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201.  シムソンズ 《ネタバレ》 
ベタ、思い切りベタである。何のひねりもない。至ってシンプル。この映画の主人公、四人の女の子達の姿は世の中の落ちこぼれと言われている人達、勉強も出来ない。だからと言ってスポーツもけして出来るわけでもなく、ドラえもんの「のび太」みたいな存在、コンプレックスの固まりである彼女達への応援であり、どんな理由であれ、何かに対して目標を持って頑張る姿は観ていて応援したくなるし、応援せずにはいられなくなる。和子と美希との衝突や同じように和子と史江との衝突、そんな間に入って何かしたくても不器用で上手く持っていくことの出来ない菜摘、コーチの過去の出来事、嘘付いてまで勝ちたくなかった為に正直に申し出て負けたという過去を知った彼女達がその後、絶対に嘘は言わないと約束し、衝突しあっていた四人が仲直りするシーンでの最後の嘘(史江の投げた五円玉が表なら続ける。裏ならカーリングを辞める。)はこれで嘘は最後にしようという現れであると感じることが出来るし、エンジェルスとの優勝決定戦で美希が和子に対して「このチームでオリンピックに行きたい。」と言う場面で本当の仲間になれた喜びを四人は感じることも出来た。最後の一投を和子の思うように託した他の三人の仲間意識、試合には負けたけど彼女達は試合で勝つこと以上に幸せな何かを掴んだに違いない。四人揃って観客、最後まで戦った相手チームに対しても精一杯戦った喜びを噛み締めて歓声、拍手に応える姿はこれこそスポーツマンに相応しい。0から始まる物語、たった1点だけどその1点取ることがどんなに嬉しいかよく解る。そういう喜びを味あわせてくれる映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-15 21:40:35)(良:1票)
202.  ルパン三世(1978)
「ルパン」の映画と言えば「カリオストロの城」とこの最初の作品というのがほとんどの方の意見で多くの方はそう感じてるはずである。私も実際、そうである。子供の頃、学校から帰り、友達と遊んで帰ってくれば夕方6時の時間は「ルパン」か「あばれはっちゃく」である。勿論、テレビシリーズは全部観てます。だから緑のルパンも好きだし、赤のルパンも好きだし、どちらのルパンも好きである。この作品にはルパンならではの面白さが詰まっている。ルパンと峰不二子のやりとり、いつもの様に不二子に騙されるお調子者の女たらしでとにかくそれでも不二子の事が好きで好きでたまらないルパンが私は好きだ。また相棒役の二人、次元と五エ門も良い。不二子にだらしないルパンに対しても愛想付かしそうになりつつも、結局はお互いが好きな者同士であることが解るほど仲の良いのが観ていてもよく解るし、そんなルパン達を追うことに命をかけている銭形のとっつぁんも良い。あの凄まじいほどのルパン逮捕に対する執念、見習うべきものがある。諦めない気持ちというものを銭形のとっつぁんは教えてくれている。それは勿論、ルパン達も同じこと。ルパンという日本のアニメが生んだ名キャラクター、この作品と「カリオストロの城」の傑作2本が余りにも素晴らしく、ヒットしたせいか?その後、何度もテレビスペシャルが作られてるけどはっきり言って物足りない。いや、物足りない所か大いに不満である。ルパン映画と言えば最初の二つである。この二つを観ないで、特に最初のこの作品観ずに他のルパンを語るなんてことは出来ない。「カリオストロの城」派かどちら派かで意見が分かれるだろうけど、私はどちらも好きである。緑だろうが赤だろうがルパンには変わりないと声に出して言いたい。
[DVD(邦画)] 9点(2011-12-13 22:46:49)(良:1票)
203.  三大怪獣地球最大の決戦 《ネタバレ》 
