Menu
 > レビュワー
 > TANTO さんの口コミ一覧。12ページ目
TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789101112131415161718
投稿日付順123456789101112131415161718
変更日付順123456789101112131415161718
>> カレンダー表示
>> 通常表示
221.  461個のおべんとう 《ネタバレ》 
両親は息子のことが大好きで、映画でよくみるような虐待やひどい叱責があるわけでもない。いたって大事に息子のことを育てているし、息子は息子でけっこう素直。人並みに親へのわだかまりや自分自身と環境への不満などはあるみたいだけど、基本的に勤勉で真面目な性格。自分で自分のことを責任持ってなんとかしようとする、きちんとした子供だと感じました。作中で語られるように、たしかに「これは毎日のお弁当の話で、それ以上でもそれ以下でもない」のかもしれません。  ただ、前半少し残酷だなと思ったのは、両親の離婚やその後の息子の人生について、父母両方ともに「あなたが決めていいのよ」「お前のやりたいことをすればいい」と選択の責任をすべて息子に振るのはちょっときついなと思ってしまった。そこはもう家庭の教育方針になると思うのですが。彼は高校に行き、まともな友人に囲まれ結果幸せな高校生活を送れたと思うのですが、仮に息子がグレて普段あまり人のいない自宅が変な友人のたまり場のようになってたらどうしたんでしょうね。そういう意味で『望み』という堤真一さん主演の、子供が不良グループに巻き込まれて死んでしまう、という映画を思い出しました。ぜんぜん描かれ方の違う映画ですが、場合によってはそういう可能性もあるんだろうなと思ってしまった。  はじめに書いたように、井ノ原さん演じる父親もまた母親も子供のことが大好きで、そこに愛情をかけることには余念がありません。ですが、変化し成長するのは息子ばかりで、父親はお弁当を作るようになったということ以外は特に変わらず。母親も高校3年間でほとんど出番なく。まあ「お弁当以上の話はない」と先にことわられてますけど。色々見せておいてあまり回収されないストーリーだったので、空中で放置されたような変な感覚のまま残されてしまったのがちょっと・・という感じで終わってしまったのがなんだか残念です。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-26 20:58:57)
222.  こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 《ネタバレ》 
賛否両論ありそうな映画ですね。実話に基づくとは言っても映画だから、良くも悪くも誇張されていたり場面の切り取りなどはあったかと思いますが、それを抜きにしても個人的には好きになれない部分が多かった。  似たような設定の映画で『最強の二人』を前に見たのですが、その時の感想を抜粋: {世の中には肉体的・経済的・人間的な差が必ずあり、人と人は決して「平等」たりえないなと改めて思いましたが、人と人が「対等」になることは充分できるんじゃないか、そう思わせてくれた作品でした。}  で、この映画の鹿野さんはしきりに「オレと君たちは対等」と言いますが、 「バナナ食べたい。無いの?買ってきて」 「ドムドムバーガーじゃ無くて頼んだのはモスバーガーだよ!わかってねーなー」 「今日の夜空いてる?どうせ何も無いんでしょ?」 ・・・対等?? ボラがいないとオレは死んでしまうんだということを盾に取った圧力の面が強すぎて、うまく彼のことを飲み込めない自分がいました。命に関わることはまだ仕方が無いとしても、バナナが欲しい程度のことなどはもっと相手のことを思って発言できないものなのか。あんな言い方も「実話に基づいた」というのであれば私は単純にこの人のことを好きにはなれない。『最強の二人』は本当に互いのことを一人の人間として認め合い、その関係の中で言いたいことを言い合う関係が見ていて気持ちよかったのですが。この二作、似ているようで全然違う。  ボランティアの意義は分かるし彼のように筋ジストロフィーなどで体の自由のきかない人がああいった手段で人を集めて病院に世話にならない自立の道を開拓したことはすごいと思うし尊敬できる。ただ、人として好きになれない。それだけでした。  もし自分が実際にこの物語の誰かになったとしたらまた感想は全然違ったかもしれません。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-19 22:24:43)
