81. スターリングラード(2001)
ジュード・ロウとエド・ハリスのスナイパー同士の戦いは、息詰まるような緊張感があった。エドの存在感ってすごい。ジュード・ロウの爪の中まで汚してるリアルさ、戦場の悲惨さなどよく描いていると思う。私もあの傷でレイチェルが生きてるのは不自然だと残念。 7点(2003-11-01 13:24:08) |
82. エリザベス
イギリスの歴史に詳しいともっとよく分かって理解も深まると思うけど、あいにく残酷で王家の歴史も血なまぐさい・ということくらいしか知らなかったので、今ひとつ理解し切れなかった。でもケイト・ブランシェットがすごくいい俳優さんだってことはよく分かった。 7点(2003-11-01 09:48:34) |
83. ウィンター・ゲスト
エマだし良いかと思って劇場まで行ったんですが、ちょっとがっかりでしたね。心に感じるほどのものはなかったし・・・今はもう寒そうな冬景色を親子が歩くシーンしか記憶にない。 4点(2003-10-17 16:32:28) |
84. 日の名残り
見る前に原作を読んでたからねぇ。これが二人の心理描写など素晴らしくよく書けていて良かった。謹厳な執事とメイドの大人の恋、心に秘めて言葉に出せない。切ない・・映画はその感動に比べるとどうしても物足りなさがある。「マディソン郡の橋」でもそうだが、原作がいいとそのイメージが大きく残るし、小説で細やかに描かれる二人の心情を演技力と演出で現すのは至難の技に思える。(心理劇だからね)エマもホプキンスも抑えた大人の演技で原作をよく表現していたと思うが、やはり原作の感動には至らなかった。 7点(2003-10-16 16:23:48) |
85. ロビンとマリアン
確かにショーン・コネリーや他出演者は渋くて貴重な方々。オードリーのスクリーン末期のお姿が見えるだけでも貴重品です。 5点(2003-10-15 17:13:05) |
86. 旅情(1955)
重ねて見る毎にいいと思うようになった。ベニスに旅行に来たアメリカ人のハイミスが、素晴らしい景色にうっとりして眺める。その風景に観客も一緒にうっとりする。旅行して素晴らしい風景を見ている思いを共感させるキャサリンの演技とカメラワーク。でも寂しい思いは満たされない。そこへ渋いイタリア紳士の登場、密かにあこがれるが自分からは行動できない誇り高い女性をこれまたキャサリンは見事に演じる。運河のふちで彼の店の写真を撮ろうとして後ろ向きもまま運河に落ちる。その瞬間、つれの子供がカメラのみ助ける。その後のホテルでのシーン、レナートが彼女を訪ねてきて口説くシーン。二人とも横顔のみ、キャサリンはその横顔で本音を暴露され、うろたえ困惑する心情を実に巧みに表現する。レナートに妻がいると知ればきっぱり別れようとするし、これ以上彼にのめり込むことは出来ないと悟ると「明日帰る」と決断する。いかにも彼女にぴったりの女性像。「私の生活には何にもないわ」と言った彼女に、このベニスの想い出は一生の宝物になるのだろう。知らない土地、しかも遠くて二度と来られるかどうか分からない旅先で、出会う景色や人とのふれあいを体に刻み込むようにする「旅情」が、この頃特に理解できる気がする。それで彼女の表情と視線の先の高い屋根や空を眺めるシーンの意味がよく分かる。彼女のドレスとリボンの色のコンビネーションも素敵。彼女がいつまでもゆっくり手を振るラストシーンといい、全てに心配りが効いた作りが素晴らしい。旅先でのハイミスのひとときの恋という世俗的な話を、品を落とさずメロドラマにもならず爽やかに描き切れたのは監督のうまさだと思う。 10点(2003-10-12 22:37:35)(良:4票) |
87. プラトーン
すごい衝撃です。ベトナム戦争の真実の一端が、まるで当時の戦場を目の当たりにするようなリアルさで展開します。殺すか殺されるかという恐怖の中、狂気が人を支配すると誰彼かまわず殺してしまう。人間の尊厳も理性もない。ある村での虐殺、レイプ、放火や味方同士の殺し、ドロの中、雨の中でのたうち回るその悲惨さ。安全な所でこれらを眺めていると、戦争はいかなる理由があろうと正気の沙汰ではない。アメリカ人で戦争の真の姿の一端を見せてくれたストーン監督もすごいが、これをアメリカがアカデミーで評価したことも今思えば驚き。それなのに懲りもせず同じ事を繰り返してるアメリカって・・・絶句! 9点(2003-09-25 23:34:56)(良:1票) |
88. ブリジット・ジョーンズの日記
レニーちゃん大好き人間としてはブリジットのキャラに彼女がマッチしてて楽しめた。コメディだからね、まっ話はあんなのでもありなのではないかと・・・(単純・気楽に見たの)。ヒュー様といい、なんだかキャラが限定されてくるようなのも苦しいと思うんだけどね。 7点(2003-08-19 18:41:57) |
89. ブラス!
