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どっぐすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 86
性別 男性
自己紹介 日本人なので邦画好き!
淀川先生のように、いつまでも「きれいですね~」「すごいですね~」と映画を楽しみ続けます。
不幸にしてつまらん映画を見た後も、シネマレビュー見ると爆笑ネタになって、HAPPYになります。「いや~、シネマレビューって本当にいいもんですね」あ、コレは水野御大・・・

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41.  必殺! THE HISSATSU
久しぶりに観たら、ゆるーい作りだが結構面白かった。 当時のTVシリーズ「仕事人Ⅳ」の拡大版のようなもので、きちんとレギュラー陣それぞれに定番の見せ場がある。テレビシリーズを思い出して懐かしかった。 荒唐無稽さも自分としてはギリギリOKで、ファンサービスという点ではけっこうツボを心得た作品だと思う。オープニングの作りからして、これはテレビのスペシャル版です!というファンサービス丸出しの演出である。テレビよりスケールアップしながら「定番」であるというのがこの映画の魅力です。 おかしなゲストたちを省けば(省いてもストーリーに支障はない)、かなり普通の必殺映画ではないでしょうか。 映画館では物足りないかもしれないが、家でぼーっと見るのに良いです。
[インターネット(字幕)] 6点(2012-01-12 21:18:50)
42.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》 
歴史をたどるというより、危急存亡の時にいかなる合理的判断が必要なのか、意に沿わぬ時にいかなる態度で望むべきかのお手本映画です。これは戦記映画ではありません。 広く、大きな視点で言うなら、原発などいらないし、それがかなわぬともあせらず、鷹揚にかまえる。 そう、原発村はまさに陸軍中央の発想です。個々の指揮官は中央にお伺いを立てながら、全力で職務に臨み、裏目となる結果となる。 マスコミはスポンサーにお伺いを立てながら右往左往。 焼け野原の風景はまさに・・・!! 宣伝は実に安直に某ヒット映画の二番煎でありますが、中身は「今」の現状で描かれています。 だから戦闘の悲惨さや、空襲の悲惨さという具体的な描写は極力省かれ、山本五十六という「個」のディティールと大局で描かれているのだと思います。 結局。この映画から感じるのは「我慢」で「我慢」でしかこの先乗り切るしかない世の中だと思います。 この監督特有の浪花節的な思想を感じます。 
[映画館(邦画)] 7点(2012-01-05 01:58:53)
43.  ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説
公開当時、劇場で鑑賞。いわゆるオリジナルの「ウルトラQ」ファンではなくて、特撮映画として印象に残ってます。 なにげない風景が、カメラワークや編集によって摩訶不思議な世界に変貌する感覚。 マニアックに言えば、こういう映像テクニックはこの監督のお手の物で、この監督にしてはつまらないという、知ったかぶりなコメントでお終いで、忘れられた作品です。 世の中、光と闇があるから面白いと思うのですが、時代が進むにつれて「闇」が許されない、「闇」の中の想像力を拒否されている世界になったと思います。 今年を境に、良くも悪くも「闇」を描くことはさらに許されない世の中になるでしょう。 この映画の製作当時でも、なにげない風景が不思議に見える撮り方が魅力的に感じました。 チャチイ、という以前にこの不思議なカメラワーク、編集が醸しだす「想像力」は再評価されてもいいと思います。観客に「想像」させる面白さは、今の映画が最も失っていることだと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2011-09-24 02:00:40)(良:1票)
44.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