223.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》 
山奥にある「シーサイド」モーテルに宿泊する人々を描いたコメディ映画。バラエティ豊かなキャラとストーリーが絡まって、意外と面白かったです。各部屋ごとのエピソードはそんなに深く絡んでいるわけでもなく、でもコメディとしてはそれくらいのさらっと見られる感じで良かったです。個人的に一番ウケたのは部屋の前を男が5人連続で通るかどうかの賭けのシーンでした。あらかじめオチが分かっていても面白かったですね。  山田孝之&玉山鉄二エピソードが好きかなあ。他の部屋の話もそれぞれに良かったんですけど。一番要らないのが高級旅館行く行く詐欺男のエピソードでしょうかね。  「インチキなものでも本物になることもある」っていうのは考えさせられました。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-12 18:25:25)
224.  フォルトゥナの瞳 《ネタバレ》 
鑑賞中にあまり好きでない作家の作品が原作と分かって少し鑑賞意欲が削がれましたが、映画は映画で楽しもうと切り替えて鑑賞しました。  『君の膵臓を食べたい』でも思ったことですが、女性との出会い方とそこからの展開が現実離れしすぎてて、そんな女性いないだろうというツッコミをしながら、最後の最後でようやく女性が最初から親密に接していた理由が明かされました。『フォルトゥナの瞳』けっこうみんな持ってるんですね(笑) どうしても腑に落ちないのが、『フォルトゥナの瞳』で知ってしまった運命を変えると変えた者の命が奪われるという設定。じゃあなぜあの医者は瞳を持っているのだろうか。例えば瞳で見えるのがあと3日以内に死ぬ人だとして、あと3日の余命の人を手術して半年生きながらえさせたらそれもアウトなんだろうか。薬を出して余命を伸ばすことも、運命をねじ曲げることにはならないのだろうか。そういうリスクを知っていたとして、医者という職は一番選ばないものだと思うが。医者は別というのなら、その説明が不足している。  作中では「人は1日に9000回もの選択をしているんだから」と運命に対して否定的なことを言いながらも、一方ではあらかじめ決められた運命があってそれを変えると死ぬことになるという運命を肯定する設定があって、結局どっちだったんでしょうね。個人的には、主役の彼の心臓発作はただの心臓発作で、運命云々は関係なかったということを最後の場面で証明するようなラストにして欲しかったです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-30 09:22:54)
225.  ファーストラヴ(2021) 《ネタバレ》 
予告編やあらすじが人を引きつける映画だな、というのがまず率直な印象。予告編で使われていた「動機はそちらで探してください」とかは作中では「そんな言い方してません」で終わり。特異な事件に特異な過去を持つ加害者とカウンセラーが関わることで鑑賞前の盛り上げ方はよく出来ていたと思います。  という書き方で分かるように、見始めてしまえばよくあるサスペンスドラマという印象です。もちろん、現実にあればとてもセンセーショナルな内容の事件だと思うし、その後の裁判がどう展開するかにもとても興味がある。色んな作り物のドラマや映画を観てきてしまった、いわば弊害のために、このくらいの出来事を描いた物語で驚きを感じられなくなった自分がいます。なので、これを平凡に感じてしまったと言うことなら作品のせいと言うよりもむしろそれを観てる私自身のせいなのだろう。でも今のような社会だとそういう人多いんじゃないかとも思います。人が死んだり殺されたり、ひどい虐待の描写やドラッグなどの犯罪を描いた映像作品がいくらでもあふれていて、感覚が麻痺する人が出てきてもおかしくないんでは無かろうか。  とまあ作品自体とは少し遠いことを書いてしまいましたが、終始そういう印象を感じながらの鑑賞となりました。しかし、殺人の被告とされる少女が、よくあるサイコパスのような描かれ方で終わらなかったことは少し新しいと思いました。序盤はやはり独特の雰囲気で周囲からまともに理解されない態度でしたが、彼女には彼女なりの幼少期からのトラウマや葛藤があり、そんな彼女の心の膿が出されると一転して素直に感情を吐露し始めたのが印象的です。それこそ他の映画だとそういうキャラは最後までそういうキャラで終わりますので。しっかりと彼女の心の闇と向き合って話が終焉を迎えられたことは、第三者の鑑賞者としてもスッキリして良かったです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-27 19:45:47)