まさかまさか?ゴジラとラドンがタッグを組んでキングギドラに戦いを挑む。しかも地球の平和を救う為といのが何とも意外であって面白い。ゴジラとラドンを説得する役目がモスラであるがこのモスラの動きと説得されているゴジラとラドンも面白い上にその説得を通訳するピーナッツの二人の小美人には笑わせてもらいました。モスラの説得に対しゴジラとラドンの「そんなこと、知ったことか」って何と言う通訳だ。もう、笑いを堪えるのに必死でした。確かにゴジラとラドンからしてみたら「知ったことか」である。がモスラの素晴らしい説得に負けてキングギドラに挑むゴジラとラドン、そんな協力しあうことの大切さをこの映画は怪獣というものを使って人間に訴えかけているとも思えるし、また金星人であるサルノ王女の姿からは人は忘れてしまいたいこととそうでないことをあの最後の方のシーンの「ローマの休日」のパクリのようなやりとりから色んなものが見えてくるような気がするし、そう考えて観るとこの映画はふざけてるようで意外と奥の深い映画でもある。それにしてもラドンに攻撃されて倒され、キングギドラとの戦いでも転んでぱかりで自分の力だけでは立てないゴジラをついつい、応援してしまいます。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-08 21:47:45)(良:2票)
204.  キングコング対ゴジラ 《ネタバレ》 
キングコングとゴジラと誰もが知ってる二代怪獣をどう戦わせるのか?と思っていたら何と眠らされたキングコングが上空を黄色の風船みたいなもので移動。そして、運んでいる途中で薬が切れて眼が覚める。その時の嫌がる姿の可笑しなことといったらない。キングコングを目覚めさせる時のあの島の住民達の変な踊りもやたら可笑しい。これは完全にコメディだと思って観ることにしよう。そうすれば全て笑い飛ばせてしまうほどとにかく変な魅力で笑えて面白い映画として評価も出来る。コジラの後ろから不意打ちのように突如現れるキングコング、ゴジラもまたやはり一番最初のあの大傑作のような恐ろしさも見せてくれる。カラーなのがちょっと残念ではあるが(だってモノクロの方が怖さがより強調されるだけに)キングコングとゴジラの対決を実現させてしまう試みに、そして、ラスト海の中へと消えて行くゴジラに監督がゴジラ映画生みの親である本多猪四郎監督からの全てのゴジラファンへのオマージュを思わせるシーンで締め括る。良い終わり方です。それにしてもこの映画での日本人キャストの面子は何だか「社長」シリーズや「若大将」シリーズや植木等の映画を思わせるし、そんな中でも有島一郎の可笑しさは際立っており、本来なら主役であるはずのキングコングとゴジラをも食ってしまっている。最後にこの映画を初めて観る方へ、これから観る方へくれぐれも食事しながら観るのは止した方が良い。特にタコ料理は禁物です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-07 21:13:55)(良:1票)
205.  日本侠客伝 絶縁状
おや?いつもの健さんとちょっと違うぞ!このシリーズでは珍しいスーツ姿で登場の健さん、親分さんとのやりとりやら子分達とのやりとりにしても大人しい。もっと勢い良くやって欲しい。金子信雄、天津敏、河津清三郎に山本麟一といった馴染みの悪い奴がいない。藤純子もいない。そういう意味での不満もあるが、それ以上に相手の面子が弱い。凄みがないのが一番の不満である。健さんは健さんらしくてここでもまたかっこ良い上にラストの殴り込みのシーンでの迫力、どこか「昭和残侠伝」シリーズぽい最後の一気の殴り込み、ここなんて本当にマキノ映画らしくて良いだけにやはり相手が何だかぱっとしない。それなりにに楽しめたので一応は6点は付けてみるものの全体的に物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-06 21:20:14)
206.  三匹の侍
私は今まで五社英雄監督の映画を観て面白いと思ったことは一度もない。この監督の女性に対する画き方が嫌いであるのとカメラワークも最悪、監督自らが酔いしれているようで駄目。監督自ら酔うのではなく観る者を酔わせるぐらいでなければならない。今回、これが監督デビュー作品とのこと。なるほどこれはなかなか面白い。三匹の侍のそれぞれの個性、かっこ良さ、丹波哲郎、長門勇、平幹二郎の全く違う性格が力を合わせて悪い奴を倒す。モノクロの画面から伝わるエネルギー、役者の演技で見せるというよりは魅了する作品とでも言うべきか、本当にどの俳優もかっこ良い。対する女優陣に関しても魅力的、中でも桑野みゆきの素晴らしさ、彼女一人いるだけで作品に与える影響、男達に与える影響の強さを画面を通しても伝わってきます。本当は8点にしても良いと思ったけどやはりここでもこの監督の女性に対するいたぶり方、この監督は後の映画の多くに共通して見られる女性を痛めつける描写があるのが7点止まりにしてしまった。それでもこの映画に関しては脚本による力も大きく、他のどの五社英雄監督作品よりも面白い。監督デビュー作であって五社英雄監督のベスト作品だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2011-12-02 21:04:04)
