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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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101.  あいときぼうのまち(2013) 《ネタバレ》 
原子力をキーワードに、時間軸を行き来している。原子爆弾の原料になるウラン採掘していた1945年。福島に原子力発電所ができる昭和40年代。3.11の直前と、原子力事故後の現在。 登場人物が多世代に渡って、繋がりはあるのだけれどわかりにくい。せめて1945年のエピソードは省いて、それ以降の話に絞ったほうがいいような。  テーマがはっきりしているようで、ピントがボケている感があるのはなぜだろう。ど真ん中の直球勝負かと思えば、フニャっと曲がって大きく外れたような。いろんなエピソードがうまく機能していない気もする。ストーリーに乗っていけないので、感情移入もできず。 実力派の役者を揃えるのが難しかったのか、キャストの中に素人臭い棒読みの演技が目に付く。重要な役を演じる千葉美紅は『戦争と一人の女』での殺され方は迫真の演技だったが、今回の女子高生役は違和感アリアリ。公式HPによると某プロデューサーから大竹しのぶの再来と絶賛されたとあるが、大竹しのぶも苦笑いだろう。  大スポンサーでもある東電を正面から批判するようなドラマや映画がない中でのチャレンジ。東電に怒りを覚える一人として、制作陣には拍手を送りたい。原発関連となると役者でさえも出演に及び腰で、キャスティングにも苦労したとのこと。それだけに、ちょっと期待外れな出来に終わったのが残念。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-30 21:12:48)
102.  闇の子供たち 《ネタバレ》 
微笑みの国タイの闇で巣食う児童買春と臓器売買。売春でエイズをうつされ衰弱した子供は、ゴミと一緒に捨てられる。臓器を移植するために脳死でもない生きた子供を使う。人間としてではなく物としての扱いに、子供たちは抗う術もない。闇の組織、新聞記者、NPOボランティア、臓器移植を切望する親、それぞれの事情と思惑が絡まって、どんどんストーリーに引き込まれていく。  ところが、終盤に思わぬ大迷走。犯罪者グループが何の勝算もない銃撃戦をやるなんて、まったく理解不能。ああいう犯罪者は、もっと計算高くて冷徹なものなのに。あれじゃまるで考え足らずのサイコ野郎。 ラストの小児性愛者のオチも、狙いすぎていてガッカリ。衝撃的にすればいいってもんでもない。だいたい買春するような小児性愛者が、発覚もしていない段階で罪の意識に苛まれて自殺なんて聞いたことがない。性癖なんだから、捕まっても再犯率のとても高い、根深くて図太いものなのに。小児性愛者の被害にあった児童が、自分を汚されたものだと思い込み、自殺に至るというならありえる話だけれど。 せっかくの社会派の作品を、取ってつけたようなサスペンス的ネタバラシで台無しにしている。そこまでも、おかしなところはあった。まだ生きている子供をゴミ袋に入れて捨てたり、冷静に考えるとありえないような杜撰な点も、よくある「話を盛る」表現として好意的に解釈し目を瞑ってきたが、もうダメ。この唐突で的外れな終盤のおかげで、ドキュメンタリーにもできそうな題材が、完全に嘘っぱちになってしまった。いくらフィクションでも、社会問題的なテーマを扱うなら、もっと本当らしく見せてくれないと。
[DVD(邦画)] 4点(2015-05-26 22:41:31)
103.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 
オシャレにカッコつけようとしてスベってしまった場に居合わせたような居心地の悪さ。役所広司の熱演?も空回りしているようで見てられない。あの演技は暑苦しいだけで、本物の狂気や怖さ、怒りや憎悪を感じない。全然伝わってこないので、娘の狂気や怖さを引き立たせるための狙いなのかと勘ぐってしまうくらい。 どっちにしても、中島哲也監督にしては期待はずれ。中島作品は好きなのだが、こういうヤバイ世界は全然向いてないのかも。アンダーグラウンドのダークな世界を扱うのであれば、真に迫ったエログロを避けないほうが面白かったのに。「グロ過ぎたら、ホントに申し訳ありません」との監督の謝罪文が話題になったが、そこまでのグロでもない。エロは皆無に近くて生ぬるい。