Menu
 > レビュワー
 > 鉄腕麗人 さんの口コミ一覧。3ページ目
鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  アーティスト
この映画を観終えて最も興味深かったことは、圧倒的に“古めかしい”モノクロ&サイレントという表現方法を用いながら、明らかな“新しさ”を感じたことだった。  それは、「無声映画」が遠い昔の映画の在り方だということの認識は充分にあっても、実際は、チャップリンらの作品のダイジェスト的な映像をかろうじて見かじったことがある程度で、自分自身の映画体験として備わっていないということに他ならない。  だから、最低限に表示される台詞だけで充分にストーリーと登場人物の感情が伝わるということや、特別な映像合成を用いなくてもハッと驚くシーンが見せられるということに、新たな発見をもって素直に感動することが出来たのだと思う。 そして、それらこそが映画が持ち得る“マジック”なのだということを思い知った。  観賞後、あのシーンが良かったな、あのシーンが好きだな……と、各シーンが印象深く思い出される。それはこの映画が、あまりに基本的ではあるけれど、揺るがない数々の映画のマジックに対して、尊敬の念を込め再表現しているからだ。  昨今の映画に比べ、人物描写があまりに単純で都合良く見えなくもない。ただ、だからこそシンプルに伝わってくる主人公らの純粋な思いこそが、この映画が最も伝えたかったことなのではないかと思える。  懐古主義ということを否定は出来ない。アカデミー賞を獲得したのも、高齢化が進むアカデミー会員の懐かしみの感情をピンポイントで刺激したことは大きな勝因だろう。 しかし、当然ながら今作は、“トーキー”という技法がないから“サイレント”になっているわけではない。 最新の3D技術に至るまでのありとあらゆる映画技法の中から、敢えて“サイレント”というものを選んだに過ぎない。(実際、今作が完全に「無声映画」かと言えばそうではないわけで)  映画表現という概念が、何よりも「自由」を尊重する以上、新しかろうがはたまた古かろうが、どのような表現方法を用いてもそれはまったく構わないことは言うまでもない。 この映画は、懐古主義でありつつ、温故知新により映画の表現方法をまた一つ広げたとも言え、やはり新しい時代に描かれるべき映画だったのだろうと思う。  主演俳優の声にならない慟哭に胸を打たれ、幸福感溢れるタップダンスに心躍る。 映画を楽しむということはこういうことなのだということを、この“無口”な映画は雄弁に語っている。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-08 01:52:36)
42.  ブリッツ
雑多な映画だ。いや、はっきりと「雑」と言ってしまって良いだろう。  極めて粗暴ながら警察を「天職」だと言い切るジェイソン・ステイサム演じる主人公が、警察官ばかりを狙う連続殺人鬼を追う。 ストーリーとして、至極単純明快でありながら、実際どういう映画かと言われれば説明しづらい。 というか、説明なんて面倒だから、とりあず観て、文句なり賞賛なり勝手にのたまってくれと言いたくなる。  この何だか“掴みきれない”原因は、登場するキャラクターたちの言動とか生き方が、揃いも揃って場当たり的で計算しなさ過ぎていることだと思う。 正義も悪党も皆、ただただ己のやりたいように動いていくので、その言動に対する善悪の判断以前に、「え?それでいいの?」と戸惑いが先行してしまう。  そういう部分から端を発する映画全体に漂う“違和感”が、この映画のオリジナリティとも言え、最大の突っ込みどころであると同時に、最も面白い部分とも言える。  また荒っぽい主人公が正反対のゲイの上司と志を共有していく関係性や、狡猾なのかただのイカレ野郎なのか判別し難い殺人鬼など、それぞれの人間描写はなかなか個性的でユニークだった。  今や“アクション映画スター”という肩書きの世界的トップランナーであるジェイソン・ステイサムの最新作だけに、結構な大作なんだろうと鑑賞し始めたが、想像以上に英国内向けの限定的な作品だったと言える。  そのことが、肩すかしや戸惑いに繋がってしまうかどうかは微妙なところだが、たぶん多くの人の想定外に「変な映画」であることは間違いないと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-04 23:29:39)
43.  ヒューゴの不思議な発明
