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すねこすりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  悦楽共犯者
BOWさんのおっしゃる通り。・・・というわけで、共犯者、出頭しました、ハイ。ちなみに、前科3犯です。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-18 22:24:59)
22.  赤い靴(1948)
名作の誉れ高い旧作をスコセッシが監修してデジタルリマスターされたってんで、これは見なくっちゃと、猛暑の中、見に行きましたよ。あー、あぢかった。・・・で、感想ですが、汗だくになって見に行った甲斐はありました。とにかく画が綺麗。やはり衣装や髪型などで古さは感じるものの、劇中バレエ『赤い靴』の延々バレエシーン等、素晴らしい。ストーリー的にはどーってことないんですが(つーか、アンデルセンの話の方が百倍恐ろしい)、この作品は、見て感じるだけで十分なんです。「愛か芸か?何で二者択一なんだよ」とか「なんだあの作曲家の夫は。妻を追い詰めてバカじゃないのか?」とかっていう尺度で考える必要はないんです。美しい画、音楽、素晴らしいバレエ、これを堪能するんです。なのでスクリーンで見たのは正解でした。劇中バレエ『赤い靴』の中で一番素晴らしかったのは、何と言っても靴屋のラストシーンの踊り。これは本当に感動的。・・・と思ったら、あのニジンスキーの後継者といわれたダンサーだったと分かって感激。ニジンスキーの後継者・・・、はぁ、嘆息。・・・いやぁ、これは、四の五の言わず、一見の価値ある作品でしょう。
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-15 23:54:19)
23.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
コメディっぽいシーンも周りからは結構笑いが起こっているけどゼンゼン笑えないし、バーティの心理的葛藤もイマイチ描写が弱いし、なんか起伏のない平坦な作品だなー、地味だなー、と退屈気味になっていたところへ、終盤に差し掛かり、「王の謝罪を待つ者は長く待たねばならない」と言って、王自らがライオネルの所へやってくるシーン。・・・ここで一気にグッと来て泣けてしまった。自分にとってライオネルの存在がいかに大事であるか、王が認め表明した瞬間。あとは、ラストまで一気に見せてもらった。あのスピーチは、やっぱり感動的だった。国難にあって、自身の弱さに打克ち、国王自らが国民を鼓舞するメッセージを一語一語噛み締めて発する雄姿を、同じく現在国難に直面している我が国のリーダーにも求めてしまうのは高望みなんだろうか。こういうときに、たとえ何の裏づけもなくとも「大丈夫! 乗り越えられる! 乗り越えねばならぬ!」と、国を代表する者が言わずして誰が言う? それを、図らずも国王になったとはいえ、ジョージ6世は理解し、自覚し、自らを奮い立たせてメッセージを発したことに、国民は勇気付けられたのだ。・・・それはさておき、久しぶりに、ヘレナがまともな役で出る映画だってんで、前売り買って行く気満々だったのが、大震災で気も削がれ、ようやく最終日に滑り込んで見に行ったわけだが、やはりヘレナは非常に素晴らしい演技で存在感を示していたのが、長年の彼女のファンとしては心底嬉しかった。オスカーに久々ノミネートだったけれども受賞には至らず、残念と言えば残念だが、ヘレナには今後も彼女の良さが最大限引き出される役柄をどんどん演じてもらいたいと、本作を見て強く感じた次第。私はやっぱりヘレナが好きである。
[映画館(字幕)] 7点(2011-04-11 23:47:58)
24.  シルヴィア
どうしてこのDVDをレンタルしたのか自分でも忘れるくらい、何の先入観もなく鑑賞しました。尊英蔑米(なんて言葉はないけど)のG・パルトロウが飛び付いたであろうこの役どころ。あんまし好きじゃないパルトロウの役者さんとしての魅力を感じられたので良かったですね。ラストに向うにつれてヒリヒリする感じで、見ていて辛くなったほど。でもねー、こう、なんつーか、あんまり深みは感じられなかったのです。描写はそこそこ丁寧だったんですけど・・・。何が足りないのか、正直分からない。私自身が、そもそも自殺願望のある人間に共感出来ない性質であることが大きいのかな、とも思いますが。褒めてんだか、けなしてんだか分からないけど、まあ、あんまりパッとしない作品だなー、というのが一番ピッタリ来る感想かも。
