41. あるいは裏切りという名の犬
ダニエル・オートゥイユ、なんでここまで耐えなければいけないの!と思わず言いたくなりました。それにしてもジェラール・ドパルデュー、めちゃくちゃ嫌なやつです。そう思いながら見ていたということは、映画を楽しんでいた証拠かなと思います。ダークなハードボイルド好き必見です。 [試写会(字幕)] 7点(2007-03-07 01:08:29) |
42. ある子供
《ネタバレ》 自分の赤ん坊を売り払い、妻に警察に連絡されたら言い訳に「自分の子供じゃない。妻が浮気したいがために嘘をついた」と弁明。仲間の子供たちに窃盗させたり、お金を借りまくって逃げてたり、ブリュノの甲斐性なしぶりはすごすぎて、関わる人の方が愚かに見えてしまうほど。なのに不思議と嫌悪感を感じなかったのは、甲斐性なしなりに生き抜くすべを持って行動しているからかもしれない。持ち物をなんでも金に換えるし、変な意味で生活力がある。ラストで警察に捕まった子供の代わりに自首して、面会に来た妻と頭を寄せて泣き合うけど、ブリュノは刑務所をでたら、また同じことをしそう。こんな男に惚れたら女はたいへんだろうな。映画は登場人物に距離を置いて描いている分、いろいろな立場に興味を持って見ることができる。同じ甲斐性なしでも「エビちゅ」のご主人様の甲斐性なしより、まだましだと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 04:40:38) |
43. ロスト・チルドレン
《ネタバレ》 見た直後は、とても面白かったと記憶しているのですが、時間が経つと内容がはっきり思い出せません。映像がかっこよく、夫具者や病気持ちが子供や動物と一緒にごちゃまぜになるイメージです。ペットのノミがいい感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-28 07:26:32) |
44. 戦場のアリア
《ネタバレ》 やさしい時間を見せることで戦争の悲惨さや愚かさ、加えて宗教批判も描き出していました。ラストに人々のその後うんぬんの説明がなかったので、いっそう戦争の愚かさを考えてしまいました。微笑ましいシーンが多くて試写会でも笑い声が多く聞かれましたが、イブだけの安らぎとわかっているので、笑いの後に来る日を考えると笑うことが出来ませんでした。クリスマスイブだからと戦争を休むことが出来るのなら毎日クリスマスイブにしてしまえばいいのにと思ってしまいます。 [試写会(字幕)] 7点(2006-04-17 21:22:16) |
45. 日曜日が待ち遠しい!
《ネタバレ》 楽しかったです。ファニー・アルダンが少女探偵ナンシー・ドルーのように生き生きしていました。ストーリーはあらら・・って感じですが、車をスタートさせようとして後ろをぶつけたり、こっそり(どうどうと?)服かた鍵をかすめ取ったり、殺された死んだ奥さんが運ばれている最終に目がちらっと動いていたり、意図的かどうかはわからないけど些細なシーンで好きなところが多かったですぅ。うちのボスってすごいんですぅ。あたしびっくりしちゃいましたぁ。みたいな楽しさがありました。ジャン・ルイ・トランティニャンもファニー・アルダンも素敵です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-27 02:51:41) |
46. ラブ・ファクトリー
《ネタバレ》 タイトルが最悪なクズ映画「ラブ・アクチュアリー」に似ているんで紛らわしいです。でもこちらは食わず嫌いでした。ストーリーは妻持ちと夫持ちの一目惚れの顛末を描いています。偶然、妻が交通事故にあったり、夫の浮気が発覚したりで、共にシングルになるところなど出来すぎ都合よすぎの感もありますが、楽しめる映画でした。あのパッツィ・ケンジットが、やりまくり女に扮していて、すごくいい味を出しています。若い頃のデビーハリーみたい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-17 05:00:42)(良:1票) |
47. ソン・フレール -兄との約束-
《ネタバレ》 家族に難病患者がいたら、それも関係がうまくいっていない相手だったら・・・・。あまりに生々しくて見ながらどんどん鬱になってしまいました。難病の兄が弟に言う「ずっと愛していたよ」と、自分は愛されていないと想い続ける弟が兄に言う「僕もだよ」の意味の違い、ドキリとしました。大半が病院内でのシーンなので重いのもしかたがないけれど、笑い顔がほとんどなく、数少ない笑顔のシーンも救いようがない。そんな映画でした。気になったのは病人を治療するところなどで、いやらしくもないだろうシーンにボカしが多すぎて、シビアな映画が台無しになっている気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 13:44:42) |
48. ミクロコスモス
