401. ウィンブルドン
キルスティンのはつらつとしたテニス・プレイヤーぶりは一見の価値ありだが、それ以外には何も価値がない。ストーリー展開も登場人物の台詞も、その辺の素人の演劇部レベルでしかない。肝心のテニスのシーンで、変なスローモーションやCGを多用して、肉体の躍動感の表現がなされてないのも大きなマイナス。 3点(2005-02-13 22:56:13)(良:1票) |
402. クレオパトラ(1963)
物的再現には全力を投入して、これでもかというくらいの視覚世界を展開しているのだが、肝心の、それによって何を表現したいのかという部分がほとんどすべて欠落しているのです。あと、セットなんかは結構頑張っていろいろ作っているのですが、照明が悪いのか、全部ハリボテ感満載なんですよね・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-01-22 02:52:54) |
403. ジャッカル
《ネタバレ》 ウィリスの側の描写は割と気合が入っているが、気合が入りすぎて、何か四次元ポケットでも持ってそうな万能超人になっている。一方で捜査側はあまりにも警備も戦略もズブズブで、それならジャッカルじゃなくったって計画実行できるでしょ、という気になってしまう。なので、何か凄いことが起こりそうで起こらないまま終わってしまうのです。プラス部分といえば、マチルダ・メイに美味しく目立つ役を与えてくれたという功績でしょうか。それと、昭和の日本の人情ドラマを彷彿とさせるベタベタなラストシーン。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-01-18 00:54:57) |
404. ネバーランド
幻想シーンの美しさは良いのだが、現実の場面との関わりの描写が弱すぎる。それがどのようにして舞台上のピーター・パンに結実するのかを明らかにしない限り、頭の中だけでの観念上のお話という評価は免れないと思うのだが。ウィンスレット未亡人との関係の推移も平凡だし、ウィンスレット自体がミスキャストだと思う。 5点(2005-01-16 21:18:42) |
405. ビーン
悲しいくらい笑えない。喋らないという設定にする必然性も感じない。 3点(2005-01-04 20:37:32) |
406. 遠い夜明け
《ネタバレ》 重い題材を扱っていながら、ビコの言動そのものと同様に、決して声高になったり仰々しくなったりせずに、誠実に力強く主張を伝えてきているのが素晴らしい。だから、この作品は、観衆のそれぞれに普遍性を持ってこの問題を認識させることができるのである。中盤までの充実ぶりに比べ、後半がロードムービーみたいになってやや主題から外れ気味なのがちょっと残念。●と、思っていたのだが、再見して気づいた点。この作品は、「ビコという偉大な人がいました」というだけで終わらせてはいない。それを受け取った者が何をするか、がむしろ主題なのである。ウッズの場合は、すべてを捨て去り、家族まで命の危険にさらしての国外逃亡であった。だから、前半以上に時間が投入されているのも理解できる。そして、クラインもデンゼルももちろん素晴らしいが、ぎりぎりのところで冷静さを保つ妻の立場を的確に表現したペネロープ・ウィルトンの演技も素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2005-01-01 03:39:09)(良:1票) |
407. スライディング・ドア
《ネタバレ》 数回見てやっと気づいたのだが、この作品は、2つのストーリーが同時並行しているとみせかけておいて、実際には、現実に起こっている出来事は地下鉄に「乗れなかった方」だけであり、「乗れた方」は、最後に階段から落ちて意識不明の状態になっている主人公が回想の形で見ている夢だったのではないか。冒頭の主人公の不運っぷりからすると、地下鉄にも乗り遅れ、その結果浮気も発見できず、しかもケガまでするという流れの方が自然である。その後、いろいろうまくいかず落ち込んだ日々を送る主人公は、最後に浮気の発見という形でとどめをさされる。瀕死の状態で、主人公は、そういえばあのグラスの日(主人公は「乗れなかった方」の流れの中で再三この出来事に固執している)に、地下鉄に乗り遅れてケガして帰りが遅れたんだった。もし間に合ってたら、そのときに発見できたはず・・・そこからめくるめく想像を繰り広げる。当然、その中では、浮気男を切って、仕事も成功して、何だかんだあったけどいい男と結びついて順風満帆(しかも、浮気男も悔い改めて自分に再度迫ってくるという都合の良さ。それに対する報復まで準備されている)。しかし、土壇場で自らの死亡という形で想像の世界を打ち切ることができた主人公は、危ういところで現実の世界に帰還する。そう考えると、ラストの台詞はもちろん、それ以外も含めてすべてが筋が通る(例えば、「乗れなかった方」は複数視点だが、「乗れた方」はほぼ主人公視点のみ)。見事な脚本です。 [DVD(字幕)] 8点(2004-12-27 22:18:27)(良:1票) |