207.  さんかく 《ネタバレ》 
男って本当にどうしようもないよなあ!女って本当に強いなあ!強いけど弱い部分も持っているなあ!何だか男女のどうしようもない部分がここまでリアルに描かれているのは凄いと思うし、でも何だかスッキリしない。きちんとした彼女がいながらもその妹に対して恋愛感情を抱いていく駄目男とそんな男を忘れられない女のやりとりも痛い。痛いなんてよりも痛すぎる。本当に哀れだ。一方でその二人を狂わす原因となるもう一人の女、これがまた監督の趣味なのか?的なロリコンタイプとその女が付き合っている柔道部の男、この二人を最後はボコボコにやっつけて欲しかった。タイトル通りな映画という意味での面白さ、リアリティこそがこの映画の魅力であり、吉田恵輔監督はこの映画を通して人は見かけで判断するな!見た目に騙されないようにしよう。特に男は女に騙される生き物なんだと言っているようである。
[DVD(邦画)] 6点(2011-11-26 17:09:52)(良:1票)
208.  宮本武蔵 一乗寺決闘
片岡千恵蔵の宮本武蔵、かっこ良いけど何か違う気がするし、宮本武蔵の話として普通に見れることは見れるし、つまらなくはない。それなりに楽しめる。それでもやっぱり宮本武蔵に関する映画は誰が何と言おうと内田吐夢監督、中村錦之助主演のものが面白いし、あのシリーズ全部見ている者としては流石に勝てない。ところでこの映画のキャスティングに市川春代と志村喬、何だかマキノ正博監督のあの大傑作「鴛鴦歌合戦」を思わずにはいられなくなる。この映画、もしも同じキャステングのままマキノ正博(雅弘)監督が撮っていたらどうなっていだろう?物凄い映画になっていたと思うとマキノ正博監督で見たい。(見たかった。)この映画の監督さん、稲垣浩監督もあの大傑作「無法松の一生」の監督である。そう考えるとこの場合はシナリオに問題があるのか?いずれにせよ稲垣浩監督のベスト「無法松の一生」には遠く及ばない出来栄え!
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-11-21 22:35:30)
209.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
三谷幸喜監督待望の新作は相変わらずの三谷映画的な笑いに満ち溢れている。そして、何よりもここでもまた前作「ザ・マジックアワー」同様に色んな映画に対するオマージュ的な要素を持ち込むことでその映画が大好きな映画ファンの心を掴もうとしているし、そういう気持ちを素直に受け入れて見れば楽しむことも出来るということを教えてくれている。満員の劇場で馬鹿みたいに大笑いする。何て楽しいひと時だ。冒頭からしておや?「刑事コロンボ」の世界か?最初から殺しの場面、本当の犯人を我々に見せる。そして、その犯人をどのようして見破るか?という楽しみと裁判ものという所の面白さ、三谷幸喜監督がビリー・ワイルダー監督が大好きなのが改めてよく解るし「情婦」というあの傑作に同じくフランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」が大好きなのも解る。私もこれらの映画は全部好きです。話をこの映画の笑いという点に戻すと裁判における証人が幽霊であるなんてそんな発想、三谷幸喜監督じゃなきゃ思い付かないでしょ!その発想の面白さやら色んな意味で笑えて楽しい映画でした。タクシーの中での深津絵里演じる女弁護士と西田敏行演じる幽霊落ち武者とタクシーの運転手のやりとり、ファミレスでの二人と深田恭子とのやりとり、他にも阿部寛の変なダンスなどはあまりにも下らな過ぎて余計に可笑しかった。全体的にあれもこれもと色んなものを詰め込んだりしすぎていて長い気もしなくもないけど、それでも映画は映画館で観るものである。観に来ている大勢の観客、どこの誰かも全く知らない人達きりの中で声を出して笑うなんてことは映画館だからこそ出来るものだと思うし、三谷幸喜監督は映画は映画館で観るものだと教えてくれている。監督デビュー作「ラジオの時間」は面白かったけどその後の「みんなのいえ」「有頂天ホテル」と自分には合わないものだったけど前作同様、この監督の笑いに対する熱意、映画への愛というものに対する姿勢は十分評価したいと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2011-10-29 22:53:09)(良:1票)
