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121.  もののけ姫 《ネタバレ》 
この作品は公開当時から『ナウシカ』との類似が指摘されていたし、製作者側がそれを意識しなかったとは考えにくい。むしろ、映画版『ナウシカ』で描ききれなかった部分(原作の後半部分)を、『もののけ姫』という形で作り直したというべきではないか?実際、映画版『ナウシカ』の強引とも言えるハッピーエンドは、現代の我々には少々嘘臭く感じられる(「幸福な80年代」には通用しただろうが…)。また、絶対的な悪役は存在せず、憎しみが憎しみを呼ぶ血まみれの抗争劇は、イーストウッドの『許されざる者』をも思わせ、ただの環境保全映画では終わらない奥深さがある。公開時にはこの映画の素晴らしさを理解できなかったが、久し振りに観てみると、涙が止まらなかった。ジブリは本職の声優をあまり使わないことで知られているが、美輪明宏や森繁久彌といった「名優」たちによる声の演技は、スクリーンの中の「彼ら」に確かに生命を吹き込んでいた。
[映画館(邦画)] 9点(2010-07-20 19:54:38)
122.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
これまでの宮崎作品に比べ、絵の感じが変わったように感じた。しかし主人公のソフィーは久し振りの正統派美少女で(すぐ老婆になってしまうが…)、オープニングの空中散歩の浮遊感には、涙が出そうなほど感動した。ストーリーは難解というほどではないが少々分かりづらくなっており、ラスボスと思われた荒地の魔女が、サリマンによって魔力を奪われてしまうくだりは意外だった(ただの婆さんになってからの荒地の魔女が笑わせてくれる)。マルクルやヒン(犬)、カルシファーの可愛らしさ、ハウルの格好良さ(キムタクが意外と健闘)など、キャラクター重視の作品となっており、メッセージ性やストーリー性を期待すると肩透かしを食うが、やや説教臭さを感じた『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』よりも、純粋に楽しんで観られる作品となっている。引っ込み思案で地味なソフィー(呪いをかけられる前から老婆のようだった)が、愛を知り、キスを贈るラストは清々しく、素敵だ。
[映画館(邦画)] 8点(2010-07-20 19:45:27)
123.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
前作『ハウル』に若干の違和感を感じ、『ポニョ』に到っては「何じゃこりゃ?」という感想しか浮かばなかった。『ナウシカ』や『ラピュタ』のファンである我々は、かつてのような作品を求め、それに応じない監督を「終わった…」と思った。しかし、還暦を過ぎた監督が、20年以上も前の作品と同じようなものを果たして撮るだろうか?長い歳月を経て、監督も変わっただろうし、世の中も変わったし、ジブリという会社の体制も変わっただろう。そして何より、我々自身が変わったのではないか?変わらないのは、その時代時代に残された作品であり、我々はただノスタルジーに浸るばかりで、怯むことなく新たなことに挑戦する監督の速度について行けないだけなのだ。人間の姿になったポニョが、荒波に乗って疾走するあのスペクタクル場面は、宮崎監督にしか描けないものであり、この作品が唯一無二の傑作であるという証なのではないか?3度目の鑑賞でやっとレビューを書くことができた。
[映画館(邦画)] 8点(2010-07-18 21:51:35)(良:2票)
124.  耳をすませば(1995)
この映画は自分には眩しすぎる。15歳で人生決めちゃうなよ。まだまだ人生は長いんだから…などと思ってしまう自分はすっかりおじさん。でも、この映画をリアルタイムで 観た当時はまだ高校生で、決して絵空事とは思えない、確かな感触があった。今でもこの映画を観ると、当時の自分を思い出したりして、面映くなってしまう。ジブリの青春映画では、『海がきこえる』と『魔女の宅急便』がベストだが、この作品も捨てがたい魅力がある。
[映画館(邦画)] 8点(2010-07-18 21:34:55)