皆様,おっしゃる様につっこみどころ満載でありますが、つっこみどころも含めて,これだけ実写で原作のエッセンスを再現していることに敬意を表します。かつてのアニメがそうだったように、この映画は、映画としての完成度を求めるよりもイベントだと思います。 実写でそのまま再現すれば、恥ずかしい衣装で愛や使命を語り,爆笑の渦になりそうな所を大真面目な演出で通した監督と役者の技量は素晴らしいです。そうです、ヤマトの本質は恥ずかしいことを大真面目に語っているから感動するのです。このツボを監督はよく心得ています。実写にすればさらに笑える所をホンの紙一重の所で真面目に通しています。特撮と美術の仕事は、絵の説得力でこの恥ずかしさを大いに支えています。ハリウッドに追いつけ追い越せという次元ではなく、いい時代になったと心から思います。 戦闘シーンの高揚感に比べて,合間のドラマシーンになると突然凡庸な雰囲気になってテンポが崩れ、1本の映画としてはかなり雑な印象ですが、もともとのテレビシリーズが1回ずつ山場を設けているので、どうしても名場面集的な構成になると思います。 30分のシリーズを5話見たと思えば腹も立たないです。(実際,山場ごとにサブタイトルのテロップでも入ればさらにファンの心をくすぐったかもしれません「ガミラスの奇襲!!、第三艦橋の悲劇!!」とか) 映画としてのスケール感で言えば,音楽にアニメのテーマを使ったことは大正解です。原作の作曲家が子供をバカにせず、いかに明快に耳に残るようなメロディを作っていたか,それが実写でも違和感なくハマっていることに敬意を表します。 海外ではこの映画のツボは理解されないかも知れませんが、これが日本人の根底にあるトラウマ的発想だと受け止められればいいかと思います。 唯一残念だったのは、デスラーが実体のあいまいな存在であったこと。自分は公開前のキャスティングにデスラーの名前が無いことが不思議でしたが、サプライズでデスラーは唐沢寿明ではないかと思っておりました。 しかし、人間対人間という構図で戦争の愚かさを出すよりは、地球を守るという所に焦点を絞ったのはアリかと思います。敵が人間ではないので感情移入できませんから。そしてアナライザーの活躍がGOOD!!。 ほら,突っ込みどころ満載の映画です。そこを含めて楽しめる映画はイベントとしていいものです。
[映画館(邦画)] 8点(2010-12-07 01:07:13)(良:5票)
45.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
このシリーズ自体が初見であれば頭にきたかもしれない。実際,自分は13年前,第一作の映画で初めてこのシリーズに接して頭にきた。しかし今はテレビシリーズやスピンオフの映画を見た上で思う。ああ、彼らにまた会えた。相変わらずの所もあるし、年月を経て成長した部分や、立場が変わった部分もある。 かなり、時間ということに関してはリアリティがあるし、(でもヒーローは決して所帯を持たないのはセオリーですね)そもそも前作のラストで世代交替を匂わせていたので,過去の興奮を求めてもあまり意味がないように自分は思う。そういう意味でこのシリーズは前作で完結していたのだと思う。 自分もあれから8年の歳月を経て,今回の落ち着いたオープニングはむしろ、しっくりときた。 そう、同窓会でもいいのだろうと自分は思う。同窓会とは過去の友好を確認したり、幻滅したり、それでもあの時は良かったと(実際当時はそう思っていなくても)確認し合うものであろう。 犯人役までもが、同窓会の一員となっているのは、少し複雑だが、寅さんのように極めて日本人的な感情で、この作品を楽しんだ。相変わらずこのシリーズの良い所,ベタな所,おおげさな所,くだらない所,それも含めて相変わらずで,楽しんだだけでいいんだろう。そういう映画もあっていいのだと思う。 この映画は観客に,自分も年を経たのだということを確認させてくれる中年向け映画ではないだろうか。 若い人たちには,「くだらない」の一言で終わるかもしれないが。  
[映画館(邦画)] 7点(2010-07-17 23:58:58)
46.  おとうと(2009) 《ネタバレ》 
山田洋次監督の前作は後味が悪かったが、「おとうと」は涙をこらえるのに必死であった。一人で家で見ているなら号泣したかった。 本来,映画を見るということはそういうことであったはずなのだ。 ああいう親戚は自分にも確かにいる。 自分は子供の頃によく遊んでもらったので特に嫌悪感を持っていなかったが,何故か親や他の親戚から冷たくあしらわれており、おしゃべりで人を喜ばすのが好きな性格の人なのだが、いまひとつ世間の常識がわからないと思われているようである。そういう自分の経験と重なる部分がこの映画にはありました。 どんな人間にも必ず存在意義があり、居場所があるというのが山田洋次監督の思想のようで、それは共感できるのだが、この作品では何故か医者が悪い意味でのエリートの代名詞のように冷酷な人間に描かれているのは違和感を持ってしまいます。 