映画の冒頭、主人公の少年を追ったカメラが縦横無尽に動き回りながら、パリの中心の巨大なターミナル内のめくるめくような舞台の“裏表”が映し出される。 この映像そのものが精密な機械仕掛けを表現しているようで、見ているだけで楽しく、「どうやって撮っているんだろう」とただただ惚れ惚れしてしまった。 「HUGO」というタイトルが映し出されるまでのその冒頭数分間の映像世界が、この映画の立ち位置と価値を如実に表していると思った。  その価値とは即ち、“夢を形にする”という「映画」が元来持ち続けた役割そのものだと思う。 この映画における最大の“映像的”な見せ場が、少年の夢だったという構成も、そのことを端的に表している要素だろう。  今年のアカデミー賞において本命争いを繰り広げた作品ではあるが、映画として“面白味”が大きいとは言えないと思う。 “子供向け”と言える程の娯楽性があるわけでもなければ、“大人向け”と言える程のドラマ性や人間描写の深みがあるわけでもない。 時に過剰に思える程に懐古主義的だし、その割に核となるテーマの描かれ方は中途半端に思えた。  ただし、世界中の多くの人たちと同様に映画が好きで好きでたまらない以上、僕にこの映画を無下に否定することなんてできるわけがなく、結局愛おしく思わずにはいられない。   この映画は、描かれる人物の物語をスクリーンに対して客観的に観て同調し感動するものではないのだと思う。 冒頭のシーンに誘われるままに、主人公の少年と共にあのターミナルの場所に立ち、彼らとともにこの映画の世界に存在するべき映画なのだと思った。  つまりは、結果的に面白く思おうが思わなかろうが、映画館の大スクリーンで観なければ意味がない映画で、全編に渡ってその効果があることが疑わしくとも、3Dで"体感”すべき映画だったのだろう。 この映画の存在を知った時から懐疑的だったマーティン・スコセッシが3Dで映画を撮らなければならなかった意味がようやく分かった気がする。  映画の内容にそぐわない邦題には、毎度のことながらほとほと呆れる。 ただこの映画が、「映画」という世にも不思議な発明を描いた作品であることは間違いなく、「面白い!」とは決して断言できないけれど、映画ファンとしては可愛らしくて思えて仕方なく、愛着を持たずにはいられない。 そういう不思議な映画だと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-17 16:44:51)(良:1票)
44.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
殆ど予備知識無く鑑賞を始めたので、冒頭から滲み出ているサスペンスフルな空気感にすんなりと引き込まれ、二転三転する展開を堪能しながら最後まで楽しむことが出来たことは間違いない。 サスペンスアクションとして、サスペンスの緊張感とアクションの高揚感がバランス良く配置されており、鑑賞直後の満足感は当初の想定よりも随分と高かったと言える。  ただし、観賞後数分間でちょっと振り返ってみると、粗という粗がポロポロと出てきてしまうことは否めない。  よく考えると映画全編に渡って言えることだが、「実は一流の○○○」だったというには、そもそもの言動がずさん過ぎて陳腐だ。 まず目的のために徹底した偽りを謀るとはいえ、目的地への移動中に至るまでその偽りを貫く必要があるのだろうか。これは明らかに観客を欺くためだけの演出であり、人間描写上の必要性はないと思う。 そんでもって、空港のタクシー乗り場で最も重要な鞄を置き忘れるって、どんだけうっかり屋さんなんだという話だ。これも結局、ストーリーとしての一つの目的を設置するためだけの設定であり、極めて安直だ。 他にも、一流ならば乗り込んだ先の言語で世間話くらいは出来るようにしとけよ!とか、ふいの自動車事故とはいえ簡単に気を失い過ぎだろ!咄嗟に飛び降りるとかそれくらいしようよ!とか一流の組織のメンバーのくせいに素人の女の子にやられてどうすんだ!とかとか……、一度突っ込み出したら止まらなくなってきそうだが、とにかくよくよく考えると用意されていたオチに対して整合性が無さ過ぎる要素に溢れてしまっている。  ストーリーのアイデア自体は、オリジナリティが高いとは言い難いけれども充分に面白味に長けている。それが興味を最後まで持続させる最大の要因だとも思う。 しかし、このアイデアであれば、ラストの顛末でもっとどぎつく踏み込むことができたなら、数多の粗を振り切って余りある映画に仕上がっていたかもしれないなと思う。リーアム・ニーソンのクライマックスの表情は観る者を惑わせる緊張感が含まれていて良かったけれど……。  まあそこまで完璧なクオリティーを求めるべき類いの映画ではないと思うし、観ている間と観終わった瞬間に満足していたならそれで充分だと思う。  と同時に、画面から溢れ出る上質な色調と巧い俳優陣の演技によって、もの凄く質の高い映画に“見えるだけ”に、やはり残念に思う。
[DVD(字幕)] 6点(2012-02-26 02:14:25)(良:2票)
45.  ゴーストライター
