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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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261.  北の国から '89帰郷<TVM> 《ネタバレ》 
このシリーズも前回がピークで、ここから少し下り坂になった感が。 純と蛍が成長して子供ではなくなったというのも大きい。 蛍が予備校生と恋をしたり、家を出て旭川に行くのも成長と親離れを実感。 盗難バイクで事情聴取されて、何を答えたかわからないほどパニック状態になるものだろうか。 帰郷した純が歴代番長総がかりで髪を染め直させられるシーンは楽しい。 終盤で純がれいを探し出すけど、れいの出番が少なすぎてとってつけたよう。
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-25 22:27:55)
262.  のんきな姉さん 《ネタバレ》 
姉弟の近親相姦を題材にしているせいか、終始沈んだトーンで描かれていて飽きてくる。 夢か現実かわからないようなストーリーだが、そうした曖昧さが好きじゃない。 抽象的で感じることを強いられるような作品は苦手なのもあるし、キャラにも魅力を感じない。 山本直樹の原作はもっとドライでエロくて毒があるのに、そうした特徴が抜けてしまった感じ。 森鴎外の山椒大夫もおもしろいけど、唐十郎の原作ドラマはつまらなかった。 元々唐十郎の世界は苦手なのだが、本作にもその色が出ていたかも。
[DVD(邦画)] 2点(2013-07-25 22:25:20)
263.  山椒大夫 《ネタバレ》 
溝口健二監督の代表作の一つだけに見ごたえがある。 森鴎外の原作とは姉が妹だったり厨子王が役職を辞したりと何点か変わっていて、少しほろ苦さが増しているようだが、わかりやすく感情移入しやすいストーリーなのは同じ。 艱難辛苦を乗り越える、兄妹愛や親子愛、愛するものへの献身、離別の悲哀、慈悲深い人物に心ある人の支え、善の報い、悪玉への制裁など、日本人の大好きな要素がいっぱい詰まった物語。 妹ながら兄を叱咤し、自ら犠牲になってでも兄や病人を助ける安寿の慈愛には心打たれる。
[ビデオ(邦画)] 8点(2013-07-24 22:20:21)
264.  恋するトマト 《ネタバレ》 
まさか大地康雄主演の恋愛ストーリーに引き込まれるとは思わなかった。 美男美女のキャストじゃなくてもこうしたものは作れるんだと感心した。 でも、ラストはベタすぎて少し捻りがほしいところ。 クリスは家族と故郷を捨てて異国で幸せに暮らせるとはとても思えないのだが。 それほど強烈に野田に惹かれるエピソードはなかったように思うし、全てを捨てて身を委ねるほどの魅力は感じない。 ブ男のコンプレックスも影響しているのか、終始お金でカタをつけようとする姿勢は変わらないし。 お金じゃない大切なものに気づいて人身売買のような仕事から足を洗う一方で、お金がものをいう世の中に染まりきっているようで。 日本の農家の実状や抱える問題、フィリピン女性の人身売買など、社会的なテーマを扱っているのでその点でも興味深い。 日本人から金を騙し取るルビー・モレノがハマリ役。
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-24 00:51:36)
265.  北の国から '87初恋<TVM> 《ネタバレ》 
前回の84年夏もとても良かったけど今回はそれに勝るとも劣らない出来栄えで、このシリーズのピークを感じさせる。 純と蛍が3年経ってずいぶん大きくなった。 中学生になった純とれいちゃんの初恋が初々しくていい。 急に雨がふって避難した山小屋で下着で二人なんてベタ中のベタだけど、当時の吉岡秀隆と横山めぐみだから成立しているような。 酔っ払った五郎がれいに向かって父親への不満をぶつける暴挙には、れいと純に代わってそりゃないだろうと。 誰にでも経験のある親子の葛藤に、どっぷり感情移入してしまう。 ラストの回想シーンは反則もの。
[DVD(邦画)] 10点(2013-07-24 00:46:04)
266.  ピクニックの準備 《ネタバレ》 
『夜のピクニック』は既に観ていたが、それを観ていないとたぶん面白くも何ともない。 歩行祭の前日譚を登場人物ごとの視点からオムニバス形式で描かれる。 ①杏奈(加藤ローサ)、②さくら(近野成美)、③高見(柄本佑)、④千秋(松田まどか)、⑤梨香(貫地谷しほり)、⑥亮子(高部あい)、⑦貴子(多部未華子)、⑧美和子(西原亜希)、⑨融(石田卓也)の9話。 全部合わせても一時間ちょっとなので、それぞれはそんなに深い話にはならず軽いタッチ。 6人の監督で撮っているため、監督ごとのカラーが出ているよう。 印象に残ったのは、③ぶっ飛んでファンキー、⑤短い中に起承転結うまくまとめたコメディー。 ⑦と⑨は貴子と融のお互いへの特別な意識がよく出ていた。