210.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
三谷幸喜監督作品では「ラジオの時間」以降、久しぶりに楽しめた。映画の中で映画を撮るという試みとその雰囲気作り、この映画は雰囲気を楽しむ映画と思って見れば良いぐらいにとにかく映画を撮るということと、映画の雰囲気、色んな映画のパロディ、あれはあの映画のパロディなのか?あれはあの映画に対するオマージュなのか?というような感じで観れば楽しめる。まあ、長いと言えば嘘になるし、もっとテンポよく撮って欲しいという不満もあるがこの映画に対する三谷幸喜監督の思いや市川崑監督の「カット!」の一言を見せてくれたことで市川崑監督作品ファンである私としては何だか嬉しく思えてきて見て良かった。三谷幸喜監督は間違いなく沢山の映画を見ていることが改めて解る一本でもある。
[DVD(邦画)] 7点(2011-10-23 18:42:32)(良:1票)
211.  ひみつの花園 《ネタバレ》 
何よりもお金が好きで好きでたまらない主人公のお金に対する執念は何だかまるで「こち亀」の両さんのようである。お金が好きだからという単純な理由で銀行員となるために面接を受け、その場で試験官に「趣味は何ですか?」と聞かれ「お金を数えることです」というその返答ぶりが凄い。しかも、それで採用されてしまうなんて普通じゃない所が笑える。そんな主人公がその後は銀行員を辞め、大学生になる。その理由も勿論、お金の為。かと思えば大学も中退で次は何とキャバレー勤め。良いよなあ!女の人は時給5000円だっけ?そんな仕事があって、男には無理です。でもって今度はロッククライミングで優勝したり、水泳大会でも優勝したりと賞金稼ぎまくりの何だこの主人公は本当に女版「両津勘吉」だ!それにしてもこの主人公を見ていると人間、諦めなければ何とかなる。そんな励ましみたいなものが作品全体を包み込む感じがして、とにかく前向きに生きよう!て気分にさせられる。色んな意味で滅茶苦茶な作品なのだが、その滅茶苦茶こそがこの映画の一番の魅力だと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2011-10-18 22:23:23)(良:2票)
212.  純喫茶磯辺 《ネタバレ》 
こういう喫茶店、何だか今はあるのかなあ?昔はよく見かけたような感じの雰囲気がよく描かれているし、駄目親父、下心丸出しで自分好みの女性をアルバイトとして雇うのも同じ男としてよく解りすぎるぐらいである。だからこそそんな馬鹿親父(宮迫博之)の気持ち、行動が何とも哀れでならないぐらいである。そして、そんな父親を冷めた態度で見ているどこにでもいそうな女子高校生演じる仲里依紗が絶品である。それとは対照的に麻生久美子、もっと良い役を与えてあげたくなる。喫茶店にやってくる客の一人一人の色んな一面、その中でも他の客に毎回のようにマスターと間違えられるミッキー・カーチスが面白かった。見ている分には面白いし、でも何だかちょっと吹っ切れないもどかしさが感じられる。6点ぐらいかなあ!とも思ったけど女優陣、何度も言うけれど特に仲里依紗の可愛さ、彼女の演技、自然体の女子高校生ぶりに1点プラスしたくなってしまったということで7点!
[DVD(邦画)] 7点(2011-10-10 21:46:56)
213.  川の底からこんにちは
何だか最初のうちはかったるいなあ!借りてきて失敗したかも?と思っていたものの観ているうちに段々と面白くなっていくし、人間なんて所詮は馬鹿な生きものなのさ!自分の欠点を全てさらけ出す佐和子(満島ひかり)にそうだよね。自分では解っていても他人に言われると腹が立つけど、それでも自分の気持ちを恥ずかしいとは思わずにさらけ出すことがどれだけ勇気が必要か?思い切って開き直る主人公の姿は全ての人への応援のように感じられて共感を覚えずにはいられなくなる。満島ひかりの泣き顔と怒りに満ちた表情の素晴らしさ、今の日本の若手の俳優(女優だけでなく、男優も含めて)ここまで観る者に表情だけで惹き付ける魅力的な人は他にどれだけいるだろう?