[DVD(吹替)] 6点(2011-01-24 22:52:35)
25.  エリックを探して
登録申請しなかったのに一番乗りですみません。・・・さて、本作ですが、ローチ特有のシビアさはなりをひそめ、非常に暖かみのあるコメディーに仕上がっております。随所に、ちょっと上手く行き過ぎな展開はあるのですが、私はこういう作品好きなんです。映画って、見て、「あー、良かった」と思わせて欲しいもの。本作のように、ホッとできるのも「良かった」と思えるものの一つ。主人公のエリックは、どん詰まりの人生には違いないんだけれども、何より素晴らしいのは、どん詰まりの自分をリスクを省みずに手を差延べて助けてくれる真の仲間達がいたってことです。「勝ち組」と言われる人の中に、真の仲間・友人を持っている人がどれほどいるのか。どちらの人生がより価値があるかは、もちろん人それぞれなんだけれども、こんな仲間のいる人生は心底羨ましいです。カネだけでも満たされない、人情だけでも腹はふくれない、人間って難しいなぁ、、、。仲間のいるエリックに向って、カントナの「あんたの方が上等だ」というセリフもグッと来る。サッカー音痴の私は本作を見るまで知らなかった(往年のスターだったのね)エリック・カントナは、要所要所で出てきますが、ゼンゼン説教臭くありません。そこがイイ。笑わないところもイイ。漁船のセリフは「??」だったけれども、エンディングで腑に落ちます。上手い。うーん、ケン・ローチ、新境地を開いたと言ったら言い過ぎかしら? 結構イイと思うんですけれど、レビューがないのは淋しいなぁ。ローチファンとしては意見が割れそうですね。皆さんの感想が聞きたいです。
[映画館(字幕)] 8点(2011-01-17 22:44:05)(良:1票)
26.  サン・ルイ・レイの橋
え、、、・・・で? というのがエンドクレジットが出た瞬間の感想。仏教でいえば禅問答みたいなもんでしょうか。どーでもいいやん、ということを延々やってます。疲れました。異端審問ってのはとってつけた感じ。しかし、豪華な衣装に豪華な美術、極め付きに豪華な出演陣と、えらいカネのかけようで、これはスポンサーが道楽で作った映画なのねー、きっと、と思いたい。
[DVD(字幕)] 4点(2010-12-20 22:40:24)
27.  サマーストーリー 《ネタバレ》 
映画を見て「号泣」したのって、久しぶりです。悲恋モノのストーリーはありがちなのに、なんでこんなに泣けるのか・・・。でも映画の中で、イモジェン演じるミーガンはほとんど涙を見せてないんですね。基本的に「笑顔」なんです、実に魅力的な。ま、私はイモジェン好きなんで、贔屓目なのかも知れませんが、やっぱり可愛いぃ。フランクも一応真剣だったみたいだし、でも、すれ違う所がやっぱり運命なんでしょうなぁ(すれ違ってなくても結ばれたとは思えないケド)。そして妊娠、出産で、死。あー、展開としてはサイアクのベタなんですけれども、白けずに、ここまで泣けるベタな悲恋映画はそうはないでしょう。・・・つーか、これ、むしろ若い頃見たら白けてたんだろうな。40過ぎて、愛しても愛されても「どうにもならないことってあるんだ」と身にしみていると、この映画の持つどうしようもなさに共感してしまうんじゃないかしらん。恋愛って、試練ですよねぇ、ホントに、、、(しみじみ)。
[DVD(字幕)] 8点(2010-12-13 22:27:19)
28.  十二夜(1996)
愛すべきヘレナとイモジェンが同じ画面内にいることにカンゲキ!! ヘレナは相変わらず魅力的だし、なにより、イモジェンの可愛さといったらありません。正真正銘の美女は男装すると紛れもないイイ男になるんだぁ(美男は女装してもせいぜいキレイなニューハーフにしかならんのに)、、、と、呆然。こう言っちゃ失礼だけど、同じシェイクスピアもので男装したグウィネスとは雲泥の差・・・。ヘレナ演ずるオリヴィアが一目惚れするのも無理からぬ。こういう作品は、細かい所をあげつらっても仕方なく、ひたすらコメディとハッピーエンドを楽しむことに徹する方が楽しめますね。双子の兄妹が再会する所では不覚にもホロリときたりして。衣装も美術も音楽も素敵。トビー・スティーヴンスは、ビックリするくらいお母様そっくりですねえ。なかなかイイ男ぶりでした。いろんな意味で目の保養になる映画でございました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-17 21:43:22)
29.  1000日のアン