ロマン・ポランスキー監督の“巨匠ぶり”に改めて感じ入ることができる映画であることは間違いない。が、敢えて今回は主演のユアン・マクレガーに言及したい。  意味の捉え方次第で善し悪しは変わってくるが、ユアン・マクレガーはスター俳優としては珍しいくらいに存在感が“軽い”。 あれほど特徴のある顔立ちをしていながら、どんな役柄においても必要以上の存在感を示さない。だから、どれほどの大バジェット映画の人気キャラクターを演じようとも、そのイメージが俳優としての彼自身に固執されず、どんな映画のどんな役柄で登場しても観客は一旦フラットな状態で彼の立ち振る舞いを追うことが出来るのだと思う。 だからこそ、映画の規模と演じるキャラクターの性質に関わらず、とりあえずフィットしてみせることが出来るのだと思う。  そんな特異な性質を持ったスター俳優にとって、今作の役所は特にハマリ役と言っていい。 “ゴーストライター”を生業とする主人公が、英国元首相の自叙伝の執筆に携わることから始まる“巻き込まれ型ミステリー”。 まず印象的なのは、主人公には役名が無いということだ。明確に実在する平凡なキャラクターとして登場するにも関わらず、名前がことごとく紹介されない。ある部分では明確に省かれ、ある部分では主人公自身がはぐらかし、ある部分では名前を覚えてもらっていないという設定で済まされる。  目の前の謎を盲目的に追い求めていく主人公の行動を中心に物語は進んでいくが、しばらくすると、名前が明示されないことも含め、彼のキャラクターがとても軽薄なものとして意識的に描かれていることが分かる。 巨匠が描き出す上質なミステリー調子の中で、徐々にストーリー以上に主人公の男の“存在性”そのものが静かに際立ってくる。  そうして導き出されるあまりに印象的で巧いラスト。 物語自体の衝撃や驚きだけに頼らず、卓越した映画術の巧さと、キャスティングの妙で紡ぎ出した洗練されたサスペンス映画の世界を堪能出来た。
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-21 16:32:29)(良:1票)
46.  トランスポーター2
“B級”というテイストが、これほど主人公そのもののキャラクターに反映されている映画も珍しい。 ジェイソン・ステイサム演じる主人公は、これ見よがしに男気に溢れたヒーロー然としているが、何を置いても彼自身に“粗”があり過ぎる! 前作に引き続き、己に課した“ルール”をおおよそプロフェッショナルとは思えないほど容易に覆し、それがまんまとピンチに繋がっている。 ただし、その主人公の隙だらけのスタンスこそが、2作目にしてこの映画シリーズの確固たる“味わい”となっている。だから問題なし。  前作同様、ストーリーや諸々の設定の粗探しをしたって始まらない。何故なら、“粗”しかないんだから粗探しにならない。 奇しくも、あるウィルスパニックを描いた映画を観た後に今作を観たので、登場する細菌兵器の設定の浅はかさが問答無用に際立った。 しかし、この映画にとってそんなディティールへの配慮はすぐに意味をなさなくなる。 この映画は観客に対して、ひたすらに繰り広げられる“大馬鹿アクション”に乗れないのなら、潔く下車して頂こうという気概に溢れている。  その「乗車基準」を持ち合わせていたならば、ジェイソン・ステイサムが織りなす香港アクションを彷彿とさせる格闘シーンを楽しみ、ミラ・ジョボヴィッチ風のキレた女殺し屋のエロさを堪能し、まったく科学者に見えないジェイソン・フレミングのチンピラぶりに突っ込みを入れながら、秀逸なB級アクションの世界に浸れるだろう。  爆弾が仕掛けられた愛車から飛び降りるのではなく、ジャンプした車体を捻らせて空中のフックで爆弾を削り落とすという「判断」を受け入れられるかどうか。 この映画の“敷居”は意外と高いかもしれない……。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-02-15 16:42:40)(笑:1票) (良:1票)
47.  レスラー
冒頭、カメラは主人公の背中を延々と追い、そのうらぶれた様を映し出す。 そこからは、ただこの男が惨めな生活に追いやられているという状況説明だけでなく、プロレスラーとして確実にあった過去の栄光を雄弁に物語ると共に、彼が今なおリングに上がり、そこで少なからずの尊敬と敬愛を受けているということがしっかりと伝わってくる。 そういう描写の後に、ミッキー・ロークの表情が映し出された瞬間、「ああ、この人はかつてのスターレスラーだ」とリアルな存在感を持って納得させられる。 この冒頭数分間の主人公描写の時点で、この映画の成功は間違いないと確信した。  イントロダクションからは、かつてのスーパースターの復活を描いたサクセスストーリーのような印象も受けるが、今作は決してそのような綺麗な映画ではない。 主人公の風貌そのままに、汚れ、くたびれ、傷だらけの映画だ。 