1. 哀れなるものたち
《ネタバレ》 極めてフェミニズムな映画だな~というのが率直な感想。 女性版フランケンシュタインが男たちを身体的にも精神的にも社会的にも常識的にもバッタバッタとなぎ倒していく話。 いや~男って非常に哀れですね……。まさに哀れなるものたち。 [映画館(字幕)] 8点(2024-03-24 11:04:14) |
2. イエスタデイ(2019)
《ネタバレ》 ビートルズ大好きで、設定を知っただけでめっちゃワクワクした。けど、中身はビートルズ映画というより恋愛映画だった。 ビートルズがいない世界観なのに、そのバタフライエフェクト的影響とかもオアシス程度でそんなになさそうだし、なぜ二人ほどビートルズを覚えている人がいる?どういう理由?そして摘発するでもなくお礼を言うやさしい世界。レコード会社に無断で無料配信する展開も、そんなことしたら違約金とか賠償金とかハンパないだろ!!などのツッコミどころも満載。なろうアニメみたいだった。 でも劇中の売れないミュージシャンのカバーでもビートルズの楽曲に多くの人が感動したり打ちのめされたりする展開は気分が上がるし、なんかもう映画館でビートルズの楽曲が聴けるだけで幸せ!ああ、ビートルズは偉大だ! 今この映画が製作されたことで、今の若い世代がビートルズを知るきっかけになるかもしれない、もしかすると好きになってくれるかもしれない、これでまたビートルズが少しでも長く先の時代まで影響力を残したというだけでも、意味があった映画だと思う。 最後に、リリー・ジェームズ、いい娘すぎる…!こんなに好いてくれてるのにこのヘタレ主人公は大馬鹿野郎だよ! [映画館(字幕)] 8点(2020-05-16 22:43:53)(良:2票) |
3. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
史実として知っていた内容なので驚きは特になかったけど、とてもテンポ良く上手くまとまった映画になっていた。レディプレイヤー1の制作中にこれほどの良作を作り上げるスピルバーグは化け物か。 [映画館(字幕)] 7点(2018-06-05 22:11:51) |
4. エイリアン:コヴェナント
《ネタバレ》 以下、ツッコミどころと残念な点。 ・主人公がアンドロイド。エイリアンの話というかアンドロイドの話。ていうかブレードランナー。 ・ゼノモーフ以前の試作エイリアンが登場するが、カビのような粒子による感染?で寄生するため、むしろフェイスハガーになって退化してない? ・何年も計画してきた行き先をそんな簡単に変えていいの?大勢の人間乗せているのに……。 ・未知の惑星に生身で降り立つなんて危機管理能力ゼロかよ。 ・床にぶちまけられた血ですっ転びすぎ。 ・風が吹いたら桶屋が儲かる的に船が爆破。コメディかよ! ・今更ベタなホラー映画みたいにエッチなことをしているカップルが凄惨な目に。 ・映画の後半、ダニエルズが驚異的身体能力と的確かつ迅速な判断力・行動力を見せる。こんなに凄い人であれば最初からダニエルズが船長になれば良かったのでは……。 ・ジェームズフランコ死ぬの早。 ・ヒロインがちんちくりんで美人じゃない。(でもWikipediaの画像は美人だし身長が182㎝もあるらしい。でか!) ・ネオモーフゼノモーフ共に完全CGで激しいアクションはあるけど、やっぱりボディスーツの方がリアリティがある。 ……というように確かにガバガバな出来だしエイリアンの正体が明かされるので賛否両論(というか大半が「否」か?)になるのは理解出来るが、エイリアンシリーズの大ファンである私にとっては、エイリアンシリーズの最新作であり原点回帰のSFホラー、監督はリドリースコットときて、劇中エイリアンが暴れていれば、それだけで大満足なんです。エンジニアに創られた人類に創られたアンドロイドに創られたエイリアンに殺されるエンジニア、そして人類も…っていう構造も面白い。 [映画館(字幕)] 8点(2017-09-23 08:50:07)(良:1票) |
5. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 ノーランの新作ということで鑑賞。率直に言うと、面白いとも言えないしつまらない訳でもない、微妙な出来。今回の映画はセリフの少ない「体験型映画」な造りをしている(最初の町中から海岸へ出た時のシーンなんかは、アルフォンソキュアロンの如く観客を映像内の世界へ招き入れる見事な演出!)ので、インセプションやインターステラーのようなものを期待していると肩透かしを食らうと思う。音楽と編集で緊張感のある息苦しいシーンが繰り返し繰り返し展開され、一難去ってまた一難なシチュエーションが単調で退屈。観ていて飽きてくるし、振り返ってみればそんなに音楽で煽りまくるほどの窮地じゃないやん…と思うシーンも多々ある。 