[DVD(邦画)] 5点(2013-07-23 03:12:43)(良:1票)
267.  北の国から '84夏<TVM> 《ネタバレ》 
丸太小屋の出火原因を言い出せなかった純。 正吉と気まずくなって、仲直りしたくてもなかなか素直に言い出せない。 ジュンのずるさにイラだちながらも責任逃れしたい気持ちはよくわかるのでドラマに巻き込まれていく。 あのラーメン屋の名場面、空気を読めないおばさんに殺意を覚えて完全に作り手の思うツボに。
[DVD(邦画)] 9点(2013-07-22 20:55:11)
268.  北の国から '83冬<TVM> 《ネタバレ》 
大好きだった連ドラが終了してもSP版でうれしい継続。 家出してきた正吉と丸太小屋で一緒に暮らすことに。 正吉の母みどりが借金を払えず、連帯保証人の五郎が負うことになって土地を失いそうになる。 草太の車にイタズラで忍び込んだ正吉と純が、その話を知ってしまうシーンがいたたまれない。 でも、今回のメインゲストは正吉母子ではなく松吉老人とその孫娘。 笠智衆と風吹ジュンが好演。特に笠智衆がすばらしい。 認知症の老人と共に生きることがどれだけ大変か、誰が悪いわけでもないので余計にやりきれない。
[DVD(邦画)] 8点(2013-07-20 23:34:24)
269.  青い春 《ネタバレ》 
度胸試しのベランダゲームが見ているだけで肝が冷える。 度胸試しといっても九条のような生への執着がない無気力な人間が一番強い。 青木にとりつく黒い影に共感できなかったので、映画自体はいまいちピンと来ない。 同級生を刺殺する雪男、甲子園の夢破れてヤクザになる木村、覚悟の転落死を決行する青木。 青春というにもあまりに青すぎて愚かで痛々しい。 不良男子高の雰囲気はよく出ていて、音楽にも合っていた。
[ビデオ(邦画)] 4点(2013-07-19 23:51:22)
270.  ふたり(1991) 《ネタバレ》 
石田ひかりは嫌いじゃないけど、本作のボソボソとしたしゃべり方はとても不自然で鼻につく。 大林監督の演出だろうが、この監督の演出は自分のツボからはよく外れるので相性が悪いのだろう。 事故で亡くなった優等生の姉が、幽霊となってドジな妹を見守り励ます。 ストーリーはベタで少女マンガ的、乙女チックなテイストで観ていてちょっと恥ずかしくなるところも。 夫婦と夫の愛人の話し合いは静かだけど緊張感のある修羅場だった。 娘にとって母が愛人に頭を下げるさまを目の当たりにするのはたまらないだろうし、父への怒りは当然だろう。 2時間半の映画だけどやっぱり長く感じるので、もう少しコンパクトにできたはず。 今や脚本家に転身した中江有里やバラエティに活躍の場を移した島崎和歌子の若き日の演技はお宝もの。
[ビデオ(邦画)] 4点(2013-07-19 23:41:52)
271.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 
設定に無理があって、なかなか入り込めない。 記憶喪失でもないのにそんなウソを信じ込むヤツなんてありえないし、友人に確認すればすぐに真相がわかること。 主役二人に絡む相手役の男としては魅力に欠ける。 それでも、メインの蒼井優と鈴木杏のやりとりがリアルで生き生きとしてかわいらしく、他の足りない部分をカバーしている。 中でもやっぱり蒼井優の存在感は頭抜けている。 メインストーリーはイマイチだけど、心太やハートのエース、我愛称という中国語など伏線が幾つも張られている。 ただ、昔なくしたハートのエースを拾うのはあまりに奇跡的すぎる展開だけど。 同じ岩井俊二監督の『Love Letter』でも気になったが、過度のご都合主義が引っかかる。  小ネタもいろいろ仕込んであって思わぬところでも楽しめる。
[DVD(邦画)] 6点(2013-07-19 22:58:07)
272.  ピンポン
いかにも漫画原作らしくキャラが立っていて、演出もオーバーアクション。 リアリティはあまりないけど、個性的なキャラでセリフも生き生きしている。 卓球での勝負を描いているが従来のスポ根ではなく、ポップな群像劇のように仕上がっていてなかなかおもしろい。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-07-19 00:17:05)
273.  がんばっていきまっしょい(1998) 《ネタバレ》 
