1081. フランケンシュタイン(1994)
本題にはいるまでにやたら時間がかかっているのも問題ですが、その後の各登場人物の行動もありきたりで、見るべきところがありません。これでは、デニーロといえども腕の発揮のしようがないでしょう。全体的に、叫ぶような台詞回しが妙に多いのも気になりました。 2点(2004-01-17 03:49:23) |
1082. 妖怪大戦争(2005)
妖怪の着ぐるみとCGを考えつく限り作ったら、そこで目的を達してしまって、あとはもうどうでもよくなったというのがミエミエでした。まったく芝居の指導をしてもらえなかったとしか思えない隆之介君は不憫ですが、こんなひどい扱いをされても役者の道を辞めなかったのには感心します。とにかく制作側の志の低さに吐き気がします。動く宮部みゆき(しかも一応演技までしている)に1点。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2024-06-07 01:48:26) |
1083. ファイト★ガールズ
《ネタバレ》 クラブ経営者みたいな人たちが、女子ボクサーを集めてトーナメント戦をやるという、まったくそれだけです。一応、いろんな女子選手が集まってくる体裁にはなっていますが、個性はほとんどありませんし、例えばファイティングスタイルなどにもつながっていません。また、照明や美術や撮影の安っぽさにも驚きますが、それも最後までそのままでした。さらにまずいのが、トーナメント戦の設定をしながらいつの間にかいなくなっている選手多数ですし、ラストはもはや息切れ投げっぱなし状態です。リング上のボクシング選手より、制作側の方が先に疲れ切ってどうするの、という感じです。途中でやる気がなくなったのかを疑われても仕方のない出来でした。 [DVD(邦画)] 1点(2024-05-17 01:45:00) |
1084. 二重心臓
《ネタバレ》 夢野久作原作の映画化に挑むとはまた難易度の高いことを、と思いつつ、その心意気は買おうと思っていた。しかし、まったくそれ以前の問題でした。最初、刑事らしきオッサンが過去のある事件を延々と説明する。説明台詞ではなくて「説明」する。その後も、各場面で、登場人物はただストーリーを喋っているだけ。最後は延々と舞台をそのまま映して、はい終わり。輪をかけて、照明やカメラは、テレビドラマレベルどころか、ワイドショーの再現ドラマレベル。これは映画ではありません。 [DVD(邦画)] 1点(2024-03-18 22:07:07) |
1085. 夫婦フーフー日記
最初の方でいきなり、「出会ってから17年」とか何とかいうナレーションが出てきて、びっくりしてしまった。だって、脚本も芝居もメイクも衣装も小道具も、全然そうなってないじゃん。そして結局、一事が万事その調子で、すべてが制作側の自己満足(にすらなってないかも)で終わっているだけです。何よりも、佐々木蔵之介や永作博美に、芝居にも何もなってないただの段取り作業だけをさせて平気な演出側の神経に腹が立ちます。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2023-11-25 00:55:36) |
1086. 三文役者
《ネタバレ》 どんな作品のごく僅かな登場でも、一瞬で場を引き締め、そして忘れがたい存在感を残す、名優にして名脇役の殿山泰司。その殿山さんを主人公とする伝記映画とは、またとんでもなく難易度の高いテーマに挑んだものだと思いましたが、まったく論外な内容でした。●この異形の名優を演じるには、竹中直人では荷が重すぎましたね。形態模写にすらなっていません。荻野目慶子との演技の息も合っていません。しかも年月の経過も表現されていません。●描写の対象の中心は放蕩な私生活であって、確かに本当にそうだったのかもしれないけど、その中からどうやってあの隠れた名演の数々が生まれてきたのかを描かないと、伝記映画にはならないでしょ。これだったら、ただのその辺の変てこオッサンでしかありませんよ。●セミ・ドキュメント風にしているのも全然成功してないし、なぜか主人公のナレーションが不必要に被さってくるのは、もしかするとエッセイストとしての殿山さんを表現したつもりなのかもしれないけど、それ自体が作中で描かれていないので、何の意味もありません。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2023-05-08 01:01:49) |
1087. キネマの神様