125.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
(2010年7月14日追記)ブルーレイ版を鑑賞。画質は全体的にクリアになっているが、逆にピンボケ部分や彩色の粗などが目立つようになり、そこは好みの分かれるところだろう。宮崎監督自身、デジタル修復によるブルーレイ化にはあまり乗り気ではなく、「古い映画なんだから古く見えるのは当たり前」と思っているようだ。ディズニースタジオからの要請で、鈴木Pがブルーレイ化にGOサインを出したというのが本当のところらしい。改めてDVD版を観直すと、確かに画面は暗くシャープさに欠けるが、自分が子供の頃から何度もTVで観ていた『ナウシカ』はこんな感じだっただろう。最近のCGアニメならともかく、昔のセルアニメは、そもそもブルーレイの高機能に耐えうる素材ではないのかもしれない。作品評価としてはもちろん10点満点だが、映画版は、全7巻の原作漫画のうち2巻までを映像化したに過ぎず、スケールの縮小が悔やまれてならない(映画版で語られなかった部分は、後の『もののけ姫』に継承されている)。しかし、『ハウル』や『ポニョ』の近作を観て、宮崎監督も老いたか…と思っていたが、考えてみればこの『ナウシカ』という映画もかなりおかしな作品だ。大人の目で見てしまうと、ナウシカの優等生すぎるキャラクターはKYな『セルピコ』のようだし、自己犠牲と奇蹟という強引なラストの展開は大嫌いな『E.T.』を思わせる。ほとんど精神論に終始していて、物語として完成されているのは『カリオストロ』と『ラピュタ』くらいなのではないか?それでも子供の頃から大好きな映画なので、ほとんど条件反射的に涙腺が緩んでしまうのだ。
[ブルーレイ(邦画)] 10点(2010-07-14 13:13:22)
126.  3-4X10月 《ネタバレ》 
全ては草野球のトイレで見た一瞬の夢だったのか?冴えない青年の内に眠る狂気と暴力性を描いた、初期の大傑作。前作『その男、凶暴につき』が、深作欣二監督の代役で他人(野沢尚)の脚本だったことの反動からか、「オレは本当はこういう映画を撮りたかったんだ!」とでも言いたげな、監督「北野武」の全てが詰まった作品。自分はこの映画が好きで好きで何度も観ているのだけれど、皆さん意外な辛口評価…(泣)車の中で未来をフラッシュバックするシーンなんか超格好良いんだけどな~。この頃のたけしは不思議な色気があり、ヒリヒリするような狂気が全身から滲み出ている。本作と『ソナチネ』が「北野武」作品ではベストだと思う。
[DVD(邦画)] 10点(2010-06-28 21:48:24)
127.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 
こんな映画を待っていた。『HANA-BI』や『BROTHER』のニヒリズムを一切排し、地べたを這いずりながら頂上を目指す外道たちの下克上を、飛び交う怒号と溢れるバイオレンス描写で活写した、たけし会心の一作。大杉蓮や寺島進といった北野組の常連を外し、北村総一朗や小日向文世、加瀬亮といった、やくざ映画とは無縁そうな役者を違和感なく作品に溶け込ませるキャスティングの妙。過激な暴力の間に挟まれる絶妙の笑い。中野の指詰めを巡る押し問答はほとんどコメディと言っても良い。また、椎名桔平の殺され方は凄まじく、数ある暴力描写の中でも特に印象に残った。『仁義なき戦い』以来の傑作と言っても過言ではないだろう。もう一度観たい。
[映画館(邦画)] 9点(2010-06-24 14:10:39)(良:3票)
128.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 
怖い怖いと聞いており、どんなものかと観てみれば…確かに怖い。落ち武者の惨殺や32人殺しのシーンなど、現在のレベルで観れば(技術的には)大したことはないのだが、人間の業や怨念といったものが画面に漲っており、役者の熱演とともに異様な空気が張り詰めている。鍾乳洞で真犯人が姿を見せる時の、あのやり過ぎ感も堪らない。賛否の分かれる寅さん金田一だが、あまり出しゃばらず、着々と足で調査している様はリアルで好感がもてる。少なくともリメイク版のトヨエツ金田一よりはよっぽどマシだろう。
[DVD(邦画)] 8点(2010-06-10 08:30:58)
