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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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1.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
非常に面白い作品です。 童心に帰れるというか、素直な自分に戻れる気がします。 これは夏休みにぴったり。 子供の視点で見事にファンタジーを描いた傑作です。 いやもう傑作すぎます。 僕がこの作品で気に入っているのは自然豊かな情景です。 それが昼と夜とでは全く違った表情を見せるところが素晴らしいと思います。 たとえば病院に行く道にしても昼と夕方から夜とでは全く違うものです。 この作品の夜には孤独と寂しさがあって良いです。 そして幻想があります。 バス停でお父さんを待つ場面は夜の孤独と幻想が見事だと思います。 メイが病院に向かう時の孤独がまた見事です。夕方の病院は遠すぎます。 夕方の描写が心なしか不安になります。 キャラクターはどれも素晴らしいです。 メイとサツキは勿論ですが、お父さんもおばあちゃんもカンタも素晴らしいです。 川を流れる水が透き通って綺麗だったり、そういった自然の描写が生き生きとしてます。 お地蔵さんやお稲荷さん、大木、鳥居など、そういったところに精霊が宿るかのような神秘的な描かれ方がされてます。 そこで流れる音楽がまた神秘的です。 もう何回も見た作品ですが、最近この作品を見ると今になって失ったものの多さに驚きます。 最近ハウル見たんですが、全然違う表現なので驚きました。 見終わった後にトトロや猫バスと別れるのが寂しいと素で思ってしまいます。 宮崎駿の中ではもっとも夢のある作品だと思います。
[地上波(邦画)] 10点(2012-03-02 21:51:57)
2.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
非リアの皮をかぶったリア充が大嫌いです。 これは自分が非リアだと吹聴するリア充の事です。 この映画はそんな層にウケそうな印象がありました(まあ何を言っているか分からないでしょうけど・・・)。 バンプオブチキン風の音楽がまさにそれを物語っています。  見る気がしなかったのはもう一つ、 男女の体が入れ替わるというシチュエーションに古さを感じたからです。 それと若いリア充カップルがこのシチュエーションを見てお互いがくすぐったくなるんだろうなと思っただけで嫌悪。  しかし見た瞬間で印象は吹き飛びました。 神アニメです。 僕はオタクではありませんがこれは神アニメです。 「凪のあすから」「あの花」と同じくらい神アニメです。 そしてウケる層が広いと思います。 どんな年齢層が見ても楽しめる広い導入口が用意されていると思います。 ある程度の人の心の琴線に触れるあざとさがあります。 全体的にスピーディー、軽やかで綺麗でした。 全体的に若い感覚ですが古い文化も描かれており、 田舎が描かれたと思えば都会が描かれてます。 可愛い妹が出てくるかと思えばBL好きが喜びそうなメガネをカチャっていわすシーンもあります。 変態だ思えば清々しかったり。 ロックフェスのような一体感というか昂揚感が感じられました。 全てがクライマックスシーンでした。 アニメオタクではないので深海さんの作品は当時見たデビュー作以外に見たことはありませんが、 絶妙な距離感が当時見た作品と少しだけリンクしました。  オタクの特権を一般人に晒したという感じがします。僕はそこらへんオタクじゃないのでわかりませんが。 オッパイを揉むシーンは自慰行為でありエッチシーンでもあるので 家族と見るのは恥ずかしいし、両親が「君の名は。面白かった」とか言ってたら少し嫌です。  それから、あのDQN崩れはそれ自体がフラグだったから隕石に潰されたよね? 喫茶店のシーンみたとき「あの花」思い出しました。 40歳のオッサンがこんなに瑞々しい若い感覚で物語を描けてることが32歳おっさんの自分にはうれしいですが、 作品として良いところだらけで少しあざとい感じがしました。
[映画館(邦画)] 9点(2017-04-15 00:10:28)
3.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
