1. ショーン・オブ・ザ・デッド
サイモン・ペッグ出演以外の知識無く鑑賞。ゾンビを認識するまでは何となく笑えたのですが、以降はコメディ、シリアス、ホラー共に突き抜けたもの無く退屈で寝落ちとの闘い。沢山出てきたゾンビの中でサッカー少年とビル・ナイにドッキリ。私は本作の客では無かったようです。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-02 01:03:48) |
2. ジェントルメン(2019)
欲の皮が突っ張った男達のクライムアクション。今風というのか映像も台詞もスタイリッシュ。ヒュー・グラントがらしさを存分に発揮しての狂言回し役でのこれ以上無いゲスさが特筆もの。辛抱強く相手をしているチャーリー・ハナムの胸中「このゲスが」が透けて見える落ち着き振りが見応えあり。展開がめまぐるし過ぎて感慨湧かず。まぁ、感慨を求める作品ではないのでしょうね。 その昔アル様と共演した男前コリン・ファレルがうちの町内会で見かけるオッチャンと同じ様な姿なのが何か寂しい。ヘアメイク、スタイリストは一体何を(怒) [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-07 15:30:31)(良:1票) |
3. 死者にかかってきた電話
《ネタバレ》 ジョン・ル・カレ長編小説デビュー作。事情によりジョージ・スマイリーを使えずジェームズ・メイソンがチャールズ・ドブスを演じます。「これから自殺しようとする者が翌朝のモーニングコールを頼むのか」真相に迫る展開はなかなかのものでした。ドブスは冴えない諜報員でメイソンファンとして歯痒くて身悶えですが声は素敵で耳福であります。 黒幕との対決シーンはボブ・オートン・ジュニアは本作を観たのだろうかと思えた驚きのアクションでした。 顔の迫力が凄いシモーヌ・シニョレ、結構目立ってたハリー・アンドリュースの好演も光る地味~~な小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-30 01:54:00) |
4. シンドバッド虎の目大冒険
《ネタバレ》 ジェーン・シーモア出演以外の知識無く鑑賞。お綺麗ですが他作での神々しいまでの美は感じられず。その他全員揃いも揃っての大根芝居が特撮怪物話の添え物だとしてもお寒い限り。黙々と主人に仕えた挙げ句に使い捨てカイロ扱いされたミナトンの存在感たるや。足下にも及ばない大物二世役者のペラッペラぶりを改めて思わされるところです。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-24 16:10:30) |
5. 女王陛下の007
初見。雪崩シーンを筆頭にスキー追跡シーン、テレサ奪還突入シーンの超ド迫力、並びに、呆然状態のラストシーンにスパイ活劇として秀作。ジョージ・レーゼンビーに矜持を持って粋で洗練されたボンド像が見られないのがマイナス。序盤のモタついた展開も白けるところ。ホロリとなったマネペニーの涙以降の結末にシリーズ異色作として記憶に留まる評価に迷う作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-30 12:22:59) |
6. ジョーンの秘密
《ネタバレ》 ジョーンには共感できません。原爆機密をソ連に引き渡す事への大義名分を並べても一番大事な人を裏切り、あまつさえ、引っ立てられるのを黙って見送る姿に人間のクズ確定。息子の胸中に思いが至ります。刺激的な史実でありながら、盛り上がりるところ無く、お目当てジュディ・デンチの持ち腐れ感があった残念な凡作。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-11-02 15:35:19) |
7. シンデレラ(1976)
始まって早くにリチャード・チェンバレンが歌い出したのには「うわぁ・・・ミュージカルとは知らなんだ、えらいもん借りてしもた」激しく動揺。全てのシーンでの衣装、歌、ダンスの安い作りにテンション上がらず。ストーリーの味付け部分と言える政略結婚要素も安っぽい。ステップマザーを演じるマーガレット・ロックウッド(60歳)の往年の美しき悪女ぶりが健在だったところに点数の全てを。 [DVD(字幕)] 4点(2021-06-27 00:02:56) |
8. シーザーとクレオパトラ