「満身創痍」という言葉が相応し過ぎる映画世界、そしてミッキー・ローク演じる主人公の「大馬鹿野郎」としか言いようがない生き様に対して決して共感は出来ない。 ただしかし、引き込まれ、目が離せなくなる。  プロレスに生き続けた老ファイターが、遂に最後までリングにしか居場所を見出せなかったと言えば聞こえは良い。 しかし、そこに映し出されているのは、愚かで、切ない一人の男の姿であり、この映画が描こうとしたことはまさにそういう人間の根本的な無様さだ。  “現実”の死を厭わず恐らく最後になるであろうリングに立つ男の姿に涙が溢れるわけではなかった。 唯一残された「居場所」、そこに立つまでの男の全ての言動が、哀しく切ない。 この映画に描かれていることも、描かれていないことも、この男の人生そのものに涙が溢れた。  リング上で闘い続けるということが、逆接的に立ち向かうべき己の人生から逃げ続けたこととイコールになる悲哀。 ただし、それが不幸だろうが幸福だろうが、決して他人はその人生を否定も肯定も出来ない。 その価値を計れるのは、紛れもないその人生を生きた本人しかいない。  「生きる」ということの普遍的な厳しさと、だからこそ垣間見える人間の煌めきが心を揺さぶる。これはそういう映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2012-02-11 01:33:57)(良:2票)
48.  トランスポーター
「運び屋」と銘打っているくらいだから、「TAXi」よろしく強引なカーアクションが問答無用に展開するB級アクションなのだろうと高をくくっていた。 B級アクションであることは間違いなかったけれど、想像以上にジャンルを無視した“ナンデモアクション”が荒唐無稽に展開され、失笑と馬鹿笑いの間で思いのほか楽しめた。  ジェイソン・ステイサムという俳優は、初期のガイ・リッチー監督作品でのブリティッシュマフィアの役柄の印象が強く、これほどまでアクションスター然としたパフォーマンスを見せるとは思わなかった。 アクションスターとしてのスタンスは、かつてのジャン=クロード・ヴァン・ダムらを彷彿とさせるもので、もはや“古臭さ”さえ感じるが、逆にあの時代のアクション映画で育った者としては、面白さを感じてしまうことを否定できない。 思った以上に鍛え上げられた体躯から繰り出される格闘アクションにも充分に説得力があり、香港映画ばりに舞台環境を駆使した闘い方には、リアリティなんて無いが素直に面白かったと思う。 偉そうに運び屋のプロとしての口上をのたまう割には、おおよそプロらしくない人間味を早々から曝け出してしまうキャラクター性も馬鹿らしくて良かった。  ストーリーに目を向けてしまうと、粗なんて突っ込みきれないほどあり、まともに見られたものではない。 が、主人公の無骨だけれど人間味のある格好良さや、アジア系ヒロインの可愛さも相まって、映画に溢れるあらゆる“粗”を“見て見ぬふり”をさせてくれるB級アクション映画としての娯楽性は充分に備わっていると思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-05 09:25:38)
49.  ピラニア 3D
ラストシーン、いや“ラストカット”を目にした瞬間、この映画は絶対的に低俗で馬鹿馬鹿しい“愛すべきB級モンスター映画”の一つとして、僕の脳裏に住みつくことと相成った。  今さら「ピラニア」なんてタイトルのモンスターパニック映画のパッケージを見たところで、普通なら食指は伸びない。 ジャケットのイラストの仰々しさだけに注力したC級以下映画だろうとスルーすることが定石である。 しかし、某ラジオ番組のPodcastでやけに評価が高かったことで記憶に残り、陳列されていたパッケージを手に取った。   湖で繰り広げられるフェスタで浮かれまくり、乳と尻を振りまくる若者たちの“大群”が、古生代の凶暴過ぎるピラニアの“大群”に問答無用で襲撃され、お色気満載のボディがおびただしい“肉塊”へと無惨に変貌してしまうという、詰まるところ悪趣味極まりない映画である。  でも、エロくて面白いんだからしょうがない。   ビッグネームとしては、クリストファー•ロイドとリチャード•ドレイファスがキャスティングされいる。 両者ともちょい役だけれど、その配役にも映画ファンとしては実に軽妙なセンスを感じ堪らなかった。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-27 01:01:07)(良:2票)
50.  リトル・ランボーズ