この「かぐや姫の物語」は、「ナウシカ」や「ラピュタ」に拘ることをしなければ、 正に「ジブリの最高傑作」といえる内容だったと思う。 西洋ファンタジーが好きな自分としては「ナウシカ」「ラピュタ」の方に軍配が上がるが、 後期ジブリアニメ勢の中では紛れもなく最高傑作であると思う。 アニメの原点に立ち返り、高畑勲のテーマでもあるだろう古き良き日本の美というものを見事に観客に伝えている。 線や絵はジブリらしくないが、見事に「ジブリの原点回帰」を果たした作品だと思う。 正直、宮崎駿の集大成「風立ちぬ」は(作品としてはいいが)彼らしくなく煮え切らず、実はまた宮崎駿は新作を構想中なんだろうなとひそかに僕は思っているが、 高畑勲の集大成「かぐや姫」は燃え尽きた感があり、彼の作品のファンでも納得のいく集大成だったと思う。 平凡な日常の仕草が丁寧に優しく描かれていて感動を覚える。そこに愛があふれているようだ。 日本昔話のような内容ではあるが、そこで勝負した結果彼の才能が前面に出たと思う。 絵の細かいところは省いてあるが、筆の強弱で感情や動きが表現される。 これが効果的で、誰もが楽しめるアニメは絵を細かくすればいいとか、 色をたくさん使えばいいとか、そういうのとは程遠いところに答えがあるのかもしれない。 このアニメーションの美しさは「沢山のスタッフを使って豪勢に作ればいい」とかいう次元のものではない。 そして監督の作品に対する愛情が伝わる。「風立ちぬ」よりも。 「風立ちぬ」よりも「アニメで表現できることは何か」をよく考えられていると思う。 淡い色遣いの中に激しく感情揺さぶられたり儚かったりいろいろなものが込められてるが、あくまでもシンプルであるというのが良い。 シーンのいくつかのぶつ切り感はあったと思うが作品のクオリティに変わりはない。 しかしほんとに高畑勲監督と宮崎駿監督はライバルなんだろう、 宮崎駿「風立ちぬ」のタイトルに「の」が入ってないと思ったら、 高畑勲の「かぐや姫の物語」にはちゃんとタイトルに「の」を入れてきた。  最後の最後で高畑勲は宮崎駿を大きく超えてきたようだ。
[映画館(邦画)] 9点(2014-02-13 21:05:11)
4.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
”夏に見たいアニメ”というランキングで1位だったので、 そういやまだ見てないなと思って見てみることにした。 ・・・面白すぎる。 夏っぽい演出は控えめだけど、夏アニメに求めるもののだいたい全部がある。 ジブリアニメが題材にしそうな日常の温かみと、古くからある温もりも描かれているが、 それと同時にネット上のアバターを題材にした現代的な視点でも見事に描かれている。 このネット世界の仮想現実が立体的ですごい(この感じ攻殻機動隊を思い出す)。 そういったものがお婆ちゃんの人間的な温かみとか、大家族の人情とかと同時進行で語られてるところがなんかすごいなと思う。 登場人物だってすごい。 主役級の人が3人以上いる。 脇役だって沢山いるけどみんな性格がちゃんとあって生き生きしている。 そこから生まれてくる人情とか絆とかが凄い。 小さなことが大きなことに発展してく面白さ。それを伝えるテンポもかなりいい。 ある意味で展開のむちゃくちゃさもあって良い。 いろいろなものと絡めて物語が進み、古きものと新しきものとの融合、これはミクスチャー・アニメ。 たぶんこういうのを宮崎駿監督は出来ないんじゃないかと思う。それかやらない。 今や”面白さ”の点では細田守監督アニメは、ここ近年の宮崎駿監督アニメの上を行ってるかもしれない。 ヒロインだって可愛らしいし、恋愛の初心さとか透明感がアニメらしくて最高。 アニメでいう”聖地”が自分の家からけっこう近くて高校野球とか地元ネタですごく親しみを感じたアニメだった。 しかし!エンディング曲が糞。
[DVD(邦画)] 9点(2013-08-13 11:10:04)(良:2票)
5.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