見所はCGではなく「本物」を使った迫力のあるリアルな映像や音響と、それぞれの場所を1週間、1日、1時間と時間軸を工夫した編集の妙、それらに面白さを見出だせればいくらか楽しめるのだろうと思う…IMAXでも4DXでもない普通のシネコンで鑑賞したのが良くなかったのかもしれない……。当時はどのような心理的状況で人々が戦争をしていたか、というのが登場人物の言動で読み取れる部分もあるが、何しろ説明不足過ぎたり、各登場人物のミクロな視点(それもイギリス側のみ)の集積でしか情報が得られないため、救出作戦の大規模さが見えず、最後に33万人も救出したとか言われても「えっ!そうなの…へー…」としかならない。 とにかく色んな意味で観ていてしんどい映画だった。 [映画館(字幕)] 5点(2017-09-14 02:11:27)(良:1票) |
6. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 エドガー・ライトの新作ということで期待に胸を膨らませ鑑賞。コメディ要素は少なく爽快感も薄い、シリアスなシチュエーションが多目でタランティーノやガイリッチー寄りの作風になった感じだが、ロックミュージックに合わせたリズミカルなカッティングはまさにエドガー・ライト。特にオープニングの長回しは必見!マイケルセラ似の主人公身体能力高過ぎ!ヒロイン都合良すぎ!でラノベかよ!なツッコミどころはあるけれど、まぁとりあえずテンポ良すぎ&クールすぎなので気にならない。 問題のラストシーン……あれは個人的に主人公の妄想?でリアルでは無いのでは?と思ってしまうのです。 それにしてもソニー映画なのにウォークマンじゃなくてiPod押しなのは思いきりが良い。 [映画館(字幕)] 9点(2017-09-02 07:05:29)(良:1票) |
7. エクス・マキナ(2015)
《ネタバレ》 何か大変なことが起きそうな雰囲気が序盤からすごいので、観ていてかなり引き込まれた。ストーリーが進むにつれ結末や明かされる秘密などあらゆる可能性について頭を巡ったが、最後の最後までどうなるか分からなかったのでとても面白かった。あんなに美人な見た目だったら好きになってしまうのも無理はない。 それにしても、残酷な結末……。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-12-24 00:17:18) |
8. ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016)
The Beatles が大好きなので観に行きました。私は90年代生まれなので当時のことで知らないことも多く、綺麗な映像で彼らを見ることができるだけでも大満足。とにかくテンポ良く膨大な情報量を提示し続ける映画なので集中力が必要だったけど楽しめた。当時のビートルズの人気ぶりや大きくなりすぎたバンドの影響力、そしてそれに振り回されるメンバーたちに驚嘆し、それでも一貫して自分たちらしさを貫こうと力強く生きていく姿を見て感動した。 今回の映画はライブ活動をやっていた頃を中心に構成されており、ライブ活動を休止して以降の動向はダイジェストだったので、次回はその部分を詳細に描いたドキュメンタリーが見たいと思った。終わりにあったおまけのライブ映像も最高。当時の雰囲気を少しでも感じることが出来て幸せだった。 公開が始まって3日後くらいに劇場へ足を運んだが、観客が50代~60代くらいの方々が数人(!)のみでちょっと寂しく感じた。10代20代の人ももっとビートルズに興味をもって欲しい!ラッドウィンプスなんて聴いてる場合じゃないぞ!笑 観客みんなで劇中のビートルズの曲を大合唱したりしたかったなぁ…。アメリカやイギリスだとやってるんだろうなぁ…。 [映画館(字幕)] 8点(2016-10-22 02:41:21) |
9. シング・ストリート 未来へのうた
《ネタバレ》 個人的に80年代の音楽もファッションもダサいのであまり好きでは無かったけど、やっぱ青春モノかつバンドモノときてこの監督であれば爽快感があるし演奏シーンはかなりグッと来た! が、展開がトントン拍子に上手く運び過ぎて許容範囲を越えたご都合主義に気持ちが冷めたのも事実。最後の船のシーンなんて普通に危ないし転覆するだろと思っておいおい笑って手を振ってる場合かと冷静に観てしまった。 リアルだとイケてないグループのバンドオリジナル曲の演奏は冷たい反応をされ罵声を浴びせられ、結局イケてるグループのバンドがヒット曲の下手くそなカバー演奏をし女の子たちがキャーキャー言って超盛り上がります。(体験談) [映画館(字幕)] 5点(2016-10-21 01:18:36) |
10. イースタン・プロミス
