったのはホントに素晴らしい。ぐっじょぶです。 [映画館(字幕)] 7点(2005-09-11 23:07:49) |
17. ドラッグストア・ガール
波はあったもののかなり心底笑えるね~。役者のおかげ、というよりもやっぱり脚本(&監督?)のおかげかな。サプリもらった感じです。「自分より不幸な人の話聞くと安心するわ」というさりげない台詞もいいし、しんじくんのきゃらもよい。すっきり見られる作品ですね。あ、あと田中麗奈のミニスカがかなりきわどいのでそれ目当てで見るのもいいかも。ミニスカで加点1点。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-18 01:59:07) |
18. TRICK トリック 劇場版
切り株文字のところで思わずメモ用紙を取り出して自分で書き出しちゃいました☆なので文章の内容はわかっちゃってたんですが、それでも最後の終わり方は結構好きかも。そしてとにかくキャストが豪華な上にほとんど友情出演なみの登場時間。さすが劇場版です。どんと来い!超常現象パート3と共にトリック3を作ってほしいです。 7点(2003-08-30 13:47:41) |
19. 伊豆の踊子(1974)
気持ちが言葉ではなく演技で表現されてますよね。まぁお世辞にもうまいとは言えないものの、こういう作りの作品は結構好きだなぁと思ったり。百恵さまのあの笑顔だけで10点あげてもいいくらいですがここはちょっと大人になって7点ですかね。 7点(2002-08-05 11:57:53) |
20. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 時効警察を見て三木聡に興味を持ったがために見た作品。それだけに、この作品からのネタが時効警察にどれだけ使われてるのかがわかった非常におもしろかった。あずきぱんだちゃんとかそこそこラーメンとか。でもなんかぱっとしないんですよね。なんでだろ。期待してただけにちょっと外れでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-03 15:50:04) |