226.  欲動 《ネタバレ》 
海外で出産する妹夫婦の出産に立ち会うためにバリへ行く千紘(=斎藤工さん)とユリの兄夫婦。ぎこちなくもゆったりとバリを観光しながら4人で過ごすが、兄の千紘は心臓に病を抱える自分の命とこれから産まれてくる命、そしてそれに対して周囲の人間の価値観の違いに苛立ちを隠せず口論に。口論の末飛び出したユリは見知らぬ街で行きずりの男たちと出会いそして・・・というあらすじ。  個人的には、千紘があそこまで苛立つことが少し唐突すぎて、ついていけない部分があった。なんで急にあそこで火がついたように周囲を傷つけ始めたのか。そうなる要素は持っていたが、「なぜあそこで」の部分の説明が抜け落ちていて見てる方が置いていかれました。 ユリにしてもそうで、無理やり自分を襲った男に最初は抵抗するものの、後には自分から男についていき体を許してしまう。男と寝たことを隠したい心からか、直後に千紘と寝ようとする。 作中では「人間とは理性の生き物」と述べたりしていますが、描かれているのはその正反対の人間の姿。映画は何を伝えたいのか、考えさせられます。  あまりバリのイメージが良くなる作品とは言えませんね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-25 00:28:31)
227.  60歳のラブレター 《ネタバレ》 
観る前に予想していたものはもっと、ヨボヨボの要介護のおじいさんみたいなのが家族に見守られながら思い出話を語って…っていう感じのものを想像してましたが、考えてみれば60ってまだまだピンピンしてる年齢でしたね。  60になる歳の3組の男女の恋愛事情が描かれるわけですが、自分が男なので男目線で見た時に一番感情移入できたのが医者のおじさんかな。不器用ながらも誠実さでアプローチしていく様子や、相手のこともよくわからず食事の場に引き入れられ反発してしまう娘さんなどもリアルでした。英文を訳させてプロポーズするというのも面白いですね。  あとの二組はなんだか作りもの感が強くてあまりまともに受け止められませんでした。突然現れた60近い女性を執拗に口説きにかかる人気小説家。若い女と不倫して堂々と離婚したくせに昔奥さんが書いた手紙を読んで突然目覚めるエリートサラリーマン。普段旦那にボロカス言うのに急にヘソクリでギターをプレゼントする奥さんと、病室でずっと歌い続けるその旦那。 病室で歌う旦那は素敵だとも思うが、自分だといくらなんでも病院の周りの迷惑が気になってあそこであれはできない。  まだあの年齢ではないからなのか、どこか引いた目線で見てしまった作品でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 18:44:09)
228.  教誨師 《ネタバレ》 
「教誨」=【教え諭すこと。】または、 【あやまちを悔い改め、善に返すために教誨師が囚人を教え諭すこと。】 とのこと。  よけいな前振りはなくいきなり教誨のシーンから始まります。6人の死刑囚それぞれと、それぞれに合わせつつも忍耐強く神の教えを説く大杉漣さん演じる教誨師。確かに少し説教がくどいところはあるが、あんな人に話聞いてもらえたらなんだかほっとしますよね。囚人たちが一様に彼に心を開いていくのもわかる気がする。  毎回の教誨で物事の正悪について議論しようとする高宮。彼は彼であんな態度ながら牧師との話を楽しみにしていた節がある。自分が持っている今の社会への鬱憤を牧師を論破することで晴らそうとしているような。実際、本当に賢ければあそこで牧師を論破しても何にもならないことは分かりそうなものだが。それでも毎回彼は牧師に突っかかっていく。あれはあれで彼の救いになってたんだろうなぁ。彼は認めないだろうが。  あとは、字の読み書きができない進藤さんのことが心に残った。あの年で字を覚え始めてどうなるのとか、そうこうしてるうちに死刑になるんじゃ…などと色々頭をよぎった。そんな彼が最後、晴れてキリスト教徒になった後で牧師に渡したグラビアのページの裏に書いてあった言葉が牧師の心に刺さります。  まあ、例えばあの教誨師さんが10人の囚人の教誨を担当していたとして、じゃあ10人の考え方やその生き様全てに感情移入したり心を砕くことは現実にはきっと不可能だと思う。現実はもっと事務的で割り切ったものだろう。じゃないと心がやられる。少し形は違うが、教誨師さんは刑務所版カウンセラーのような役割も果たしているんでしょうね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-23 12:04:43)
