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Oliasさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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221.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 
まず最初に、このタイトル、時期が全然違いませんか?で、内容ですが、香川京子が意外なほど輝いてません。このシリーズには合うかと思っていたのですが・・・。ヒロインとしての造形も、12作目の岸恵子あたりの使い回しっぽい感じ。しかししかし、横から出てきて全部を吹き飛ばすのは、遂に登場、さくら絡みの恋愛沙汰(!!)なのです。博と結婚して以降、ひたすら愚兄の色恋を影からひっそりと見守り続けてきたさくらに対して炸裂するあの一言、これによって作品世界の全体が揺らぐほどの衝撃があるのです。それを受けて変化するその後の倍賞千恵子の芝居も絶妙ですし、また、その引取として、明け方のごみごみした上野駅脇での別れのシーンが効果的に機能しています。寅さん、一晩中面倒見てあげたんだね。でもマイコー、あのお守りをもらっちゃったら、君の恋愛も一生成就しないと思うけど。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-24 02:00:41)
222.  ぼくらの七日間戦争(1988)
設定も進行もほとんど滅茶苦茶だし、登場人物は絵に描いたようなステレオタイプなんだけど、最後まで迷いなく一直線に突っ走るシンプルさが作品を成り立たせている。●りえちゃんはそんなに中心的な出番があるわけでもないのに(そしてこの頃は演技が上手かったわけでもないのに)、やはりこの湧いて出るようなスターオーラは突出している。この作品のMVPは、手足の長さを強調するために、タンクトップシャツとジーンズ(しかも終盤はショートパンツ!)をりえちゃんに配点した衣装担当者だろう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-11 00:03:48)(良:1票)
223.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 《ネタバレ》 
京マチ子がマドンナというのが想像もつかなかったのですが、年上お姉さんへの憧れ路線と、そう来ましたか。しかもこのシリーズにはまさか来ると思わなかった難病死別展開と、割とやりたい放題な脚本で、位置づけとしては意外とアナーキーな一作かも。●京マチ子と檀ふみの演技の相性は非常に良く、作品世界での存在感もあって、レギュラーメンバーが安心して「支えの演技」に徹している。それを後押ししているのが、浦辺粂子大婆様の偉大なピン刺し力。ただ、最後の再会は、ない方がよかったと思います。●ところで最後の柴又駅で寅が語る、マドンナと一緒に花屋をするという空想話。実はこれは必ずしも荒唐無稽なでまかせではなく、実際に寅は、第3作では温泉旅館で、第5作では節ちゃんの豆腐屋で、楽しそうに働いています。つまり、もしどこかで運命が少し動いていれば、寅は風来坊を止めて、堅気として働く一生になっていたかもしれないのです。この駅でのやりとりには、その辺まで含めた主人公造形の周到さと深さを感じます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-09 01:21:19)
224.  男はつらいよ 葛飾立志篇 《ネタバレ》 
樫山文枝さんがマドンナというのは、かなり期待したんですよねー。ほかの作品でいえば長山藍子さんとか大原麗子さんと一緒で、こういう庶民派美人こそが、このシリーズには相応しいと思っていたのです。ただ、設定が大学のインテリ助手になっちゃってて、そうなると、樫山さんの魅力というか本領もやや減少です。大体、この設定だったら、寅さんがそれまでやったことのないような勉学に本当にのめり込んでしまう、というところにコメディがあるはずなんだけど、寅さんがそんなことするわけないしね(したがって、ネタの活用不足感が残ってしまいます)。とはいえ、最後に大学教授と結びつけなかったのは、奥行きと余韻を残しています。樫山さんの映画出演作は貴重なので+1点。あと、桜田淳子も意外に作品世界にはまっていて、もう少し見たかった(この人、ドリフのコントでもきちんと絡む能力もあったりして、コメディに親和性が高いんですよね)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-03 00:08:52)
225.  ホワイト・ラブ 《ネタバレ》 
