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コメント数 1963
性別 男性

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201.  妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ 《ネタバレ》 
山田洋次監督による家族はつらいよシリーズ3作目は夫婦の離婚危機、1作目に戻った雰囲気を感じる作風になっている。1作目でも見せた寅さんを思わせる場面が散りばめられていて、山田洋次監督からの寅さんファンに対する思いを描こうとしてる。例えば、泥棒騒ぎの後の会話、奥さんを責める亭主、馬鹿な亭主の妹がお兄ちゃんと呼ぶシーンの寅さんと妹さくらのやり取りみたいな感じや、柴又での蒼井優と妻夫木聡の二人の場面、柴又を舞台に持って来る辺り、寅さんファンなら思わず笑ってしまうシーンがあるので前作より楽しく見ることが出来ました。それとは別に今回の作品を見て、山田洋次監督が小津監督だけでなく、成瀬巳喜男監督を意識している。オマージュの様な場面もあって、山田洋次監督が成瀬巳喜男監督を尊敬しているのがよく解ります。西村まさ彦が家出した奥さんを迎えに行く場面の描写、あれは明らかに成瀬巳喜男監督の稲妻という映画を意識しており、好きなんだということが分かります。それにしても毎度ながら特上の鰻を注文して食べる家族達を見て、こんな家族の仲間に入りたいと思わずにはいらなくなります。最後にもう少しだけ!山田洋次監督、80歳を超えてもまだまだ積極的な映画作りには毎度ながら頭が下がります。これからもまだまだ沢山の映画、それも笑える喜劇を作り続けて下さい。いつまでも長生きしてください。
[映画館(邦画)] 8点(2018-05-25 19:20:08)(良:2票)
202.  田園に死す 《ネタバレ》 
始まって直ぐのかくれんぼ、不気味な表情で何も言わない少女、沢山の人達も何を考えているのか分からない不気味さ、恐山の風景のドロドロした映像、顔面真っ白な人達、顔が破けていて誰か分からない写真、沢山の鳴り響く時計、男が女の身体を触ろうとするのを障子の向こうから望く老婆に不気味な表情、空気女、サーカス、その他不気味なまでの笑い声等、何が何だか全く分からない。分からないが故に知りたい。そう思わせる映像の数々、映画が持つ映像表現で見せるこの摩訶不思議な世界観に見入ってしまいます。赤、黄色、緑、青、色の使い方がこれまた不気味さを象徴していて過去と現在、そして未来、人間の中に隠れてる狂気、夢なのか現実なのかという問い掛けを不気味な映像表現で見せる寺山修司の世界は寺山修司自身にしか解らないだろうけど1つ言えることは人は一度は過ちを犯す生き物なのだということ。これはそんな映画だ。最後に馬という言葉を発してはいけないという台詞を聞いて、何て残酷なんだ。競馬ファンにとってこれ程残酷な言葉、台詞はない。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-21 16:18:19)
203.  クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱 《ネタバレ》 
しんちゃん映画は感動と笑い、今回もいつものしんちゃん映画らしい馬鹿馬鹿しさで笑わせてくれる。相変わらずマイペースを崩さないしんちゃん、しんちゃんのあのぶりぶり〜ぶりぶり〜と得意の尻を使って笑わせ、マサオ君が落ち込んでると、元気付けようとして見せたりとする仲間意識、マサオ君が春日部防衛隊から抜けると言っても、例え春日部防衛隊から抜けても変わらず友達だと伝える姿にこのクレヨンしんちゃんというアニメの素晴らしさが見ることができる。カンフーをモチーフに笑わせながら友達の素晴らしさを見せてくれるしんちゃん映画が私は大好きです。世の中、暗いことが多いけどしんちゃんを見ているとそんなことは全て忘れさせてくれるし、元気になれる。だから毎回毎回、しんちゃん映画は映画館で見ると決めて今回も観に行ってきた。そして勿論、来年以降も映画館で見るつもりだ。ぷにぷに拳とかいう拳により、誰もがぷにぷにした顔になるあの顔、幸せそうな人達の顔付き、それこそしんちゃんらしさで満ち溢れている。子供向けアニメだからとか、下品だからとか言う理由で大人から、それも母親達から嫌われ、見せたくないアニメナンバーワンらしいがそれこそ間違いだ。 しんちゃん映画には家族、友情、そういう大切さを笑わせながら見せて教える力がある。ロクに見もせずに良くないと決め付けないでほしい。ものは試しにオトナ帝国の逆襲かアッパレ戦国大合戦の2つぐらいは見てから決めてくれと言いたい。