弱い立場の人間を描く上でそうした描写になったのは、想像できるが、「話す時間もない」「話すことがない」ぐらい追い立てられている人間の悲哀や孤独、それを理解しようとして理解できない妻の姿も描かれていてもよかったのではないかと思う。 あの娘の結婚は単に相性が悪かっただけなのだ。 しかし弟の死に際はどんなにベタだと誰が言おうと自分にとっては衝撃的に胸に迫った。 不謹慎であるが、山田洋次監督がそういうお年頃であるから描けたシーンであったと思う。 姉のいる前で弟にとって赤の他人が「もう楽にしていいのよ」と告げることが、どんなに重みのある献身的な言葉であるか。ダメな人間とは資本主義社会の一面の見方でしかなくて、その人間の存在意義と尊厳を描いていたと思う。現に弟は「世間が俺を認めてくれない」とバカな凶行に走る事もなく,人を恨む事もなく,うまくいかなかっただけである。そんなお人好しで自ら人生を断ってしまった人も自分は知っている。 そんな思い出や共感をダシにした映画だという批判も自分には関係ありません。 自分の経験に重ねて人生考えさせられたことに感謝したいですし、それが映画の醍醐味だと思います。 映画館を出た後も延々とこの臨終のシーンの重さが響いて,思い出すたびに,ただ道を歩いていても涙が出そうになった。自分だったら,このように潔く人生を終われるだろうか、自分の親類だったらこのように送り出せるだろうかと。山田洋次監督,もうしばらくがんばってほしいです。
[映画館(邦画)] 10点(2010-02-22 00:02:10)(良:2票)
47.  劔岳 点の記 《ネタバレ》 
最近,「マイ・シネマトグラファー」という名カメラマンのドキュメントを見て,ふと思った。 ある種のカメラマンたちは、実は監督の才能がありながら、カメラマンをしているのではないかと。 現場の実務とメカニズムを知り尽くしているカメラマンというのは実は,監督としてかなり有利であると思う。 そういえば、巨匠キューブリックも、現場で自らカメラを持つことが度々あったようだ。 それはディレクター不在でも,カメラマンが一人で取材するようなことが往々にしてあるテレビ等の現場を考えても、そう思う。(もちろん監督,ディレクターがカメラマンに劣るということではないです) この映画,あくまで主役は「山」であり、当時の社会情勢や男達の情熱云々というよりも、あらゆる人物が「山」を立てる脇役であったのではないかと思う。だからこそ、ドラマは過剰に盛り上がることもなく、しかし丁寧に、必要十分に描かれている。 エンドロールの名前の出し方がまさに象徴的だ。 例えば「クライマーズ・ハイ」のように「山」を通して何かを描くのではなく「山」そのものを描こうとするというアプローチはカメラマンならではだと思う。 カメラマンは得てして、トリッキーなカメラワーク(クレーンや空撮)を使う誘惑にも駆られるが、あくまで人間の視点を貫いているのも潔い。 CGや合成、編集のエフェクトといった便利なものを、あるから使ってみるという映像の作り方に対して喝を入れているような映像でした。        
[映画館(邦画)] 8点(2009-08-20 00:19:32)
48.  崖の上のポニョ
家族連れも少なくなった大騒ぎが去った後でようやく鑑賞しました。 5歳の子供が喜ぶ映画が何故100億円もヒットするのか、甚だ疑問です。 5歳の子供が喜べば,それでいいのにと思います。 今の自分が「空飛ぶ幽霊船」や「長靴をはいた猫」が面白かったように。 大人が監督の他の作品と比較して,とやかく好みを言う作品でもないと思います。 この作品に接した今の5歳の子は本当に贅沢だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2008-11-29 00:39:56)
49.  地震列島