“なにか”に触れ、自分のその先の人生をかけるくらいに熱狂する。それは、すべての“男の子”に与えられた「権利」だ。 その熱狂が、たとえ盲目的で何かしらの弊害を生んだとしても、熱狂したその瞬間こそが彼らにとっての「宝物」であり、生きていく中でその価値はきっと揺るがない。  生活環境が全く異なった11歳の少年二人が、「ランボー」で共鳴する。 主人公二人の共通項が詩人のアルチュール・ランボーのことであればひどく退屈な映画に思えるが、シルベスター・スタローンの「ランボー」であることが映画の面白さを引き立てる。  厳格な信仰の元で育ちあらゆる娯楽を禁じられた少年が、悪たれだが映画が好きな少年に引き込まれ、嗜好を爆発させていく様が愉快で解放感に溢れている。 個人的に、かつて映画製作を志していた時期があるので、少年たちが喜びを爆発させるように映画づくりに没頭する様を観ているだけで、この映画を否定することなどできなくなる。  少々意味不明な交換留学生のフランス人の存在感や、主人公たちそれぞれの境遇の中途半端さに対して、この映画が求める抑揚に乗り切れない部分もあった。 ただそういう難点を補ってあまりある“輝き”がある映画であることは間違いない。
[DVD(字幕)] 7点(2011-12-23 10:12:08)
51.  ミスター・ノーバディ
土曜日の深夜にこの映画を観た。 映画を観終わり、エンドロールが終わっても、しばし呆然とした。 そして、それほど眠気は無かったが、すぐに眠ることにした。 いつもならば、映画鑑賞をした後はすぐにレビューの文章を綴るのだけれど、この映画の感想を綴るには、とてもじゃないが一日使い古した深夜の思考回路ではおぼつかないと思えた。 それに、一旦眠りに就き、一晩夢見の中でこの映画の余韻に浸りたいと思った。   「死」がなくなった新世界、世界で最後の「死」を迎える老人が118歳の誕生日に自身の人生を顧みる。  あの日、あの時、ああすれば良かった……。という思いは、人生という限られた「時間」を生きゆくすべての人間が思い巡らせることだろう。 自分の人生はただ一つだが、実は同時に「選択」の数だけ無限のパラレルワールドが存在し、それと同じ数だけの人生が存在するということが、あまりに美しいビジュアルの中で表現される。   「選択をしなければ、すべての可能性が残る」 と、人生において最初の「選択」を迫られた少年時代の主人公が語る。  映画は展開し、無限のような広がりを見せた果てに、その少年時代の台詞に帰結する。 死を目前にした老人が“過去の記憶”を辿っていく物語に見えていた映画世界が、その瞬間から、9歳の少年が自らの「選択」による“未来”とそれに伴う“可能性”を辿った物語に転ずる。  それまでに脳内に注ぎ込まれていた膨大で不可思議なイメージが、一瞬で整合した感覚を覚えた。  この映画のすべてを自分自身が正確に把握し理解しているとは思わないが、圧倒的に凄い映画であることは間違いないと思った。 「人間」の営みそのものを宇宙的視野の中で捉え、見事としか言いようがないビジュアルで表現した世界観は、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせる深遠さと崇高さを備えていた。 そして、この映画が表現する「概念」そのものは、手塚治虫の傑作短編集「空気の底」の映像化を見ているようだった。  決して万人に受け入れられる映画ではないだろうし、個々人の精神状態次第で酷く退屈な映画になり得る作品だと思う。 ただ僕は、自分自身が己の人生を通して考え続けているあらゆる要素が溢れているこの映画から目線を外すことが出来なかった。  敢えてもう一度言う。凄い映画だ。人生を通して何度も観たい。
[DVD(字幕)] 10点(2011-11-27 01:37:41)(良:1票)
52.  ミッション:8ミニッツ
実は、数日前の休日の束の間、自分の体調の悪さとそれに伴う眠気を省みず映画館に入り、この映画を“うつつ”の中で観てしまった。 とは言っても、眠りこけてしまったというわけではないし、ストーリーの大筋は理解出来ていたので、「まあ面白かったな」という印象のままやり過ごしてしまおうかとも思った。 また、“うつつ”という状態が、主人公が生と死の狭間で半強制的に与えられた「時間」を繰り返すというこの映画の世界観とも何となく類似しているような気がして、そういう状態で観た映画として記憶しておくのも悪くないかなとも思えた。  ただ、そういう思いと同時に、強く後ろ髪を引かれる感覚もしつこく付きまとった。 映画ファンとして、この映画の本質を不明瞭に捉えたまま過ごすことは、とんでもない後悔に繋がるかもしれないという「予感」が最終的には先立ち、結局、再び映画館に足を運び観直すことにした。  結論としては、観直すことを選択して良かったと思う。「まあ面白い映画」ではなく、「とても面白く、とても好きな映画」だった。 映画ファンとしてというよりは、SFファンとして、この映画の本質を捉えきれないままでいることは不幸なことだったと思う。  