戦闘模様で血湧き肉躍るクロード・レインズの雄姿を拝む事は叶わず。規模の小さい戦闘シーンは戦時中に於いて精一杯の撮影だったのでしょう。しかし、衣装・セット装飾の豪華さは目を奪われるものがありました。どちらかと言うとコミカルな味わいがする舞台劇と言える本作で、初の100万㌦(当時で!)actor となったクロード・レインズはバーナード・ショーが彼をイメージして書き上げた脚本の一言一句を風格漂う演技で魅せてくれます。 「貴方を裏切ってません」クレオパトラに「お前を信頼した事は一度も無い」百万の罵詈雑言に上回る刺し殺すかのような一言。 何時もながらの瞬間芸に「クロード!!!」かけ声かけたお姿でした。 ヴィヴィアン・リーは幼さ漂う姿はまずまずといったところですが、シーザーに見守られて女王に成長するなかでその風格が皆無で、ひたすら「無礼者が」「首を刎ねるぞ」を連呼するのに白けてしまうのが残念。撮影中ローレンス・オリヴィエの子を宿し医師の助言を聞かず流産し精神不安定で5ヶ月間撮影中断したという、空襲下と併せて作品以上にドラマチックな舞台裏に驚きます。 制作費1,278,000ポンドに見合う秀作を堪能しました。 [DVD(字幕)] 8点(2021-05-10 15:52:06) |
9. しあわせはどこにある
豊かな毎日を送っている精神科医ヘクターが、幸せとは何かが分からないと患者のカウンセリングが出来ないと痛感し幸せ探しの旅に出る物語。中国:ステラン・スカルスガルド、アフリカ:ジャン・レノ、LA:クリストファー・プラマー。この3人目当ての鑑賞でしたが、顔見せゲスト出演で何一つ響いてこないキャラクターでガックリもいいところ。それぞれの地での体験から得た幸せに異議はありませんが、沁み入る事も、よりどころになる事も無く。製作意欲は窺えるものの平板な作品です。 私的には幸せだと思った瞬間が不幸の始まり、逆も然り、であります。 [DVD(字幕)] 6点(2021-04-03 02:40:02)(良:1票) |
10. 情熱の友
《ネタバレ》 デヴィッド・リーンお得意の不倫モノ。ロンドン屈指の銀行家ハワード(クロード・レインズ)、年の離れた妻メアリー(監督夫人アン・トッド)、将来を嘱望されている妻子持ちの青年科学者スティーヴン(トレヴァー・ハワード)による丹念に描かれた三つ巴の愛憎劇はハワード貫禄の完勝で幕。他愛ないメロドラマであっても「愛して欲しいと願った事はない」言葉とは裏腹な煮えたぎる嫉妬心を静かに見せるクロード・レインズに魅入りました。 余談ながらヘンリー8世を超える結婚7回というクロード・レインズの愛憎模様も波瀾万丈だったのでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-29 06:01:16) |
11. 地獄のアパッチ
《ネタバレ》 当たりはずれの落差が大きいフィリップ・ヨーダン脚本で大ハズレ(泣)な本作。「バラのつぼみ」もとい「四月の朝」の謎に迫る物語ですが、筋が追えない(疲)、結末は口アングリ(呆) お目当てリー・ヴァン・クリーフは髭無し、髪有り(カツラ)、パンツ一丁の裸体(結構ムキムキ)、オープニング&エンディングにおけるラップのような歌唱(微妙)、ベッドシーン(ぎこちない)と激レアなお姿で、先住民で北軍大尉という役柄にも哀愁が微塵も感じられなくガックリ(憔) 本サイトの基準にピタリと当てはまる作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2021-01-25 02:38:18) |
12. ジュディ 虹の彼方に
ジュディ・ガーランド物語という事で鑑賞。最晩年の姿をレネー・ゼルウィガーが好演しています。回想シーンでダンスパフォーマンスが皆無だったのが物足りません。あの当代随一の姿を再現出来はしないのでしょう。本人の性格もあるのでしょうが、少女時代から撮影の為にと各種クスリ漬けにしたMGMの遣り口に改めて憤る次第です。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-21 19:23:40) |
13. シーウルフ(1980)
実話に基づいた戦争冒険活劇。当時53歳ロジャー・ムーアが一番の若造という18名のお爺様達。損得抜きで馳せ参じる心意気には胸熱。緊迫感皆無の緩い物語でしたが、老優の奮闘模様を楽しく観ることが出来ました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-28 00:27:48)(良:1票) |
14. 人生はシネマティック!
