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1.  ニューヨーク、アイラブユー 《ネタバレ》 
各短編は上品にまとまってはいるし、切れ味を感じさせる作品もある。しかし、技巧に優れてはいても、「えっそれだけ?」で終わってしまうものがほとんどなので、後には残らない。ところどころでシーンの順番をシャッフルしたり登場人物を絡ませたりしているのも、単調さを避けようとしたんだろうけど、それほど効果的に機能しているわけではない。最後のウォラック&リーチマンは、一言の中に背景と意味を込められる演出と演技が展開されていて、ここで初めてドラマを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-14 02:07:28)
2.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
1話目はですね、私はてっきり、恩赦が出ていい気になって意気揚々とローレンが帰ってきたら、マスロトヤンニは「もう君とはやっていけん」みたいな書き置きを残していなくなっている、ローレン呆然、みたいなオチになると思っていたのです。すみません、私の心は汚れているようです(でも、面会のシーンなんて、普通に見ればそっち方向に振っていますよね)。●2話目はほんのりジム・ジャームッシュ風というかヴィム・ヴェンダース風というか、いずれにしても、このトリオっぽくはないです。●そしてメインはやっぱり3話目ですね。あの憎たらしい隣のババア(表情も怖い)をあっさり招き入れて相互理解してしまうという、衝撃的でトリッキーな展開。そこから動き出す関係者の心理の綾。最後に「誓い」まで巧妙にオチに取り入れてしまいますが、ここでさっき喧嘩したばかりのマストロヤンニを受け入れるところも含めて、この作品でのローレンはまさに「聖女」です。しかも脚本上なくてもよいはずのストリップシーンまで入れ込んでしまう(それも結構上手い)という素晴らしいサービスオプション付でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-06 22:56:18)
3.  ピアノ・レッスン
ホリー・ハンターの、ほとんど目だけですべての心の動きを表現しきった演技(それも、もともと感情を外に出さない人物という設定なので、非常に難易度が高いのだが)が素晴らしい。これだけでも見る価値ありです。それだけなら単にどろどろじめじめした話で終わってしまうのだが(それもそれで結構好きなのだが)、音楽も映像も的確な表現で全体として1つの世界を形成しているのが良い。残念なのは、夫と不倫相手の人物設定にほとんど差異が見られなかったこと。
[映画館(字幕)] 7点(2024-03-31 14:25:49)
4.  恋するパリのランデヴー 《ネタバレ》 
適当に出会った男女が、都合良くあっという間に恋に落ちてしまう。さすがはフランスのラブコメ。ちょっと特徴的なのは、ヒロインに3人の子がいるというのと、実は富豪の妻で、まだ離婚していなかったという点です。ストーリーはラブコメの王道そのままで、ちょっと喧嘩もあって、すれ違いもあって、でも子供たちには心慰められて、といったものです。しかしどうやっても食い足りないのは、主人公両名が何をどうやって生きているのかという日常的生活感がまるでないからでしょう。特に男の方は、何か舞台を作っているっぽいのですが、その制作ディテールはまったく不明ですし、どういう舞台を作り上げようとしているのかも分かりません。よって、それが絡んでくるクライマックスも盛り上がりません。あと、この種の作品では、会話をいかに豊かに展開させるかも重要なのですが、そこもあまり考えられていませんでしたね。まあ、ソフィー・マルソーのオーラのごとく漂う色気は健在でしたので、そこだけでも楽しめはします。
[DVD(字幕)] 5点(2024-03-30 16:10:06)
5.  南へ行けば
3人の兄ちゃんと1人の姉ちゃんが、車に乗って南を目指す。さぞやこれからエピソードを散りばめたロードムービーが、と思っていたら、そこから全然話が弾まない。沈滞モードが漂いまくっている。一番の問題は、随所で挿入される回想シーンが、現在とつながっていない上にタイミングも不鮮明で、回想として機能していないことです。しかも、3人の兄ちゃんはいずれも似たような芝居しかしていないので、物語も発展しません。結局、すべてがうやむやなままに作品も終わってしまいました。
[DVD(字幕)] 3点(2024-03-25 01:18:32)