《ネタバレ》 100分でこの重厚さ。 映画史に残る(残ってほしい)全裸の格闘シーンに圧倒された。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-10 14:03:51) |
11. マチェーテ
こういう勢いがあってノリで展開していく映画は痛快。まあ、観たあとには何も残らないが…。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 11:34:33) |
12. 理想の女
原作がオスカー・ワイルドということで、印象的なセリフが多く含まれていて色々と考えさせられた。ヘレン・ハントとスカーレット・ヨハンソンが良い。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-21 16:03:40) |
13. 理想の結婚
人物描写が若干薄いと感じたが、オスカー・ワイルド特有のウィットに富んだセリフ回しがとても好印象。ルパート・エヴェレットの美しさがヤヴァい。 ミニー・ドライヴァーは…(沈黙) [DVD(字幕)] 7点(2011-12-21 15:43:35) |
14. コリン LOVE OF THE DEAD
超低予算にもかかわらず数々の映画賞で賞を獲得した、という宣伝に釣られ鑑賞。 映像は所々スタイリッシュだが手振れがかなり酷く、何が起こってるか分からないようなシーンもあるし、徘徊シーンがダラダラと無駄に長い。ゾンビが主人公という独創的な発想は面白いが、内容がかなり薄い。 良くも悪くも低予算ということだけが取り柄で残念。 [DVD(字幕)] 3点(2011-12-11 14:42:05) |
15. オスカー・ワイルド
ワイルドの人生をぼんやりと把握するのには良かったけど、それぞれのエピソードがぶつ切りすぎて映画としてはすごい観づらかった。 若かりしジュード・ロウの美しさは必見。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-11-03 14:15:27) |
16. 英国王のスピーチ
面白いストーリーだが、アカデミー賞作品賞を受賞したにしては軽すぎる内容。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-29 20:26:49)(良:1票) |
17. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 安定感のある娯楽映画。ゆえに意外性が皆無で緊張感がなく、ストーリー展開や結末まですべてが想定の範囲内。冒険活劇なのに全くワクワクさせられなかったのは致命的ではないだろうか。さらに、続編を仄めかす様な、個人的に絶対許されない終わり方をしたのでこの点数です。 [試写会(字幕)] 3点(2011-10-29 20:06:37) |
18. ノーウェア・ボーイ/ひとりぼっちのあいつ
《ネタバレ》 ジョン・レノンにはこんなに愛されてるのに孤独ぶったりして大人気ない時期があったのか・・・。学校の友人、バンド仲間に恋人もいるなんて全然ひとりぼっちじゃないじゃん。育ての親と産みの親がいる気持ちは分かりかねるけど、それにしてもわがまますぎじゃないか?年齢的に仕方ないか。殴られたポールかわいそう。 実母のビッチぶりを演じたアンヌ=マリー・ダフがうまい。 DVDの特典を見て知ったんだけど、アーロン・ジョンソンってこの作品の(23歳年上の)監督と結婚してしかも子供もできちゃったんだねぇ。アーロンと同い年の僕は驚愕してしまいました・・・笑。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-10 18:01:31) |
19. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
《ネタバレ》 さすがエドガー・ライト。ゲームやコミックのような映像・演出、チップチューンやガレージロックの音楽、SE等の細かい小ネタなど、かなり秀逸な出来で自分好みなんだけど、肝心のストーリーや設定があまり面白くなく、さらにヒロインの二人に魅力がない(ラモーナはなんか・・・な女だし、ナイブスはいい子だけど正直不細工)。 でももし監督がエドガー・ライトじゃなかったら、ほんっとに面白くない映画になっていたと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-01 23:17:07)(良:1票) |
20. ガンジー
ガンジーの偉大さには驚愕するばかりだが、映画として良い出来かといえば・・・うーん。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-24 21:06:33) |