さわやかな青春物の佳作。 主演の田中麗奈はいい女優だと思うが、今後もこのデビュー作を超えられないかもしれない。 台詞のたどたどしさはあるが、瑞々しい存在感が半端ない。 女優として経験を重ねてうまくなったとしても、当時でしか表現できないものがある。 きらめく水面をボートが走るシーンが象徴的。 バックに流れるLee-tzscheの「オギヨディオラ」がとてもいい。 ノスタルジックな気持ちで、なんだかせつなくなってしまう。 ラストでは、冒頭にも出てきた、廃墟になったボート部の部室。 その壁に貼られていた色あせた写真が、ぐっと胸に迫ってくる。  棒読みの役者、新入部員が悦子復帰後にストーリーから消えたなど、欠点も目に付く。 ところが、それを凌駕するだけの不思議な魅力があった。 一番輝ける時期のすばらしさ、はかなさのようなものを自分の過去と照らし合わせて懐かしむような感覚。 作品としての完成度など無視してしまえるくらい好きになった映画で、時を経て観直しても色あせない。
[ビデオ(邦画)] 10点(2013-07-18 23:57:33)(良:1票)
274.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 
佐藤江梨子が勘違い自己中の腐れ女を好演。 兄、妹もどこか欠陥があって危うい。 登場人物にクセが強く、ブラックテイストなので展開の読めない面白さがある。 虐げられてきた妹の腹黒い逆襲は見ごたえがあった。 家族のドロドロに巻き込まれた健気な兄嫁の永作博美が気の毒になる。 一番キャラのはっきりしないのは兄で、優しいんだか冷たいんだか、その行動も理解できず。 キャストは兄姉妹三人ともハマッているけど、あんなにかわいい永作が男に縁のなかった三十過ぎの処女なんて無理にも程がある。
[DVD(邦画)] 6点(2013-07-16 21:25:40)
275.  三文役者
俳優殿山泰司の伝記映画だが、知っている世代には興味深いかもしれないけど、知らないと面白くも何ともない。 実際に出演していた映画のモノクロ映像やエピソードがしばしば挿入されるが、縁のない映画なのでついていけない。 全然知らない興味もない人のアルバムを身内ウケで延々見せられたのと同じような感覚。 竹中直人の演技も、よく知らない人物のモノマネなのでピンと来ないし、作りすぎてわざとらしく鼻につく。 そんなモノマネを2時間も続けられると胸焼けする。
[ビデオ(邦画)] 2点(2013-07-16 21:22:55)
276.  GO(2001・行定勲監督作品) 《ネタバレ》 
当時は演出も含めて新しく感じたのに、今、観直してみると在日に対する日本人の描き方がもう既に古くなっている。 彼女の父親が韓国人や中国人は血が汚いから付き合ってはいけないと教えていた。 そんな極端な人間は今はほとんどいないし、それよりももっと違う理由で若い世代にも韓国・北朝鮮や中国を疎む気持ちが広がってきている。 在日を描いた作品って、必ず偏見のある日本人に罪のない在日が酷い目に遭うシーンが入るようで、そういうのも類型的すぎるように感じる。 ただ、『パッチギ!』よりはニュートラルで、偏った視点から歪曲されてはいないよう。 「名前ってなに? バラと呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」 『ロミオとジュリエット』の一節がとても印象的。  アイデンティティをテーマにしながら決して重苦しくないドラマになっていたし、行き過ぎた民族教育を笑いに変える脚本はクドカンらしくておもしろかった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-07-15 23:56:55)(良:1票)
277.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
なんだろう、この切ないようなほろ苦いような気持ちは。 胸の奥のどこかが微かに痛くなる感覚。 キャラの描き分けが巧みで、登場人物の誰かに感情移入できるようになっている。 高校生の青春群像が等身大で、セリフもリアルでいい。 時系列を前後して視点を変えながら描いているで、群像劇が立体的な質感をもって迫ってくるよう。 ゾンビの逆襲は笑えたし、センスの良さが散見される。 沙奈にめちゃくちゃムカつくが、ということはキャラがしっかり描けている証拠だろう。 でも、桐島一人の動向がこんなに波紋を呼ぶなんて、その影響力は誰もが羨むようなもの。 そんな学園のスターにも人知れず悩みがあったようだけど、贅沢いうなよ。
[DVD(邦画)] 8点(2013-07-10 22:25:09)
278.  百万円と苦虫女 《ネタバレ》 