[映画館(邦画)] 8点(2018-04-15 19:25:50)(良:1票)
204.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
この映画はストーリーを楽しむというよりは映像を見て凄い。美しく幻想的な世界観を見て楽しむ映画である。まるで本当に竹取物語の世界の中へ入り込む様だと思うぐらいの美しい映像に圧倒させられる。その美しい映像は初めて溝口健二監督の映画を見た時の様な驚きと一緒で、ただただその美しい映像を見て、凄い。凄いと見るのが正しい。高畑勲監督の作品全てに共通する人間だけでなく動物、昆虫に対しても優しさを感じることができる。空を飛ぶ鳥、木の枝に舞う蜂、かぐや姫が嬉しそうに桜の木の下で身体全体で喜びを表現して踊る姿は人間の感情のが全てを見せてくれている。捨丸が殴られているのを見て、泣きくずれるかぐや姫の切なさ、人間の生命、生まれてきた以上は必ず向かえる死、別れ、日本人なら誰でも知っている竹取物語、かぐや姫の姿を通して訴え掛ける作品として見応え十分です。高畑勲監督、もっと評価されていいし、評価されるべきだと声に出して言いたい。最後にもう少しだけ!宮本信子のナレーションを聞いてると、あまちゃんが見たくなる。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-08 10:52:30)(良:2票)
205.  セロ弾きのゴーシュ(1982) 《ネタバレ》 
宮沢賢治の原作通り、イメージする世界を上手く表現しています。高畑勲監督が動物、特に猫好きなのがよく分かります。先生の奏でる音楽に合わせて踊る猫の動きの見事さ、その他鳥の音楽への憧れやら歌声等、動物の表情の巧みさ、鳥の声が何とスネ夫だよと思ったり、声を聞いてるだけ色々な楽しみを感じることができる。小さいネズミの親子、狸に対する優しさ、宮沢賢治大好きな私の世界観を忠実に描いて見せてくれてありがとうございますと言いたい。ありがとうと言えばアルプスの少女ハイジ、赤毛のアン、母をたずねて三千里、じゃりン子チエといった名作アニメ、映画でも沢山の素晴らしい作品を私たち映画ファンに見せてくれた事、一生忘れません。本当に心からありがとうございましたと言わせてください。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-06 16:30:13)(良:2票)
206.  クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉 《ネタバレ》 
わくわく温泉の本編が霞んでしまうぐらい笑える。僅か11分の間にしんちゃんアニメの面白さを見せてくれてありがとうございますという気持ちになります。みさえか歌う便秘の歌には笑いながら感動させられ、しんちゃんに出てくる全ての登場人物の中で一番大好きなぶりぶりざえもんの姿に改めて塩沢兼人さんの声がたまらない。本当に惜しい人を亡くしたと思う。そんなぶりぶりざえもんの映論ではなくて映豚には笑ったと同時に作者のぶりぶりざえもんに対する愛を感じることができた。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-02 21:14:28)(良:1票)
207.  ドラえもん のび太のパラレル西遊記 《ネタバレ》 
ドラえもん映画の中で怖さという意味では一番かもしれない。ドラえもんがのび太の為に用意した道具、ヒーローマシンの中から出てきた悪者が本当に怖い。この映画、アニメという利点を活かして世の中の人、大人から子供達全員に対してやりぱなしはいけない。その結果が招いた別の世界になることの恐怖を伝えている点が素晴らしい。単なるアニメというなかれ!常にドラえもん映画は人生に置ける教訓を教えてくれている。そこがドラえもんの素晴らしさである。一つの過ちが招いた悲劇、ドラえもんとのび太の姿を通して色々なことを教えてくれている。あのヒーローマシンの蓋さえきちんと閉めておけばと気付いた時にはもう遅いのだ。ドラえもんとのび太のミスを他の仲間達で何とかしようとする姿、カバーする姿こそ助け合いの精神です。誰もがよく知ってる西遊記という話をドラえもん映画として分かりやすく、しかも子供だけでなく大人も楽しめる作品にするところの凄さ、これはそういう作品だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-04-02 18:36:34)