イギリス映画って人情っていうか、日本人が分かりやすい気がして好きですねぇ。これも感動的でした。頑固親父風のピースがいかにもっていう感じでこういう雰囲気に合ってます。ブラスで演奏する音楽も良い。特に威風堂々は大好きなのでよけい感動した。 8点(2003-08-19 18:02:27) |
90. ブラザー・サン シスター・ムーン
公開当時一度見たきり・・・でも強く印象に残っている。第一に音楽・歌、レコードで何度も聞いた。第二にアシッシの美しい風景、カメラがとてもきれいにとらえていた。これで今でもアシッシに行きたいと思っている。第三に聖フランチェスコの生き方、清貧に殉ずるその姿に感銘を受けた。細かな所は記憶が薄くなってしまった。年月がたった今、もう一度見てみたい。 8点(2003-07-08 20:27:11) |
91. 父の祈りを
地味な作品だが良かったですねぇ・・アイルランド、IRA、えん罪・・描かれている問題点はいろいろあるけど、ダメ息子が父と共に投獄され、その父の生き方に触発され変わっていくというテーマがうまく描かれていた。ダニエル、エマも良かったが父役のピート・ポスルウェイトの存在感があった。この人、すごくインパクトのある顔だが、名前もあまりメジャーでないし脇役が多いがいい俳優だと認識した。 8点(2003-06-20 14:13:56) |
92. ファーゴ
地味な作りだなぁーという印象でしたが、りく&あんさんのコメントで目からうろこ・・でした。身重の警官が捜査してても、家に帰れば夫がいて普通の生活があるという描写がある。。むごたらしい殺人が同じ画面で起こっても、それで一般的なサスペンス映画とは全く違う印象になったのでしょう。コーエン作品は奥が深いです! 7点(2003-06-07 20:58:45) |
93. ジャッカルの日
暗殺者の正体が明かされぬまま、プロそのものの非情さと計画性をもってコトを進めていく。大統領を護衛する警部達との緊迫した話の展開に、最後までドキドキハラハラする。それと対比して全てが終わった後の静かな雰囲気が印象的でもある。F・ジンネマン監督は良心的でリベラルな作風が多く一貫して筋通った人という印象である。いい加減な仕事をしないという安心感がある、私の大好きな監督の一人です。 8点(2003-06-05 20:49:45) |
94. ロスト・イン・スペース
これはかなーり昔、私が子供だった頃夢中になって見ていた大好きなアメリカのTVのSF宇宙ものがネタです。毎回違う星に行って、そこで未知の生物や危機があり、いつも悪役の博士がドジをして家族に迷惑をかけるというパターン。今見たらそれほど面白いかどうか分からないし、セットもチャチかも知れないがとにかく、子供にはすごく夢があって面白かった。懐かしさで劇場まで見に行って、正直がっかりした。CGも当時とは比べモノにならないほど進んでるし、セットも上等だと思うのに「夢」がなかった。私が年をとったせいか、作品の出来が悪かったのか思い入れが強い分判断しかねる。悪役の博士はオールドマンより、TVのキャラのほうがずっと印象が強い。(吹き替えの声のせいかも)次女でアンジェラ・カートライト(サウンドオブミュージック)も出てた。見た映画を片っ端から忘れるのに、これはいまでもこれだけ鮮明に記憶にあるのに我ながら感心する。 4点(2003-06-01 21:33:26) |
95. ターミネーター
ストーリーといい、アイデアといい、スリルとおもしろさにあふれた娯楽アクション映画。シュワちゃんがいかにも冷酷な機械人間で、そのインパクトが強く焼き付いてしまった。サラと未来人間とのラブロマンスとその死もあって、これには泣けました。 8点(2003-05-26 14:56:04) |
96. 耳に残るは君の歌声
話自体が印象の薄い感じ。K・ブランシェットの凄さだけが目立った。C・リッチの歌はもっとうまくないと話が ?になる。J・タトゥロは歌も上手なはずですが、さすがにオペラだから吹き替えなの?ケイトと歌が楽しめたから6点です。 6点(2003-05-23 22:07:41) |
97. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
いつもうまいけど、ここのE・ワトソンには圧倒された。姉も音楽家としての才能があったのに、妹のジャクリーヌがチェリストとして成功し姉は平凡な主婦となる。若くして名声と天才指揮者D・バレンボイムとの結婚と、幸せの絶頂なのに多忙やストレスに疲れ、平凡な姉の生活が羨ましい。ついには姉の夫とのセックスまで要求し、なんと姉は彼女の為にそれを夫に頼む。凡人にはちょっと理解しがたい世界です。しかし28才という若さで難病に冒され、演奏家としての活動は終わる。チェロの重厚な響きは彼女の辛い思いを訴えるごとく心に響いた。ジャクリーヌが最高といわれるエルガーのチェロ協奏曲は、彼女のコンサートシーンに使われている。チェロの演奏に感激してCD買って聞いてます。 9点(2003-05-23 16:11:17) |
98. 秘密と嘘
脚本、俳優たち、演出と地味ながらうまい。特に母親役のブレンダは過去の秘密の娘が現れて驚き、うろたえる様がまこと、真に迫っていてうまかった。そして秘密が秘密でなくなり、家族と共に笑顔で終わるラストも後味が良かった。 8点(2003-05-21 22:45:43) |
99. オリエント急行殺人事件(1974)
すごい豪華キャストですねぇ、オールドファンにはたまりません。バーグマンがオドオドした役だったりして、でもそれぞれ年取ってしみじみ懐かしい。ミステリーですから、その謎解きのおもしろさも良かった。 7点(2003-05-18 18:44:53) |
100. エイリアン2
相変わらずこわ~いエイリアン、すっごくしつっこい!S・ウィーバーは勇敢で逞しくてかっこいい。恐いのに目は釘付けで見てしまった。 8点(2003-05-18 16:34:39) |