拍手を送りたいくらいの傑作だった。 クレヨンしんちゃんの劇場版がふいに見たくなったので評価が高いものをレンタルしてみた。 クレしんの劇場版クオリティ高っ! TVアニメの劇場版によくある独特のつまらなさがほぼ皆無。 最近のテレビアニメのクレしんは見なくなってしまったけど、 たぶんアニメのクレしんの良さが生きているし、メッセージ性もある。 20世紀博の世界は僕の知らないノスタルジーな雰囲気だったけど、 それでもどことなく懐かしい気持ちがして、音楽がまた泣ける。 クレしんの劇場版の中では比較的大人向けな作品なのかも。 懐かしさのもつ魔性が見事に描かれる。 アニメクレしんを見なくなってしまった自分にとってもまたこのクレしん一家の姿は懐かしく、 懐かしさとは非常に居心地のいいものだなと思った。 いつまでも変わらぬままあり続ける姿と、年齢的に大人になった自分とで距離感があって、それが儚く感じるのかも。  また久々に「ダメダメのうた」を聴いたが、これがまた面白い名曲だった。 ひろしが自分を取り戻すまでの回想の場面がとても素敵だ。 タワーの階段を駆け上がるしんのすけの場面が名場面だ。 最後のは、しんちゃんの年齢からはとても発せられる言葉ではないとは思うが感動的だった。 しんちゃん映画としてのコメディあり、アクションあり、スリルあり、感動あり、紛れもない傑作だった。
[DVD(邦画)] 9点(2013-07-27 00:15:45)(良:1票)
6.  切腹 《ネタバレ》 
日本映画をあまり見ない自分であるが、 この『切腹』は本物の日本映画といわざるを得ない。 その本物であることを示す言葉を自分は持っていないが、 確かに見終えた後にそう感じた。 この映画にあるのは武士道であり、筋を通すということだ。 暗く淡々としているが内容は洗練されている。 サスペンスのような緊張感が素晴らしい。 仲代達矢の演技には夜叉が宿る。 切腹の持つ潔さは美であると思った。
[DVD(邦画)] 9点(2013-04-30 01:23:49)
7.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
僕が生まれた年の今日、この”風の谷のナウシカ”が公開された。 今日一日”風の谷のナウシカ”を見ていた。 今見てみると、あまりに”もののけ姫”に似た場面が多くて驚いた。 世界観の作り込が凄く、圧倒的な作品です。 腐海にのみこまれ滅びゆく世界が描かれますが、 その反面で神秘的な場面が多いです。 腐海の植物や蟲の描写に宮崎駿の幻想世界が表れます。 戦艦や武器もカッコよく物語は盛り上がります。 久石譲の音楽は原石のように今の彼の音楽とは一味違う透明な美しさに満ちます。 このナウシカもまた宮崎駿アニメの原石のような美しさを放つ作品です。 ナウシカはただただ可愛らしく、またなんでも出来過ぎてしまう彼女は恐ろしいくらいです。 クロトワは昔は嫌いでしたが、今見ると非常に台詞が男らしくてカッコいい。 クロトワは35歳くらいだろうと思ってましたが、調べてみると自分と同じ年齢でした。。。驚いた。 こんなことってアニメなどを見てると結構あるもんです。 つまりアニメのキャラの精神年齢が高すぎ。  神秘的な世界の中で人間の残酷さとグロさを強くみせます。  王蟲の巨大感は見事で、これが世界観の巨大感であり、ナウシカの中で描かれる自然の偉大さです。 浄化された水はあまりに綺麗に澄んでました。  怒りに燃えた王蟲が大波のように押し寄せる場面は絶望感が強く圧倒されます。 ここに触れねばなりません。ポニョで予言説が浮上しましたが、この84年3月11日に公開されたナウシカでも予言の色合いが強いのです。 これに触れるのをためらいましたが、あまりに王蟲の押し寄せる場面が圧倒的で、どうしても震災を思い出させる場面なので書いてしまいました。 空から見た王蟲の大群はあまりに壮絶です。 その時に巨神兵の放つ砲弾の威力は強大でまるで原子力のようです。 腐海により土壌が汚染されるのもそうです。 飛行機の場面にも思い当たる節がありますが、これ以上は書きませぬ。 このレビューを書いた自分は風評被害に加担した身です。 不謹慎にもほどがありますが、思ったことに触れないというのは自分には出来ませんでした。  黄金色の記憶の風景は描きこまれ方がハンパなく見事に表現され過ぎて怖いくらいです。 懐かしさを思い起こして温かいのですが、淋しく不安になる不思議な神秘の光景でした。 ナウシカが少女なのに母性的でひたすらに憧れの女性像でした。
[DVD(邦画)] 9点(2012-03-11 22:38:35)
8.  座頭市物語 《ネタバレ》 
とても面白かったです。これは憧れますよ!男ならね。渋い。 ヤクザ共に見せ付けた蝋燭の居合い斬り、痺れました。 見せ物じゃないという謙虚さにも憧れます。 自分の技を見世物にしたくない、という気持ちもなんとなくですが分かるような気がします。 酒飲みの平手も非常に格好良いです。 実はタケシ版の座頭市が大好きだったのですが、この座頭市物語を観るかぎり、タケシ版座頭市を否定したくなる人の気持ちも理解できる気がします。 勝新太郎の座頭市から伝わってくるこの迫力は凄いものがあります。 いや、本物だと思いました。 
[DVD(邦画)] 9点(2010-07-13 02:49:53)(良:1票)
9.  砂の器 《ネタバレ》 
う、、、これは大きい。あまりの(精神的)スケール感の大きさに、映画の世界の中に飲み込まれそうになります。 父子の旅の場面では、(偉大な音楽と相まって)日本の四季の美しさ、大自然の雄大さとそこに生きることの厳しさを見ることができました。 この旅風景により日本の美しさを再発見しました。 いや、自分はインドアなもんで「旅」の映画は好きなんです。 本当に偉大な作品の幾つかを見ると、人が生きることの厳しさや大変さが見えてくるようで気が遠くなるのは自分だけでしょうか? また人の一生とはとてもスケールの大きいものだとも思えてきます。 変な言い方ですが、人間は「真の愛」の時だけは「無敵」状態になるのだと思います。 鉄道で父と子が抱き合ったときに、誰がそこに手出しできるでしょうか? 誰がそこに割り込むことが出来るでしょうか? (まったく別の話ですが、ロッキーとエイドリアンが抱き合ったその瞬間に、誰がその間に入れるでしょう?) それはあまりにも完璧な状態であり、周りの低い波長にある精神は、そこにはとても入り込めないのだと思います。 この父と子の関係を見たときに、(親子を超えた)人と人との絆の深さを見た気がしました。  真実に至るまでに気が遠くなるような捜査も、様々な人間模様や人と人との深い絆も、大自然の四季の美しさも、物語中の大きなメッセージ性もあると思いますが、 それと同じくらいに音楽がとてつもなく美しく壮大な感じがして、 それらが相まって物凄いスケール感のある壮大で美しい作品なったのだと思う。     青観さまが言われたように、この作品の音楽は非常に素晴らしく圧巻で、サントラを見つけたら是非とも買いたいと思います。
[DVD(邦画)] 9点(2010-04-30 03:58:40)(良:1票)
10.  アポロ13 《ネタバレ》 
人命はこんなにも貴いものかと思いました。 この作品では、そういう「命の貴さ」について描いていると思います。 話は違いますが、その日は図書館に行って適当に手にとって開いた本のページに「人ひとりの命は地球よりも重い」と書いてあるのが目に入ったんですが、ちょうどそれです。 この作品では人命がとても重いんです。 地球と宇宙船とではとても距離があって、その距離感というか隔たりみたいなものがとてもよく描かれていたかと思います。、、、 宇宙ってとても神秘的な感じがするなぁと思いました。とても巨大なんです。 そういう宇宙の大きさが素晴らしいです。 (この作品を子供のころに観てしまったが、それはあまりにも大きくて過酷で、宇宙は怖いという印象を、この作品によって強く植え付けられた気がします) この作品では宇宙も素晴らしいですし、宇宙船や機械、スイッチ、ボタンなどの装置も素晴らしいですが、やはり「人間」が見事に描かれている(僕はそう感じた)ので、とても面白いです。 あんなにも過酷な状況だったのに、船を切り離すときに「いい船だった」と言ったのです。そこになんだか自分は感じるものがありました。 ワガママでボケたようなお婆ちゃんでしたが、孫が泣いてしまったときに「大丈夫よ(日本語吹き替え)」って優しく語りかけるところになんだか少し感動しました。  でもでも!僕は言いたいのですが、「諸君 君らは最高のクルーだ」(字幕)と「諸君 一緒に飛べてよかった」(吹き替え)と、この差をどうにかして欲しいんですケド! それに大変失礼なのですが、フレッドさんの(ウ●コみたいな)ゲロに1点を減点させて頂きたいのです(個人的に汚物描写は1点減点)。 あと、ジャックニコスソンに似ている人がいるような、いないような、、、(禿げ方が似ているんです!)。 なんだかこの作品は、観ていてちょっと疲れるので、休日にちょうどいいかもしれません。 ちょっと信じてもらえないかもしれませんが、「命の大切さ」みたいなものを少し感じるかもしれません。 、、、宇宙なんて絶対行かねぇ!俺は行かねぇ!  
[DVD(吹替)] 9点(2009-12-21 00:12:20)
11.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 
ゴジラのDVDが980円で買えるなんて夢のようです! 某社さま、特撮映画DVDコレクションを発売していただき、ありがとうございます。 ゴジラ、いまさら見ました。ゴジラ初体験の初心者です。 しかしなんだか、「本物」を見てしまった気分です。 オープニングの音楽から迫ってくるような迫力が感じられます。 このゴジラのテーマ音楽は有名すぎて、大したことのない適当なCMとか番組で使われ過ぎているので、この素晴らしい名曲の印象を下げてしまっているような気がします。 でもオリジナルで聴くと、迫力や説得力が違います。 怪獣ゴジラが迫力あるばかりでなく、物語も面白いです。 重いメッセージ性のようなものも感じられて良いです。 「ゴジラ=子供向け」とかいう認識は僕の間違ったものでした。 この作品などのゴジラは恐怖感があり、ホラー色も少々感じられます。 しかしそれが新しくなるにつれて恐怖感が蔑ろにされているのかもしれません。 僕の「ゴジラ=子供向け」という印象はその為だと思います。 勝手な印象を抱いてしまいすみません。 乙女達の合唱がヘコむなぁ。 今回ゴジラを見て、ゴジラという怪獣の「本物の恐怖」を見てしまったその強烈な印象に、今までの甘い認識を改めました。 いや、ゴジラ初心者の自分がいきなり大口叩いてると、ここの皆様からボカボカ叩かれて「出て行け!」とサイトから追い出されそうですね。 まだまだゴジラ初心者なんですが、この某社発行の週刊「東宝特撮映画DVDコレクション」を買って少しずつ勉強していきたいと考えております。 マタンゴも発売されるんですかね? 
[DVD(邦画)] 9点(2009-10-23 02:52:14)
12.  バンパイアハンターD 《ネタバレ》 
もしかしたら世界一美しいアニメかもしれません(ラピュタとは違う種の美しさですね)。少なくとも闇を愛するものとしては美しい以外の何物でもありません。 この作品は素晴らしいです。独特の世界観なのですが、その世界観をとても面白くアニメ化してくれました。とてもクオリティーが高いです。 技術面だけではなくて、キャラクター、ストーリー、全てにおいて素晴らしいです。 “D”さまが美しすぎます。戦うヒロイン”レイラ”も凄く美人でした。僕はまったくレイラに惚れ込んじまいました。参ったもんです。 ロケットが飛び立つところは感動しました。最後の終わり方も美しくて、永遠を感じさせるような感じでした(こういう感覚を味わったのは久しぶり!)。 ファンタジー好きにはたまらないでしょう! 美しいダークファンタジーを観させていただきました。 
[DVD(邦画)] 9点(2009-02-13 18:40:37)
13.  雨月物語 《ネタバレ》 
(当時の映画メモをもとに編集) 日本の美しさというものを思い知らされました。  特に沼を船で渡る場面は美しいです。深い霧が渦巻いていて、凄く幻想的な感じがしました。 まるであっちの世界に繋がっていそうな、消えてしまいそうで異様な感じです。  “美しい女”は、とても怪しい美しさでまた異様です。 ああいう黒髪を見ると、日本人の深い何かを感じて怖いです。 付き添いのおばあさんも、怪しい感じがとてもよく出ていたと思います。  主人公の陶工の奥さんがとても母親みたいに優しくて、とても悲しかったです。  現実と幻想を描き男と女の違いが身に染みた圧倒的な物語でした。 (男とは現実を見失うものかもしれません) とても深くて異様な美しさです。 (以前は悪意に取り憑かれた心を害するレビューをしてすみませんでした。) 
[DVD(邦画)] 9点(2009-02-13 18:16:47)
14.  七人の侍 《ネタバレ》 
5年くらい前、1回目に見たときは韓国版の激安輸入DVDだったからか、 劣悪な画質と異国語字幕のためかあまりいい印象ではなかった。 その上で少々背伸びをしたのであまりに酷い感想文になった。 それを少し改めたい。 まずこの映画は 農民たちの貧窮を見事に描いている。 ここまで絶望的に弱者を描ききった映画もなかなかないと思う。  戦のシーンは圧倒的だった。 この映画ほど臨場感のある戦のシーンは他に見ない。 ここまで徹底して戦を描いた映画は知らない。 たぶん映画におけるリアリティとはこういうことをいうんだろうと思った。  実は自分が1回目に見て一番印象に残っている場面は仲間集めの場面でも戦場面でもなかった。 最年少の勝四郎が森に入って行き、まるで少年のようにはしゃいでいる場面。 川のせせらぐ静かな森。 祠の辺に咲いている花を摘んだ後のことだ。 奇妙な音楽が流れだして花の咲き乱れる不思議な世界に迷い込む。 花の上に寝転んでボーっとしていると川のせせらぐ向こう側に 花を摘む不思議な服装をした若い女性が現れるという場面。 まるで桃源郷か竜宮城かわからないが不思議な世界。 この幻想的な場面が忘れられずにいた。 もうひとつ、菊千代 (三船)の演技は愉快であるが常軌を逸していて狂気ともいえる。 この七人の侍は正統派映画ど真ん中でありながら物語の中に神秘性や狂気を盛り込むことをも忘れていないところが個人的に素晴らしいと思う。 キャラクター性が素晴らしいのに”キャラクターもの”に成り下がらないのはそれだけ物語が強いからだろうか。 ちなみに自分はキャラクターの中では久蔵が好きだ。 
[DVD(邦画)] 9点(2007-12-04 02:28:15)
15.  リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 
繊細すぎる!観ていてとても痛いです。 高校のときを思い出します。できれば高校のころに観ていたかった作品。 校舎にピアノの伴奏が鳴り響くのもまたとても繊細な空気を感じる。 ピアノの繊細な音色がとても良い。時間の流れ、空気を感じる。素晴らしい演奏です! こういう作品って主人公がボコボコにされていると、 「本当に本気でやってるんじゃないの!?」とか思っちゃう。 うわっ、この作品、重い! 中学生っていうより高校生に見えます。 映像に惹き込まれる。だから僕まで痛いです。ヒドい。 もしかしたら、高校時代に「閉じていた人」ほど、この作品に惹き込まれるのかもしれません(ていうか僕が)。 不良役のリーダーの女の子が可愛いなあ! あと、この作品に出てくる女性たちが不思議とエロティックな雰囲気を放っている。 あと誰もがもつ(?)子供時代、学生時代の少年特有の同性愛的な雰囲気も感じた。 星野君は嫌いじゃない(そりゃアンタ、チケット捨てちゃった件はヒド過ぎよ!)。僕も高校の頃にあれだけキレていれば、人生が変わっていたのかもしれない。 高校生の頃に「エヴァンゲリオン」と、この作品を観れなかったのが僕の人生の失敗だ。 窓から暖かな日差しが差し込んでいて、それがとても奇麗で、懐かしさを感じさせる。 それが遠い学園生活を想わせる。 僕はこういう学園生活を見事に描いた作品が大好きだ。 最後のほうの、面談室で先生が「なんか悩み事ある?」って、 そりゃクラス内であんだけの事が起こっていれば何も無いワケないでしょう! 「インターネットの文章」みたいのがとても「現代的」で、現代人の心の闇や葛藤みたいなものが効果的にあらわれていたように思います。 「ウソっぽくない」作品です。 そんなはずは無いけど、「現実」より「リアル」!? まさか~、、、
[DVD(邦画)] 9点(2007-12-04 02:11:38)(笑:1票)
16.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 
