1. ストロベリーショートケイクス
都会に住む孤独で寂しさを感じながら、何とかして自分の居場所や幸せを手にしようとあがく4人の女性のリアル。それぞれが皆何かに耐えていて、それがどうしようもない事を分かっていて、でも何とかしようとあがく彼女達は時として痛々しく見えるが同時に彼女達の懸命さ切なさにほろっとしてしまう。僕は秋代と塔子が印象的だった。セリフが少なく映像で描こうとする姿勢も気に入った。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-30 23:13:36) |
2. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 ゆるーい感じのギャグの連続で、でも好きなタイプだったので十分楽しめた。なんでもない平凡な毎日でもふと視点を変えれば全然違ったものに見えるってこと。ラーメンのエピソードがお気に入り [映画館(字幕)] 7点(2007-04-30 14:11:17) |
3. 天国と地獄
始まるとすぐに引き込まれた。単にサスペンスとしてではなく、そこに権藤の葛藤や会社事情なんかが絡んでいてぶ厚くなっている。狭い空間でしか描かれないのにも関わらず、非常に緊迫してぐぐっと引き込まれた前半が特によかった。 [DVD(邦画)] 9点(2007-04-30 05:45:36) |
4. ゆれる
いや~ゆれる、ゆれる。見終わったあと、混乱し僕自身ゆれてました。主演二人の演技が素晴らしくぐいぐい引き込まれてしまった。今まで信じていたもの、そうあってほしいと願っていたもの、そんなものが本当は実に頼りない、脆いものだった気付きゆれていく・・・。兄弟の心理描写に主眼をおきながらもその周囲の人たちもしっかり描いているため、非常にしっかりした見ごたえのある作品になっている。西川美和監督注目です。 [映画館(邦画)] 9点(2007-04-30 04:30:10) |
5. 時をかける少女(2006)
いや~大好きです。欠点もあるし、キャラがいやと言う人もいるでしょう。でも夏空の下、元気に駆け回って、笑って、大切なものを失って泣いて、それでも、いや、だからこそ、また前向いて走れる。文句あるかい? [映画館(邦画)] 10点(2007-04-30 04:12:20) |
6. 嫌われ松子の一生
凄まじい人生だと思うし、一般的には不幸でどうしようもない人生なのだろうけど、松子のとっては幸せな人生だったのではないか?と思ってしまう。豊かな人生とそうでない人生の違いって何だ? [DVD(邦画)] 7点(2006-11-28 00:54:14) |
7. ブレイブストーリー
原作を読んでそれを説明してみました、という感じ。まず、「間」がない。何かのアクションとそれに対するリアクションとのあいだには「間」というものがあるが、この映画では「間」に対する配慮というものを感じることができなかった。「間」がなかったせいでものすごく平べったい感じに仕上がってしまった。また、ワタルの外側の世界に対する反応の乏しさに違和感を感じた。例えば、不思議なものを初めて見たときには驚きなり戸惑いなりの反応を示すものだと思うのだが、ワタルはそういった反応に乏しく何でもかんでも当たり前のもののような反応しかしないし、すごく淡白だ。人物がどういったものに対してどういった反応をするのかというのは、その人物がどのような人物なのかを理解するのにとても重要な部分である。この映画のワタルにはこういった反応に乏しくいったいどういうやつなのかがよく分からない。だから、感情移入もできない。ワタルの心の成長を描いているのに、どう変わったのかがセリフをきくまで解らないし、そのせいでせっかくのセリフが説明的なものとどうしても捉えてしまう。原作はいいし、アニメーション技術は素晴らしいと思うし、声優陣も悪くなかった。それだけに非常にもったいなく感じた。 [DVD(邦画)] 3点(2006-11-28 00:36:41) |
8. 雨あがる
悪くはないんだけども物足りない。爽やかさみたいなのはあるけどね。気になったのは伊兵衛、たよそれぞれに1箇所ずつあったモノローグの場面。あれいらないだろう。あそこで言っていることは言わずとも十分伝わってきていた。二人とも多弁ではないのですごく違和感があった蛇足でしかなかった。 [DVD(邦画)] 6点(2006-11-26 10:06:39) |
9. コアラ課長
もう訳が解らない(笑)終盤なんかもうメチャクチャ(終盤に限らずまともなところなんてあったか?)。あまりにの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまうところもあったけれど、ついていけない(笑)。ある意味、製作者を尊敬する。 [DVD(邦画)] 3点(2006-11-26 09:56:26) |
10. タイヨウのうた
病気を抱えながらも懸命に生きる女の子の話だということで、お涙頂戴のありがちな映画かとおもっていたら、すごく気持ちのいい映画だった。薫は結局は死んでしまうのだけども見終わった後、さわやかですっきりした気分になれた。このさわやかさの本質にあるものは劇中で薫亡き後残された人たちの中にも残り続けているのだろうし製作者側のねらいそのものなんだろう(製作者の思い通りになったようでくやしいが)。この映画は病と闘うといった類のものではない。ここで病(XP)は限りある時間(特に、彼女の場合普通の人とは逆に夜のみ)と薫の儚くて今にも消えてしまいそうな部分を表すファクターに留めている。だからこそ、彼女が歌ったり、笑ったり、喜んだり、泣いたり、怒ったりしたところを特別なものとしてではなく普通のものとして捉えることができたし、青春そのものとして楽しく見ることができた。最後に、この映画はぎこちなさを含めてYUIなしでは存在しなかったでしょう。 [DVD(邦画)] 9点(2006-11-26 09:47:17)(良:1票) |
11. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 自分の欲のために身を滅ぼすお話。武時をそそのかす浅茅の怖いこと!武時夫婦は強欲に囚われて道に外れたことをして、最後はその報いを受けるのだけども、そのとばっちりを食らった人々側についての描写がなかったせいで、武時の罪の深さというものがイマイチ伝わってこなかった。そのせいか、武時は奥さんにそそのかされて身を滅ぼした可哀想な人に見えてきてしまった。ただ、思うのは蜘蛛巣城に関わる全ての人は武時と同じなのではないかと。武時は主君に背いたわけだが、映画のラストで武時を裏切った武士たちも自分かわいさに主君に背いたことになる。武時の次の城主は三木の息子という予言だったが、前城主の嫡男も生きているのでまた争いとそこで渦巻くであろう強欲の予感がする。前城主も主君を殺してたっけ。蜘蛛巣城という存在自体が強欲という蜘蛛の巣に絡め捕られる人間そのものを表しているのでは。 [DVD(邦画)] 6点(2006-11-26 08:49:26) |
12. かもめ食堂
なんだろうねこれ。特に何か目立った事件が起こるわけでもないし、各人物のディテールがほとんど描かれてないため深みがない。でも、作品を覆うふわふわした感じ、ちょうどサチエがプールに浮かんでいるような感じに浸かって何か居心地がいい。この居心地のよさというのは食堂が持つ包容力そのものなのかもしれない。妙にくせになる作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-26 08:01:48) |
13. ゲド戦記
見終わった後、金返せとかなり強く思った。監督が素人ということを考慮すれば、めちゃくちゃ悪いわけではない。次回作に期待もしたいと思う。しかし、莫大な制作費と宣伝費をかけるほどの作品ではないし、なにより客から金をとる(盗る?)価値のある作品ではない。なんというか、(抽象的だが)映画が持つ佇まいとか映像の力強さ(絵の美しさとかディテールの細やかさとか、カットやせりふだとか、そういう見て分かるレベルではない)が全くもって感じられなかった。映画ではなくテレビスペシャルとしてなら許せた。あと、「ゲド」戦記って・・・ゲド脇役じゃん。 [映画館(邦画)] 3点(2006-09-05 00:56:28) |
14. 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
《ネタバレ》 いや~映画化しなくてよかった。TV版のエンディングのままでアニメは終わりってことにしてた方がよかった。TV版での重要人物がチラッとだけ出てきてあっさりと死んでいくとか(ホーヘンハイムとか)、何か消化不足感が多かった。残されたウィンリィを思うと後味が悪かった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 22:46:15) |
15. 椿三十郎(1962)
用心棒よりは面白かった。単純なんだけれども、軽快で展開が楽しく飽きずに見れた。どこか間の抜けた登場人物たちがよかった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-28 22:24:34) |
16. 運命じゃない人
なかなかgood。脚本もうまいが、それよりも全編通しての自然さがいい。俳優もそれぞれはまり役だったと思う。自分が知らないところでいろんな事起きてるな~という感じで、ひょっとすると我々は誤解で生きてるのかもなーと考えたりした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 22:18:45) |
17. ゴジラ(1954)
突っ込み所満載ではあったけれど、特撮物特有の馬鹿馬鹿しさはあまり感じなかった。ふつうに楽しめたし、なかなかの秀作。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 21:48:50) |
18. 生きる
この手のお話というのは数多くあると思うが、他の作品とは一線を画していると思う。志村喬が演じたはっきりと物が言えない不器用な男だからこそ、彼の苦しみや自分の生きがいを見つけてからの姿に心を打たれたのかもしれない。葬式の席での市役所の人間模様ものすごく醜悪でどうしようもなさで満たされているけれど、これがおそらくほとんどの人に当てはまる姿なのだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 21:43:48) |
19. 名探偵コナン 水平線上の陰謀
物足りなさが大きかった。毛利のおっちゃんの活躍シーンと映画版恒例のラブコメがやや抑えられていたのはよかった。 [地上波(吹替)] 4点(2006-05-25 14:14:22) |
20. 踊る大捜査線 THE MOVIE
わざわざ映画にするほどのもんか?犯人はちょうど時代を反映しているという点では評価できるが、ストーリー的にはつまらなかった。 [地上波(字幕)] 3点(2005-12-08 17:22:06) |