まるで上質なSF短編小説を読んでいるような映画世界が文句無く素晴らしい。 クオリティーの高い映像世界を目の前にしながら、余分なディティールを削ぎ落とした短編小説の文体が、そのまま脳味噌の中に流れ込んでくるような感覚を覚えた。  “うつつ”の中で繰り返される8分間という時間。半強制的に与えられたこの時間の中で、主人公の男が見出したものは、“幾重”にも生み出した新しい世界の価値は如何なるものだったのか。 果たして、彼の運命の結末にあったものは、悲しみだったのか、喜びだったのか、それとも結末すら無かったのか……。 そういうことをつらつら考えていくことに、本当の“面白味”を見出せる映画だと思う。  そんなことを考えながら上映館を出た時、ふと目の前の風景に激しい既視感を覚えた。 まさか自分も同じ時間を繰り返しているのか……、と一寸の間呆然とした。 しかし、三日前に同じ場所で同じ映画を観たのだから「当たり前だ」と、すぐに気付いた。
[映画館(字幕)] 9点(2011-11-03 21:44:04)(笑:1票)
53.  殯の森
漠然としていて、退屈で、とても居心地の悪い映画だ。“映画通”ぶって賞賛したいところだが、どう転んでも“好き”にはなれない映画だったと思う。 ただ、「命」の在り方を描いたこの作品そのものの“在り方”は、これで間違いないのだろうとも思える。  それは、「命」というもの自体が、漠然としていて、捉えようが無く、それを全うする多くの時間がある種の退屈さと居心地の悪さを秘めているからだ。  決して面白い映画ではなく、「つまらない」と断言できるが、この映画が「命」というものの本質を描こうとしている以上、それは仕方の無いことだと思う。   つまらない映画と言ったが、個人的には「尾野真千子」が観られただけで良い。 今作から10年前の同じ河瀬直美監督作品「萌の朱雀」にて、ロケ先の村の中学校で靴箱掃除をしているところをスカウトされ、主演デビュー。 当時立ち寄ったミニシアターでたまたまその映画を観た際の彼女に対する衝撃は忘れられない。 もちろん“素人”の演技であったことは確かだが、溢れ出る“女優”としての魅力と可能性に心を打たれた。  10年という時を経て、再び河瀬直美の独特の映画世界に降り立った彼女は、すっかり“女優”としての風格を携えていて、何だかそのことが一番感動的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2011-10-22 01:48:31)
54.  続・黄金の七人/レインボー作戦
日曜日も深夜にさしかかった頃合いにこの映画を観始めた。襲ってくる眠気とせめぎ合いながら、なんとか最後まで観終えた。  数年前に観た前作同様、チープさの中で繰り広げられる絶妙な洒落っ気と雰囲気を楽しむべき映画だろうと思う。 が、「ルパン三世」の元ネタというわりには、全体的にテンポが愚鈍というか、軽妙なコメディ要素が強すぎて"泥棒映画”としてのスリリングさに欠ける。これも前作から引き続き感じた印象だ。  ただ、前作よりも、キャラクターのそれぞれに存在感があったことは、タイトルに相応しく良かったし、続編ならではのそもそもの設定を覆しかねない弾けっぷりも好印象だったと言える。  でもやはり、DVDのパッケージやイントロダクションを見て受ける期待を超える面白さは得られないというのが正直なところ。 “時代”と“お国柄”の違いが大きな隔たりになっているのかもしれないが、「ルパン三世」を観て育っている者としては、ちょっと、いや大いに物足りない。  BGMがわりに、お洒落なカフェバーのスクリーンにでも映し出されていれば、センスの良い空間の演出に一役買うことは間違いないと思うけれど。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-26 23:22:24)
55.  しあわせの雨傘
異国の映画を観ていると、作品自体の善し悪しの以前に登場人物たちの思想や言動に違和感を感じてしまうことが多々ある。 それは、世界各国の映画を観る上で必然的に生じる事象であり、仕方が無いことだけれど、最終的にドラマ自体に共感出来ないとなると、その映画を好きになることはやはり出来ない。  フランス映画は見慣れている方だし、フランソワ・オゾンは「8人の女たち」大好きな監督だけれど、そういう理由で残念ながら好きにはなれない映画だった。  大女優の風格と絶対的なバイタリティーを存分に見せてくれるカトリーヌ・ドヌーヴは、もはや存在感そのものが魅力的だった。 彼女が赤ジャージを着て、朝のジョギングをするファーストシーンから映画としての面白味は備わっていたと思う。  専業主婦の主人公がふとしたきっかけで傘工場の社長である夫の仕事を引き継ぎ、対外的な生活に転じ、自らを抑圧から解放させていく様は、ユニークで気持ちが良かった。 