129.  犬神家の一族(2006)
旧作と全く同じ内容で、監督も主演俳優も変わらないのに、何故か30年も前の作品より見劣りする。松嶋菜々子ら若手の女優さんたちが現代的過ぎて、「犬神家」に纏わりつく陰惨なイメージにそぐわないのだ。ただ、これを機に横溝文学や市川監督の過去作に触れる人たちが増えればそれでいいのだろう(自分もその一人)。旧作と細かいところまで見比べてみるのも面白い。
[映画館(邦画)] 6点(2010-06-03 07:26:52)(良:1票)
130.  八つ墓村(1996) 《ネタバレ》 
寅さん版『八つ墓村』を観てしまった今、このスケール感のなさ、トヨエツ金田一の滑舌の悪さ、浅野ゆう子のトレンディドラマ顔には萎えるばかりで、2時間ドラマと大差ない出来に心底がっかりした。落ち武者襲撃や有名な32人殺しのシーンも、通り一遍の残酷描写で、人間の情念や底のない欲望といった陰惨なムードが見事に抜け落ちている。岸田今日子の二役だけが唯一不気味な印象を残していた。
[DVD(邦画)] 4点(2010-06-03 07:11:25)
131.  菊次郎の夏 《ネタバレ》 
社会人としては失格だが、「近所のおじさん」としては面白い菊次郎(たけし)と少年の短い夏休み。普通はクライマックスに据えるであろう母子の再会をあっさりと通過し、その後にひたすら大人たちの「遊び」を描いているところがユニーク(そこが賛否分かれるようだが)。「バカヤロー」「コノヤロー」と強がっていた菊次郎も、やくざの集団にボコられて、「子供がいるんだ…もう殴らないでくれよ」と急に弱々しくなるところが妙に人間らしく、いつもの強すぎるクールなたけしとは正反対のキャラクターに親近感が湧く。また、久し振りに見た井出らっきょの裸体に、何故か癒される自分がいた…。ここまで開放的な人間がいていいものか。
[DVD(邦画)] 6点(2010-06-03 07:00:27)
132.  BROTHER 《ネタバレ》 
LA版『ソナチネ』といった内容だが、アメリカ人にも分かり易く、ダイレクトな暴力描写と兄弟愛(?)が描かれ、よりエンターテインメントな作りになっている。「ファッキン・ジャップくらい分かるよ、バカヤロー」は確かに格好良い(つい真似したくなる台詞)。大好きな寺島進も儲け役。「これが日本のヤクザだ!」と言わんばかりのハラキリや指詰めのシーンは、アメリカ人に向けてのたけしなりのサービスのつもりなのだろう。お前ら、こういうのが見たいんだろ?と。
[映画館(邦画)] 6点(2010-06-03 06:32:34)
133.  今度は愛妻家 《ネタバレ》 
ブルース・ウィリスの「あの映画」を観たことがある人なら、比較的分かり易い伏線で結末は読めてしまうのだが、逆に自分はそのお陰で終始切ない気持ちでトヨエツの姿を追うことができた。ただ、「オチ」の部分で速やかに物語を回収すればいいものの、それからもダラダラと話が続くのがちょっとしつこい。熟年夫婦と若いカップルの対比という構図は分かるが、正直言って、若い連中のことなんかどうでもいい。自分はもっと薬師丸ひろ子とトヨエツの絡みが見たいんだよ!と、終盤の展開に減点せざるを得ないが、近年の邦画ラブストーリーの中ではそれなりに面白く観ることができた。
[映画館(邦画)] 6点(2010-04-29 14:25:38)
134.  空気人形 《ネタバレ》 
「空気が抜けるのってどんな感じ?」という質問は、「死んでいくのってどんな感じ?」と同義であり、空気を入れる行為は生命を吹き込むということ。映画内では明示されていないので、これは単なる想像に過ぎないが、ARATAの元恋人はバイク事故か何かで彼の目の前で亡くなったのではないか?死んでいく彼女を救うことができなかった彼の後悔と祈りが、「空気を抜き、吹き込む」という行為に及んだ。しかしそんな心の内を理解できるわけもない空気人形は、ただその行為の官能性だけを感じ取り、彼にも同じ思いを味わってもらおうと、彼の空気を「抜く」(「触ってくれんか?」と頼んだ老人の下半身に反射的に手を伸ばしたように)。しかし、空気人形は彼に生命を吹き込むことはできなかった。それは悲劇である。彼を燃えるゴミに出し、自らも燃えないゴミの中に埋もれた空気人形を見下ろし、「きれい…」と呟く星野真理は、冒頭の生命を宿した空気人形の姿と重なる。心なんてない方がいい。しかしそれは静かに育まれていくのだ。何と切ない愛の寓話。