昆虫の不思議な世界は色々な番組で見慣れているし、内容も知っていることがほとんどだったのですが、とても楽しめました。クモやカマキリの補食シーンが出たらどうしようと思いながらドキドキしていましたが、意外とあっさりしていたので安心しました。ハチの姿に似せて交尾にくるハチを誘う植物の映像は誘いかけられたハチの気持ち(植物に恋してしまったような)が伝わってくるようなシーン。雨粒が葉に落ちてその衝撃で飛び上がるテントウ虫のシーンなど、見ていて思わずほほえんでしまうような映像が多かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-29 13:06:21)(良:1票) |
49. 小さな中国のお針子
《ネタバレ》 美しい景色、流麗な音楽、ハンサムな主人公たちと美人のヒロイン・・・なんか、こういう感じだと文句をつけたくなるのですが、とても良い映画でした。途中、糞尿まみれになったり、荒治療で歯を削ったりと、かなりグロい部分もあるのですが、見事に匂いや音は中和されています。ただ気になったのは途中で簡単にセックスして妊娠してしまうところ。それまでの山村の素朴なイメージに酔っていたのに、もしかしたら田舎だから夜ばいとかあるのかも、とか八つ墓村の大量殺人も安易なセックスが原因で村に惨事が起こったんだったけ、とか余計なことを考えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-28 07:22:37) |
50. 女はみんな生きている
自分に何もしてくれず、金持ちに売り払おうとした父親が娘に「呪ってやる」というシーンで、娘が「お父さんに、何かもらったのってはじめて」と切り返すシーン素敵です。 セックス中毒の父と、女たらしの息子も笑えます。嫌になちゃうお母さんの気持ち良くわかります。 でも、そういう風にしたのはお母さんなのかもね。 7点(2005-02-20 08:01:16) |
51. アバウト・ア・ボーイ
どうもヒュー・グラントが苦手で「ラブ・アクチュアリー」があまりにつまらなかったので、今回も期待せずに見たのですが、予想に反して面白かったです。主役の少年と母親とのからみ、人生についてつぶやくシーン、ヒュー・グラントもなかなか良い俳優じゃないかと認識を新たにしました。 7点(2004-07-24 12:40:15) |
52. ウェルカム!ヘヴン
拾いものの映画でした。ペネロペ・クルスの蓮っ葉ぶりもさることながら、ファニー・アルダン(8人の女たち!)のしかめつらの天使、ビクトリア・アブリルの歌もなかなかです。 ハードボイルド系が好きなら楽しめます。 7点(2004-03-08 00:33:26) |
53. 暗殺の森
ジャン・ルイ・トランティニャンは地味ですが、なんともいい俳優だなと思います。ドミニク・サンダが森で逃げまどうシーンも強烈ですが、最初にチラリと出てきた時の存在感もすごいです。 「まじめすぎはまじめではない」というセリフがヤケに残ってしまいました。あとネタバレになりますが、ラストのマルチェロが男に言うセリフも考えさせられます。ほんの些細なことで人生は180度も変わってしまうものです。 7点(2003-09-30 02:14:47) |
54. トリュフォーの思春期
《ネタバレ》 かわいい子どもの世界に虐待を持ってきたので、かわいいだけの映画とは一線をひいてしまいました。おかげで映画的にはしまったかもしれないけど、メルヘンのままにしてもよかったかもと思います。あまりにも、その部分だけ痛々しさが目立ちます。好きな映画です。 7点(2003-09-10 01:27:20) |
55. 大人は判ってくれない
トリュフォーの描いた子ども映画では家庭内暴力などの多少のベタさはあってもストレートに子どもを描いた「思春期」の方が好きです。この映画はむかし観たせいかもしれないけど、当時は大人の目で見た「大人はわかってくれない」のような気がしました。むしろ大人から見た「大人はわかってくれない」なら良かったなと思う。この映画のフランスの匂いが好きです。子どもだった頃のレオン・ウォルトへ、みたいな感じで描けたら、もっと良かったのに。 7点(2003-08-26 18:20:00) |
56. 木靴の樹
色々な風景やシーンがあとあとまで残ります。素朴でかわいく寂しく愛しい映画です。 7点(2003-08-11 23:41:43) |
57. ナイト・オン・ザ・プラネット
好きな日比谷のシャンテシネ2の一番前の席で見ました。映画館の中の自分のいる空間と時間が映画と一緒に流れていました。ジャームッシュの独特の世界観が好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2003-08-04 02:53:37) |
58. 巴里祭
花売り娘の時代、不思議な郷愁を憶えます。巴里の屋根の下よりもかわいい映画です。この音楽が好きで20数年前にレコード屋を探したっけなと思い出しました。 7点(2003-08-03 02:22:52) |
59. 巴里の屋根の下
美しい映像とアングル、知らないはずの風景にノスタルジーを感じました。 7点(2003-08-03 02:20:36) |
60. 太陽がいっぱい
ジリジリと焼き付けるような映画です。原作に出てくるようなホモセクシャルなにおいを、もう少し強く打ち出していたら、さらによい映画になったような気がするのですが、なにしろドロンだし。 7点(2003-07-28 03:05:50) |