この映画の公開当時、映画館で大震災を目の当たりにした小学生は、部屋の家具が凶器になるということを初めて教えられました。この映画のトラウマがあって、去年の震災前から家具は倒れないようにしており、残念ながら去年の震災でこの教えが正しかったと実感しました。 この映画の描写のいくつかは、その後の震災で現実となってしまった事は決してバカに出来ないことです。 この映画では荒唐無稽とも思える学者の発言があります。 「日本中の道路を倍の広さにしろ」「燃えない車を作る」 あの日、東京で大渋滞を目の当たりにし、この大渋滞の中で火災が起こっていたら東京はどうなっていたか。自分には、全くの正論だと思えます。マスコミはこの点を強調しませんが、帰宅困難以前に、あの震災で東京の火災が微細にすんだことは全くの幸運だったのです。 特撮の完成度や昼メロ的なドラマでこの映画の評価は低く見られがちですが、防災の警鐘としては真理を語っており、子供の頃から自分の心に残って教訓になっているという意味でこの映画に感謝しています。  この映画の公開当時、「高速道路が崩れるわけがない」と言った政治家と学者は阪神・淡路大震災で大恥をかいたと思いますし、特撮で迫力があると思っていたコンビナートの爆発も、フィクションではなく、あの震災で残念ながらありうることが証明されてしまいました。 この映画はいわゆる興味本位のパニック映画ではなく、防災映画だと思います。 マンション火災も地下鉄水害も、橋の落下や、堤防の決壊も フィクションとして誇張されてはいますが、きちんと公開当時にありうるという根拠に沿った表現です。 この映画の先見性を評価することは、不幸なことではあるが、この映画の存在を否定されるような風潮は最もあってはいけないことだと思います。 テレビではこういう映画やドラマはあの震災後は不謹慎で放映も製作もできないという事情はあるかもしれませんが、レンタル店でDVDも見れなくなっているのはどういうわけかと思います。それほどこの映画は迫真性があることの裏返しで封印されてしまったのだと思います。 この映画のバカな科学者のように繰り返し言いたい。防災のために一度は見ておけと。東京に住んでいて切に思います。全ての道路を倍の広さにしろと。 
[映画館(字幕)] 7点(2008-09-03 21:18:04)
50.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
本当に好き勝手やって暴れてる、あの時代が伝わってきます。 逆に言うと、あの時代の若者達が当時の大人が作り上げたバブルの中で、どれだけ閉塞感を味わってはけ口を求めていたのか、よく伝わってきます。これがこの時代の反抗の仕方だったと思います。良き意味でのはけ口を体現した作品として、歴史に残ると思います。   
[映画館(邦画)] 8点(2008-07-18 23:16:08)
51.  砂の器 《ネタバレ》 
始まって約2時間、あまりに地味な捜査の積み重ねに、2回レンタルし、最後まで見れずに挫折、3回目にして、ついにこの映画を名作足らしめているであろう、コンサートシーンにたどり着いた。日本映画史に残る所以もうなずけました。ストーリーと音がこれだけシンクロしている映画は当時、画期的な挑戦であったろうと思います。映画的表現というものを堪能しました。脚本、編集、作曲をすりあわせる苦労は並大抵ではなかったでしょう。日本映画の先達たちに敬意を表してこの点数です。それにしても過酷な運命です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-15 23:11:14)
52.  八甲田山
最近、雪が降った日にふと思い出してDVDを借りてみた。小学生の頃、TVで観たときは、雪の中を行軍するのが、どちらの部隊かわからず、ただ中盤以降の阿鼻叫喚がインパクトに残っていました。(寒さで発狂して裸になるシーンはトラウマです)今は組織論としても理解出来、史実を調べてみると興味深く見る事が出来ます。三国連太郎の山田少佐が無能な上司の見本のように見えるのは映画的な脚色であったのでしょう。北大路欣也の心中がクローズアップされてるので騙されてしまいますが、山田少佐の判断は、それぞれの状況では兵たちの士気を重視しており、間違いとは言いきれないです。多くは準備不足に起因する遭難だったのでしょう。高倉健の徳島隊長にしても、史実では案内人に対して、かなり非情な扱いであったらしいです。公開時は案内人に「八甲田で見たことは一切喋ってはならぬ!!」と脅しともとれるシーンさえカットされてますから、役者のイメージと2つの部隊の対比をドラマ的に鮮明にするためだったのでしょう。映像的には雪崩のシーンは本物の雪崩を起こしたというからびっくりです。すごい絵です。夏に公開され、夏に納涼のために見る映画の代名詞的存在ですが、むしろ寒い日に見ることをオススメです。この過酷さを見ていると部屋の中の寒さなんて逆に忘れてしまいます。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-13 00:17:50)(良:1票)
53.  八岐之大蛇の逆襲