[DVD(邦画)] 8点(2011-10-05 21:10:57)(良:1票)
214.  トラ・トラ・トラ!
正直言って、けして面白いというような感想は書けない。ではつまらなかったのかと言うとそれもまた違う。作品全体のスケール感、CGなんかじゃない本物の映像による迫力と戦闘シーンの凄さ、力強さ、上空から見えるハワイの海、景色の美しさとそして、何と言っても日本人の出演者の豪華な顔ぶれ、昔の日本映画が大好きな私には懐かしい名前、黒澤組、川島作品、その他色々な俳優陣、タイトルがトラ・トラ・トラと来て少ししか出番のない渥美清、我らが寅さんの登場にもっと見せてくれ!あれだけじゃ全く物足りない。と言うようにとにかく出演者の顔ぶれを楽しむという意味での別の楽しみ方をこの映画では見出すことが出来る。アクションもの撮らせて上手い二人の日本人監督、舛田利雄に深作欣二という監督による演出により、生み出された迫力、しかしながらやはり当初の予定通り、黒澤明監督で観たかった気がするし、それ以上に私としてはこのような感じの作品は岡本喜八監督が最も適しているようにも思える。黒澤明監督が撮っていたら、岡本喜八監督が撮っていたら、いや、トラ・トラ・トラなんだから山田洋次監督だろう!なんて考えてもみたりと、色々考えてしまったりもする。山田洋次監督は喜劇だけの監督ではない。それにしてもこの出演者の顔ぶれを見てしまうと今の日本の俳優のレベルは?と思えてしまう。それだけかつての日本には良い俳優、演技力のある本物の映画スターが沢山、いたんだなあ!と思います。
[DVD(邦画)] 7点(2011-09-26 21:41:31)(良:1票)
215.  遠雷(1981) 《ネタバレ》 
田舎の臭さ(勿論、良い意味での)そして、男の馬鹿さ、空しさが何とも言えないぐらいの作品になっている。正直、よく解らない映画である。凄い映画なのかもしれない。だけど好きか?て聞かれると好きとは言えず、でも嫌いではない。嫌いではないが、そう何度も観たいという気分にはなれない。石田えりの凄いおっぱいばかりが脳裏に焼き付いて忘れられなくなりそうです。男なら絶対に一度観ただけで石田えりが頭から離れなくなるはずです。見合いの相手、永島敏行との最初のドライブでいきなりモーテルへと行って、そして、凄い脱ぎぷり。あんたで五人目よって、残りの四人は?が気になってしまってなかなか話の中に入っていけない。観ていたら凄くトマトが食べたくなってきた。それと、ジョニー大倉が西田敏行に見えてきてしまったりと、なんでかな?
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-23 21:10:39)
216.  東京裁判 《ネタバレ》 
これは凄い。よくこれほどの作品を撮ったもんだと感心させられる。我々日本人にとっては忘れたくても絶対に忘れることの出来ない。いや、忘れてはならないというべきである事実、戦争によって大勢の人の命が犠牲になった。敗戦国である日本、敗者である立場から勝者へ(に)対する東條英機の発する言葉がもたらした戦争批判、天皇批判、戦争の責任は天皇であるという言葉が東條氏をはじめとするその他大勢の人達まで巻き込んでいく過程、日本人側の立場から見たら絶対に戦争によって敗北した日本は被害者、アメリカが加害者である。両方の国の弁護士の言い分を徹底的に鋭く描いている点に注目して観れば、勝者も敗者も関係ない。どっちもどっちであるとばかり言われているような気持ちにさせられるほどこの作品の持つ恐ろしさ、人間なんて皆、自分勝手で我がままな生きものであることがよく解る。A級戦犯である東條英機と同じく裁判によって有罪となり裁かれる者達、裁かれる者と裁く者とのお互いのやりとりも何ともスリリングであり、あっという間に4時間半もの時間が終わってしまったような気がする。人が人を裁くこととは?戦争によって勝ったから何か良いことがあったのか?負けた悔しさ、悲しさから何かを学ぶことの大切さのようなものを教えられた気がしてならない。とにかくこれほどの力強いメッセージを持ったドキュメンタリー映画、一年に一度はテレビ、勿論NHKか教育テレビで放送で流して欲しいし、一人でも多くの方に観て何かを感じ取って欲しいと思います。
[ビデオ(邦画)] 9点(2011-09-19 17:30:54)(良:1票)
217.  美しい夏キリシマ 《ネタバレ》 