戦時下でのプロパガンダ映画製作と脚本担当カトリンの生き様が描かれています。私的に映画は脚本命なので、プロパガンダ作であるのを割り引いても、ご都合主義的にコロコロ変わってゆくのに萎えます。劇中劇と共に作品全体が「パンチに欠ける」もので物足りません。その中にあってビル・ナイの主役と見紛うばかりの存在感が光ります。喪失感に押し潰されそうなカトリンを諭すシーンでの超男前な姿はリプレイタイム。彼に点数の全てを捧げます。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-04 08:47:50) |
15. ジェーン・ドウの解剖
何がジェーンに起こったか? 「白い巨塔」大河内教授による執刀シーンが浮かんだ丹念な解剖模様に、その答えを知りたいと興味津々。ホラー色が出てきてからは気分は冷めて行き、結末にとどめを刺される。「クルーシブル」じゃあるまいに安易な答えにガックリ。 [DVD(字幕)] 6点(2019-04-29 18:07:29) |
16. ジンギス・カン(1965)
《ネタバレ》 欧米人が演じる違和感はまだしも、モンゴル史に疎い私でも直ぐに分かる史実無視の物語に唖然となります。お目当てジェームズ・メイソンは始終浮かべていた薄ら笑いの表情、台詞回し、更にあろう事か惹かれて止まないベルベット・ボイスにも気色悪さを感じてしまった。自分に正直なレビューを心掛けているものの、これはショックな出来事。見せ場も無く、亡骸の顔はやはり笑ってたのか、気になって以降の展開は上の空でした。「ローマ帝国の滅亡」の翌年「ロード・ジム」と同じ年に作られた本作、スケールは同じくらいでも中身は空っぽの駄作に出演した理由を知りたいところです。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-01-06 01:07:59) |
17. ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
シリアスなストーリー及びキレのあるアクションと笑いの塩梅が絶妙な2作目>爆笑に次ぐ爆笑の1作目>深みの足りないストーリーとクスクス笑い止まりの本作。かなり豪華な俳優陣だっただけにちょっぴり残念。それを差し引いても、63歳ローワン・アトキンソンはハイテク機器に翻弄されて市井の人々に狼藉の限りを尽くす本領発揮のシーンを始めとして衰えを感じさせず、寄席の様に笑い声で包まれる楽しい鑑賞が心地良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2018-11-11 01:00:24) |
18. 真珠の耳飾りの少女
「真珠の耳飾りの少女」製作に纏わる物語。美術・衣装・音楽・撮影の方々の舞台作成への真摯な思いを感じさせられる仕事ぶりに喝采。スカーレット・ヨハンソンは額縁から抜け出して来たかのような特筆ものの存在感。コリン・ファースは子沢山で家長失格の天才画家を絶妙に表現している。憎まれ役で嫁とパトロンはともかく娘は余計だったかと。大胆な仮説も違和感が無かった秋の夜長に相応しい良作。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-25 01:10:23) |
19. 死にゆく者への祈り
墓場での暗殺行為に「場所もわきまえずに、この、腐れ外道が・・・(以下、罵詈雑言)」腸が煮えくり返る。ミッキー・ロークにしてもアラン・ベイツにしても人情は持ち合わせているのに遣る瀬無い思いが。神父とは対極のイメージのボブ・ホスキンスが一番興味深かったけれど今一つ中途半端なキャラクターであるのが歯痒い。リーアム・ニーソンが活かしきれていないのが更に歯痒い。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-07 03:23:34) |
20. 銃撃犯
発見された多数の射殺体の中で唯一の生存者であるアランが、身代金目的の誘拐事件被害者ウィリアムスの行方を追う警察の聴取に答える形で進む物語。 8年ぶりに会いに来た腹部に銃弾を受けている息子ダニーからの、自分が死んで妹の心臓移植のドナーになる。代わりに誤って殺してしまったウィリアムスの替え玉になってくれ。金を受け取ったらボスは人質は殺すだろうからその時は死んでくれとの申し出を、愛する娘の為に、そして過去のダニーへの非道な仕打ちの罪滅ぼしにと受け入れる。 ダニーのコロコロ変わる作り話に何が真実なのか分からずにたどり着いた結末に、どんな親でも親に違いなく、どんな子供でも子供に違いない血の繋がりを思わされる。 こういう父親像を何度か演じてはまり役であるジョン・ハートは今作でも今になってそんなに苦しむという事を当時は分からんかったんやねというアランを好演して存在感を示している。 キャリー=アン・モス演じるリーが中途半端な悪役で盛り上がらなかったのが駄目な邦題と共に残念なところ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-15 00:33:09) |