208.  ドラえもん のび太の大魔境 《ネタバレ》 
何時もはガキ大将で自分本意なジャイアンが自分の為だけでなく、皆の為に頑張る姿がとにかくかっこ良い。言葉よりも先ずは行動で見せるジャイアンが好きだ。今回のジャイアンは全てのドラえもん映画の中でも一二を争う位かっこ良い。そんなジャイアン、母ちゃんにボコボコにされながら、皆の所に戻ってくる姿に男の中の男を感じることができる。この映画、ジャイアンのかっこよさだけでなくて冒険映画としても良く出来ており、ジャイアンのピンチを他の仲間達が救うシーンもきっちり描かれているので、ジャイアンだけの作品になってない辺りも良い所だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-03-11 14:51:52)(良:1票)
209.  アキレスと亀 《ネタバレ》 
武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。
[DVD(邦画)] 8点(2017-05-27 10:17:53)(良:1票)
210.  手討 《ネタバレ》 
この映画の題材となっている番町皿屋敷東京いうお話は落語でも何度か聴いたこともあれば見たこともある。あまり好きな話ではないが映画として見た場合、美しく悲しいドラマとして見応え十分で低い点は付けられない。愛する者同士、死をもって覚悟の上での決断する二人の姿が悲しい。殿様を信用出来ずに大事な皿を割り、自らの命と引き換えに殿様に対して、涙ながら殿様に対する気持ちを表すお菊の女の悲しみ、殿様もまた自分を愛し続けていたお菊を自らの手で手討ちにするしかない道を選んだ苦しさ、その両方が見事に描かれている。主演市川雷蔵の殿様としてのただずまい、お菊を演じた藤由紀子の美しい姿は桜の美しさにも負けないほどです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-03-13 19:53:58)
211.  悪の紋章 《ネタバレ》 
冒頭、若い女の水死体が現れる。この若い女の水死体が後々、話の中で大きな影響、重要性として語られ、ある事がきっかけで冤罪となり、二年間刑務所に送り込まれた刑事が自分を罠にはめた奴らを一人、一人と復讐するのだが、浮かび上がってくる意外な人物像、それを原作者で脚本を書いてる橋本忍のスリリングな展開、人間の業を見せる作品で監督の堀川弘通もモノクロの映像で撮り、どの女も一癖、二癖もあって見応え十分です。山崎努の鬼の様な執念、新珠三千代の女の弱さ、幸薄そうな表情、岸田今日子の怖さが印象に残る。ヤクザの世界の裏の部分、人間の醜さも全て見せてしまう橋本忍という人のシナリオライターとしての上手さには毎度ながら感心させられる。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-12-04 10:41:59)
212.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ 《ネタバレ》 
田舎の人間の田舎臭さと田舎の素晴らしさがよく描かれている。大学受験に落ちた主人公が目にした一枚のチラシからという何とも不純な動機から選んだ仕事に色んな人と接するうちにどんどん好きになっていく。そんな主人公が大学時代の仲間の態度を見て、カメラを壊すシーンが私は一番好きです。そんな主人公、勇気の姿を見た村の人々と仕事仲間が勇気の事を完全に仲間だと認め、祭りを盛り上げるシーン、丸太にぶら下がり、下るシーンの可笑しさ等、笑えるシーンが多い。出てくる子供達の大人をからかう姿も面白い。面白い作品を見せるんだという監督の想いが伝わる作品です。生き甲斐とは何か?携帯電話等、繋がらなくても言葉が有れば相手に気持ちが伝わる。この作品に出てくる人達は皆、自分の気持ちに対して真っ直ぐで正直だ!言葉の重みと大切さをきちんと見せてくれている。だからこそ、最初は勇気に対して良い気分を見せていなかった伊藤英明や長澤まさみが気持ちに応えて見せるのだ。田舎で生きている自分にとって改めて田舎の人間の人間的な素晴らしを見る事が出来て良かったです。
