1. フライト・ゲーム
ハラハラドキドキ、誰が犯人かという点ではおもしろい。でもおもしろいのは前半だけ、後半は無理矢理こじつけた動機や犯行手口など穴だらけの展開となる。レビューを読ませてもらったらその通りと思うものが多々、私が指摘したいものはすべて書かれている。あとはどう点数をつけるかだが、私としてはきびしくつけたい。ところで機内でパソコンやスマホが使えるとは知らなかった。もう何十年も飛行機には乗ってないので、時代の波に置いて行かれたみたいだ。 [DVD(字幕)] 4点(2018-03-24 16:56:17) |
2. 美女と野獣(2017)
2014年版の美女と野獣がいまいちだったので見るのを一瞬躊躇したが、これは良かった。1991年版のディズニーアニメの実写リメイクで、それよりも良いと思う。優れているのはよりミュージカルになったことと、実写のリアル感で表情豊かになったことだ。野獣がベルを送り出す出すときは思わずほろり。またCGがうまく作用してファンタジーな面も損なわれてない。惜しむらくは中盤あたりでやや間延びすることくらいだろうか。エマ・ワトソンの成長ぶりにも感心した。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-22 20:11:53) |
3. ソフィーの選択
突如キレまくるネイサン、どんなに突き放されてもついて行くソフィー、私がスティンゴだったらとっくの昔バイバイしているところだが、男2人と女1人の奇妙な三角関係は最初のうちはなんじゃらほいという感じで見ていた。ところがところが、ネイサンの情緒不安定にもソフィーの自虐的な言動にも深い理由があり、それが少しずつ明らかになるにつれこれはただならぬ映画だと痛感。そして極めつけは文字通りのソフィーの選択、これほど強烈な映画はなかった。辛いけども、辛さを超えて見るべき映画。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-19 19:48:58) |
4. わたしを離さないで
臓器移植の医学が急速に進歩して、人類の平均寿命が百才を超えたらという前提。クローンを扱ったSFだが、近未来のSFではなくほぼ現代と設定が異色だ。臓器提供に反発するわけでもなく、定められたルールを歩むクローンたちが痛々しすぎる。「アイランド」と好対照だが・・・・ [DVD(字幕)] 6点(2017-12-30 16:26:48) |
5. シンデレラ(1976)
シンデレラ物語というとシンデレラ自身が主役で王子は脇役なのだが、この映画ではシンデレラと王子が対等というかむしろ王子の方が主役といった感じがする。王室内も描かれ、国王や皇太后など他の映画ではあまり見られない役もコミカルに登場する。そして重要なテーマとなるのが政略結婚、王子の結婚は国と国の争いを避けるための問題として扱われる、つまり単純なロマンティックなファンタジーでないのが他の映画と違うところだ。しかし何だかんだといっても、シンデレラと王子が踊るダンスシーンは印象に残る。ところで主役のジェマ・クレイブンだけど、この映画で突然現れてその後どうなったのだろう。まさにシンデレラだ。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-21 17:41:33)(良:1票) |
6. 日の名残り
カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞で改めて鑑賞したが、やはり名作だと思う。この映画では英国貴族の執事という仕事が何たるのかを具に理解できるし、これほど忠実な人物を表せるのは小説ならばこそだ。だが映画では父親が亡くなったときの動揺など、主人公もやはり人間なのだなとかんじさせてくれる。そして私が一番印象に残ったのが、ミス・ケントンから何の本か詰め寄られたシーンだ。 [DVD(字幕)] 8点(2017-10-13 19:46:17) |
7. ホテル・ニューハンプシャー
家族を扱った小説の映画化というのは好きなはずだがこの映画はちょっと例外。前半はコミカルでほのぼのとした部分もあるのだけど、フラニーがレイプされたあたりから少しずつおかしくなり、後半ウィーンに移ってからはまったくおもしろくなくなった。たくさんの人が死んでいくのがあまりにもあっけない。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-05 10:42:26) |
8. エクス・マキナ(2015)
囲碁将棋の世界ではAIが一流トップ棋士を倒すという、人間が生み出したものでありながら人間を超えてしまうことがすでに起きている。そういう意味でも大変興味深かったけどやや期待外れ。登場人物が少ない閉鎖空間での映画は、ストーリーの意外性や微妙な駆け引きなどが優れてないとおもしろさにかけるが・・・ アリシア・ヴィキャンデルの美しさや透けて見える映像技術は良かった。それはそうと年齢の1って何だ? [DVD(吹替)] 6点(2017-05-15 19:10:57) |
9. チャーリーとチョコレート工場
誕生日プレゼントのチョコをみんなで分け合う心優しい少年が、拾ったお金でチョコを買うとは、おまえも他の4人と変わらんじゃないかと言いたくなるが、それは置いといて····。 原色のけばけばしさとストーリーの毒々しさが気にはなったが、こういう映画なのだろう。それにしてはハッピーエンドが違和感あり。 [DVD(字幕)] 6点(2015-11-22 09:07:36) |
10. サハラに舞う羽根
