1. 太陽がいっぱい
内容、役者、音楽、CG、特撮、景色など、映画にも様々楽しみ方がありあます。この作品が今でも名作と語り継がれる一番の理由は、リプレー役をアランドロンが演じたことに間違いはありません。うまく表現できませんが、一言で言えばあの『眼』。無邪気さ、繊細さ、不気味さ、色っぽさ…それらが全てが同じ眼から感じ取られます。彼の表情アップが、これでもか!というほど登場し、それを強調しています。また耽美と哀愁に満ちた音楽は、名作といわれる二番目の所以でしょう。美しい地中海沿岸でのロケが多く、モノクロでなくカラーで撮られたことも大正解だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-29 17:32:50) |
2. 日曜日が待ち遠しい!
サスペンス部分に関していえば、一度観ただけでは今一流れが掴めません。というかかなり無理のある話です。この監督のことはよく知りませんが、監督自身は作品に娯楽性より芸術性を追い求めているようですね。故に女主人公の性格、行動、発言に主眼を置いて観た方が楽しみ方としては合っていると思いました。容姿も含めとても魅力的な人物だと思います。しかし終盤の「日曜日が~」という彼女のセリフが本意がわからず、未だ考えあぐねいている自分です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-29 16:55:42) |
3. 夜霧の恋人たち
一つ一つのエピソードにあまり関連性が感じられないのに、不思議と上手にまとまっていたように感じました。観ている側の想像力を必要とする、ヨーロッパ映画独特の雰囲気がプラスに作用しています。パリを初めて旅行した直後に観たためか、街並を観ているだけで、懐かしさを感じることができ、満足でした。ロードショウやテレビでは米国の恋愛映画(コテコテの油料理のよう)を目にすることが多かったので、ラブストーリーの本場はフランス(もしくはヨーロッパ)だと感じさせられました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-29 16:34:34) |
4. アバウト・ア・ボーイ
ほかの作品ではあまり見られない、特異な設定が目を惹いた。ストーリーもユニーク。なんだかよくわからない作品で、消化に時間がかかりそうでもある。作品よりも、この映画を見た環境が特別だったので、この映画の名前を聞くとそのことがイの一番に思い出される。文字通り、思い出の作品の一つであります。 5点(2004-09-12 03:28:20) |
5. ジャッカルの日
飽きることなく、そして緊張が緩むことなく最後まで見られた。ジャッカルの素性や内面が一切描かれず、ひたすらに計画を遂行する姿しか映さないのが良い。ホテルの婦人やサウナのゲイなど、途中で事件に巻き込まれていく人たちの人間臭さが、ジャッカルの孤高さをより引き立てていて、ますます彼が何を考えているのかわからなくなった。そうしたジャッカルがとても魅力的に思え、途中からは彼を応援してしまった。 7点(2004-01-18 19:47:43) |
6. WASABI
広末涼子はマスコミのバッシングが非常に多いので、それが多数の人の低評価の原因になっているように感じる。また日本では“ヒロスエ”のイメージがあまりに強すぎるので、海外の作品に出ても日本人の目には浮いて見えるのは仕方のないこと。そういう意味では“宮崎あおい”なんかが適役だと思う。純粋に作品自体を見てみると、ケチが付くほどではない。むしろ明るくスピーディーな展開は、底が浅いながら好感を持って観れた。家屋や小道具なども、実際の都会の家よりよっぽど“日本”が感じられたという点では評価。加えて、銀行のロケ地が近所だったことに驚いたと同時に感動。 6点(2004-01-18 19:31:53) |
7. いとこ同志
主人公シャルルに非常に親近感を覚えました。クソ真面目で、要領が悪く、周りの要領のいい奴を妬ましく思うところなんか、とても他人とは思えません。それなので、報われないラストが残念でした。そういった訳で、非常に印象に残っている作品です。主演のジェラールブラン自体も気に入ったのですが、あまり多くの作品には出ていないのが残念です。 6点(2004-01-15 23:37:53) |
8. アメリ
初めからのあまりのメルヘン&不思議ちゃんッぷりにしばし唖然…。冒頭五分で「ちょっと違う…」と思い見るのを躊躇しました…が結局最後まで見ました。ストーリー、構成、カメラワークなどがとても個性的で、工夫と遊び心に満ちていてインパクト大です。主人公が妄想の世界を持ち、とても女の子色の強い作品ですね。『赤毛のアン』に似たような匂いを感じます。しかしこの作品の世界観は、ちょっと自分とは合わないと思いました。“小人の世界旅行”も、実話を先にを知っていたので、なんだかな~とどっちらけに。エイリアン4の監督と知り、また唖然…。 4点(2004-01-15 19:19:59) |
9. オール・アバウト・マイ・マザー