G・ビジョルド見たさに、イイお値段の中古VHSを買っちまいましたとさ。DVDでご覧になったのは海外版だったのでしょうか? まあ、それはどっちでも良いんだけど、この買い物はアタリでございました。『ブーリン家の姉妹』より、アンが遥かに魅力的に描かれています。ヘンリー8世もしかり。処刑直前にアンとヘンリー8世が牢の中でやり合うシーンが圧巻。ビジョルドがキラキラして見えます。処刑台へ向う前に笑顔で「私の首は細いから(苦痛はないわ、きっと)」などというビジョルドのアンは凛々しく神々しい。バートンはヘンリー8世の肖像画に実にそっくり。いや、バートンのほうがかなり品があって知的ですが。しかし、男児か女児かの決定は男の側にあると科学が解明してくれている今見ると、ヘンリー8世の言動はトンチンカンもいいとこで、犠牲になった王妃達はただただお気の毒なんだけれども、現代でも男の子を産めないでプレッシャーを感じる女性は厳然と存在するわけですね。女性達はいつになったら、こういう理不尽なプレッシャーから完全解放されるんでしょうねえ。・・・ま、本作とはあんまり関係ないことですが。それにしても、ビジョルドはやっぱり可愛かった! 40年前の若い頃といっても、その後の作品とのギャップはほとんどといっていいくらい感じない。これは、DVD化是非していただきたいものです。そうしたら、今回の出費にも懲りずにDVD買いますとも。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-09-19 18:49:52)
30.  麦の穂をゆらす風
なんだか、終始見ているのが辛かった。ケン・ローチとしては、自分がイングランドの人間であるからこそ、アイルランド目線で描くことに拘ったのだろうな、と思う(公開時、イングランドでは監督に対しかなり批判があったというが)。そして、一つの地方に焦点を当てることでより不毛性を描くことに成功しているように感じる。戦争時に、一市民、一兵士が大局を見極めているとは到底思えない。そういう、目先のことや断片的な情報に右往左往して、結果、自分たちにとっての大義が見失われて行く様が実によく描かれている。条約批准後の両者の本音の討議シーンは圧巻。どちらの言い分も共感する。けれども、もっと大きな流れは、違う所で勝手に決まって動かされて行くという、この不毛さ。弟を処刑する兄を見ていて、新撰組の山南と土方を思い浮かべてしまった・・・。別に新撰組フリークでは全くないのだけれど。結局、組織のためには規律を重んじざるを得ない。けれども、その組織自体が、大局で見れば、既に駒の一つにさえなっていないかもしれないという点で勝手に共通するものを感じてしまった。こういう、一市民たちの流した血と涙を丁寧に描ききったことに敬意を表したい。
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-29 22:37:25)
31.  父の祈りを
うーん、評価しづらい作品。冤罪モノと一括りにしていいのか。容疑もないのに7日間の拘留を認める法律が出来ちゃったからこそ、この話は起きたんでしょう。これはものすごくヒステリックな法律だけれども、ヒスってのは、ある種の過剰な正義論から生まれもするわけで、背景が不透明な事件事故でも、必ずや誰かを犯人なり責任者に仕立て上げて「血祭りに上げる」ことで、当事者及び大衆が溜飲を下げる、みたいな現象はよく起きる。そこで本来は、背景を含めた事の本質を見ようとする冷静さが問われなければならないはずだが、起きた事象だけに耳目が集まり、ヒスへの流れを止められなくなる。翻って、本作は、そもそも、アイルランドの複雑な歴史的背景が一切排除されているので、警察の横暴振りだけが前面に出ているが、宗教的対立に根差す理屈で語れない「民族感情」が根底にあったことが軽視されている。これは結局、本作自体、起きた事件を「実話モノ」として事象だけなぞってしまうことで、ヒスの流れに乗ってしまっている気もしなくはない。実話モノってのは、見る側の良識度というか、冷静さが問われる気がするので、作品自体の評価は本当に難しい。父子が同じ房に入っていたり、鑑賞会で「ゴッド・ファーザー」がかかっていたりと、これも事実だったのなら、この刑務所は、ある意味かなり鷹揚な刑務所のようにも感じる。映画としてみれば、ダニエル・デイ=ルイスは相変わらず素晴らしいし、表現も抑えた感じでよいとは思うけれども。いずれにしても、製作者の立ち位置としては疑問符がつく。
[DVD(字幕)] 5点(2010-08-22 17:41:17)(良:1票)
32.  フランケンシュタイン(1994)