229.  何者 《ネタバレ》 
「学生たち」が「社会人」になるまで、或いはなろうとするまでの過程を描いた映画。主に五人ほどの男女たちが彼ら彼女らの就活をする中で、「なぜその仕事に就きたいのか」「自分は何がやりたいのか」「今まで自分は何をやってきたんだろう」ということなどを自問していく。 今どきっぽいところとして、就活にTwitterやFacebookのことがたくさん出てくること。その会社に行った先輩のTwitter見るとか、採用担当とFacebookで繋がるとか、真剣に就活してる学生は本当にああいうこと色々考えるんでしょうね。 劇中にところどころ主役の拓人くん(=佐藤健さん)がTwitterでつぶやくシーンがあります。実際随所随所でしょっちゅうスマホをいじる彼。何をしていたのかは終盤明らかになりますが、これが何とも痛々しい。目の前で一緒に頑張ってるはずの仲間をこき下ろしたり、自分はまるで彼らを上から見ているかのような「評価する傍観者」視点でのつぶやきは本当に痛々しかった。 最終的にはそれも含めて一つの「劇」として映画は締め括られますが、ここまで「就活」というものにスポットを当てた話も珍しいですよね。そういう意味では新鮮だった。  就活。自分はしたことありませんが、見ていて一度就職試験でグループディスカッションなどやってみたいような気持ちになりました。今の自分ならどんな話ができるだろう、どんな風に自分をプレゼンできるだろうかを試してみたいと思いました。  劇中の観月(有村架純さん)が拓人に言ったセリフで、「自分の人生の中にドラマを見つけて主役になれる」というのがありました。 自分も自分の人生にドラマを見つけてしまうタイプなので、なんだかこの言葉がよく分かってしまいました。それが自分の場合良い方に働いているかは分かりませんが、心に残ったセリフです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-16 23:36:29)
230.  彼女がその名を知らない鳥たち 《ネタバレ》 
十和子と陣治、見るからに陣治の一方的な片思いでおそらく十和子の経済的な理由か何かで同居してる、歪な関係の二人だなというのが最初の印象。十和子は経済的に陣治にパラサイト状態。DVDが観られない、時計が壊れたとクレームを付け、お店が代替品を用意しても「失われたあたしの時間はどうしてくれる?」「誠意を見せろ」というクレーマーの手本のような行動を普通に取れる女性。お店に難癖をつける様子はある意味堂に入ったものでしたが、あの年代の女性が見せる態度としては不自然。同じことを四十後半くらいからのおばちゃんがするなら自然な気がするんですが、どうみても二十代前半くらいの蒼井優さんの容姿であれをやるのは違和感しかなかった。そしてそんな態度を見せた後に感極まって泣き出す十和子にいきなりキスをする水島(=松坂桃李さん)の気持ちはさらにわからない。自分ならあんな場面、適当な理由つけてすぐに帰ってるが。というかあんなクレーム入れる客とその客の部屋で1対1になる神経がもうどうかしてる。  陣治も十和子に対する愛情が過剰で、自転車で十和子を探し回ったり付きあってる相手の家に嫌がらせをしたり理解しがたい行動が多々ありましたが、それはラストの謎解きで納得。十和子への愛ももちろんだが、十和子につきまとうのは裏十和子に対するリスク管理の意味もあったんですね。十和子のことがただ好きで好きで、ただの「好き」ばかりだったのが黒崎との一件以来、人を殺して記憶を失った十和子を「守ってあげたい」の気持ちも加わり、より複雑で深い「好き」になっていったんですね。  「映画だから」と言ってしまえばそれまでなのですが、純粋に気持ちを寄せる十和子をお金のために他の男に抱かせる黒崎や、自分から関係を始めたくせになんだかんだ理由をつけてすぐに他の女と遊びながらも十和子を性欲処理に使う水島が不快すぎて。鬱々とした黒い感情を溜めに溜めて最後それが爆発して相手を刺してしまう十和子のことを責める気にはなれませんでした。 色々な感情が出てきて、それを持っていくところを見いだせない映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-25 09:37:59)