[DVD(邦画)] 8点(2016-11-14 17:55:02)
213.  アドレナリンドライブ 《ネタバレ》 
笑った。笑った。ジョビジョバとかいう六人組のチンピラのやり取りの可笑しさ、自分の車を貸した相手に置き去りにされた上に、文句言いながらその相手を待ち続けるあの婦長といい、笑い所が満載です。主演の二人のヤクザからの逃走劇も失敗の連続、安藤政信演じる悟が指輪のサイズを聞かれて、フリーサイズと答えるシーンの可笑しさ、今ではメジャーな監督の一人として撮る映画、どれもがヒットの矢口史靖監督だけど、この作品は然程、ヒットもしてないと思われる。この監督の女優の選び方も良い。石田ひかりを持ってきたこのセンスを含め、この作品はキャスティングの勝利により面白い作品に仕上げる事に成功している。オリジナル作品というのも評価したい。
[DVD(邦画)] 8点(2016-11-04 20:44:42)
214.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 
最近の日本の沢山、撮られる戦争物とは違う、色んな意味で考えさせられる真面目で、お涙頂戴的な作品ではない。映画の冒頭に映しだされる東京オリンピック、学生運動、東京裁判等、時代背景をしっかりと描かれている点も評価できる。印象的な台詞、やり取りもこの作品にはある。八代少将の「人間は兵器ではありません」という台詞に込められた想いは人間としての有るべき姿だ。宗形隊長演じる鶴田浩二からの特攻志願する者、しない者に対する問いかけ、「特攻は死を急ぐものではない」という台詞も正しくその通りだと感じる事が出来る。隊長としての任務を全うする鶴田浩二の演技には任侠映画での鶴田浩二同様、この俳優ならではの純粋な心が見る事が出来る。脇を固める俳優の顔ぶれの凄さ、高倉健、若山富三郎、山本麟一、小池朝雄に梅宮辰夫、菅原文太とまるで任侠映画の世界だけど、一人一人の熱い演技もこの作品を単なる戦争物にはしてない力強い作品に仕上げている。劇中に描かれるエピソードも時代背景を見事に捉えている。命の大切さ、戦争ヘ出向く者に対する想い、この作品はそういう想いを嘘偽りなく描いている点も評価したい。吉川の自殺を止めるシーン等は正しく命の大切さの象徴だ!そんな吉川が国の為に、同じ仲間の為に自らの命を捨てるエピソードはこの作品の中でも最も泣ける場面でそれにしても、見ている人も少ないのか?私の他にレビューが一人だけというのは寂しい。やたら、うるさいだけの音楽を馬鹿みたいに流し、大袈裟に泣く、騒ぐ、わざとらしい演技きりの今時の戦争物なんかよりも何倍も良い戦争映画だ。
[DVD(邦画)] 8点(2016-10-16 11:16:12)(良:1票)
215.  魔界転生(1981)
今の、時代劇には無い面白さをこの作品からは見る事が出来る。まずは役者の力量の差が明らかです。主演の沢田研二に関しても監督の演出により、本物の時代劇を見せてやろうという心意気が伝わります。脇を固める俳優に関しても個性的で、魅力に溢れ、見ていても飽きる事がない。柳生十兵衛、宮本武蔵、そして、男を誘惑して見せる細川ガラシャの妖艶さ等、今の時代劇では味わう事が出来ない魅力がこの作品にはあります。勿論、俳優だけではない時代劇としてのチャンバラシーンの凄さ、若山富三郎と千葉真一、この二人のかっこよさ、対決シーンを含め、面白い映画とは何か?時代劇とは何か?作品全体に漂う、不気味さもこの作品の魅力の一つで、更に言わせてもらうとこの頃の女優と今の女優とでは本気度が違う。これだけ気持ち良く(見ている自分にとっても)良い脱ぎぷりを見せる作品はなかなかない。(だからといって、なんでも脱ぎば良いという訳じゃない。)色んな意味で面白い上に魅力のある作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-24 12:24:48)
216.  素晴らしき休日(2007)
これは、反則です。しかし、僅か3分、私の最も好きな北野武作品、キッズ・リターンの中でも最高のラストをまるで、あの名作映画のシーンを思わせるかの如く見せ方で、もう少し見せてくれてもという不満も、見た後にもう一度見たくなる魔力!これは武からの贈り物だ!こんなにも贅沢な3分て他にあるだろうか?