過激なふりをしたイミテーション。耐性のまったくない人には、これでも刺激が強すぎるのかもしれないけれど。 こういうドロドロしたものに関しては、韓国映画のほうが一枚上で本物っぽく迫る。役所広司の役にしても、チェ・ミンシクあたりのほうがピッタリくる。役所広司の中には本物の狂気は存在せず、きっと根が常識人の良い人なんだろう。そういう意味では、本当に狂気が潜んでいるのかもしれないと思わせる北野武とも違う。演技のうまさでいえば、出番の少ない中谷美紀のほうが目に留まった。 アイドルをキャスティングしたせいなのか、内容の割りに中途半端に終わった印象。小松菜奈に悪魔のような女子高生役をやらせるのなら、演出も及び腰にならず徹底してほしかった。どうせなら園子温くらいのことをサラッとやってくれないと。できないのなら、わざわざエロ、グロ、狂気、タブー満載の原作を映画化する意味が薄れる。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-23 01:12:43)(良:2票)
104.  2つ目の窓 《ネタバレ》 
奄美大島の大自然を舞台に、生と死、自然との共生、親子の葛藤、思春期の恋が綴られる。吉永淳が本当の高校生に見えるほどフレッシュな透明感があってとても良い。小麦色の肌が爽やかで、健康的な離島の娘の雰囲気が出ている。北野高校出身の秀才でもあるようで、存在感のある女優になるかも。  母の中にある性的なものへの嫌悪感から、少女に好意を持っていながら抱くことができない少年。こんな高校生が今どきいるかと思うほど、あまりに純真すぎて嘘っぽいけれど、こうした離島だからこそひたすらに真っ直ぐで純粋な二人がマッチしている。ラストで大自然の中でのラブシーンは、微笑ましいくらいに清々しく初々しかった。命の根源である水の中で全裸で泳ぐ二人は、神とも通じる母なる自然にすっかり溶け込んでいるように見える。  ユタの存在に象徴されるように、霊的なものが自然や死への畏怖、一体感につながっているよう。映画全体から女性監督らしい繊細さも感じさせる。ただ、あくまでも女性監督がイメージだけで作り上げた男子高校生のようで、少しもリアルに感じない。どんなに母親の性を嫌悪していたって、好きな女の子に性的に反応しない男子高校生なんていない。  映画の雰囲気は良かったけれど、ストーリー的には親子の葛藤などに平凡なところもあって物足りなかった。冒頭のイレズミ男の死も、結局は消化不良。女性監督の作品にしばしば見られるように、男と女では受け止め方や評価が分かれそうな気もする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-18 01:06:55)
105.  月光の夏 《ネタバレ》 
今まで特攻隊を描いた小説や舞台を見ては号泣。そういう話には滅法弱い。前途有望な若者が散っていった姿は、あまりにも切ない。この映画でもそうした若者の姿が描かれてはいるが、そこまで心を揺さぶられなかった。突撃前にピアノを弾きにいった青年が、どれほどの思いをピアノにこめていたのか。その背景や過ごしてきた日々があまり描かれていなかったために、感情移入しきれなかったような気がする。失うものの大きさ、重さが、十分には伝わってこなかった。 それでも、エンジントラブルで生き残った隊員たちの悔しく申し訳ない思いは心に痛い。こういう状況に彼らを追い込んだのは何だったのか、防ぐことはできなかったのか。戦争を知らない平和な今だからこそ、いろいろ考えさせられる。
[DVD(邦画)] 5点(2015-05-10 23:05:50)
106.  D坂の殺人事件(1998) 《ネタバレ》 
倒錯的で理解不能な世界。贋作を作ったらオリジナルは燃やしてしまうという贋作者独特の主義が、殺人の動機につながっている。が、この主義がピンとこない。女装して鏡に映った自分の姿にうっとりしているのもそう。特異なものに感じて、別世界の人間のよう。 江戸川乱歩の世界には、人間の闇や狂気のようなものを感じる。『D坂の殺人事件』『心理試験』『屋根裏の散歩者』を元にしているらしいが、『心理試験』だけが既読。心理テストがシーンに組み込まれていて、明智小五郎の分析がなかなか面白い。刑事コロンボシリーズと同じで、犯人はわかっているので、探偵役がどうやって真相まで辿りつくかがみどころ。
[地上波(邦画)] 4点(2015-05-10 22:58:33)
107.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 
赤木春恵がすばらしい。これぞ日本の母といった何かが滲み出て、たまらなく哀愁がある。自分の母ちゃんと重ね合わせて感情移入する人も多いのではないか。 特に、認知症の親を持つならどっぷり共感しそう。 認知症の問題は、たとえ今は関係なくても、誰もが当事者になりうることだし他人事とは思えない。高齢化社会の今、親族や知人友人にもそうした話は珍しくもなんともない。介護施設に自分の親を預けざるをえなくなった時、どんなに切ない気持ちになるのだろうか? 親が子供のことも認識できなくなってしまったら? 年輪を感じさせる腫れぼったい手、丸い背中がもうたまらない。  竹中直人のヅラネタがちょっとしつこい。こういう小ネタがうるさく感じると、せっかく感情移入しかかっているのにちょっと覚めてしまう。 ストーリーも期待したものとはちょっと違った。幼馴染のチエコとの話がメインになってしまった流れに、イマイチ乗れなかった。号泣する気マンマンだったのに、最後は肩透かし気味に。残念。
[DVD(邦画)] 6点(2015-05-07 00:43:26)
108.  寄生獣 《ネタバレ》 
名作漫画の映画化は原作ファンを嘆かせる出来になることも多いけれど、この作品はそうならなくて良かった。山崎貴監督の手腕で、原作のエッセンスを損なってはいない。映画サイズにまとめたために、どうしても描ききれない物足りない部分は出てくるものの、1本の映画として面白く観られる。 原作ファンとして欲を言えばキリがないが、回想を取り入れながら削ぎ落とせるところは削り、テンポよくコンパクトに再構築しているので、単なるダイジェストにはなっていない。これは相当な力量が必要とされるし、原作を本当に好きでないとできない。そうじゃないと大怪我をする。犠牲になった原作が、今までどれほどあることか…。 テレビ放映版ではグロい殺戮場面がカットされてマイルドになっていたのが不満だが、それ以外は概ね満足。これなら後半の完結編も期待できる。この製作チームで、原作を台無しにされた『デビルマン』を是非リメイクしてほしい。
[地上波(邦画)] 8点(2015-04-26 22:52:22)
109.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
元になった子供置き去り事件は内容が衝撃的だったのでよく覚えているが、映画では相当違って別物に。主人公である長男の人格も含めて随分マイルドなアレンジになっているが、個人的な好みとしてはもう少し荒んだ部分をリアルに描いてもよかった気がする。 それでも母親の無責任っぷりとその罪は、十分伝わってはきたけれど。凄惨な事件の特異性が緩和されて、どこにでも起こりうるネグレクトの問題として普遍性を持つことに。おそらくはそれが制作者の狙いだったかと。一番下の女の子のいたいけな姿を見ても、子育てに責任が持てないなら産むなよと怒りが込み上げる。  放置された子供たちの容姿が、思ったほど荒んでいないことに違和感。洗髪もろくにできず公園の水で洗うような状況なのに、シャンプーの香りが漂ってきそうなサラサラヘアの柳楽優弥ってのもなぁ。リアルに描くと悲惨すぎるのかもしれないが、細かいところで所詮はイミテーションかと感じてしまう。ただ、是枝監督の演出もあってか、子役の演技は自然でよかった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-04-25 00:36:09)
110.  亀は意外と速く泳ぐ
なんともゆるーい脱力系コメディ。 好きだった『時効警察』と小ネタも含めて雰囲気やテイストがよく似ているなと思っていたら、同じ三木聡監督だった。 小ネタのセンスは嫌いじゃないけど真剣に見るにはとりとめがなさすぎて、カウチポテトで見るのがふさわしい。
[DVD(邦画)] 4点(2015-04-09 21:21:47)
111.  君に届け 《ネタバレ》 
あきれるほどベタで臭い青春映画。 でも、それを照れずにやりきっているので、知らず知らず乗せられて楽しんでしまった。 クラスからハブられた女子に、ヤンキー女子の親友ができ、憧れの男子に告白され―― こんな乙女の夢を描いた少女マンガの世界に乗せられるのも、いささかこっ恥ずかしいのだけれど。  三浦春馬のスーパー爽やか笑顔の王子様キャラが、笑えるくらいに決まっている。 少女の理想を体現したかのよう。 このキラキラ感は、いかにも別マに掲載されたコミックが原作という感じ。 惜しいのは、貞子のキャラに多部未華子はかわいすぎる。 かわいさと共にもっと不気味さも出せる女優なら、さらに面白かったのに。
[地上波(邦画)] 6点(2015-03-29 23:49:49)
112.  風俗行ったら人生変わったwww 《ネタバレ》 
こんな風俗嬢はいないし、こんな童貞オタクもいない。 元ネタが某掲示板に投稿された小説らしいが、あまりにマンガチックでリアリティの欠片もない。 会話はおもしろいし、おしぼりなど小ネタも効いている。 ただ、後半のネット仲間とのかよの借金救済作戦がイマイチでダレる。 風俗嬢役の佐々木望がこれっぽっちも脱がないのは見る前から知っていたが、期待してたらガッカリって人も多いのかも。 この役をやるんだったら、少しはセクシーなシーンも見せないと。 東北弁を話す佐々木望はとてもかわいかったけど。
[地上波(邦画)] 5点(2015-03-11 21:07:36)
113.  ジャッジ! 《ネタバレ》 
伊代も16歳だった頃があるとか、ところどころ笑える小ネタはあるけれど、ストーリーとしてみれば物足りない。 不器用で愚直な人間の一番生きていけそうにない業界において、ハッピーエンドがあまりに嘘っぽくて薄っぺらい。 乗っかっていけるような嘘にしてくれないと、すべてが嘘臭くては鼻白むだけ。 英語ができない主人公が、途中から急に聞き取りができたのも都合がよすぎる。 そもそも妻夫木がモテない男を演じることにも無理がある。 おとぎ話であったとしても、もう少し毒を効かせてくれたほうが。
[地上波(邦画)] 4点(2015-03-09 01:36:18)
114.  東京マリーゴールド 《ネタバレ》 
この頃の田中麗奈は本当に魅力的。 でも、演じる主人公はそうでもない。 男に彼女がいるのに彼女が日本に帰ってくるまで1年でいいから付き合ってなんて、都合のいい女にしかなれないのに。 しかも、それほど付き合いたいと思うような男とは思えない。 どうしてこんな男を?というくらい魅力のない男。 ただ、こういうのはどこにでも転がっていそうな、ズルい男とバカな女のお話。 それだけを映画にされてもね。 田中麗奈のPV的に見るしかない。
[地上波(邦画)] 3点(2015-03-05 20:57:23)
115.  小さいおうち 《ネタバレ》 
結構いい話なのに、あまり引き込まれず感情移入しなかったのはなぜだろう。 安定感は感じるけれど、どこか教科書的な作りというか。 しきりに郷愁を誘うようなレトロな演出。 そうしたあざとさが気になったのかもしれないし、板倉に惹きつけられる魅力やエピソードが足りずに、タキ、時子、板倉の恋愛感情の絡みがいまひとつ伝わってこなかった気もする。 監督に反戦へのメッセージがあって、それをさりげなく表現しようとしているのだけれど、わざとらしくてくどく感じるところもあった。 わかりやすくするのはいいけれど、説明的にすぎたような。
[DVD(邦画)] 4点(2015-02-04 22:59:02)(良:1票)
116.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 
5つの都市でのタクシーを舞台にしたオムニバス。  ①「ロサンゼルス」ウィノナ・ライダー扮する蓮っ葉なドライバー。 そのタレント性を見出した業界関係の女性客がオファーしても、生き方がブレずに素っ気なく断るのがカッコいい。  ②「ニューヨーク」黒人客が拾ったのは、運転もろくにできない東独からきたばかりのドライバー。 業を煮やした黒人客が代わりに運転席に。  ③「パリ」コートジボワール移民の黒人がドライバー。 黒人酔客二人の態度に我慢できずに途中で降ろし、次は盲目の女性を乗せることに。 ラストは事故って、盲目に引っ掛けたちょっとしたオチもついている。  ④「ローマ」客の状況を考えずにやたらしゃべりまくるドライバー。 薬を落としてそのまま逝ってしまった老神父にやっと気づいてオタオタする、たいして面白くもないコメディ。  ⑤「ヘルシンキ」不幸なことのあった客より、もっと不幸な身の上だったドライバー。 なんだか不幸自慢対決のようで。  5編通じてウィットが効いてちょっとオシャレな感じ。 でも、それだけといえばそれだけで心に残りそうなものはない。 夜のタクシーでの会話と雰囲気は独特のものが感じられるが、おもしろいとは思わない。 オムニバスを傑作にするには難しい。 この作品でもやっぱりそう感じてしまった。
[DVD(字幕)] 3点(2015-01-30 21:49:42)
117.  ぼくたちの家族 《ネタバレ》 