《ネタバレ》 松竹100周年ということで、映画愛みたいなものをテーマにしたったんでしょうけど、タイトルからも連想する「キネマの天地」のレベルにすら遠く及んでいませんでした。人格設定も演技も演出も、すべてが安直で、練った気配がありません。●しかもこの作品には核爆弾級のギャグがあって、食堂でリリー・フランキー達が映画談義をするシーン、自信満々に「その台詞は邪魔」「脚本は10のところを7で止める」などと言い放っている。いや、この作品自体が、邪魔な台詞ばっかりで、10のところを100くらい喋らせてるでしょ。さらに、孫と祖父が脚本を作るシーンで、孫が「クライマックスにその台詞はストレートすぎる」などと言っちゃってますが、まさにストレートな台詞ばかりで構成されているこの脚本の中で、一体何を言っている(言わせている)のでしょうか。脚本家が自分で書いていることの意味を分かっていないのか、分かっていてあえてやっている(あるいは、せざるをえなかった)のか、謎は尽きないところですが、この脚本のレベルの前には、真相はどうでもいいです。●往年の名女優の役名が桂園子というのも、絶対に園井恵子のもじりなんでしょうけど、こういった中途半端なレスペクトもどきにも腹が立ちます。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2023-04-05 02:19:45)(良:2票) |
1088. 歓喜の歌
《ネタバレ》 最初から最後まで、登場人物の台詞も行動も、全部直接的、説明的、そのまんま。脚本というよりも、何かの解説書かマニュアルを基にこの映像は作られたのではないか、と思うほどです。よって、役者はただ与えられた台詞を「読んでいるだけ」なので、これは映画になっていません。●あとそもそも、公共の施設(それもこれだけのホール)だったら、電話だけで予約確定はできず、必ず文字申込が必要でしょ?これはこの話に最後までついて回る重要要素ですから、「そういう設定」とかでは済まされませんよ。●そして、最後の肝心の第九コーラスのところでBGMをかぶせるなんて、制作者は何考えてんの? [CS・衛星(邦画)] 1点(2022-10-22 00:53:38) |
1089. 蒸発旅日記
ひたすら「何やら怪しげなシーン」が雰囲気のみで流れていっているだけ。どうです常道の映画からは外れているでしょう、という作為が満ちているので、逆に表現の閉塞性しか感じません。 [DVD(邦画)] 1点(2022-04-24 23:43:48) |
1090. 花のあと
赤入れをしながら読んでいったら真っ赤っかになりそうな、誤用と現代語まみれの脚本。きちんと校正というものをしてください。役者の演技もひどいけど、この脚本では演技のしようがないです。●この監督・脚本のトリオは、その前年に「青い鳥」という傑作を生み出しているのに、何でこうなってしまうのだろう・・・。●「ただ撮っただけ」のカメラと照明も、相当ダメレベルです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2020-12-02 01:03:20) |
1091. 犬神家の一族(2006)
《ネタバレ》 オリジナルの方は、後半はグシャグシャだったとはいえ途中まではあの「犬神家」の世界をそれなりに頑張って抽出していた。それから30年も経って、こんな単なる劣化コピーを出すことのどこに意義があるのだろうか。内容もさることながら、そもそもそのような制作者としての志の欠如に対しては、腹立たしさを禁じ得ない。●仮面のネタばらしという一番美味しいカードを途中で切ってしまうとか、それに伴って湖の例のポーズも三種の神器すらも意味がなくなってしまうとか、犯人には原作にあった誇り高さがまったくないとか、終盤の事件解明に至る流れはわざとつまらなく変更しているとしか思えないとか、この辺はオリジナルもそうだったっけ?何でそんなところまでわざわざコピーするの?制作者は本気でそれが良いことだと思っていたの?●で、事件がどうのこうのよりもよほどミステリーとサスペンスを感じたのは、30年経ってまったく変わっていない、時空を完全に超越している大滝秀治神官でした。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2020-04-25 01:38:29) |
1092. グーグーだって猫である
導入部の時点で、陳腐な人物造形(というかそもそも造形されてない)、定まらない視点、演技になってないただの段取りアクション、安っぽい照明とカメラ、とダメ映画要素のオンパレードだったのですが、最後までそれは変わりませんでした。何がテーマだったのかもさっぱり不明です。ここまで無意味なものを撮っていて、制作者たちは途中で嫌気がささなかったのだろうか、と逆に不安になるくらいのレベルの低さでした。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2020-03-03 00:48:19) |
1093. 小さいおうち
《ネタバレ》 平松恵美子という人と組んでいる山田洋次の脚本は、どれもこれもどうしようもなく最低レベルなんだけど、何で山田洋次はこの人と組み続けるんだろう?●それを演技とか撮影技術でカバーできればまだいいんだけど、役者に演技指導をつけた形跡はないし、カメラも照明も美術も平坦で何の工夫もないし、そもそも制作側にやる気があったのかどうかすら疑問。●唯一、「帯が逆」のシーンだけは光っていましたが、回想で出発時のシーンをわざわざ入れてしまうのが無粋だし、それをいちいち解説してしまうナレーションでさらにぶち壊し。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2019-03-22 00:24:44) |
1094. 武士の献立
タイトルでこう言っていながら、「献立」が全然出てこないし、調理のディテールも撮られていない。台所においては、それっぽくばたばた人が動いているだけで、調理人の所作、仕草、動作、そして食材や器具の一つ一つが、全然尊重されていない。また、脚本での台詞はことごとく現代語ばかりなので、そもそも時代劇ではないし、したがって出てくる人は「武士」でもない。もちろん、そんな中で役者に演技をしろというのは無理な話です。一体どこを見ろというのでしょうか。さらに加えて、あきれるほど最悪なエンディングテーマが、制作側のやる気のなさを象徴しています。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-04-29 01:28:38)(良:1票) |
1095. 合葬
何がしたかったのかほとんど分からない作品なのだが、一番まずいのは、徳川幕府の終了という、当時の人たちにとっては世界がすべて裏返るほどの一大事を背景としていながら、それによる人々の焦燥感も不安感も、あるいはそれに対する対峙や決断といったものも、何も表現されていないこと。つまり、中心人物3人のやりとりが、どこかの高校の無気力な高校生か何かがうだうだ会話をしているのと、次元において異ならないのです。輪をかけて、考証や校正をした形跡のない、およそこの時代にありえないような現代的言い回しそのまんまが2分に1回くらいの割合で登場する脚本が、さらに印象を悪くしています。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-01-08 01:46:00) |
1096. 必殺!5 黄金の血
《ネタバレ》 3・4でちょっとマシになってきたと思ったら、この5では、1・2レベル(というかそれ以下)に逆戻りしてしまいました。脚本はグシャグシャだし、テンポは悪くてさっぱり緊張感がないし、何よりも、山本陽子が敵なのか頼み人なのかはっきりしない、というのは仕事人の構造としては致命的。あと、荒勢&旅芸人っぽい一座は、一体何のために出てきたんでしょう?唯一これまでの作品よりまともだったのは、最後の主水の仕事が、いらんチャンバラとかなしで、余人を交えない場での一刀両断であったこと。この部分以外は見るべき箇所なし。 [DVD(邦画)] 1点(2017-09-19 01:11:53) |
1097. リング(1998)
びっくりするほど怖くないのです。それは、何かが起こる前提としての登場人物の日常生活が、全然描かれてないから。したがって、それが揺さぶられたり破壊されたりする恐怖感なり逸脱感が発生してきません。輪をかけて、役者の演技もみんなぱっとしないし、撮り方も平坦でべたっとして奥行きがないとなれば、見るべきところがありません。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2017-08-09 22:44:16) |
1098. 変身(2005)
やる気のない演出、中学生の部活以下のレベルの脚本、意図的かと思ってしまうくらい酷い音楽と、三位一体に揃ってしまった凄い作品。こんなものにつき合わさせられてしまった優ちゃんが何よりも不憫。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2016-07-09 02:12:31) |
1099. 男子高校生の日常
全員が単にワーワー騒いでいるだけにしか見えませんでした。制作者はいったい何がしたかったのでしょうか。あと、ここに出てくる役者陣は、発声とか滑舌のトレーニングはしなかったのか? [CS・衛星(邦画)] 1点(2016-06-01 20:30:03) |
1100. ピンポン
根本的な問題点として、卓球というスポーツそのものに対する制作側の敬意と愛情がまったく感じられない。それっぽいキャラクターをそれっぽく動かしているだけでは、何の描写にも表現にもならないのです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-06-21 21:38:29) |