とても重厚な作りで、完成度は高いと思います。あらゆる年代の女性を登場させ、その各々をきちんと描くのはすごいです。ただ、それに理解・共感できるかは人によって千差万別。どちらも間違っているわけではないと思いますが、自分にはあまり感じるものがありませんでした。これの男性版があれば、むしろそちらの方が見てみたいです。 5点(2004-01-15 19:05:37) |
10. オードリー・ヘップバーンの モンテカルロへ行こう
『ローマの休日』で一躍有名になる前の彼女の出演作。タイトル通り、それが売りの作品なのですが…。なんと彼女は劇中4回しか登場しません。後に残ったのはミュージカル風のやかましいドタバタ劇のみ。真相を中々理解しない出演者たちにはイライラしました。正直、タイトルにつられて見てしまったことを後悔しました。 2点(2003-12-20 03:46:44) |
11. 家路(2001)
会話している人を直接映さなかったりする、独特のカメラワークが印象的です。ストーリは難解な部分があり、祖父と孫のふれあいを描いた感動的なものを期待すると、がっかりすると思います。『老い』をひたすらリアルに描いた作品です。自分には難解で少しついていけませんでした。 2点(2003-12-20 03:38:30) |
12. 風が吹くまま
何か有名な映画の賞を受賞した、とてもシュールな作品です。けれど普通の人が見たらすぐ眠ってしまうと思います。話は進まない、会話はほとんど独り言(の様)、美しい景色…。深いテーマが潜んでいるのだとは思いますが、我慢して最後まで見ても、何が言いたかったのか分からない可能性が高いです。とにかく眠くなること必至。安眠を保証します。 2点(2003-12-20 03:16:10) |
13. イル・ポスティーノ
レンタル屋で見知らぬ人が「これ、よかったよー」話しているのを聞いてしまったので借りてみました。最後にいきなり主人公マリオが亡くなってしまったことに驚いた他は、特に事件もなく、ゆっくり和やかな内容でした。何の取り柄もないさえない男が、一生懸命に女性にアプローチをする姿がとてもほほえましく良かったです。主演の男性の話し方はとても独特で良い味が出ているので、字幕の方で見るほうが良いと思います。「撮影終了後に急死」という情報を知ってから見ると、感動度が大分変わると思います。 5点(2003-12-17 01:34:56) |
14. バティニョールおじさん
《ネタバレ》 これは面白そうだ!と思ってレンタルしたからか、ちょっと物足りなく感じました。あっさり娘のフィアンセを殺してしまったり、検閲を金でパスしたり、子供達の親は結局帰ってこなかったり、実はシビアな作品で意外でした。 4点(2003-12-17 01:19:42) |
15. 燃えつきた納屋
殺人事件の捜査が展開されますが、それはおまけに過ぎないです。最大の見所はシモーヌシニョレの演技でしょう。終始疑念と不安にさいなまれる彼女の表情が秀逸!寂れた冬の農村が舞台なのも良いです。そして家族の絆がバラバラに崩壊していく終わり方が、何とも言えない哀愁さを感じさせ、とても印象に残ります。一応アランドロンが主演ですが、この作品では珍しく脇に徹しています。彼の抑え目な演技が彼女をより引き立たせています。難を言えば音楽が電子音で少し耳障りなことでしょうか。 7点(2003-11-19 21:37:31)(良:2票) |
16. 最後の晩餐(1973)
アルフレード(@ニューシネマ・パラダイス)を筆頭に四人の男達がすごいことに…。食欲と性欲、それが満たされるとあとは眠るのみの登場人物達…。何かテーマはあるのだと思います…がそんなことどうでも良くなりますよ。とにかく気持悪い…。ソフトに表現すると「時間無制限のフードバトル(淫乱ババアとう○こ付き)」といったところでしょうか。 1点(2003-11-11 02:09:12) |
17. ル・ジタン
犯罪者と刑事の対決がメインですが、一番の主題は「ジプシー問題」だったように思います。日本人の自分からすると、今一つピンと来なかったのですが…。全体的に暗いトーンで淡々と話が進むので、面白味には欠けていたように感じました。独特の孤独さ、哀愁さに満ちた作品です。 3点(2003-11-11 01:41:58) |
18. 若者のすべて
貧困、家族、兄弟、堕落、故郷…と全体的にとても濃く重い作品でした。終盤の祝賀会の席で、アランドロンの話した『大工の話』が印象的です。シモーネとロッコを演じた二人はこの後度々共演していますが、この作品の立場との違いが、かなりおかしかったです。 6点(2003-11-07 01:53:32) |
19. ナンニ・モレッティのエイプリル
うーん…。イタリアの内政に通じていないと、面白くないと思います。監督には独特の映像表現力を感じますが、やはり退屈でした。 3点(2003-11-04 23:58:56) |
20. パリの灯は遠く
とにかくつまらなかったです。謎の男の素性を求めていく物語でしたが、全体的にわかりにくく、見づらく感じました。別にアランドランが悪いことをしたわけではないのに、最後はああなってしまうとは…。見終わった後に、後味の悪さだけが残りました。戦時中のユダヤ人差別がテーマなのでしょうが、伝わってくるものがありません。 2点(2003-11-04 23:32:35) |