231.  愛がなんだ 《ネタバレ》 
このマモちゃんあるいはテルコに対して、第三者視点で映画を観てる分には嫌悪感しか抱きませんが、当事者たちにしか分からない感覚ってあるんでしょうね。もしくは当事者どころか本人にしか分からない感覚もあったり。外側から他人事として見ていると「なんでそんなこと」とか「何考えてんの?」ってことばかりなんですが、恋愛にイカれちゃうとこんなもんなんですよね・・・。盲目的にその人しかいない!となる感覚は自分も経験してよくわかる。 といいながらもこの映画のそれはなかなか強烈。いきなり呼び出されて身の回りの世話たくさんしてあげた挙句深夜に放り出されるという。体を求めてきたくせにはっきり付き合ってることにはしない。呼び方もずっと「○○さん」。ここまでされて平然と「マモちゃん大好き!!」はさすがにあほすぎると思う。その後もマモちゃんの無神経行動は続き、数年テルコを放置した挙句突然連絡したかと思いきや新しく好きになった女との食事にテルコを誘い、それをテルコに問い詰められても冷たくあしらって自分はさっさとタクシーで帰る。100歩くらい譲っても理解するにはまだ遠い。映画とはいえ、ちょっとここまで最低な男はなかなかいないのでは。自分なら、キスした時点でその人が好きになってる前提なのですが。感覚の違いに戸惑い続ける。 ほんとう、愛ってなんなのかと思わせる話です。「愛とか恋とか知らない。私はマモちゃんになりたい」これもよくわからない。自分はその人がどんなに好きでもその人そのものになりたいと思ったことはないが。  抱えているものが何もなくて、ただ一人の人間を何に替えてもひたすら好きと言えるそのことはただただうらやましいと、そう思った映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-22 19:56:38)
232.  ここは退屈迎えに来て 《ネタバレ》 
まずは完全に主観レビューですが、椎名朝子の家庭教師のまなみ先生を演じる瀧内公美さんが、ある大事な人と重なって目が離せなかった。笑顔や笑いかたが似ていて、思い出して、もっと見ていたかったが、物語の中心は彼女ではなく、二十代半ばを過ぎ、ある程度仕事や人生を味わった彼ら彼女らの学生時代のノスタルジーと今の思いをかき集めていくというストーリー。モータースポーツダイアリーズ、とは違うが、懐かしい場所を巡って、懐かしい仲間と会って、懐かしい思い出に浸るというのは見てるこちらにもなんだか感慨深く、そういうことができることが少し羨ましくもある。  昔憧れた東京、昔憧れた椎名くん。それらにまつわる思い出と一緒に話は展開していきます。  文化の違いでしょうか、自分はああ言った学生生活を送っていなかったので、あまり共感はできませんでした。新保くん、とも少し違うが、賑やか系のグループには属さず(属せず?)、大人しかった学生時代なので、あんな風に男女で遊びにいってキャーキャー騒がシーンを見てもどこか別世界の出来事にしか見えなかったのが残念。そういう思い出があればまた違う楽しみ方ができてたのかもだけど。  それとは別に、Facebookで昔憧れた人に会いに行く、という設定は面白そうと感じた。須賀さんじゃありませんが、確かに一緒に同行して見に行きたくなる。椎名くんだけでなく、もっと色んな人のそういうパターンをひたすら見せるという話でも面白かったかもしれない。私の憧れ、サツキの憧れ、椎名くんの憧れ、などなど。そういう意味ではもっと見ていたかった映画でした。  ノスタルジー、というほど時間は経ってませんが、大事な人の影を見て自分の中のその人の存在を再確認できた映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-04 00:53:37)
233.  凶悪 《ネタバレ》 