「王様のレストラン」で、しずかが面接をスルーして見に行ったのがこの映画。そして「やっぱ、デニーロはイイね」(だったかな)とパンフをペシッと千石さんの背に当てて照れ隠し。・・・そ、そっかぁ? と、このシーンを見て思ったのは、きっと私だけじゃないはず。三谷氏はそう思ったんかな? ま、それはどうでもいいんだけれども、デニーロは化け物をやらせてもデニーロであり、ケネス・ブラナーは相変わらずからまわり気味な演技で、雰囲気も衣装も美術も音楽もなかなか良いのに、映画としてはあんまし、、、って感じだった。ヘレナも化け物にされちゃって。当時、ケネス・ブラナーと同棲していたみたいだけど、それで出ちゃったのかな? 人造人間の悲哀・・・みたいなものを描きたかったんだろうな、という推測はできるんだけれど、ストーリーを追うのに必死なのがアリアリと伝わってきて、早く終わってくれ、と思っちゃいました。まあ、彼とは別れて正解だったと思うが、その後、ティム・バートンとってのもなぁ・・・。ま、彼女が幸せならそれでいいんですが。
[映画館(字幕)] 6点(2010-07-28 22:56:58)
33.  マイ・ビューティフル・ランドレット
ダニエル・デイ=ルイス、ゲイ役やってます。あー、しかし彼は美しいなぁ。こんな男、私が男でも惚れるかも。おまけに男気もあるなんて。扱っているテーマ自体は割とシリアスなんだけれども、雰囲気は軽いし、結構笑えるシーンも多々。まあ、でも、やっぱり彼はマジメだよね。この役も、一見パンク野郎だけど根はマジメ。多分、彼自身もマジメ。こんな彼があのイザベル・アジャーニと付き合ってたなんて嘘みたい~、と友人と話していたんだが、友人は「彼が押し倒されたに違いない」と持論を展開し、私は妙に納得してしまった・・・。事実はどうだか全く知りません、もちろん。でも、きっと、そうなんだろうな、と本作のラブシーンを見て思っちゃった。なぜだかわかんないけど。そして、多分、あっさり彼女は彼から去って行ったに違いない。もちろん、勝手な想像。本題からまったく外れたレビューになってしまってすみません。まあ、そんなことが頭を巡りながら見た次第でした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-07-26 22:25:33)
34.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
・・・なんという後味の悪さ。タイトルの“縞模様のパジャマ”が全て。これをあの場で着てしまえば着ている者が何者であるかはもう意味を持たないわけね。たとえ所長の息子でも問答無用。ユニフォームとはそういうもの。あれはパジャマじゃなくて目印なのだよ、ブルーノ君、抹殺すべき者たちという、、、。子どもが差別を知ることがテーマだと製作者は言っているけど、その肝心の子どもたちの先行きがあれでは、テーマもクソもないという気がするんですけど。まあ、子どもが見る映画、ということで考えれば、アリなのかな、、、。映画としては、やや類型的な人物造詣な部分もあることは否めないものの、簡潔でありながら心理描写はきちんとされた、小粒でピリリ映画。収容所映画としては、あのアカデミー賞映画『ライフ・イズ・ビューティフル』よりはるかに真面目に作られている逸品。余談だけど、所長役のシューリス、『太陽と月に背いて』のヴェルレーヌとは別人! イカレた詩人よりは、こっちの方が良かったね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-06-28 22:13:30)
35.  ブーリン家の姉妹
歴史は下半身で作られた、変えられた(一応、過去形)、、、んだな~。てなことを再認識させられる作品でした。下品ですみません。豪華キャストに豪華衣装で、よござんした。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-13 23:03:06)(良:1票)
36.  八日目
障害者モノで最後まで、まあ久々に抵抗なく見られた記念すべき2本目の映画。ジョルジュはどう贔屓目に見ても一緒にいたいと思えない人。そもそも、彼に共感も賛美も、監督は求めていないと思う。あんな彼に振り回されるアリーの視点で描かれており、むしろ見る者はアリーが彼を見捨てないことにイライラを禁じえない。でも、自分がアリーでもやっぱりあそこで土砂降りの中、ジョルジュを置き去りには出来ないんじゃないか、いやあのまま走り去るな、とか思って見ているうちに、アリーの心情に寄り添っているのがこの作品の上手いところだと思う。妻に完全な拒絶に遭い、娘にも冷たくされるシーンが効果的。『トト・ザ・ヒーロー』同様、シャンソンが散りばめられ、幻想的な映像もふんだんで美しい。