21. BROTHER
また厭世観ダラダラの世界かと思って観た。ところが寺島進、加藤雅也が強烈にイイ。こういう生き様を描く作品はもう邦画界でできる人はいないんじゃないかな。仁義、名誉が”命より重い世界”なんで外から見ると(部外者や特に外人)滑稽に映るかも。寺島が巨漢の外人達に向かってバスケットをやる(しようとする)シーン。いいなぁ・・・。北野扮する山本は”博打打ち”なんだろうね。イカサマしてでも勝つという。それがダニーとダイスをやってた場面と砂浜で捕らえた敵のボスをロシアンルーレットまがいの行為に繋がる。最後にダニーが助かったのも山本のイカサマなんだよなぁ・・・。 7点(2002-10-20 08:50:43) |
22. ゆきゆきて、神軍
公開当時、若者向けマニュアル雑誌である「Hotdog Press」で絶賛されていてオシャレ映画か?これを見て「イイ」と言うのが、トレンドなのか??って思ってた(笑)同監督の「極私的エロス」なんかもそうですが、クリエイターとして題材(登場人物)とどう向き合うかという事を教えてくれる教科書であります。 7点(2002-10-20 07:49:49) |
23. ガメラ2 レギオン襲来
やっぱりこういう映画はリアリティを持たせるべく、怪獣出現の理由を描いてしまうのですな・・・。何故だ!何故わからんまんまではイカンのだ。しょーもない演技してまで、科学だの伝説だの言うよりは、わからんままひたすら戦う映画でも良いのでは?3部作・・・ゴジラ近作を含めての最高傑作だとは思うのだが・・・。車中から歩行する巨大なガメラを見る、着地時にドリフト(とは言わんな)するガメラ等、拍手モンです。 7点(2002-10-06 00:22:56) |
24. 凶気の桜
《ネタバレ》 「オレたちよォ・・・”桜”にされてんじゃねぇよな・・・?」この台詞、感性としては鈍くはない。だが遅れてきた「ドゥ・ザ・ライト・シング」と言えなくもない。ん~、好みでしょうなこの作品は。何故、ヤツらが名乗るのは「ネオ・”トージョー”」なのか?60年前アジア侵略、シブヤでの再現。亡霊としての日本兵たち。消し屋の三郎=アメリカの象徴。ラストに流れる「凶気の桜」のライムでやっと意味が解った。しかしなぁ、ヒップホップってアッチの文化だしなぁ・・・。(キングギドラってとこでちょい点数甘め) 6点(2003-07-30 02:23:53) |
25. RETURNER リターナー
かなり作り手の情熱が伝わってくる作品。感想として出てくる”言葉”は違えど、「ガメラ2」を観せられた時の気持ちに似たものを覚える。ここまでCGでできるのなら邦画の未来は明るいんじゃないかと一瞬思った。だが・・・。手放しで喜べないでしょう・・・これは。パクった映画の数も結構なモンだが、パクり方がねぇ。作品に同化していないのよ・・・「ホラ、こうやった方が面白いでしょ」っていうパクり方じゃない。クローンじゃなく、ツギハギの醜い化け物作ってるカンジ・・・。監督の見せたいものというのは解る。伝わってくる。ガンガン、カメラぶんまわしても見せたいものがフレームにちゃんと入ってくる。決めの画造りもされてる。けれど、新しい事は何一つやっていない。クリエイターなら地球上で、誰も見た事のない映像を観客に叩きつけなきゃ。巷に溢れる腐れテクノを聴かされているような・・・元ネタを料理できてない残念感がある。でも「ジュブナイル」より良くなってるし、メチャメチャ期待できる人達だと思う。頑張ってくれー!! 6点(2003-05-17 01:12:50)(良:1票) |
26. ビー・バップ・ハイスクール(1985)
ホンマの不良は中2~中3でデビューして、16歳になったら就職するもんです。高校受験はさせてもらえません(地方格差有り)公開当時、オレの仲間はこれ観て「もっかいダブってもいいなぁ」って言うとりました。ヒットして良識派が邦画界の斜陽を嘆いてましたが、ホントにつまらんやったらヒットせんと思います。自分的に一番6点という評価がしっくりくる映画。 6点(2003-04-27 20:16:24) |