最近は近しい人の影響で邦画を見ることが多くなっています。その中でもジャンルはやはり自分の好みのものを選んでしまうのですが。  今回選んだのは『凶悪』。鑑賞してみるとタイトル通りの、さながら『アウトレイジ』的な場面から話がスタート。ずっとそんな感じでヤクザやチンピラの抗争的な話を見ることになるのかなと思いきや、物語は大きく、週刊誌記者の藤井(=山田孝之さん)と暴力団幹部の須藤(=ピエール瀧さん)の二つのストーリーに分かれていくことになります。藤井は取材を通して刑事さながらに事件の真相に迫っていき、その中で明らかになっていった事実をプレイバックのように須藤と木村(=リリーフランキーさん)中心に描いていく流れのストーリー。  藤井は取材の中でお金が原因で家族からも蔑ろにされる犠牲者たちの話をたくさん聞くことになります。「親からもらった遺産を食い潰してるだけの老人がいっぱいいる。そいつらを殺すだけで、金が溢れてくる。まるで油田だよ。」とはリリーフランキー扮する木村孝夫の台詞の一部。そんな事件の真相を暴き、彼らに罰を与える使命感に燃える傍らでその使命感に蔑ろにされる藤井の家族。気がつけば藤井の家族も重荷である認知症の母取り除きたい、消えてほしいと願う、須藤と木村の被害者たちのような家族になっていました。離婚届にはやはり判を押したのでしょうか。真相はわかりませんが、元の鞘に収まったんだと祈りたい。自分にとっての大事な人を再確認し見つめ直すこと、あと藤井の過度な仕事への傾倒を見て、ワークライフバランスについて考えるきっかけになりました『笑)少しカタい映画かもしれませんが、実際に起こったこととして身近に捉えることが重要と感じました。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-23 06:45:08)(良:1票)
234.  半世界 《ネタバレ》 
作中、綺麗な湾内に囲まれた牡蠣の養殖場が出てきました。見たことあると思ったら、昔住んでいた町の景色でした。出てくるものや場所がところどころ自分の記憶にある場所で、話の本筋とは全然違うところで見入っていましました。  話の中身はというと、田舎のにいちゃんたちがどんな風に田舎のおっさんになっていくかという過程を描いたような作品。ある場面では父になり、ある場面では職人になり、ある場面ではガキになり、ある場面では友になる。見栄えという意味では全然栄えない映像ばかりですが、同じような立場の男性からは奇妙なノスタルジーが感じられる映画だったと思います。  子供の変な人間関係はいらなかったかな。でもあれがあったから奥さんの初乃そん(=池脇千鶴さん)とのストーリーも仕上がったのか。自分もあまり良い学生時代を送っていないので、ああいうの見るとなんか見るに耐えなくなり不快感が止まらなくなる。いじめてるやつの家に、しかも両親揃ってる時に行くってどういう感覚なんだろ。わけわからんわ。  個人的には、備長炭作りにとても魅力を感じた。面白半分で書くのではないが、もし体験できる機会があるのなら是非やらせてほしい。実際に木を伐採するのとかは体力的にもたないかもしれませんが。釜に火を入れ、木を入れ、その具合を眺めながら少しでも良い炭を作りたいという職人気質の一端を垣間見たいと強く思った。家での自分と全く切り離された、炭と共にある別世界の自分。私にはこれも一つの『半世界』と感じられました。そう言う世界が欲しくてたまらなくなりました。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-16 22:01:06)
235.  嘘を愛する女 《ネタバレ》 
正直なんだかレビューがしにくい作品と感じました。なんでかなあ。 いきなり思い立ってパートナーの素性を調べるよう探偵を雇ったり、その調査に同行して東京から瀬戸内に行ったりするかなあ。そもそも警察も動いてたんだし、そちらからの報告待ちで自分は倒れたパートナーの看病するってのが自然な気もする。わざわざ喫茶店で自分の人生や今後の願望を小説風に書いたり、その書き込んだPCを意味ありげに街中のロッカーに入れておいたり、そういったやりかた自体に「作り物」感が強い気がしました。だってそんなとこにPC保管する人いないでしょ。したいわけじゃないけどつまらん突っ込みをしてしまう映画でした。途中で出てきた喫茶店の女の子(=川栄李奈さん)もいるかなあ?必要なキャスティングとは感じなかった。別にいなくても話は進んだのでは。  って書きながら思ったのはこれも原作があるのかな?それに沿って作ったのだとしたらそうなるのかな。うーん、でもこれを観て本を読みたいとはあまり感じなかったな。  話の中で一番ショッキングだったのは小出桔平(=高橋一生さん)の過去の家族との事件でした。作り物でもああいうのはきつい。しばらくメンタルやられます。あんな極端なことにはならないまでも、やはり家の中で子供と二人っきりの状態がずっと続くっていうことは不健康なことなんだなと改めて思いました。24時間、もしくは何年も誰かと一緒にいてノーストレスな人なんて皆無だろうし、ましてや会話もろくにできない子供と一日中一対一なんてかなりのハードジョブ。