ビデオですが、当時コレを見たときは衝撃でしたよ。 特撮とはこうあるべきだ~!!って日本映画界への反逆精神にあふれてました。うんうん、そうだよな、こういうアングルみたいよな、自然光っていいよな、パースがついてるっていいよなって、見ながらうなずいてましたよ。 でも低予算!!なので役者もどうしようもなく素人さんですが、特撮に関しては、「スターウォーズ」で花開く前に「THX」作ってたルーカスがまんま樋口監督にあてはまる作品じゃないでしょうか? 映画としては3点!!なのですが、当時の特撮の御大たちに挑戦状をたたきつけた反逆精神にプラス1点です。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-03-14 00:51:40)
54.  ガンヘッド
いろんなハリウッド映画をパクったような作風は原田監督のセンスとして許そう。 単純なストーリーなのに、全然、時間の経過や人物の動きが分からないのもすごいことだが。けっこう、かっこいい雰囲気出てたし。当時の邦画では、珍しい感じでした。 しかし、「ガンダム」のサンライズと特撮の東宝が手を組んだ技術の結晶が、戦車のぶつかり合いだったとは、当時悲しかったです。 子供の頃、ラジコンカーで友達とぶっつけ合いやってたのを思い出しちゃいましたよ。 この映画に何を求めるかっていったら、歩くロボットに決まってるじゃないすか。 アニメのロボットをリアルにしていったら、戦車になっちゃったなんて、企画の原点を完全に忘れてます。 しかし、どういうわけか音楽は異様にかっこよかったんで、サントラ買いましたよ。 「マルサの女」の本多俊之、センスいい!! ブルックリン高嶋のアタック精神と音楽に5点。
5点(2004-10-23 11:14:32)(良:2票)
55.  風の歌を聴け
高校の頃、たまたま深夜TVで初見したのですが、村上春樹も知らないまま何の先入観もなく観たので、とても不思議な感覚だったのを覚えてます。 当時は、どんな映画も貪欲に観ていたので、素直に受け入れられました。 白黒、多種多様なワイプ、字幕と、当時の大森一樹の映画青年ぶりも伺えます。この映画の人物たちの匿名性が想像力を刺激して好きでした。 というコメントを以前書いていましたが、想像力を刺激するという村上文学の本質をとらえて果敢に映像にした名作なのだと「ノルウェイの森」を観た今は思います。 まあ、どちらが好みかという話になりますが、この映画は何度見てもせつなく温かくなります。 
[DVD(邦画)] 6点(2004-08-31 22:34:31)
56.   《ネタバレ》 
中学生の頃、黒澤明の先入観なしに初めてテレビ放送で観た感想は「難しそうな映画かと思ったが意外とわかりやすくて面白かった」。 これが黒澤初体験であった自分は、それ以前の黒澤名作群の面白さをビデオや名画座で知ることになるのだが、 全盛期とは作風が違うといった評価は自分にはない。「乱」は比類なき「乱」であると、最近の4Kブルーレイを観て改めて思った。 今、映像の仕事をしていると見るたびにカメラワーク、絵作り、編集のバイブルのように思う。 稽古を重ねて凝縮された名優たちの演技も素晴らしいし、だからこそ誤魔化しの無駄なカット割りも無い。 自分にとって編集は見るたびに参考になり、今見ると無駄なカメラワークを感じさせないために、実はリハーサルを重ねて大変難しいカメラの動きを大勢のスタッフでやっているのが理解できる。 極力カメラや編集の技巧を感じさせないために実は大変な労力を費やしている仕事は美しいと思う。 今の映画の作り方はいかにカメラワークや編集で驚かせるかという真逆の方向が主流と思うが、それを自分は否定しないし、その面白さもあるのだが、この作品のスタッフワークの素晴らしさは公開後30年経った今もいささかも自分の中で風化しない。 「歴史に残る」とはこういう作品なのだと改めて思う。 若いころはセリフが説教臭いと思った部分もあるのだが、「人間は愚かなことを繰り返している」というこの作品が訴えるものは、今の世の中を見ても明白である。 ぜひ、若い人に観てほしいと思う。実際に燃える城、大人数の合戦など、今後日本映画では決して実現できない映像を見ておくだけでもいいと思う。今のテレビドラマではとうていお目にかかれない凝縮された役者たちの演技を見るのもいい。 映像と音楽が一体となった効果(特に落城シーン)も観てほしい。 世間の評価がどうであれ、自分にとっては教科書であり続ける作品です。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2003-10-02 03:12:05)