27. チ・ン・ピ・ラ(1984)
しこたまボコられた後「しょうがないよね、アマチュアだもんね」の台詞を吐かれた二人が倒れたままボヤくシーンがいい。こういう設定で青春映画として仕上げられたのはエライです。ラストは・・・あれは願望なんじゃなかったっけ? 6点(2003-03-06 12:11:08) |
28. どついたるねん
試合には負けたが人生には・・・ってヤツ。男の生き様、事例のひとつとして貴重に頂いておきます。 6点(2003-03-05 16:12:26) |
29. となりのトトロ
”いきいきしたこども”を実感したのは(不幸にも?)実写を含めこの作品が始めて。子供が引っ越して来た直後にする事・・・それは探検!!まさにその通り。忘れていた自分の記憶に指をさされた。 6点(2003-02-22 15:02:35)(良:1票) |
30. 竜二
ある程度人生経験を積まないと理解できない映画。子供の頃はなんとなく竜二の生き様(昔はガンガンやってました☆的な)に憧れておりましたが、最近は仕事辞めてーなーなんて思う度に、この映画を思い出します。自分の舎弟が伸びていく様子と、現在の自分への不満、焦り・・・そして「本当の自分」。「本当の自分」というのは「自分の理想」とはイコールでない。 6点(2002-11-24 00:56:34)(良:1票) |
31. 犬神家の一族(1976)
当時、角川映画を批判する人がいっぱいいたが現在の邦画界で、これ以上の金田一モノは造れないでしょう。たんなる経済不況だけじゃないぜ、日本の映画界は。 6点(2002-10-20 18:07:31) |
32. ルパン三世(1978)
折れた斬鉄剣をポロっで「五右ェ衛門・・・助かったぜ」で5点。「世界で一番偉ぇオッチャンを操ってるヤツ」という台詞が、ソ連はどうなんだ、え、という子供のオレを一時的にも世界政治に目を向けさせたので1点。カリ城も好きだけど、こっちのルパンのがエッチで親しみを感じる。 6点(2002-10-06 00:37:30) |
33. ファイナルファンタジー
CG顔の表現は現時点での高水準に達しているとしても、面白いと思えるのはコンピューターに興味があればの話。この映画のキャラクターは2秒で飽きる。しかし「CGバリバリの映画は温かみが無い」的な意見で片付けていいもんだろうかとも思う。PIXERのやった女性客、低年齢層受けする「トイ・ストーリー」のような作品ならば、ある意味で収支の保険が効いたのかもしれない。けれどこの作品のように実写のSFアクションに勝負を挑んだ試みは暴挙と言えど、邦画の歴史にとって名誉の戦死だったと思いたい。マーケティングで勝って次回作を作り、継続は力とするのもいい。でも観客を呼べる配役で洋画のパクリを散りばめて、カン違いコイてるCG映画よりよっぽど偉いんじゃないかな。かつてコンビニの弁当を「売れるワケがない」とバカにしてた奴等は沢山いた。でもそれはその時の風潮でブレイクしなかっただけであって、この作品のようなリアルキャラクターでのフルCGにおいても、いつか世界を席捲する力を内包しているハズ。要はキャラだ。CM広告に登場できるレベルの魅力的なキャラでもう一度、チャレンジできれば・・・。 5点(2003-05-29 11:27:28) |
34. 踊る大捜査線 THE MOVIE
このシリーズはTV版でいいのです。敢えて大スクリーンでやらなきゃいけないものはない。むしろTV版で充分作品の魅力が伝わっているものを映画化した場合、たいてい”太る”んだよね、作品自体のプロポーションが。どこの部分を大きくして、どこの部分をクビれさせるのか・・・失敗した場合、元の素敵なプロポーションを知っていればいる程、幻滅。ああ、あの頃は痩せてて可愛かったのに・・・みたいな(笑)もはやこのシリーズの映画化はオレにとって、作品の魅力で言うと”美容整形”に近い。 5点(2003-05-09 19:47:08) |