オープニングで堂々と出てくる「百恵・友和10作目記念作品」の文字。はたして、カメラも演出も、軽率に騒ぎ立てずに2人の姿をじっくりと浮かび上がらせている。今から考えると、こうして普通に動く百恵ちゃんがこれだけ見られるというだけで、すでに十分貴重な作品なんだなあ。ただ行っただけにとどまらない終盤3分の1の怒濤のスペインロケも、制作側の自信と気合をみなぎらせている。なお、スペイン語を前半のネタとして使うだけでなくて、随所で2人の台詞にぶち込んでいるのも、役者に対するものとしての敬意が窺える(しかも2人とも、「スペイン語を喋りながらの演技」もきちんと行っている)。●范文雀姐さんがここぞというところでいい出番があったのは嬉しかったのだが、あの最後の処理はないでしょ・・・。扉を閉めたところでこのキャラの登場は終わり、の方がどれほど良かったか。
[DVD(邦画)] 6点(2020-07-11 00:57:59)
226.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 
「柴又慕情」での吉永小百合はただぎこちないだけで、マドンナとしても上手く機能しているとはいい難かったので、あまり期待していなかったのですが、意外にもきちんとした内容でした。今回は恋愛沙汰はスパイス程度で、主眼は宮口精二との親子関係の再生ですね(ただ、バランスをとるために、高田敏江のあの冒頭強烈カウンターを入れたのでしょう)。収束部分の、思わず「浴衣綺麗だね」と口走ってしまう寅、そして花火の隙にまた旅立ってしまう寅もいい感じ(あの「階段の下に置かれているサンダル」のショットの美しさ!)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-05 02:28:06)
227.  新・男はつらいよ 《ネタバレ》 
ものすごく今さらなんだけど、このシリーズって、寅さんがあれやこれやあってマドンナに失恋する話と思ってたんだけど、スタートはあくまでもとらやファミリーの人情譚であって、マドンナはあくまでも媒介またはゲストだったんですね。特にこの作品は、おいちゃんとおばちゃんのフューチャー度が異様に高い(博&さくらと比べてもはるかに出番が多い)。●とはいえ、ここでの小巻ちゃんはさすがに出番少なすぎというか、内面描写がなさすぎかと。前半のハワイ騒動にやたら演出の気合が入っていたため、さらに霞むことになってしまいました。●こういう作品のこういう役柄でも、三島雅夫のジジイは、画面に登場するたびに、何かよからぬことを考えていそうというか、小巻ちゃんに何かしそうというか、そういうオーラ満載ですね(←褒めてます)。●再見して、ラストの寅の旅立ちシーンの丁寧さに驚いた。襖の向こうでの語り、ひっそり店内に座っている寅の一瞬のカット、そして倒れている自転車と車輪の回転。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-26 00:17:33)
228.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
このシリーズの場合、お約束の恋愛沙汰以外にも突然名シーンをぶち込んでくることがあるのですが、この作品ではやはり、テキ屋の大先輩とのあのくだりでしょう。今から考えると、こんな決定的カードをこんな初期作品から切っていたのかと思いますが、当時はここまで長期シリーズとなるとは誰も思ってなかったのかもしれません。●新珠三千代が登場したときには、てっきりどこかで、寅が一席ぶっていた「酒の徳利を置いたら絶妙なタイミングで人肌温の次の徳利が出てくる」とかのアクションが出てくる(そして寅が「本当にそんなことあるのか?」と焦る)みたいなシーンがあるものと想像していたのですが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-21 00:43:47)(良:1票)
229.  風来坊探偵 赤い谷の惨劇
えーと、これが深作監督のデビュー作ということになるのでしょうか?60分程度の(一応)サスペンス・アクションなのですが、内容的には、笑っちゃうほど一貫したウエスタンの翻案です。なぜか登場人物は馬か馬車で移動してます(ここはどこの国なんだ)。敵の本拠地っぽいロッジは、砂漠の中の町でよく出てくる酒場みたいな作りです。そしてここぞというところでは、任侠映画にもなかなかないくらいの仁義なき銃撃戦が炸裂します。日本映画でここまで忠実なウエスタン様式を再現した作品って、実はほかにはないんじゃないでしょうか。主演の千葉ちゃんは何とも若々しく、むしろ青春映画の主人公といった感じで、後の風格はあまり感じられません。(一応)ライバル的存在の鉄との会話も、いきなり学園モノみたいなノリで、かえって斬新です。
[DVD(邦画)] 6点(2020-04-09 00:45:52)
230.  現代性犯罪絶叫篇 理由なき暴行 《ネタバレ》 