6.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
何がいいかって、「両親がアホなところ」。医者にかかることになっても、「セックスができるかどうか」しか考えていない。娘の友人がいるとかお構いなしで(気づいてなかったとはいえ)ベッドでギッタンバッタン。しかもそれをまったく反省していないどころか、完全に堂々としている。まあ、そっちの方面だけでなくて本業の方もそうなんだけど、そういう生身の姿をきちんと作り込んでいるからこそ、聾設定も手話も、手法が目的化することなく正しく機能しています。とりわけ、生活のあれこれの中にも、娘に対する依存(障害サポートだけではない)を表現してみせた母親役の芝居は光ってるなあ、と思っていたら、マーリー・マトリンですか!あのデビューから35年、演技力は健在でした。また、父親と兄貴も、安定した上で相互に巧く絡んでいますし、主演の彼女も、作中の人物の歌同様、テクニックに走ることなく、内面を自然に表出するいい存在感を発揮しています。●その上で、自室で母親と、海辺で兄貴と、トラックで父親と、それぞれの対話を積み重ねて関係を再構築していくプロセスも、きちんと押さえられています。ラストが全部ハッピーで大団円なのはかえって物足りないという向きもあるかもしれませんが、こういうのはそれでいいのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-22 00:25:17)
7.  イマジン(2012) 《ネタバレ》 
視覚障害者施設の教師である男性(自身も視覚障害者)のお話。彼は、音の反響を駆使して、白杖なしで歩き回ることができ、それを生徒にも広めようとしている。そして作品もそこに一点集中している。彼らが外を自由に歩くとはどういうことか、何を「見て」いるのかを、地道に切り取っていく。授業風景の一つ一つの扱い方も丁寧である。と、中盤にかけてじわじわとせり上がり、さてこれがどうやって開花し着地するのか、と期待が高まるのですが、終盤は今ひとつでした。妙に長い港のシークエンスの怠さをはじめ、何か物語も完結せずに放り出されてしまった感があります。立ち上がるヒロインをトラム内から遠景で小さく捉えるファイナルショットの切れ味なんかは、良かったんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-09 15:55:07)
8.  離愁(1973) 《ネタバレ》 
終盤近くまで、息詰まるような列車内のシーンが続くが、ときおり外でのシークエンスも織り交ぜて、単調にならないように工夫している。で、一番秀逸なのは、病院での妻子との再会を描いていないこと。これによって、アンナが消えたことの「遮断効」を強烈に表すと同時に、主人公にとってより意味が深かったのはどっちだったのかを端的に示すことに成功している。また、ラストも、あれこれくっつけず、一番大事なこと(2人のふれあいと視線)だけをクローズアップして、取調官の本来なら重要な発言もノイズ扱い。だからこそ、列車内のシーンが重みをもって裏返ってきます。
[映画館(字幕)] 8点(2024-02-12 16:50:20)
9.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 
こういう奥行きが深い役をケイト・ブランシェットに与えて、出番を存分に与えていれば、あとは当然のようにクオリティが上がっていくわけで、見る側としてはどっぷり浸りながらその演技を堪能していればよいわけなのです。しかししかし、さらにびっくりしたのが、ルーニー・マーラの存在感と表現力で、ブランシェットが次々に投げ込む剛速球や超変化球を、平然と全部ボレーで打ち返すがごとき高感度ラリーを繰り広げているのです。その上で、最小限の言葉で背景を言い尽くす上品な脚本と、慎み深くも職人芸を感じさせる映像や美術の充実が加わったら、もう言うことはないのです。そして、ここぞという箇所に凝縮されているベッドシーンの美しさも、監督の登場人物に対する深い敬意と愛情を感じさせます。
[映画館(字幕)] 9点(2024-01-27 16:13:35)
10.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 
これぞおフランスの本領発揮ともいうべき妄想万歳描写と官能性。少年期の妄想をそのまんま大人になって実行してしまいましたという設定だけで勝利。また、ウェディング・ドレス姿で客の髭を剃るというシュールすぎるカットなど、演出のフォーカスが明確に絞られているのが、作品に引き締め感を与えています。