子供のころに観た時の「面白すぎる」っていう印象があるために、 今観ると、あの感動が消えてしまうのが怖くて、この作品を遠ざけていた。 今回は「面白いアニメだ」って意識しないで、力を抜いて観れた。 意識しすぎて力が入りすぎると、感動できなくなるからだ。 普通に意識しなくても、何か神秘的な美しさを感じた。石に宿る精霊(青白い光)とか、水に沈んだ町とか。 昔ほど神秘性を感じなくなってきているものの(大人になって感性がつまらなくなったんだなあ)、やはり美しいところはある。それがとても深くて、懐かしく、て悲しいところにあるような気がした。この監督の作品の「少女」は、やはり神秘的なパワーを放っている。 ロボットのデザインには哀愁が漂っているし、ラピュタのユートピア的な雰囲気も神がかりだ。(昔はよく、自分がこのラピュタにいるところを想像して楽しんだ) 洞窟で石が光を放っているところなんて、「銀河鉄道の夜」に出てきそうな場面ではないだろうか? 否定されるかもしれないけど、個人的に、初期の宮崎アニメには、宮沢賢治を連想させる雰囲気があったようにおもう。 表面的にやっただけではここまで深さは出ない。 昨今のアニメは、技術的な面は進歩しているものの、内面的な部分はそぎ落とされているように思えてしまう。 もうこのアニメを超える作品は出てこないのではないだろうか。 
[DVD(邦画)] 9点(2007-09-17 22:28:45)(良:3票)
17.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
とても面白い作品で驚いた。  アニメの世界って、なんでこんなに明るいのでしょうか。  現実世界と同じ「人物」や「生活」「風景」を描いているのに。  とても明るい学校生活の(外向的な)イメージが描かれている。(僕はとても内向的だった。)そこに生きる人々が楽しそう見える。  図書館で本を読む人や、昼休みに中庭の木陰で仲良く話したりしている学生たちがとても楽しそう。 校舎もきれいで清潔感があり、近代的な校舎なのが良い。  こういう学校生活を送った人がいるのでしょうか?   しかし、いじめられっこの男子がキレて、消火器を投げちゃうところなんかも描かれていて、とても現代的?だ。  でもやはり後半は暗くなってくる。 いつまでも友達だと思っていたのに、恋人とか異性を意識しだして、「いつまでも今までどうりに」という訳にはいかないんだと、そういう戸惑い、葛藤、孤独感は凄く伝わる。  踏み切りに自転車でぶつかったときの「ゴーン」ていう音が「気持ち良くて」不気味だ。  しかも、しばらく頭から離れない。あれ美しい! 不気味なのに心地よい。、、、、危険だ! 「商店街の時計」のデザインも細かく描かれていて良い(何だか不吉な予感がしませんか?)。 「急な坂道」ってのがまた危険な感じがして良い。 そこでのアクションはとてもスリルと緊張感がある。 ブレーキが、、、というスリリングな展開には、手に汗にぎる。  主人公の少女、真琴ちゃんは、周りの目を気にせずに自由奔放だ。(宮崎駿の少女ほど浮遊感はありませんが)  街の中で、飛んだり、跳ねたり、走ったり、自由に動いている。  遅刻してきても明るい。ポジティブシンキング! こういう元気娘は好きだし、自分もそうしたいけど、この現実世界はなかなかでそれがきない。  だってみんな冷たい眼で見るから。街ではみんなうつむいているし。  なんでみんな、アニメではこういう少女を評価するのに、実生活ではやんないんだろうね。 実生活でもこうなんないかな~。 現実は違うんだよなー。あ~、凹むわー、、、。 僕の場合ですが、 素晴らしいいアニメは、観終る時にキャラクターと別れるのが寂しくなります。 そして放心状態になり、しばらく興奮状態がさめません。 そんな感覚を久しぶりに味わえた作品です。 
[地上波(邦画)] 9点(2007-09-16 01:24:53)(良:2票)
18.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
まさにアクションエンターテイメント。 チャンバラ、カンフー、ウェスタン、さらにはアニメなどの要素がミックスされ、 高水準のエンターテイメント作品になってます。 僕にはタランティーノの作品は激しいけど何か捉えどころのないという印象ですが、 他の映画よりも一線を越えた感じがとても面白いと思います。 カメラの配分とか時間軸の使い方からするとほんとに器用で頭のいい人なんだと思いますが。 音楽の使い方も面白いですし。 たぶん人を驚かせることが大好きな人なんだと思います。 子供向けではない独創的なエンターテイメントを作ることなら右に出る者はなかなかいないと思います。 日本の粋な感じとオタク要素とがミックスされてとても変だけどなんかサイコーでした。 外人の作る日本映画って面白いです。  栗山千明はセーラー服が良かったですし、武器を美しく使いこなしていて素敵でした。 ×××(ザ・ブライド)さんすごくセクシーです。 僕にもお尻ぺんぺんしてください。
[DVD(吹替)] 8点(2014-03-09 15:46:30)
19.  異人たちとの夏 《ネタバレ》 
お盆の時期に見るのに良い映画だなと思う。 初めて見たときは正直よく分かんなかった。 でも2回目に見たらけっこう面白かった。 家族の温かさが感動的に描かれていて、別れが近づくころには感涙してしまった。 ただ自分の母親が色っぽい女に見えてしまう気持ち悪さもあって、それがドキドキもするし、なんか微妙というか変な感じだった。 正直、ホラー映画みたいな部分が未だによく分からなかったけど、ただただ怖い場面だった。 たぶん”優しい幽霊”と”怖いお化け”の二つが怪談に含まれる二面性を表してるんだと思う。 あの世に「天国」と「地獄」があるように、異人たちにも「優しい存在」と「怖い存在」がいるのだろう。 異人たちとの交流を描くとき、そのどちらをも欠くことはできなかったのだと思う。 優しい幽霊も怖いお化けも(いろいろあったが)結局は主人公に「生きろ」といったメッセージを残す。 幽霊とは生きている人にとって怖いだけでなくそういうものかもしれない。 不思議な体験をしたような映画だった。 自分がこの映画を観ようとしていた時に憎ったらしい知人がネタばらしをした。 知ったかぶりはいいけど、映画のオチを真っ先に言う人ってどんな神経してんだって思う。 でもそんなオチを聞かなくなって物語の途中でだいたいの想像はついたと思う。 幻想映画に出てくる美女は大体が魔性の存在なのだ。 二人の美女がいればそのうちの一人は必ずそうだ。
[DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 22:59:30)
20.  江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 《ネタバレ》 
これはかなり素晴らしい、衝撃な作品だった。 いろいろと狂ってる。 始まりの精神病院の場面は狂気とむせるようなエロスが強烈(夢にも見た)。 孤島の雰囲気がかなりヤバい。 世界一のキチガイ映画。 エルトポと同等くらいのカルト映画ぶり。 日本映画でこんなのあったのか。 一番ヤバいのは父親のキチガイ天才ぶり。 演技もかなりぶっ飛んでる。 キチガイ奇形天国はかなり衝撃的なものだった。 そんなエロスと醜さが支配する世界で子守唄が美しく悲しげだ。 これが伝説の人間花火か・・・これじゃ心霊写真じゃん。 なんかこれも狂ってるし変だ。 一度見たら脳から離れない世界だった。 デスボイスの使い方が絶妙。 いろいろと江戸川乱歩の世界を堪能できた気がする。 
[DVD(邦画)] 8点(2013-03-14 00:04:36)(良:1票)
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