タイトルからするとその部分だけがクローズアップされそうな気がするのですが、それは全体の中では一部分(むしろ終盤では、美味しそうな展開にホイホイついていったら半美人局みたいな事態に引っかかる、という場面も)。根底に流れるのは、無力感と挫折感、いや挫折ですらない、「何もすることがない」虚無感と不毛感なのです。そもそもこの3人、ほかの交友関係がまったく見当たりません。口でああだこうだ言っていようが、誰からも相手にされていません。しかもそれに自分たち自身が気づいてしまっています。そういう、社会から脱落した「行くところがない」人たちの陽のあたらない虚空を容赦なく具現化したものとして、この作品は今に至る通有性を秘めています。●ただ、二度にわたる覗きのシーン、あれはさすがに無意味に長いような気が・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2020-02-24 23:49:52)
231.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
多分哀しい女学生の情緒一直線的描写になるんじゃないかとか、こんな重いテーマで吉永小百合はきちんと演技ができるのかとか、いろいろ危惧していたのですが、意外にきちんとした内容でした。まず、前半の青春生活のところを、明るくなりすぎない程度にきちんと押さえている。エキストラ使いまくりの運動会の「拡がり感」がよい(そして後になってみれば、「それだけの若者がここにいた」という痕跡としても機能している)。それに先だっては、なぜか登場する現代パートの渡哲也。このアバンギャルドな構成も、それほど浮いておらず、ある種の楔として残っている。中盤の卒業式や池の水浴びのシーンの焦点の絞り方もなかなかですが、この辺から、(やっぱり)何かあるたびに泣いたり叫んだりしているのは、結局最後の解散命令やお別れ会の重みを削いでいるんじゃないのかな。それと、最後に2時間ドラマのラストのごとく岸壁に立つ2人、あれはいかんでしょ。そこに行く理由がないですし、その前に絶望しきっている心理の描写があることともつながりません。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-01-13 02:53:14)
232.  進め!ジャガーズ 敵前上陸 《ネタバレ》 
GSの映画のいろいろの中で、これはジャガーズ。しかし、何かこれは、妙に凄い。一応、ヴォーカルの岡本信ちゃんが何者かに狙われるという設定なのだが、そもそも何で狙われるのかがさっぱり分からない。そして、次から次へと意味不明なキャラクターが自信満々に登場する。その中で、信ちゃんの棒読みナヨナヨ演技(←褒め言葉)は、一貫して存分に楽しめる。そして最後は、舞台はなぜか硫黄島へ(もしかして、イーストウッドが硫黄島二部作を作るまで、「硫黄島を舞台とした映画」は、この作品しか存在しなかったのでは・・・)。そこでなぜか登場する、旧日本軍の残留兵(ちなみにこの作品の時点で、まだ小野田さんも横井さんも発見されてないですよね?)。何かもう、すべてが濃すぎというか、凄すぎです。
[DVD(邦画)] 6点(2019-05-11 13:39:02)
233.  思い出の指輪 《ネタバレ》 
GSグループをフューチャーした映画の一つ、これはヴィレッジ・シンガーズです。といいながら中盤までは、「選考委員会」とやらの女子学生視点だけで進められ、メンバーは大して出てこないどころか、ヒロインの尾崎奈々も出てこない。半分くらいから、まあ期待したとおりの展開になります。もしかして、制作側はメンバーの演技がよほど不安だったのか?とも思いましたが、素人感はあるものの、そこそこ無難に乗り切っています。というわけで、まさにGS作品ならではのコンパクトにまとまった青春映画でした。スパイダースの援護登場は、まあそんなもんかという感じですが、「ケメ子の歌」のザ・ダーツの登場にはびっくり(一瞬だけですが)。
[DVD(邦画)] 6点(2019-05-01 21:31:16)
234.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
導入部はよくある入れ替わり系だと思いながら見ていて、舞台が高山に移ってからは、巧妙に過去の謎解きの方に重心をスライドしていて、なるほどと思いました。で、一番優れているのは、せっかくの再会を容赦なく断ち切ったどころか、その出会った記憶や動機すら消し去っているところです。これにより、いなくなった相手への思慕の切なさをパワーアップさせると同時に、全体を現在視点から再構築すると、いろいろな矛盾や不整合もそうではなくなるという機能も発揮されているのです。したがって、ラストの再会には一気に興醒め。また、うるさいだけで邪魔な挿入曲群は、全部カットすべきでした。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-04-08 00:41:14)
235.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
いかにも「洋画の吹き替え版」っぽく作っているのがよく分かる導入部で、ああ気合入れて頑張ってるなあ、と思うわけです。台詞の組み立てが未熟なのとか、ギャグ(タイムスリップギャップ)以外の部分が結局は凡庸なのとかは目をつぶるとして。で、何がいいかというと、風呂に対する制作者の愛情が最初から最後まで満ち満ちているという点なのです。いろんなタイプの風呂を、とにかく作る。見せる。組み込む。タイムスリップ上の諸問題も何となく風呂が解決、さらには戦闘や歴史すら風呂が解決。だから、きちんと一本の筋が通っているのです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-03-30 00:16:15)
236.  そして父になる 《ネタバレ》 
主人公・野々宮の造形については、ステレオタイプなものを脱却しようという懸命な努力は窺えるし、安直な方向に流れてはいない。しかし、そこを突き抜けて、この壮絶な物語の中心に位置するほどの存在を確立しているかといえば、そこまでは至っていないし、やはり食い足りない。●ただし、尾野・真木・リリーとの四者の取り合わせは絶妙であり、ここの押し引きの呼吸が万華鏡のように交錯することによって、作品に一本の鼓動を与えている。とりわけ、ほどよく一般人、ほどよく俗物、ほどよくいい人という役作りを完成させたリリーの功績が大きい。●病院との交渉シーンや法廷シーンはまったく滅茶苦茶で、交渉の場で病院はあんなことは絶対に言わないの連続だし、法廷では何が争点なのかがさっぱり分からない(大体、取り違えに争いがない以上、病院は責任の否定のしようがないのでは?何で尋問が行われてるの?)。看護師が証言台で突然告白というのもありえない(どっちが申請した証人なんですか?)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-01-09 04:17:37)(良:1票)
237.  東京流れ者
何というか、カルト映画の匂いがぷんぷん漂ってくるのです。前後の整合性とか、筋としての一貫性など、ほとんど考慮されていない。何でこの人はここでこう行動するのかとか、一切理由がありません。それならば普通はすみやかに崩壊してしまうところ、しかし、制作側と役者陣のナルシスティックなほどの迷いのなさによって、奇跡的に作品としてのまとまりを見せているのです。思いつきがただちに結実するエネルギーの怖さを感じます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-11-05 02:58:56)
238.  東京暮色 《ネタバレ》 
登場人物全員が不幸感満載で、そもそも笑顔のシーンがまったくない。それに追い打ちをかけるがごとき暗照明アップの連打。そして、姉の夫がどうこうとか、母親の出奔の経緯がどうこうとか、いちいち細かく説明しない。ここぞというシーンも、飛ばせるものはさらっと飛ばす。妹の堕胎という重要事実も、結局誰も知らないまま(母親は察知していた可能性はあるが)。それらの強力ジャブによって、物語は着実に家族の崩壊というエンディングに進んでいく(それでいて、最後にはなぜかある種の解放感が漂っている)。この監督のほかの有名な作品よりも、よほど良い内容だと思います。これで30分くらいカットしてもう少しコンパクトだったら、もっと良かったのですが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-10-25 23:01:47)
239.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM> 《ネタバレ》 
奥菜恵はとても小学生には見えないが、「同級生の男子目線から見れば女子はあんな感じに見える」ということを踏まえると、案外意識的なキャスティングだったのかもしれない。で、男子同士の会話なんかはいかにもすぎてかえって作為的だったりするのですが、逆に一番凄いと思ったのは、道を曲がって消えた奥菜恵が走って現れる一瞬の「間」。それと、もっともらしくホームまで行った後であっさりバスで帰って来るという衝撃の展開(あの転換のときにナズナの内心の動きはいろいろあるはずだが、ノリミチ視点からはそれは見えているとも思えないので、何もアクションをさせないあの描写は正しい)。
[DVD(邦画)] 6点(2018-08-03 01:59:25)
240.  この首一万石 《ネタバレ》 
のんびりした出足でほのぼの進んでいくのかと思ったら、本陣をどっちの藩が取るか、というしょうもない一点と、それをめぐるわずかなすれ違い(権三の到着時のずれ)からいきなりドラマが動き出す(とはいえ、この本陣問題、場面を変えれば今でもありそうだけど)。そこにいろいろ思惑が絡んで、怒濤のラストになだれ込んでいくのです(関西弁を操る相手方の人足頭領がいい味を出しています)。ただ、最後の槍の立ち回りはいらなかったかなあ、せっかくの心理の綾が消えてしまいました。むしろ、権三は結果として容赦なく消されるものの、そこに戻ってきた槍とか奉行とかが絡んでくる、というようにはできなかったのかな。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-02-02 03:24:09)
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