[映画館(字幕)] 8点(2024-01-21 00:25:23)
11.  天使の宿り木
「飾り窓」の娼婦がある日突然、見知らぬ女から、自分の息子を孤児院から引き取って連れてきてほしいという無理矢理な依頼を受ける、という出だし。しかもそれをつけ狙ってくるマフィア的存在も見え隠れします。そうするとこれは「グロリア」的世界かと思ってしまいますが、あそこまでサスペンス色はないですし、もちろんハードボイルドでもありません。むしろ、あまり物事を深く考えていない主人公と、割と冷静な突っ込みを入れてくる少年(むしろ青年に近いですが)の会話術が楽しいです(ところどころコメディチックですらあります)。ただその中でも、フランスなだけに(?)、少年と娼婦の禁断のラブストーリー風味もほんのりあったりはしますが、そんなに露骨ではないです。全体としては、どこか特定の場所に行こうとしているという体裁で実はどこに行っているのかよく分からないという描写も含めてファンタジックな雰囲気に覆われていますが、それもそれで味わいがあったりもします。
[DVD(字幕)] 6点(2024-01-02 23:47:32)
12.  2046
もしかしてこれ、「81/2」的なものがやりたかったんでしょうか?であるにしても、すべてが中途半端で表層的で、ただの思いつき映像の羅列にしかなっていませんが。トニー・レオンは、どう見ても誠実そうで、そういう刹那的な生活を送っているようには見えない。女優陣は豪華メンバー勢揃いのはずなのに、全然使いこなされていない。この監督の作品にはもともと自己満足的傾向がありましたが、それが思いっきり加速しています。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-09-26 01:03:15)
13.  処女 《ネタバレ》 
美人の姉と太った妹がいて、処女喪失をどうしようと考えている、という初期設定。姉の方は一線を越えるにはこだわりがあり、一方妹の方は誰でもいいと考えている、ということにはなっています。しかし、実際の描写は、延々と続く姉のベッドシーンか(あそこだけで15分以上あった?)、姉妹のそっけない会話か、あと終盤に母のヒステリーが入ってくるか、というくらいで、特に目新しいところはありません。そもそもこの設定なら、妹がいかに動くかの方が重要なはずなのですが、この妹が、存在自体は強力である反面、それほど意味ある行動をしていないので、設定の意味がないのですね。まあ、姉の長いHが、実は妹と同じ室内で目と鼻の先だった、という小オチは、漫画チックで面白かったのですが、そこくらいでした。ラストもひねってはいますが、単にひねりたくてそうしただけのように見えます。
[DVD(字幕)] 4点(2023-09-05 00:45:24)
14.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
中盤くらいまでは割といい感じなのです。落ち着いた進行の中にも適度にそれっぽい手がかりが撒かれていて、じわじわとスリルが増していきます。また、若すぎず老けすぎず、善人すぎず悪人すぎないというユアン・マクレガーのキャラクターも、作品に合っています。キム・キャトラル&オリヴィア・ウィリアムズの適度な自己主張ぶりも、スパイスとして効いています。●ただ、終幕に向けて、結局はありがちパターンに収まってしまったというか、広げた風呂敷を畳めなかったというか・・・ひねりたかったからひねった、というだけのオチになってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-20 20:42:41)
15.  テリー・ギリアムのドン・キホーテ 《ネタバレ》 
始まっていきなりの二重構成に何じゃそりゃと思っていたのですが、最後までそのまま自信満々に押し切ってしまったのにはびっくりしました。どこまでも広がる妄想力と、それを何としても作品内に具現化させるという底なしの執念。まさにこの監督ならではです。しかし、一つ一つのシーンはきちんと撮られているだけに、通しで見ていると頭が痛くなってくるのも事実です。最後にヒロインがサンチョ・パンサになるというオチなどは気が利いているだけに、もう少し焦点を絞って尺も縮めたら名作になったのではとも思いますが、そういう理性的なやり方ではこの作品はできないか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-08-03 00:07:14)
16.  日曜日が待ち遠しい!