世の中の子育て奮闘中の方々ご苦労様です。 自分もたまの休みの時に子供とずっと関わってるかって聞かれればそういうわけでもないし、いつも自分のしたいことと子供のやりたいことの中間をとることで頭がいっぱいです。自分が読書中に子供は勉強しておくとか。なので、子供の要求にほぼほぼ答えながら家事もこなす主婦(もしくは主夫)ってすごい。リスペクトですね。 っとなんか子育ての話になってしまいましたが、でもそういったことを再確認してしまった映画でした。  この人(川原さん)は嘘を愛していたのかなあ。嘘がどうとか関係なく、結局小出さんが好きだっただけでは?好きで好きでどうしようもなくなると前後の見境がなくなる感覚は、残念ながら、よくわかるが。  なんだかなあ。冒頭に書いたように変な作りこみ要素が気になってまじめなストーリーとしてレビューしにくくなってしまった。ちょっと求めてたものとは違ったかな。身分詐称とか偽造免許証とかのくだりはマジでいらなかったと思う。いやそれも原作に従っただけなら仕方ないんですが。 視聴者としては色々消化不良の作品でしたね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-01-04 01:55:20)
236.  臨場 劇場版 《ネタバレ》 
邦画って最近は低迷してるんだろうか・・・。自分はそれなりの作品だと思っていたドラマシリーズの映画版が、まさかまだレビュー数2つなんて・・・。  まあそれはさておき、内容のほうは冒頭いきなり倉石(=内野聖陽さん)が倒れるシーン。物語の中で犯人に刺されるでもしたのかと思っていたら、どうやら末期ガンというフラグが。それは最後まで引っ張られるも、結局どうしたいのかわからないオチ。倉石以下鑑識班が物語の中で成長していく様子が描かれ、彼らを育てあげた倉石は静かに舞台から下りていく・・・というふうに仕上げたかったのだろうか。それにしては仕上げ方が雑。視聴者には大変わかりにくい。△ですね。  ストーリーは『臨場』らしからぬ社会問題への展開。心神喪失者への責任能力の有無という問題がクローズアップされ、それはそれで確かに興味深い社会問題なのだが、「え、死体から全てを拾う鑑識目線の話なんじゃないの?」という疑問を抱く。 しかもその問題を客観的に描くならともかく、はなから心身喪失者はそれを装っているやつらだと言う目線での展開。娘を殺された母親の描写にしても、娘の殺害現場に足を運び、「みんな事件のことなんてまるで忘れたような顔をして歩いてる」って、あんたもそれまではそういう人たちの一人だったんでしょう。自戒するならまだしも、他人への八つ当たり的な批判なんて論外。これでこの映画のレベルは一つ下がった。大して信念も中身も感じない社会批判なんて浅すぎる。残念の一言。  まあ『臨場』としては雰囲気やらキャストやらが好きなので、6点・・・かな。
[DVD(邦画)] 6点(2013-04-09 21:48:31)
237.  デンデラ 《ネタバレ》 
けっこう新しい映画だったんですねー。製作年とか全く知らずに新年ごろにTVでやっていたのを録画したのですが。  姥捨山に捨てられた老婆たちが元々いた村に復讐するってところまでは良かったんですが・・・。そこから熊に襲撃されるなんて展開になって、「あれあれ??」という感じ。せっかくそこまで作ったストーリーが完全にボケてしまいました。 まあとりあえず熊問題は一段落し、デンデラの結束も固まったところで気を取り直して村を襲撃かと思いきや、今度は雪崩・・・。ああ、もう村を襲う気ないんだなーと思いました。あそこまで村襲撃を盛り上げておいて、個人的には村の男衆や自分たちの元家族と戦う老婆たちを見たかったのですが、とっっても残念な展開でした。  倍賞美津子さんは存在感ありましたね。他の老婆たちはほとんど顔と名前の判別が難しい中、彼女だけは服装といい存在といい異彩を放っていましたね。  しかし老婆とはいえ女の方々が、野に還るとやはりある程度男性的になるんですね。狩猟や稽古などしてるせいもあるでしょうが、平気で屁をこいたりそれをネタにしたり・・・。色んな意味で人間の、しかも女性がどこまでいけるかを見せてもらいました。  上述したように途中での展開のボケ具合が残念な映画ですが、それはそれでそういう展開として受け入れて考えればけっこう深いものがある・・・ような気がします(笑) まあ老婆が活躍する映画というなかなか見られないジャンルの映画に興味のある方はゼヒ!