しかし、その「解放」が予想外に別方向へ突き進んでいってしまう。  夫との確執が家族全体の確執に発展し、主人公のあまりに奔放な過去までもつまびらかにされていき、突如として人間関係が泥沼化する。 次第に主人公の、女と男、結婚と離婚、セックスと妊娠、諸々に対する価値観についていけなくなり、映画世界そのものに違和感を感じたままエンドロールを迎えてしまった。  映画を観て、それを面白いと思うことは、自分が他者の価値観を受け入れられるかどうかということに他ならないと思う。 そのことを改めて確認した作品だったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-19 09:37:33)
56.  アサルト13 要塞警察
前々から気になってはいたのだけれど、いまひとつ手が伸びなかった今作。結論から言ってしまえば、まあテレビ放映されていたので一応録画しておいて暇な時に観るのに相応しい内容だったと言える。面白くないことも無いが、大したことは無い。  導入部は、主人公のイーサン・ホークは早速登場するものの、別の映画が始まったのか?と疑ってしまう程意外な展開で引き込まれた。 想像以上に画づくりもしっかりしていて期待は膨らんでいった。  主人公と対立(いや共闘?)するローレンス・フィッシュバーンをはじめ、ガブンリエル・バーンやジョン・レグイザモら実力のある俳優が脇を固めていたことも、映画として一定の質を保った要因だったと思う。  設定は強引だが、果たしてどうなるのかというサスペンスフルな要素は終始味わえる。 しかし、最終的なオチや終着点は完成度が高いとは言えず、詰まる所「良くも悪くもない」という印象に行き着いてしまった。 必要最小限のキャラクターたちを生かし切れていなかったことも勿体なかった。もっとそれぞれのキャラクター性と役割を明確に描けば随分と面白くなったと思う。   今作を見終わってから、ジョン・カーペンター版のオリジナル作品のリメイクだったことを知る。 当然だろうが、オリジナル版の評価が高いようなので近いうちに観てみたいと思う。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-18 14:51:40)(良:1票)
57.  ツーリスト 《ネタバレ》 
この映画は、往年のハリウッドの娯楽作品に対する憧れと尊敬を、何よりも全面に押し出した作品だと思う。  「謎」に彩られたストーリーではあるが、そこに衝撃的な驚きやサスペンスは存在しない。 「存在しない」と言ってしまうと、語弊があるかもしれない。 この映画に溢れるサスペンスの性質は、古き良き時代のハリウッド映画のそれと合致するものであり、現代人が過去のサスペンスを見ても目新しい驚きを得られないように、敢えてそういう新しさを追い求める衝撃を避けているように思えた。  イントロダクションと、アンジェリーナ・ジョリー&ジョニー・デップというキャスティングにより、プロットと用意されているであろう結末は、容易に想像出来る。 ストーリー展開に対する純粋な驚きは、この映画には存在しない。  ただし、この映画はそれでいいのだ。  ケイリー・グラントやグレゴリー・ペックが出てきそうなクラシカルなエンターテイメントの中で、現代のハリウッドを代表する女優と俳優の色香を堪能しつつ、想定された結末に対して素直に満足感を覚えるべき映画だと思う。  往年の娯楽映画がそうであったように、魅力的な主演女優がこの世のものとは思えない美貌を振りまくだけで、映画というものは一定の価値を保つものだとも思う。   一人旅の列車の中で、急にアンジェリーナ・ジョリーに声をかけられたら……と考えると、ほとばしる高揚感を越えて、むしろゾッとするなあと思えてならない。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 02:01:01)(良:2票)
58.  冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 《ネタバレ》 
惨殺された娘家族の復讐に静かに燃えるフランス人。彼の冷ややかな小さな瞳は、まるで復讐という本能のみで息づいている昆虫のようで、釘付けになる。 偶然出会った3人の殺し屋と互いに引かれ合い、理屈ではない絆を深めていく。 香港ノワールの渋い世界観がクライマックスに至るまで貫き通され、「傑作」の予感はあった。  しかし、残念ながらこの映画は傑作とは言い難い。 3人の殺し屋たちが、死を覚悟して約束を守り通そうとする銃撃シーンまではとても良かった。 特に、リーダー格を演じるアンソニー・ウォンの死に際の笑みはとても格好良く、香港を代表するベテラン俳優らしい存在感に溢れていた。  ただその壮絶な銃撃シーン以降、一気に失速してしまう。 