元気に歩け回れる状態で余命一週間の宣告というのがありえることなのか。 あまりにも都合よく設定されているようにも思える。 その反面、怖いくらいにリアルな部分も。 両家の顔合わせの席で母の異常が発覚した場面はゾッとする。 懸命に正常を装う姿が痛々しくて見ていられない。 長男が入院費の負担を妻に切り出す場面では、妻が敬語を使いながら正論で長男を追い詰めていく様子が印象的。 反論を許さないすごい拒絶感が滲み出ていて、親を守りたい長男の孤立感が浮き彫りに。  この映画では、実際に起こりえることであってほしくないこと、見たくないことが次々と突きつけられる。 家族の突然の余命宣告、入院費や借金の発覚等お金の工面でのいざこざ、いざという時の父親の頼りなさ。 普段偉そうなこと言っていた父が、つまらないことで何度も息子に電話を掛けてくるのには本当にイライラさせられる。  長男役の妻夫木もよかったが、一番冷めてていい加減に見えて実は意外と熱くて純真だった次男を池松壮亮が好演。 原田美枝子は相変わらずの安定感。 以前に『愛を乞う人』でも感心したが、やっぱり演技が巧い。 崩壊状態の家族の再生は手垢のついたテーマで新鮮味はないが、役者がいいのもあって最後まで魅せられる。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-11 22:37:08)(良:1票)
118.  TOKYO TRIBE 《ネタバレ》 
おもしろい。『IWGP』が好きならオススメ。 ブクロのチーム、そして窪塚も似たようなキャラで登場となれば、あのドラマを彷彿する人も結構いるような。 チーム間の抗争を劇画タッチに描いていて、そこに園子温らしいエロとバイオレンスの毒気が効いている。 原作の漫画は未読だが、いかにも漫画的な世界観がうまく構築されていて、原作をぶち壊さずに表現できたことをうかがわせる。 ミュージカルが大の苦手なのだが、ラップがこれほどミュージカルに合うとは。 いつものアレルギー反応も出ずに楽しめた。  キャスティングもよく、特に清野菜名が印象に残った。 初めて見たが、タイプは違うけど、今や国際的女優となったペ・ドゥナや、すっかり人気女優の吉高由里子の初見と同じくらいのインパクト。 キュートで透明感がありながら裸も辞さない思い切りの良さに加えて、アクションもできる逸材で、園監督のお眼鏡にかなっての抜擢も納得。 満島ひかりに通じるカッコ良さもあり、そういえば吉高も満島も園監督が見出したと言われるだけに、今後が楽しみ。 鈴木亮平は変態仮面のイメージが強かったのだが、それも一変、凶暴な敵役のメラが板についていた。 ストーリー自体は特にどうということもないものの、スタイリッシュでカオスな雰囲気は好き。
[DVD(邦画)] 7点(2015-01-11 22:27:36)
119.  ちょっとかわいいアイアンメイデン 《ネタバレ》 
女子高の拷問部を舞台とした、SMレズのソフトポルノのような作品。 4コマ漫画が原作だけに、コミカルな仕上がり。 アイアンメイデンって何のことかと思ったら、拷問用具の名前だった。  以前は今まで脱いだことのないスター女優が、主演で濡れ場を披露なんてことが割とあった。 最近はそういうのをあまり見かけなくなったが、その代わりに、グラドルやイマイチ売れない清純派女優が、主演と引き換えに裸になるケースが目に付く。 木嶋のりこもグラビアでセミヌード止まりだったのが、ここではフルヌードで、しかも同性愛にSMプレイ。 そこがこの映画の売りで、グラドルだけに見事なプロポーション。 でも、それほどハードな濡れ場はなく生温いし、ストーリーはAVのドラマ仕立て部分とさほど変わらないほど陳腐で早送りしたくなるほど。 他の三人の拷問部員、吉住はるな、間宮夕貴、矢野未夏もグラドル出身で、狙いはわかりやすい。 女子高生役はどう見ても無理があり、特に一番裸を晒している矢野は場末の風俗嬢にしか見えない。
[DVD(邦画)] 4点(2014-12-27 00:10:10)
120.  最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 《ネタバレ》 
いかにもアキバ系の臭いがプンプン漂ってくると思ったら、やっぱり原作がアニメだった。 なんだか薄っぺらくて、エロも中途半端。 実写でエロを追求するならAVがあるし、萌えを追求するならアニメがある。 内容は陳腐な幽霊もので、ストーリーで魅せるというよりキャラと設定がハマるかどうか。 これを実写でやりきるのは、キャスティングも含めて難しい。
[DVD(邦画)] 3点(2014-12-22 22:28:27)
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