邦題から勝手に、ルンルンでハッピーなコメディを想像してしまっていました・・・。やたら怖そうなサスペンスがずっと続くのにびっくりしましたが、しかしそうであっても、全体的に同じようなシークエンスが繰り返されているだけであって、メリハリや解決がありませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-07-30 00:07:17)
17.  ジミー、野を駆ける伝説 《ネタバレ》 
最初のところで英蘭対立の字幕説明が入るが、いざ話がスタートしてからは、それはあまり関係なさそうで、宗教や地域慣習からの圧迫が中心になってくる。いや、国家間対立も背景にはあるのかもしれないが、あまり描写されない。最後は国外追放という理不尽な結末を迎えるのだが、官憲がなぜそこまでムキになるのかもよく分からない。というわけで、この監督らしい落ち着いた丁寧な描写の積み重ねではあるのですが、その先にあるべきものが見えてきませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-18 00:43:00)
18.  家族を想うとき 《ネタバレ》 
目の付け所の鋭さ、そして誠実な進行ぶりは、やはりこの監督ならでは。ただ、描写自体は、ほとんど家族の方面に特化したような感じで(長男のステレオタイプな造形も気になる)、この問題の背後にある「社会」を捕捉するまでには至っていなかった。同僚関係なんかはもうちょっといろいろ出てくると思っていたのですが・・・。●ラストは「えっそこ?」という感じだったのですが、後から考えると、その後どうなるのか、自分ならどうするのかということをどこまでも見る側に考えさせる、そして食いついて離さない、実はこれ以外にはないラストだったのですね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-12 00:04:23)(良:1票)
19.  若き人妻の秘密 《ネタバレ》 
ある日突然夫が失踪する。その妻に弁護士が近づいていく。と、なかなかいろいろ展開できそうな初期設定なのですが、サスペンスとしてもロマンスとしても、さっぱり盛り上がりません。それはなぜかというと、肝心のヒロインがひたすら混乱しっぱなしの一本調子演技だからです。そこでいろんな心理の綾を表現したかったのかもしれませんが、迷いを表現するのと、表現そのものが迷っているのとは話が別です。オチは一応ひねったつもりなのでしょうが、前フリができていないので、オチていません。
[DVD(字幕)] 2点(2023-06-26 22:23:26)
20.  世界の果ての通学路 《ネタバレ》 
ケニア・モロッコ・アルゼンチン・インドの4箇所で、それぞれ、何時間もかけて学校に通う子供たちの通学状況を映したドキュメント。各地のあまり見ることのない風景や、家庭内・街中の光景などはなかなか興味深い。なんだけど、肝心の主題について、例えば、そうまでして子供たちが行こうとしている学校ではどんなスケジュールやカリキュラムになっているとか、その国(またはその地方)の進学・就職状況であるとか、あるいはその通学路の全体像やルートであるとか、そういう中心テーマを成り立たせる背景部分の提供が何もない。つまり、カメラはただ漠然と子供たちについて行っているだけなのです。何とももったいない。それと、子供たちの会話内容が全体的にわざとらしすぎるのも気になったんだけど。人の日常の会話って、もっと無秩序で、ランダムで、どうでもいいことばかり言っているものではない?
[DVD(字幕)] 5点(2023-06-24 01:19:14)
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