蒼井優が人付き合いの苦手な女の子を好演。 トラブルを避けるために本心を隠して人と距離を置く。 それが嫌な目に遭って来た体験から得た処世術。 そんな中で出会った彼氏や、弟との文通が鈴子の気持ちを動かす。  姉弟の絆は微笑ましく感動的でもあった。 ところが、誠実そうに見えた彼氏のほうは、次第にお金をアテにされるように。 そんな男とは別れて正解。 と思っていたら、まさかのどんでん返し。 口下手で不器用な二人のラストがなんとも切ない。 何やってんだよ、じれったい。  でも、後からちょっと冷静に振り返るとかなり無理のあるところがチラホラ。 鈴子を引き止める手段としてお金を借りて百万溜めさせないというのが浅はかすぎる。 金を借りたら軽蔑されるリスクがあることくらいわかるだろうに。 問い詰められたときも、嫌われたくないなら真相を言うはずだし。 それができないほどのダメ男には、飲み会での対処とかを見るかぎり思えなかった。 それに割と早めに自分から好きだとちゃんと告白もしていたし、それを考えると好きだからここに居てほしいとくらい言えなきゃおかしい。 キャラがブレてる。 そもそも百万円溜まったら引越しという設定に違和感を感じていたが、要するに金を借りて葛藤を生むためのストーリー上の都合でしかなかったのか。  携帯電話のある時代にこんなすれ違いドラマって本当に久しぶりに見た気がする。 携帯電話のおかげで、日常でのすれ違いはほぼありえなくなってしまったから、そこから生まれるドラマもなくなってることを実感。 鈴子の場合は、人と関わりたくなくて持ってなかったということで説得力を保ってはいるが。 幾つかの矛盾点を打ち消しにするほど、蒼井優の魅力が出ていた。 蒼井優じゃなければ、ストーリーにリアリティがないので凡作になっていたかも。
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-07 10:52:13)(良:1票)
279.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
ストーリーに一本の太い幹があるわけではなく、幾つかのエピソードによってできたオムニバス形式の映画。 起承転結のはっきりした盛り上がりのある映画ではないので、ちょっと苦手なタイプ。 でも、人間が立体的に描かれて体温を感じるような映画になっている。 人間はウソをつかずには生きていけない生き物だ。 ちょっとした見栄でついついてしまうものや、相手を思いやってのものなど、種類はさまざま。 ウソがキーワードになっていて、人と人とが触れ合いぶつかる中で、裏側にある隠れたものが見えるたびに、その人の人生が感じられる。 ブルックリン版「人間交差点」のよう。 ラストのオーギーとポールの会話は、言葉の裏にあるものが深くて、最初は意味が汲み取れなかった。 お婆さんとオーギーがお互いウソだとわかっていながらの交流は、温かくてほろ苦くてなんだか胸に迫る。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-06 22:52:52)
280.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース 《ネタバレ》 
内田けんじ監督の他の作品をいくつか観て、その緻密な脚本に感心して注目するように。 そこで、原点ともいえる本作を観てみたけど、ハードルを上げすぎたのかさすがに未熟な面が目立った。 得意のどんでん返し的なものも、面白いんだけどインパクトはそれほど強くはない。 それに、そこにいたるまでが冗長で少し退屈。 他の作品では、謎がありながらもストーリーの流れに乗れて引っ張られるのだが、この作品は謎が必要以上に多くて輪郭がぼんやりしてしまって話の流れに乗っていけない。 恋愛やサスペンス性などの要素で、あまり引き付けられなかった。 ラストですべての謎をすっきりさせたところで、それまでの引っかかりが弱いので、カタルシスも弱くなってしまう。 でも、自主製作のデビュー作ということを考えれば、上出来の部類なんだろう。 電話で校歌を歌って確認するなどところどころに笑いや会話のセンスの良さがうかがえ、才能の芽のようなものは感じる。 ストーカー男が妙な薬を牛乳に混ぜて飲むあたり、主人公と詐欺女の対峙する場面など、見どころはいろいろ。 その後の作品で完成度を増したことをみても、今後最も期待したい監督であることに変わりはない。 役者も素人とは思えないほど味があって良かった。
[DVD(邦画)] 5点(2013-07-05 01:44:44)(良:1票)
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