[DVD(邦画)] 9点(2010-03-28 01:14:17)(良:2票)
135.  南極料理人 《ネタバレ》 
料理以外では自己主張せず、後方でニコニコしているだけの堺雅人のキャラが抜群。男所帯では料理ができるというだけで一目置かれているのも面白い。彼がいなければ南極観測基地での生活は何とも味気ないものになっていただろう。全体的にユルイ出来だが、南極での過酷な生活(実際には網走で撮影)と、部活の合宿のような気楽な雰囲気が実にいい味を出していて、帰国の日には泣きそうになりましたよ!エンドロールでのビーチバレーなど、伏線を丁寧に回収しているのも好印象。伊勢海老のエビフライには笑った。
[DVD(邦画)] 8点(2010-02-20 00:10:58)
136.  太陽の傷
三池版『狼よさらば』と言ってしまえばそれまでだが、少年法やネット犯罪など現代的なテーマを扱っているのが斬新。かなり不快指数の高い映画だが、哀川翔という役者の性質上、Vシネを観ているような感覚に陥ってしまう。ただのサラリーマンがあんな上手に拳銃を撃てますかね、普通。
[DVD(邦画)] 5点(2010-02-13 19:15:09)
137.  誰も守ってくれない 《ネタバレ》 
加害者家族の保護という視点は面白いが、社会派のテーマを扱っていながらややエンターテインメントに走りすぎた感がある。『踊る~』チームの作品だから仕方ないか。マスコミやネット住人がゾンビのように押し寄せる様はかなりゾッとさせられる。しかし、いかにも「オタクです」という風貌の連中が警官に殴る蹴るの暴行を加えるかね、普通。また、前半のマスコミとのカーチェイスも、公務執行妨害と道交法違反ですぐしょっぴけるような気が…(追われる方だって命を狙われているわけじゃないんだから、市街地であんな危険運転をすることはないと思う)。被害者家族である柳葉敏郎の心情と加害者家族の志田未来ちゃんの立場っていうのがテーマ的には肝だと思うのだが、両者が向き合うシーンがなかったのもやや物足りない。そもそも未来ちゃんが兄の犯行を知っていた、となれば、どなたかも指摘していたが、冒頭の明るい笑顔は何だったのか…。とても「彼女も被害者」だとは思えないんですが。いろいろ細かい点に疑問はあるのだが、「よくできた2時間ドラマ」と思って観ればそれなりに面白かった。
[DVD(邦画)] 6点(2010-02-09 14:25:15)
138.  裸のランチ 《ネタバレ》 
以前にも二度ほどチャレンジした映画なのだが、最近クローネンバーグの作品をおさらいしていたこともあり、久々に鑑賞。やっぱり理解不能だわ。もっとも、麻薬中毒者の脳内世界をありのまま映像化しただけなのだから、凡人には理解できるわけもなく…。ゴキブリ型タイプライター(声が渋い)などはいかにもクローネンバーグらしいグロさで観ていて楽しいのだが、やはりストーリーを理解できないのはちょっとつらい。
[DVD(字幕)] 5点(2010-02-08 08:02:34)
139.  Sweet Rain 死神の精度
金城武はこういう人智を超えた役が非常によく似合う。3つのエピソードが繋がっていることはこれまでの伊坂作品からも分かるので、要はどのようにその「繋がり」をうまく機能させるか。オムニバス形式の映画というのは概して、こちらが感情移入する前に話が終わってしまうので、やや物足りなさを感じてしまうものだが、本作もその壁は越えられなかった。CGがチープといったマイナス点はあるものの、決して悪い出来ではなく、楽しく観ることができた。
[DVD(邦画)] 5点(2010-02-02 19:25:36)
140.  友よ、静かに瞑れ
派手なドンパチもエロシーンも一切なく、予想よりも地味な出来だったので驚いたが、鑑賞後にじわじわと本作の良さが分かってきた。『グラン・トリノ』のイーストウッド同様、「男とはどうあるべきか?」ということを真摯に教えてくれる。とにかく格好良いんだから!
[DVD(邦画)] 8点(2010-01-28 19:26:25)
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