[地上波(邦画)] 6点(2013-03-24 23:22:28)
238.  エクステ 《ネタバレ》 
これは、「恐怖感」というより「不快感」のほうが強烈な映画でした。それもホラー演出への不快感ではなく、性格最悪の姉・清美への不快感だけでもうイライラMAX!!勝手に家に上がりこんで優子たちと口論するシーンでもう怒りは絶頂へ。どうせ死ぬキャラだろうとはわかってたのですが、あまりにもそこでフラストレーションが溜まってしまったので、早送りして姉が死ぬシーンだけ先に見てしまいました(笑)しかし姉が死ぬシーンもイマイチでしたね。今までしてきたことを後悔するくらいもっと徹底的にやって欲しかった。残念。  その後元の位置に戻して鑑賞し直し。しかし他のシーンも怖いというより痛々しいとかそっちの感覚のほうが刺激されてしまいます。そういう意味では鑑賞前に期待したようなものではなかった。不快感マックスという意味では個人的には『ファニーゲーム』のような後味に似ている作品です、ええ。  ただ、栗山千秋さんはすごいですね。『キルビル』の時は「これどうしよう!?」ってくらいドン引きなキャラだったのに、この映画での魅力ったらありません。前半の何とも明るいキャラといい、中盤以降の脛に傷を持ちながらもでも溌溂で天真爛漫な少女に、芯から光る美しさを見ました。綺麗、可愛い。あんな子が海岸で叫んでるの見たいなぁ・・・(ボヤキ)
[地上波(邦画)] 6点(2013-02-11 22:56:43)(良:1票)
239.  名探偵コナン 天国へのカウントダウン 《ネタバレ》 
なんと言うんでしょうか、説明しにくいのですが、コナンのコナンとしての面白さはとてもよく出ていたと思います。個人的には少年探偵団が活躍する回はいつも好きになれないのですが、本作は好印象でした。普段TVでやってるエピソードではどっちかというと面白半分で事件に首を突っ込むし、なぜかやたら上から目線で大人を見下したりするのが嫌だったのですが、本作では本来の子供っぽいエピソードも含まれたり、事件に対してもとても真剣に向き合っていたのが印象的でした。ラストの車での脱出なんて最高でしたね。 「母ちゃんに米粒ひとつでも絶対残すなって言われてんだ!!」と言いながら灰原を救い出すゲンタがとてもかっこよかった・・・。またその台詞がわけわからないんですけどとてもメッセージ性があり、こんな言葉、作ろうと思ってもなかなか作れないのでは。台詞を考えるのは脚本の方なのでしょうか??とにかく作った方グッジョブ!!  一方、犯人にはその動機の面で大変に興ざめいたしました。「ツインタワーが富士山の景色を台無しにしたからじゃ!」って良い年したじいさんの動機かよ・・・。それを言ったらじいさんが富士山を描くために建てた家もどこかの誰かにとっては家なんて建てて欲しくない大事な土地だったかもしれない。そんなことにも思いが巡らないこのじいさんは相当の馬鹿。先ほど脚本さんグッジョブと言いましたが、この点については大変に手抜きを感じます。信念を持った犯人のようなものを描きたかったのだと思いますが、それに失敗したおかげで事件そのものがとても薄い話になってしまったのが残念。 あんな犯人はダメだわ・・・。
[地上波(邦画)] 6点(2013-01-16 22:44:55)
240.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
モンスターパニックものとしては良い意味で予想通り。そう私はこれを借りる時、間違いなくこういうものを期待して借りていた。  なかなか面白い映画でしたが、人物描写は今一つ。こういった類のモンスターパニック映画ではおバカなキャラとエロいキャラは定番ですが、主人公まで真正のバカなのはいただけない。 子供に対して、「お前らのせいでオッパイ祭りを見に行けないんだよ!」 「じゃあ行っていいから代わりに60ドルちょうだい」 そして素直に出す主人公・・・。なんだかなあ。 頭の中はエロエロでどうしようもないのに、何か変なところで自制しようとするのはあのおバカディレクターじゃなくてもイライラする。まあそれだけにリアルでしたけどね。 あとあのセクシー美女は死んじゃうんですね。綺麗なキャラだったのに、残念な最後だ。  中盤、お祭り会場で最初の一人がピラニアの犠牲になったとき、誰かが言った「ジョーズだーーー!」の一声で周囲が瞬時に何が起こったか把握できていたのが印象的。実際にはサメではありませんが、「水の中に何かいるぞ」と言われるよりよっぽどわかりやすく周囲に伝わる表現だなーと変なとこで感心しました。 しかしそんな彼の奮闘?むなしく大量虐殺な展開。まさに惨々たる内容。自分の足を食べられながらも船外機のプロペラで応戦する警官とか・・・。どんだけ勇者だよ。 途中ピストル撃って警告しようとしたとき、見つけた死体でも一緒に見せて警告してやれば彼らもあんな結果にはならなかったろうに。でもそれだと映画としては失敗か。モンスターパニックって意外と作るのが難しいのかもなあと思った作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-27 10:27:04)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS