1. 逆転のトライアングル
序盤は何が言いたいのか分からずリタイア寸前。 客船、無人島と舞台が移るにつれ、何となく分かってきてどうにかこうにか完走。 常軌を逸した薄汚いシーンはハナシに何の必要があったのか不快さしかありません。 人間皆平等主義は脳天気であって格差はあってしかるべき、ただ、日常において比べるのは他人ではなく、 昨日の自分、過去の自分かと思っているので、お話的にも退屈でした。 [DVD(字幕)] 4点(2024-01-08 02:17:53)(良:1票) |
2. キングスマン: ファースト・エージェント
苦手なレイフ・ファインズへの不安が吹き飛ぶ秀作でした。ボーア戦争、WW1の歴史絵巻に父子の絆を盛り込んだ脚本が秀逸。喪失感からヨレヨレになったファインズが立ち直る姿はベタながら、人は見た目より中身ではなく見た目が中身を作り上げるのを改めて感じるところでした。監督らしさを見たラスプーチンを初めとする一味の親玉の正体が、う~ん、イマイチ(-1点) キングスマン誕生に相応しい物語に満足出来た作品です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-07-12 00:52:49)(良:1票) |
3. ギリシャに消えた嘘
目元が若きアル様似のオスカー・アイザック、独特の雰囲気を感じさせるキルスティン・ダンスト、少ないアクションシーンで持ち味の狂犬ぶりを見せるお目当てヴィゴ・モーテンセン。それぞれの好演は目を惹くのですが、結末の追跡劇を初めとする脚本演出が今一つ切れ味に欠けたもどかしい作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-20 16:42:30) |
4. キャッシュトラック
ジェイソン・ステイサム初体験。振りまかれる辛気臭さにゲンナリでしたが、何者か分かって以降はまぁそれなりにと言うことで完走出来ました。章区切りでの「ご」丁寧な作りと音楽がクドい。数あるツッコミどころで一つ言いたいのは、肉も貫禄もついたチョイ役出演アンディ・ガルシアのFBI親玉で、組織として何の存在価値もないのはアカンでしょう。意気込みは感じましたが興に乗れない作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-02-11 15:48:19) |
5. 霧の夜の戦慄(1947)
製作も兼ねたジェームズ・メイソンが一人二役にて実生活の妻であるパメラ相手に犯罪者の心理に迫る作品。意欲作なのでしょうが、屈折・妖気を感じられなく、突き抜けたシーンもなく、何故そうなるのかな結末と併せて盛り上がりに欠けるものでした。 しか~しながら、 手フェチ且つ声フェチな私。38歳若きメイソンの velvet voice をた~っぷり聴かせてもらえて耳福であります。 こいつぁ春から縁起がいいわい [DVD(字幕)] 7点(2022-01-01 20:05:01)(良:1票) |
6. 汽車を見送る男
本日クロード・レインズ誕生日と言うことで鑑賞。 スカーレット・ストリート(1945)を彷彿させる内容。 哀れでやりきれなくさせられたエドワード・G・ロビンソンに対して、坂道をブレーキ壊れた10トントラックが爆走するかの如く暴走するクロード・レインズに別の意味で哀れでやりきれなくさせられました。 生真面目な顔、猜疑心溢れる顔、美女を前に締まりのない緩みきった顔、鬼の形相、狂ってしまった顔。 名優の名演を堪能させてもらえました。 ザ・性悪女と呼ぶべきミシェル演じるマルタ・トーレンの美貌と迫力が特筆もの(31歳早逝が何とも惜しい) マリウス・ゴーリング、ハーバート・ロム、アヌーク・エーメ(やっぱりお美しい)が脇を固め、短い尺ながら濃密な物語で、全編で流れる汽車疾走音・汽笛が耳に残ります。 輸入盤DVDで英語字幕しかなく、大体筋立ては分かるとは言え、何故警部が捜査しているのか分からないところを始めとしてやはりもどかしいものがありました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2021-11-10 16:32:49) |
7. キング・ラット
《ネタバレ》 1945年、シンガポール 日本軍チャンギ捕虜収容所。悪魔島のような脱走不可能な場所で日本軍の監視は緩く捕虜達の毎日も緩いのですが、食料薬品は不足していて皆痩せこけた姿。要領良くしたたかに立ち回り健康体の米軍伍長と彼の不正を暴こうとする英軍中尉の確執が描かれています。飢えには勝てないのか少佐・大佐も伍長に取り込まれているのが何ともはや。興味深かった結末は思いもよらぬもので、「そんなものなのかなぁ」納得出来ないところです。捕虜収容所ものとしてはかなり異色作でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-26 03:11:20) |
8. 恐怖ノ黒電話
復縁を迫ってくるDV夫と過去からのストーキング電話を受けるダブルパンチ。なかなか考えられた脚本でグロさが無くとも神経に障る怖さはありました。ただ、パンチに欠けると言うか、本サイト基準そのままの作品でありました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-11-14 20:22:34) |
9. 危険なメソッド
冒頭でのキーラ・ナイトレイのキャリアにプラスになるかマイナスになるか考えさせられた役者魂炸裂の演技に圧倒されます。そんな彼女とクローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダーの組み合わせに寝落ちしないだろうか不安を持っての鑑賞。完走出来たものの、そっち方面の知識が無い身にとっては高尚ぶった下ネタ話に白けてしまいました。お目当てヴィゴ・モーテンセンは印象薄く物足りないところです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-04-27 03:04:14) |