ジョルジュが宙を舞うシーンは特に美しく印象的。ただ、ラストは救いがないし、結局、あの「八日目の理由」が一番あざとさを見る者に感じさせてしまっている所以だと思う。折角良い描写が続いたのに、結局はそれかい、と思わせてしまう。でもまあ、私としてはそれでも監督自身がそれを狙っていたとはあまり感じないので、結構すんなり受け入れられたのだが。イロイロあって、結果、人間らしく生きたいのであれば・・・、という意味ではあの『まぼろしの市街戦』のラストと共通するのでは。あちらはとても共感できたけれど、こっちは、なんともやり切れないものが残る。いずれにしても、なかなか良い作品だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 23:12:54)
37.  風の中の恋人たち
リュック役の俳優さん、どっかで見た顔だなー、と思ってたら、あの『恋人たちのポートレート』でヘレナの恋人役やっていた人だったのね~。ヘレナ、イモジェンと愛らしい女性の相手役なんて、仕事とはいえ何たる果報者!・・・それにしても、イモジェン・スタッブス、素晴らしく可愛らしいです。彼女の演じるナヌーは、ふわふわして流されがちに見えるんだけど、どっこい強い。というより、「しなやか」という表現がぴったりかな。自分の気持ちに正直で、でも、自己中でもない。若~いダニエル・デイ=ルイスが出てくるんですが、これまた見惚れるほど美しい。私がナヌーなら迷わずマックスにくっついて英国へ帰っちゃうんですが。迷い悩みながら、ナヌーは自分で人生を選択していくわけですが、ラストシーンも切ないけれども爽やかで、青春とは過ぎてから哀愁に浸るものとはいえ、オバサンが見ても十分心洗われる素敵な小品。どうも、私は英国人俳優陣に贔屓が多いなぁ。決して英国好きというわけではないんだけど。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-23 14:16:21)
38.  カンバセーションズ 《ネタバレ》 
画面2分割がウザイ。会話劇って難しいよねぇ。役者の演技力も求められるけど、会話によっぽど魅力がないとダレるもの。しかも結局、寝ちゃうし、この2人。まあ、寝てもいいけど、寝るまでが長過ぎ。寝るときってのは、もう部屋に入るときに「その気」のはず、少なくとも「予感」はあるはずだと、私は思うわけ。だから、その前の長過ぎる会話は身体も心も萎えるだけ。逆にハナから寝る気もなかったのなら、あんなつまらん会話でその気になるなんて、ありえん!って感じ。・・・それにしても、一夜のアバンチュールに成り下がるなんて、この2人、大して愛してなかったんじゃないかなあ、お互いに。本当に大切な人として過去に位置づけた昔の恋人と、現在で通りすがりの情事を持つのは、相手に対する冒涜だと思っちゃう私は、頭が固い? そんな石頭をぶっ壊すくらいの会話劇を見せてほしかったね。あ、ヘレナは相変わらず可愛かったのでプラス1点。
[DVD(字幕)] 5点(2010-03-04 16:09:45)
39.  マイ・レフトフット
障害者モノに少々アレルギーがありまして、あまり積極的には見ないのですが、これは愛するダニエル・デイ=ルイス主演ということで、やっぱり欠かせないと見た次第です。うーん、まあ、こう言ってはなんなんですが、やっぱりダメです、このジャンルは。映画としては良い作品だと思います。彼が主演男優賞とったのも納得です。が、なんといいますか、敢えて言えば「24時間テレビ」とベースが同じ、と思えちゃうんですね。これは、私の根性がひねくれているだけなんです。実話なだけに、余計に。いや、これフィクションだったら成立しないと思いますし。障害者モノでそういうことをほとんど感じずに済んだ作品は、これまでのところ『ヴァージン・フライト』のみです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-10 14:52:56)
40.  運命の逆転
ジェレミー・アイアンズのあの後頭部は、作りモノでしょうか? それとも天然でしょうか? すごい衝撃受けてしまいましたです・・・ハイ。だってその後の作品も見ているけど、あんな後頭部じゃなかったはず・・・。うー、あれは受け入れ難い。話の内容は陳腐でまるで緊張感のないサスペンスだし、アイアンズのアカデミー賞も??だけど、後頭部ショックでどうにか最後まで見られました。
[ビデオ(字幕)] 4点(2009-12-08 16:01:07)
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