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-16 19:57:53)(良:3票)
217.  日本侠客伝 花と龍 《ネタバレ》 
マキノ映画で星由里子と二谷英明と珍しい二人が作品の中での大きなキーとして描かれている。どちらも、何となく東宝任侠映画での違和感を覚えなくはないがそれを打ち消してしまうマキノ雅弘監督の演出により、見応えのある作品になっている。いつものマキノ任侠映画組の魅力、主演の高倉健は勿論の事、脇役の魅力、特に山本麟一が素晴らしい。そして、もう一人、藤純子の美しく、格好良い振る舞いに眼を奪われる。自分の腕で刺青を入れ、その刺青を惚れた男(高倉健)の奥さん(星由里子)に見せるシーン、女にしか出来ない素晴らしさ、菊の花で締めくくるラストまでの流れも良い。マキノ映画ならではの迫力のある殴り込みのシーンなど如何にもこれこそマキノ映画というこのシリーズのラストを飾るに相応しい作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-28 19:26:52)
218.  海よりもまだ深く 《ネタバレ》 
家族の崩壊と夫婦の再生を台風の襲来と共に描く事で起きる希望の様なものを感じる事が出来る。どこまでも駄目だけど同じ男としては、憎めない父親、そんな駄目な父が別れた元嫁の息子とのやり取りと母とのやり取りなど見ていると男という生き方、性質はいつまでたっても変わらない。宝くじに夢を求める姿、息子の為に靴を買う時の姿やらは人間の本質を感じるし、色んな意味でこの作品からは人間の姿、欲などが見る事が出来る。台風のおかげでまた三人がこれからも変わらずに会う事が出来るんだという希望を感じる終わりにこれこそこの作品で言いたかった事だと思う。それにしても、樹木希林演じる母からの息子(阿部寛)への寝たきりになるのとポックリいって夢に出てくるのどっちが良い?には笑ってしまった。
[映画館(邦画)] 8点(2016-06-13 19:29:46)
219.  妖怪百物語
妖怪物で時代劇という組み合わせから駄作の匂い、B級映像的な物を本来なら感じずにはいられないものの、今作品の監督は座頭市シリーズを何本か撮ってたり、大魔神シリーズを撮ってる安田公義監督だけに単なる妖怪物にはしていない。誰もがよく知ってる妖怪を物語に取り入れ、怖さだけでなく、コミカルに描く事に成功している。当時の江戸の雰囲気、長屋の雰囲気、様子なども興味深く描いている点も単なる妖怪物とは違う面白さを感じる事が出来る。また、会談物としても楽しむ事も出来、不気味な音楽と声が聞こえたりと色んな意味で楽しむ事が出来るという意味でも贅沢な作品です。印象的なシーンが沢山、ある中でも障子に写し出される女の長い首と笑い声、池から現れる女の大きな顔と笑い声は一度、見たら忘れられなくなりそうなぐらいのインパクト
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-09 17:52:20)(良:1票)
220.  競輪上人行状記 《ネタバレ》 
始まって直ぐにこの作品の主人公の東京は恐ろしい所だと言う語りを聞いて本当にそう思えてしまうぐらいこの作品を見ると思わずにはいられなくなります。人、人、人、大勢の人間があの狭い中で生きる為には手段を選ばず、金の為なら何にでも手を出す。教師から坊さんになり、坊さんであれ、金儲けの為にと競輪に手を出す。そこには人間の本能、欲望が見る事が出来る。主人公演じる小沢昭一がはまり役で、この上なく哀れであり、それでいて共感できてしまうのはこの俳優だからといって良いぐらい小沢昭一が凄い。素晴らしい。凄いと言えば、主人公の姉の南田洋子と後半の競輪場で出会う女、渡辺美佐子が怖い。誰も居ない所で一人、悶える怖さ、死んだ犬を焼き鳥屋にしまう怖さ、大勝負で外し、当てた主人公に毒入りの飲み物を飲ませて殺そうとしたり、この二人の女に女の怖さ、恐ろしさを感じずにはいられなくなるぐらいこの作品は女の怖さというものをストレートに描いている。何だか増村作品や川島作品でも見ている感覚、成る程、脚本に今村昌平と名前がある。今村昌平監督と言えば川島雄三監督の弟子であり、同じように今村作品にも川島作品にも出て、毎回、強烈な印象を与える小沢昭一、小沢昭一にとって、数少ない主人公役ではまり役と言える作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-05-05 11:34:45)(良:1票)
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