57.  男はつらいよ 寅次郎紅の花
この作品で、満男と泉ちゃんに決着がついて本当に良かったと思います。寅さんの動きを必要最小限に押さえてるような演出(それでも、元気そうに見える渥美清)リリーの登場、震災後の神戸で終わるラストシーン。 最後のつもりではなかったであろうけど、いろいろ象徴的な感じがしました。
9点(2003-09-07 00:43:33)(良:1票)
58.  ブラック・レイン
最早20年。最近,特典映像付きのDVDを改めて見て,この作品の素晴らしさ,俳優の演技の素晴らしさは尽きないのだと思う。 日本人にとっては微妙にトンチンカンな描写も散見されながら何故,この作品が魅力的に見えるのかと考えてみた。リドリー・スコットならではの映画的誇張によって、我々日本人にも、「日本」の違った角度での魅力と「日本」とは違う異国の風情を醸し出しているということも考えられるし、監督のオーディオコメンタリーを聞いてみると、当時どれほど、スタッフが「日本」を理解しようとしていたのかが感じられる。 日本人の自分がこの作品を魅力に感じるのは,健さん,優作の魅力も言うまでもないが,当時の製作者がいかに日本人を理解しようという気持ちと努力があったからであると20年経った今は思う。 そういう気持ちというのは国境を越えて伝わるものであるし、日本人が不快に感じる作品は、やはり製作者が人種的な偏見を持って作っているのだろうと思う。 作品のテーマが「異国同士の理解」であるからなおさら、製作過程の現場の度重なる危機があっても、そのテーマを反映して乗り越えて完成したと、今は想像できる。 かつて黒澤監督が「トラ!トラ!トラ!」で「異国同士のすれ違いによる悲劇」を描こうとして、同じように異国同士の現場のすれ違いで失敗したのと対照的な感じがする。 そして映画の中で優作を殺さなかったのが、この映画をB級に貶めずに傑作にしている正しい判断であったと思う。 最後の決闘の直後に警察署のドアをバーンと開ける瞬間。これが「映画的瞬間」であり、「ブラックレイン」を傑作足らしめている監督とプロデューサーの判断,編集のうまさだと思う。 当時の松田優作がいかにこのこの作品に賭けていたかはもちろんだが、この編集の判断があったから「ブラックレイン」は傑作となったと今は強烈に思う。
[DVD(字幕)] 9点(2003-09-04 03:38:47)
59.  蘇える金狼(1979) 《ネタバレ》 
1シーン1カットの緊張感は松田優作に限らず、役者さんたちの勢い、スタッフの勢いを感じます。 今ではなかなか作りにくい不道徳な内容なのに、とにかくかっこよく、面白い。 あらゆるシーンで、セリフ回し、役者の演技が印象に残っている。 役者の魅力を最大限に活かすための、1シーン1カットの演出は本当に楽しいです。 命を賭けたシビアなシーンでも楽しいのは、役者たちのユーモアのある演技に他なりません。 有名な岸田森のエルボドロップ、明らかにNGであっても勢いで許されてしまう空気って、今の映画には見られない魅力です。 この映画、ストーリーより「役者」を楽しむ映画です。一人一人の役者の演技が実に印象に残ってます。 仙元誠三カメラマンの素晴らしいカメラワークも印象的です。 アクションシーンを1カットで見せるアクション映画って、役者の力量がなければ絶対にできないし、今の映画には無いリアリティがあります。 最近、DVDで観ていて、カウンタックのディーラーが村川透監督だったと初めて気づいた。 このディーラーの反応もリアルで印象に残っていたのである。 ディーラーが「せんげんです」と言う意味がわからなかったのだが、「仙元」だったのですね。 こういう遊びがあるって現場に勢いがあった証拠です。 この作品、昔、文芸座の上映で観客が大笑いしていたのを思い出します。 映画館で観て、ハードボイルドだけど、自分と同じように笑っていい映画なのだと思えました。 アラは多いかもしれないが、ハードボイルドであっても、笑いがあり、役者の魅力を堪能できる名作だと思います。
[映画館(邦画)] 9点(2003-09-02 12:46:33)
60.  ヒポクラテスたち
傑作です。年をとってみればみるほど、自分にとってさらに傑作になっていく気がします。 そんな大事なものが入っている映画はなかなか無いです。 古尾谷さん本人も、愛作のように繊細だったのでしょう。残念でなりません。 
10点(2003-08-15 22:04:35)
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