10. 吸血鬼ドラキュラ
初見。色気と気品が溢れるクリストファー・リー、端正なピーター・カッシング、最強コンビに挟まれて劣らぬ存在感を示したマイケル・ガフ、肉感的な美しさが目を惹いたメリッサ・ストライブリング、キャロル・マーシュ。ゴシックホラーブームの先駆けとなった傑作と呼ばれるのもなるほど納得。最強コンビの格闘シーンは作風に合わないと感じたところがほんの少し残念です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-03 23:06:50) |
11. 喜望峰の風に乗せて
《ネタバレ》 レースに臨む準備のあまりのお粗末さに呆れてしまい、大海原での孤独や恐怖の感情がお目当てコリン・ファースをもってしてもかき消されてしまいます。ただ、陸地での皆の無邪気な喜びようが示す、進む事も退く事も出来ない苦しみは感じ取れました。一文無しになっても後ろ指指されても、妻と子供は父に戻ってきてもらいたかったのだろうと思うと胸が塞がります。勝者が賞金を遺族に寄付した話に挑戦の目的の違いを思いました。実話だという事で抑えた語り口の地味な作品。 [映画館(字幕)] 4点(2019-01-16 21:30:03) |
12. 恐怖(1961)
面白さが凝縮された81分間。兎にも角にも脚本が素晴らしい。独特のアングルのモノクロ映像とスーザン・ストラスバーグ、アン・トッドを固唾を呑んで見守る。8割がたは予感通りの展開だったが、分からなかった2割の部分に唸らされる。 皆様にお薦めしたい極上の逸品。初見の際は絶対に予備知識無しでご覧頂きたい。 [DVD(字幕)] 8点(2018-07-31 09:20:02) |
13. ギャング・オブ・UK
《ネタバレ》 邦題からヒリヒリする物語の中でのジョン・ハートの最期に寄せた期待が悪ふざけスレスレのコメディ調に萎んでいきましたが、二転三転四転五転の展開に父娘の物語が盛り込まれていて結構見応えがありました。若作りに無理を感じたもののほろ苦さを醸し出すジョン・ハートはいぶし銀の味わいがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-04-07 19:07:46) |
14. キンスキー、我が最愛の敵
《ネタバレ》 クラウス・キンスキー死後に作られた本作。キンスキーの天才はナントカと紙一重ぶりを強調するヴェルナー・ヘルツォーク監督。キンスキーが動の奇人でヘルツォークが静の奇人である事が良く解りました。 原住民エキストラが「貴方(ヘルツォーク)の為にあの男(キンスキー)を殺しましょうか」と真剣に申し出たというエピソードに、こんな最凶タッグの二人と共に仕事をしたスタッフに拍手を送りたい。 [DVD(字幕)] 7点(2018-03-07 15:31:32) |
15. キングスマン: ゴールデン・サークル
《ネタバレ》 予備知識無しでの初日初回の鑑賞。お目当てコリン・ファースの回想シーンで胸がキューン。待ってましたの登場シーンの冴えないオッチャン姿にショボーン。 マーク・ストロングとの別れの場面(・・・Country roads take me home To the place I belong West Virginia mountain mamma Take me home country roads・・・・ 熱唱は本作一番の名場面で左隣の人と一緒に小声で歌いながら胸がジーン)後の活躍にウットリ。 特筆すべきはエルトン・ジョンでコリンと共にロボット犬と戦う姿に笑わされ、「今日は水曜日だろ」のWednesday night's Alright for fightingに懐かしさを覚えました。 折角出演してくれたジュリアン・ムーアの悪党としての淡白さが(大女優にはこれが精一杯か)惜しい。 コリン・ファースのファンの方には楽しめると思われる快作。 [映画館(字幕)] 8点(2018-01-05 16:46:17)(良:2票) |
16. 黄色いロールスロイス
《ネタバレ》 1台のロールスロイスにまつわる3つの物語。着想がユニーク。豪華キャストによる3つのカップルの中でのMVPはシャーリー・マクレーン。「彼は生きて幸せになれる、私は生きてるだけで幸せ」という真意をアラン・ドロンが知らないラストが何とも切なく、この時の蓮っ葉な情婦とは別人の美しさに目を見張る。掘り出し物の一作。 [DVD(字幕)] 7点(2017-08-28 09:28:53) |
17. 吸血鬼(1967)
《ネタバレ》 格調高い映像で描かれたおどろおどろしさとお笑いがミックスされた物語に釘付け。監督特有の結末の徒労感を一際感じる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 23:38:34) |
18. 奇蹟がくれた数式
《ネタバレ》 夭折は数学界にとって計り知れない損失だった天才数学者ラマヌジャン。インドに残した妻との通信を妨げられ、第一次大戦下の英国でヴェジタリアンが栄養を摂れず病に侵される過程はやるせない。一方、敬虔なヒンドゥー教徒としての信仰心が発想の根底をなしていたのは天才らしい。彼を見出し支え友情を育んだハーディ教授は彼とは対照的な妻を娶らず学問一筋で無神論者の偏屈者。ジェレミー・アイアンズの貫録の演技が作品の品格を高めている。 [DVD(字幕)] 7点(2017-04-16 20:39:40)(良:1票) |
19. キングスマン
《ネタバレ》 コリン・ファース。ビシッと決めたスーツ姿は何時もながらの渋さで魅了されます。何十人も殺した教会での大乱闘は「何故?」と唖然茫然ながらも、初めてお目にかかるキレッキレッのアクションにメロメロ状態。このシーン何度も見直しちゃいました。最後まで登場願いたかったものです。選ばれし者だけ生き、庶民は殺し合わせて削除するという企みは何だか現実味を感じました。見応えのある掘り出し物の作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-30 23:27:54) |