1939年版の「四枚の羽根」も見たけど、それ以上に過酷で生々しく壮絶だった。もうこうなると何のために戦争をしているのかわからないし、ハリーの心情や行動はもっとわからない。そしておまけは超人みたいなアブーがどうして守り神になってくれるのか。 [DVD(字幕)] 3点(2015-09-07 14:11:34) |
11. 四枚の羽根(1939)
四枚の白い羽根は臆病者とか卑怯者の意味らしい。それを送られたからといって、退役した軍人が単身で戦地に赴くなんておよそ信じられない話。本当に考え抜いて退役したのかもあやしい。先に戦地に行った3人の友人を救い出すシーンには少しは感動できたが・・・。将軍の突撃のいきさつの種明かしはおもしろかった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-09-05 08:48:44) |
12. ドン・キホーテ(1933)
「ラ・マンチャの男」の原点を探るべく、「ドン・キホーテ」を鑑賞。前者がミュージカルだったので、後者は純粋の小説映画化かと思ったら主役は何とシャリアピン、私が子どもの頃蓄音機のレコードで聴いた名歌手だ。映画の中でも本格的な歌を聴かせてくれたのには大変驚いた。映画としては少し物足りないような気もするが、「ラ・マンチャの男」にはない原作の一部分を見られたのが良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2015-09-01 19:38:24) |
13. ハイジ(2005)
すごくあっさりと物語が進んでしまうけど、1回きりの子ども向け映画としてはこれで良いと思うし、わかりやすくよくまとまっていると思う。途中猫嫌いのロッテンマイヤー夫人との騒動もおもしろい。物足りない人にはアニメだけでなく実写映画も他にもあるし、この映画ではアルプスの自然がとてもきれい。 [DVD(字幕)] 7点(2015-07-04 21:11:38) |
14. 地中海殺人事件
全員のアリバイがあるにもかかわらず、ちょっとしたことや矛盾点をついてひとつの推理を作りあげるのは見事。だけど推理は推理、証拠はないじゃないかと犯人から開き直られる始末、最後に出てきた証拠もちょっと偶然すぎか。最初のうちは人物関係がつかめず苦労したが、映画としてはおもしろく良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2015-06-23 15:48:46) |
15. ミス・マープル/鏡は横にひび割れて<TVM>
原作は同じでも「クリスタル殺人事件」と比べるとキャストが地味で魅力に欠けるのは仕方がない。それと本筋に関係ない登場人物も多く、雑多な感じさえする。写真を撮っていた女性カメラマンがマリーナの養子だったとは驚いたけど、もっと驚いたのはマリーナを演じた女優さんが「ライムライト」のテリーだったとは・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2015-06-22 16:34:33) |
16. クリスタル殺人事件
クリスティの推理小説はたくさん読んだが、探偵ポアロに比べミス・マープルのシリーズはどうも印象が薄い。この映画の原作も読んだことに途中まで気づかなかったほどだけど、映画自体はまずまずおもしろい。往年の大女優エリザベス・テイラーもとうとう太ったおばさんになってしまったけど、存在感はさすが。対するキム・ノヴァクは年齢はほとんど同じなのにグラマーさは健在。そういえばロック・ハドソンとエリザベス・テイラーは「ジャイアンツ」でも共演していたんだった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-06-19 19:08:28) |
17. スノーホワイト(2012)
シャーリーズ・セロンの悪女ぶりを見たくて見た映画なのだけど、原作やファンタジーアニメのイメージから思い切り脱皮したアクション映画。それにしても戦闘シーンが多く、後半は退屈でおもしろくなかった。 [DVD(字幕)] 3点(2015-05-25 10:15:00)(良:1票) |
18. インティマシー/親密
前半はセックスシーンがやたら多いし長い。それだけ必要なのだろうか。また後半は後半で主人公男女の心理状態がどうもよくわからない。映画祭では評価されているようだが、私にはその価値が理解できない。 [DVD(字幕)] 4点(2015-04-14 19:04:40) |
19. 暗殺者の家
うーむ、確かにおもしろくない。知りすぎていた男とは雲泥の差。 [DVD(字幕)] 4点(2015-04-05 07:12:32) |
20. イントゥ・ザ・ウッズ
ミュージカルとしてはもちろん歌の合間の台詞や仕草に滑稽さがみなぎる大変おもしろい舞台劇である。童話の世界の主人公たちを絡ませ、おとぎ話以降の物語を描き出すという試みは大人向きの新しい趣向だ。舞台では表現できなかった神秘の森の世界を作り出し、巨人や魔法目に見えるものとして表現できるのはまさに映画という映像の賜と言ってよい。白い牝牛、赤い頭巾、黄色い髪、黄金の靴の4つのアイテムを探し出す第1幕はミュージカルになじみがなくても大変魅力的なのだが、ハッピーエンドで終わったその後の第2幕がこの映画の真価。ところが前半の馴染み深い物語について行けても、ファンタジー映画にしたため後半はどうもとっつきにくいので、"No One is Alone"などの楽曲に親しみがないと十分楽しめないかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-18 11:11:43) |