一人残された男は、絆を深めた3人の殺し屋たちの弔いも含めて、復讐という目的を果たすために立ち上がる。 もうそうなれば、残された顛末は一つしかないわけだから、目的を果たしシンプルにエンディングに繋げるべきだったと思う。 敵のボスを追いつめて、いやに長々しい銃撃シーンをさらに繰り広げる。しかも、記憶を留めることが出来ないという主人公の設定がしつこく付きまとい、まどろっこしくスピード感が無かった。  そもそも、その主人公の設定はそれほど必要だったとは思えない。彼のその設定がなければ、物語はもっとテンポよく進んだと思うし、それが無くとも殺し屋たちとの絆は深められたと思う。  ラストは結局一人で大立ち回りをして目的を果たしてしまうわけだから、ちゃんと順序立てて準備すれば殺し屋たちが死ぬこともなかったんじゃないかと、つまらない文句をつけさせてしまう映画だった。  終盤までは期待を持たせる映画世界を繰り広げていただけに、残念な仕上がりだった。
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-10 23:48:25)
59.  ミックマック
この映画のジャン=ピエール・ジュネというフランス人監督の作品は大好きで、映画作品はすべて観ている。 有名なのは、世界的にスマッシュヒットとなった「アメリ」だが、作品の世界観的には、それ以前の「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」の方が印象深い。(ハリウッドにお呼ばれした「エイリアン4」もかなり好き)  この監督の特徴は、なんと言っても奇妙な禍々しさを持つ独特なファンタジー性だ。 今作では、久しぶりにその特徴が溢れ出て、ジャン=ピエール・ジュネというクリエイターの原点回帰を観られた気がする。  「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」のようなおどろおどろしさは無く、これまでになくコメディ性の高い映画世界だったが、登場するキャラクターの奇妙ぶりは、彼らの表情を見ているだけて楽しい。 一方で、主人公を始めとする奇天烈なキャラクターたちのそれぞれが、何かしらの悲哀を携えている。 それを作品中で明らかにすることはないけれど、彼らの瞳の奥にはそれぞれの人生の“重さ”みたいなものが見え隠れするようで、印象的だった。 そういうキャラクター造形の巧さも、この監督ならではの創造性だと思う。  奇妙な住民たちが織りなす小規模で大胆なこの“復讐劇”には、一風変わった爽快感と人間の愛らしさが溢れている。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-07 13:40:22)
60.  その男ヴァン・ダム
もはや「落ち目」となって久しいハリウッドのアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダム。 スター俳優として下降の一途を辿る自身の境遇を自虐的に描いた映画に、彼自身が主演するという今作の情報を得た時は、興味はかき立てられた反面、「ヴァン・ダムも落ちるところまで落ちてしまったのか……」と昔から彼の映画に親しんだ者として少し寂しく思えた。  しかし、必ずしもそうではなかった。想像以上に良い映画だったと思う。  「自虐的」という言葉はまさにその通り。むしろそんな言葉では足りないくらいに可笑しさを越えた辛辣さがこの映画に溢れていた。 右も左も分からないベルギー人俳優が、文字通り己の体一つでハリウッドの“スター”へとのし上がり、時代の流れとともに忘れ去られていった。それを当の俳優自身が真正面から演じる様には、想像を超えた哀愁が満ちていた。  誰かの言葉か、何かの映画の台詞か忘れたが、「ハリウッドは、人を噛んで吐き捨てる」というような言い回しがあった。まさにそれを地でいくようなヴァン・ダムの人生を、彼自身が独白するような映画だった。  ただし、そこに表れていたのは、落ちぶれたスター俳優の無様さだけではなかったように思う。  ベルギーからハリウッドに渡った時から、無くすものなど端からなく、正真正銘のゼロから歩んだ自らの道に対するアクションスターの意地。 そして、大衆から落ちぶれて見えるのであれば、それすらも自らがパフォーマンスして見せようとする表現者としての意地。 そういう一人の俳優の冷めやらぬ熱情を感じずにはいられなかった。  この映画は、一人のアクションスターのドラマであり、ドキュメンタリーであり、類い稀なエンターテイメントだと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-18 15:38:03)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS