41. パッチギ!
《ネタバレ》 冒頭の修学旅行のバスのシーンから一気に惹きつけられて最後まで観てしまいました。ここまであまりに痛々しい暴力群像劇には慣れていないけど、いまの時代にない、ギラギラしたパワーを感じました。アリラン戦線、南北統一は険しいけれど、国籍の関係ない恋愛(キョンジャや桃子ね)や下町の絆だけは失いたくない、という気概を感じました。主人公がキョンジャを通して知る在日朝鮮人社会。決して話を美化させない井筒監督に一本取られました。よく考えると、この映画のクランクインって、ちょうど拉致問題でワイドショーを賑わせているときなんですよね。よくぞこの時期に撮ったもんだ。桃子の子供は、日本と朝鮮の明るい未来を予感させます。この映画の真の主役は、配役がばっちりハマっていた大友康平をも動かした『イムジン河』と、壊れたギターと若者の血潮が流れ落ちた、『京都の川』ですね。2つの川が象徴的でした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 23:36:03)(良:1票) |
42. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 前回、人命軽視の点で酷評して3点を入れました。改めて観ました。すみません。8点に訂正します。だからといって人命軽視の点は譲れません。8点にしたのは、大杉蓮さんと堀部圭亮さんの演技とキャラに参ったからなんです。ブラックコメディなんですけど、とにかく脚本が計算しつくされている。爆発シーンがなくても、美男美女を起用しなくても、面白いものは面白い。本は読めば、読者がその情景をイメージできるのですが、映画は映像で楽しめる。そこに本にある筋書きが絡めば…、うん、お金をかけなくてもいい映画ってできるんです。やっぱり何か(2ちゃんねる)やりながら映画を観るのはいけませんね。すみません。ホントにごめんなさい。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-06-24 18:19:06) |
43. 魔女の宅急便(1989)
《ネタバレ》 女の子の映画ですが、男でも楽しめます。ジブリでは、2番目に好きな映画です。都会の荒波に揉まれ、自信をなくして飛べなくなったキキが、絵描きの友人のアドバイスを受けながら、トンボを助けるために、スランプなんか気にしてられないとばかりに、無心で飛べるようになるところ、もっと自分に自信をもちなさいというメッセージ。ラストのキキの空を飛ぶ道具がアレなのは、既成概念にとらわれず個性を大切にしなさいというメッセージが良く伝わってきます。泣ける映画ではないですが、失敗してもくじけない、気にしない、という気にさせる、素晴らしい映画だと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2005-05-25 18:50:47) |
44. 魁!!クロマティ高校 THE MOVIE
アホだ、こいつら真性のアホだ! 松崎しげるがケツ出してる時点で合格…! [地上波(邦画)] 7点(2009-08-16 09:35:54) |
45. 東京ゾンビ
ゆるい(笑)。最初から最後まで、とことん緊張感のないゆるさが面白い。ストーリーはともかく、ゾンビの扱い方をよく知って撮ってるから笑える。よく哀川翔がこのハゲ役を引き受けたものだと、その懐の広さに感服。いつもの、どすの効いたタンカが裏目に出ていて、クスクス笑えました。浅野忠信との息もばっちり。 [インターネット(字幕)] 7点(2009-05-07 22:05:44) |
46. マン・オン・ザ・ムーン
《ネタバレ》 怒らせて笑わせるのは難しい。泣きながら笑わせるのって、もっと難しい。 [DVD(吹替)] 7点(2007-02-20 17:56:48) |
47. 大学は出たけれど(1929)
《ネタバレ》 ちゃんと筋書きが起承転結、成立しているだけでも驚き。大学を出た者が仕事に就けず、働くつもりでなかった妻にすぐ仕事が見つかる。世相を皮肉っててとても面白かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-14 19:03:18) |
48. 県庁の星
意外にシリアスで、うかつにも胸を揺さぶられました。僕の勤めてる会社もグダグダなので、その中でもがいている県庁さんの苦悩に自然と同調してしまう。どんなに自分で方法論をかざしても、それに従って動くのは、スタッフであり、自分より下の者です。それでも動かすことの難しさ、そのためにはまずは自分から意識を変えなければならないということ。(ネタバレ)素直に○○○ること、○○○ること。○○○がいること。今まで僕も何でもかんでも会社のせいにしていた所があったようです。まずは自分から改革しなければいけないなぁと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-09 22:03:35) |
49. キル・ビル Vol.1(日本版)
終始ホッペがゆるみっぱなしです(笑)。現代の日本は当然、徳川幕府のころから敵討ちが廃止されているし、明治時代から帯刀禁止令があるし、銃刀法による、武器の所持の禁止もされている。そんな日本を撮るタランティーノ監督って、とっても日本が好きな人なんだと思う。映画って、大きく分類して、教養となるか娯楽となるか、だと思う。この映画は、そのベクトルがどっちでもない、あさっての方向に向いてる気がする。たしかに血飛沫がスゴくて、グロくて、どうしようもない。これを観て、刀でキルことに憧れるバカが出てくるかもしれない。それはさておき、日本人の撮る殺陣とは違う殺伐さがあるし、アメリカの拳銃などの決闘シーンにない、居合の抜刀術の魅力をアメリカに発信しようという気概が感じられる。脚本がどうしようもないのはこの際、目をつぶろう。でも誰かがこういう映画を撮ってくれないと、後進の気鋭の映画監督は現れてこないと思う。映画としての評価は3~8点が妥当だと思うけど、復讐&チャンバラごっこという、日本古来からある、今となっては禁断なんだけど、日本人なら何となくフツフツと湧き上がる映画を作った点では評価したいと思う。監督、この映画を撮るの、すごく楽しかったんだろうなぁ。 [DVD(吹替)] 7点(2006-05-28 22:44:57) |
50. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 正直、この映画のDVDを売り払おうか迷いました。邦画だし、低予算映画だし、テーマが重いし。育児放棄した母親と、生き延びようとする子供たちと、2つの視点で鑑賞する必要があると思います。僕は後者で観ています。主人公・明が長男としての責任を務めようとするのが痛々しい。弟や妹たちは幼いころは従順であっても、成長していくにつれて、子供特有のわがままを言ってくる。明は、まともな学校教育を受けてきていないから、感情に訴えた叱りしかできない。テレビゲームや少年野球など、明にとっての束の間の息抜き。我々には、親や学校、塾など、何らかのコミュニティーに属している安心があります。それがかえって、見放された子供たちの状況を真摯に伝えている。観ていてつらい。しかし目をそむけてはならない。カップめんのカップで植物(たぶん食料)を育ててるシーンが一番、胸にグサリときました。DVDは、もう少し売らないでとっておこう。最近、迷い子猫を拾って育てているので、大事にしようと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2005-08-19 09:34:35) |
51. 死に花
《ネタバレ》 オーシャンズ11よりもよっぽど面白いよ、これ。よく、テレビの紙おむつのCMで、えっ、あの女優さんが!?というのがありますが、この映画もそんな感じでした。勃起ができない、チョウチョウ結びもできない、といった、リアルな老いとの闘い。しかし、お金をもてあました4人の老人たちが織り成す喜劇的犯罪。青島幸男さんと谷啓さんの2大コメディアンをもってきて、実直な宇津井健さんと一人芝居に味がある山崎努さんが締める。終始ボケ満載なのに、ツッコミができる人間が一人もいない(笑)。よくこの4人を配役したと拍手を送りたい。それぞれの過去に、あの時に死んだも同然だったという背景がありながらも、穴掘りを通して生きがいを見つけていく。和子の目線(若い世代の僕ら)から見れば、何か熱いものにいつまでも打ち込める老人たちに、憧れを感じてしまうのは当然だと思いました。なんだか、こっちも元気をもらっちゃいました(笑)。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-09 12:29:42) |
52. 20世紀少年
原作未読ですので、新鮮に観れました。世界各国からも配給希望のオファーが殺到したとかで、駄菓子屋とか、タイムカプセルとか、日本人しか子供のころにやったことがないことを世界に発信しようという点は良かったと思う。何よりも子供のころ考えた空想を本当に実現している狂人が、身近にいるというサスペンスは、漫画が原作とはいえ、発想のすきまを突いていて面白かった。こういう映画も必要だと思う。「よげんの書」が出てくるのが遅くて、サンフランシスコやロンドンの件が出てきても驚きが弱かったので、6点ぐらいで。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-15 23:29:04) |
53. DEATH NOTE デスノート(2006)
字がきたないなぁ(´・ω・`) [地上波(邦画)] 6点(2006-10-28 16:20:52)(笑:1票) |
54. 砂の器
《ネタバレ》 前半の1時間40分は、ふーんという感じでしたが、このころの丹波哲郎さんは、やっぱり渋みがありますね。秀夫の過去の回想シーンでは、さすが山田洋次なのか、うぅっ、と嗚咽してしまいました。ラストのコンサートの観客全員のスタンディングオベレーションを見渡し、微笑む和賀について、僕が思うに、音楽を演奏し切った充実感もさることながら、幼少より蔑まれてきた自分を社会のみんなが認めてくれた、苦難の道のりとの決別にも感じます。ところで、『ショムニ』の満帆(ぱん)商事の川崎専務(山崎満さん)が捜査会議室の中にいましたが、「順風満”ぽ”」といったのと何か関係があるのですか? [DVD(吹替)] 6点(2005-08-15 20:31:49) |
55. ドラえもん のび太の大魔境
《ネタバレ》 この映画のチャンバラシーンは、自分の中では最高の殺陣です。”自分たちのことは自分たちで”。この映画で子供達に訴えかけたいテーマです。 [DVD(吹替)] 6点(2005-06-14 23:40:35) |
56. バトル・ロワイアル
原作の方がスリルがあって面白かったです。もしも、さっきまで仲良くしていた同級生と殺しあうことになったら…。友情ってなんなんだろう?て問われる”問題作”でした。普段たわいのない会話をしあっているのが果たして友達なのか?友達と親友はどうちがうのか?極限の状態になって分かる、そんな映画でした。 [DVD(吹替)] 5点(2005-05-25 17:06:52) |
57. シベリア超特急
《ネタバレ》 水野晴郎のしてやったりの顔がたまんないよー。 佐伯「閣下、お休みですか?」閣下「バカぁ!ちゃんと起きとる!」 ( ´∀`)σ)∀`) 「あー、いきなり飲んだら、胸につかえちゃった」 '`,、'`,、'`,、'`,、(つ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、 おなかが痛いよぅ。 [DVD(字幕)] 0点(2005-06-28 12:32:56)(笑:3票) |
58. 北斗の拳(1995)
この映画を観ると、秘孔を突かれるというか、非行に走りますね。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-05-25 18:34:45)(笑:3票) (良:1票) |