408. マネートレーダー/銀行崩壊
200年以上の歴史を持つ名門銀行の、たった1人の従業員の行為による破綻というとてつもなく非日常的な出来事なんだから、もっと背景とか人間関係とか心理の動きとかがいろいろありそうに思えるのだが、淡々と経過が叙述されているだけで、どこでどういう間違いがあってあのようになったのかという描写が存在しない。つまり、その辺にあるような横領・背任事件とそんなに変わらないのです。また、銀行そのものがそれまで社会経済上どのような意義と機能を有しており、またその破綻がどのような影響を与えたのかという前提の部分に手が回っていないため、主人公の行為の重大性を実感することもできない。 [DVD(字幕)] 5点(2004-12-19 02:00:40) |
409. 赤い影
すみません、唐突な展開が多くて、どうしてそういう話になるのか、必然性がほとんど理解できませんでした。 3点(2004-12-18 03:42:43) |
410. ビューティフル・ピープル
試みとしては面白いのですが、あまりにも描写が雑で、誰が何をしたい話なのかほとんど理解できませんでした。 3点(2004-12-18 03:25:47) |
411. 危険な関係(1988)
最初から最後までひたすらドロドロの世界ですが、こういうのはそれでいいのです。華麗な衣装、まわりくどい会話、何考えてんのか分かんない登場人物の行動、これぞ虚飾と欲得に満ちた頽廃貴族の世界。お見事です。登場シーンはむしろマルコヴィッチの方が多いような気もするが、画面にいなくても常に支配力を醸し出しているかのようなグレン・クローズの存在感が強烈。 [DVD(字幕)] 7点(2004-12-06 01:11:10) |
412. コンボイ
ただ単にみんなでひたすらトラックで大平原を走りまくるという、それだけの内容で映画を1本作ってしまったコンセプトの単純さにびっくり。ここまで単純そのものだと、かえって潔いかも。 4点(2004-11-27 02:47:53) |
413. 第三の男
《ネタバレ》 コンパクトにきちんとまとまっているとは思いますが、中盤のあのシーンとラストのあのシーンがなければ、相当印象の薄い作品になっていたのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-11-22 02:28:54) |
414. シャロウ・グレイブ
こういうのは、もともと善良な人たちがいつの間にか変わってしまうから面白いのであって、もともと馬鹿で不快な人たちが金を前にして馬鹿な行動を取っても、何の意味もありません。 3点(2004-11-17 01:24:43)(良:1票) |
415. ぼくのバラ色の人生
主人公の素直でまっすぐな感性に拍手。登場人物中、最も意思が強く、かつ最も冷静なのが子供である主人公であったという点は覚えておくべきであろう。意外に女装しているシーンの時間は短かったので、もっと着させてあげたかったと思ってしまうくらいだ(厳密には、主人公の内面はもともと女性なので、「女装」ではないが)。ただし、映画として見た場合は、まわりの人たちが一部を除いて馬鹿ばっかりで腹が立つのがどうしてもマイナス。 [DVD(字幕)] 7点(2004-11-13 00:18:42) |
416. フィフス・エレメント
ベッソンがこの映画を作った動機を考えると、全体の安っぽさもB級臭さもわざととしか思えない。真面目に鑑賞してはいけません。 3点(2004-11-05 23:52:21) |
417. トリコロールに燃えて
前半は説明的に淡々と進むだけで、はっきりいって退屈。戦火の状況がからんでくる後半はややましになるが、レジスタンスの描き方など明らかに甘すぎるし、登場人物をどのように動かせたいのかも、よく分からない。男性の方の演技力の低さもマイナス。 4点(2004-10-31 21:30:25) |
418. バイオハザード(2001)
肝心のゾンビの攻撃が全部同じなので、話がいくら進んでも面白みがない。みんな演技下手だし。 4点(2004-09-05 00:06:40) |
419. ブリジット・ジョーンズの日記
周辺人物(親族等含む)の描写がことごとくステレオタイプで、全然新鮮味がないのが難点だが、レニーの頑張りとキャラクターの強烈さで、後々まで記憶に残る作品となっている。 [DVD(字幕)] 6点(2004-07-18 22:50:32) |
420. フェアリーテイル(1997)
内容自体はそう大した話ではないのですが、風景と映像の美しさがとにかく絶品です。それから、女の子2人の、それ自体が妖精ではないかというくらいの気品のある可愛らしさも素晴らしいです。妖精の出番のタイミングや登場のさせ方も絶妙で、その存在を前提として話が進むことに少しも違和感がありません。ファンタジーを基本的に理解しない私でも楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2004-07-06 02:07:27) |