35. ザ・リング
ちょっとおとなしいリメイクでしたね。密かに「セブン」のオープニングタイトルみたいな雰囲気で作られてたらメチャメチャ恐ろしいなぁと期待してたんだけど・・・。日本版「リング」でも退屈だったシーンを削ぎ落としてあったのは、流石は合理主義の国アメリカと思った。その辺はヘタに忠実すぎてない。馬の暴れる場面を何度か映画情報番組などで観ていた為、こういう緊迫するところがいっぱいあるのかと思いきや以外に少なめ。サマラが例のアレから現れるとこなんか日本版より絶対好きなんだけど、彼女がなぜ殺されなければならなかったのかってとこの理由付けは弱い。全体的に映像が美しい(ナオミ・ワッツ含め)が故に「見るのヤダっ!!」ていう不快感があまり無い。特に呪いのビデオ中の鏡写しで髪を梳くシーンね。それでもオレは日本版よりかなり良かった。確かに絶賛できる程怖くはないけどさ。 5点(2003-05-03 15:35:41) |
36. ブラック・レイン
優作の死に際演技、映像の美しさは皆さんおっしゃってるように良い。でも気づいてないのか”洋画”に対するコンプレックスから目をつむってるのか、皆さん受け入れちゃってるよね”ニッポンの間違い探し”日本語は勿論、ヤクザ描写、たくさんの自転車(笑)とか・・・向こうの人が撮ったんだからしょうがねーよって、ニンジャ映画なら酷評しちゃうクセに~・・・なんっつって(そういうモノと一緒にしてはイカン!?)でもオレはバンダナ巻いたヤクザはあんまりだと思うぜ。 5点(2003-04-27 09:35:05) |
37. CURE キュア
黒沢清の書いた原作だかノベライズだかは物凄く良かった。弱った精神だとか、精神の弱いとこを狙う様は「防げない敵と対峙する恐怖」を味わう事ができた。しかし、作者本人が監督したにしてはどうなのかなぁ。萩原演じる”一応の犯人”が”ただの中継ぎ”でしかない恐怖、時を越える事が可能な”時差殺人”とも言える設定。これがどれだけ恐ろしい事なのかが、画面からは全く伝わってこない。役所までがおかしくなろうが、それはただの過程だ。人の心をいじる話にしては脇役を含め、狂ってしまう人々の演出が希薄だ。 5点(2003-04-16 00:55:46) |
38. 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編
公開当初、劇場で観た。ワクワクした点は3つ。ガンタンクがガンキャノンに変わってた事。(搭乗員も当たり前のように操作してた)爆発シーンが何かの粒子が飛び散るような表現になってリアルさを増していた事。ジオングが画面の奥からこちらに向かって飛び去っていくシーンの音響の凄さ。今観たら・・・オレは楽しめる事ができるか? 5点(2003-03-05 23:31:25) |
39. 幻魔大戦
ローズマリー・バトラーの主題歌・・・当時の角川映画で使ってましたな、「汚れた英雄」とか。勿論、英語なんでナニ歌ってるんか解りませんでしたが。キース・エマーソンが偉大な人であるのを知ったのもずーっと後の事。原作を知らないので、私にはこれが”オリジナルの”幻魔大戦になっちゃってます。雰囲気は好きなんですけどね。しかし、角川アニメって結構作ってるんですね・・・今のジブリ並みとは言わないけれど。「カムイの剣」CMが良かったんでかなり期待しててハズした記憶があるが、「少年ケニア」って・・・。観てないけどそんなんやってましたね! 5点(2003-03-05 16:47:46) |
40. 誘拐(1997)
やっぱりどうしても手が込み過ぎてるって思う。謎解きの仕掛けがね。しかし大作の高揚感みたいなものはちゃんとあります。つまらないということは決してない。何年かかけて何回も観直すと感想が変わっていきそうな作品。 5点(2002-12-29 12:14:34) |