「美しい夏キリシマ」とあるようにキリシマの夏の風景の美しさが印象に残る。そんな中、戦争映画なんだけど戦闘シーンは出てこない。戦闘シーンを描かずに戦争の苦しさ、戦争体験者の苦しみというものを描いている。予想に反して男と女の情事の場面もちらほら出てくるというのには驚かされたが戦地において生きる男女の葛藤、家族達の思い、美しいキリシマの夏の風景の中で見せるこの何ともやり場のない怒りのようなものがひしひしと伝わってきて黒木和雄監督自身が実際に戦争を経験しているからこそ描ける映画なんだと思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 21:57:56)
218.  王手
将棋映画としての駆け引き、スリリングさはそれほど感じられないのが物足りないけれど、大阪の大阪人の面白さ、そういう意味では面白く観ることは出来た。借金の踏み倒し方においてもこんなんあり?というような映画でもある。出演者が大阪人きりの中で仁藤優子は妙に浮いている。違和感が残るし、主演の赤井英和も悪くはないけど「どついたるねん」の時のようなエネルギーを感じない。色んな意味での不満を残しつつ、それ以外の所に良さを見出すとすればこの映画での若山富三郎を観るとやっぱり凄く似ている。流石は兄弟だ!勝新と同じぐらいの存在感と迫力、迫力という意味では金子信雄も凄い。若山富三郎と金子信雄という日本を代表する大物俳優の共演という贅沢さを見れる映画として考えれば観て損はないと思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 20:07:23)
219.  八つ墓村(1977)
怖い。横溝正史原作の映画の中でも怖さ、不気味さでは一番かもしれない。どの登場人物も怖すぎる。特に小川真由美の怖さは際立っている。これ1本だけで小川真由美は怖い女だという印象を多くの人に植え付けるであろう!殺人シーンの怖さやおどろおどろした雰囲気、不気味な音楽と映像の中で金田一耕助を寅さん(渥美清)にしていることで私のような寅さんファン、寅さん信者にとっては、あっ!寅さんだ!となるわけです。同じく下条正巳とのツーショットを見せられると何だか寅さんを見ているようなホットした気持ちにちょっとだけでもなれるのが良い。野村芳太郎監督はこの不気味な作品、恐ろしい事件、話の中に寅さんこと渥美清を主役である金田一耕助に持ってきた。というのは寅さんファン、寅さんしか観ないような人達までもこの映画に引きずり込もうという狙いがあるような気がするのだ。寅さんファンで内容など全く知らない人達を映画にもっともっと観に来て欲しいというそういう願いが感じられる。正直、他の金田一ものと比べると怖さだけが目立ち、どう考えても「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」ほど何度も観たいという感じがしません。だから私にとってはこの点数ですが、この映画、もしも同じキャスティングで山田洋次監督が演出したら(勿論、金田一耕助は渥美清)どんな感じのものになるかという興味が沸いてくる。ここまで不気味な作品にはならないような感じがすると思うのは私だけでしょうか?
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-21 21:30:56)(良:1票)
220.  原爆の子 《ネタバレ》 
原爆が落とされた広島、そんな広島で生まれ、広島で育った新藤兼人監督だからこそ余計に戦争というものの辛さ、あの時代の子供達の健気さ、そういうものがひしひしと伝わってきます。子供達に対する石川先生の「みなさん、お休み中はうんと遊んで勉強して丈夫な子供になってください」という台詞に込められた力強いメッセージの中に生きる希望というものが見えてくる。この映画の中の子供達を観ていると今の子供達は子供らしさというものに欠けてしまっているような気がしてならない。子供が子供らしく外で元気に遊んでいるというようなものは最近はあまり見かけない。この映画の中の子供のようにもっともっと外で遊んでこそ子供なのだと思う。新藤兼人監督による現代の人達、大人と子供達全てに対して人間は希望を捨ててはならない。未来を生きようとする全ての人達へのメッセージ的な映画という意味でこの映画の持つ存在価値の高さは観るに値する。そして、二度とあんな原爆による被害というものがあってはならない。そういう監督の熱い思いが伝わる映画です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-16 22:07:20)(良:2票)
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