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Thankyouさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 150
性別 男性
自己紹介 映像が綺麗な映画が好きです。
話題作からミニシアター系まで、最新作からクラシックまで広く遍くをモットーに。
評価の仕方は独断と偏見がかなり強いのであまり気にしないでほしいですが、
だいたい5点平均になるようにしてるつもりです。

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1.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 
かなり多くのテーマを内在しながらも、それらを重すぎないタッチで描き切った良作でした。タイトルと予告編を見る限りではかつて幼少期に手放した息子を探すヒューマンものかと錯覚しましたが、ふたを開けてみると宗教やジャーナリズム、移民、同性愛、といった様々なトピックが入り組んだ実話を、抑制の効いた展開で見せてくれる小品でした。 メインテーマはやはり規律と伝統を重んじるカトリック教会な犯してきた「罪」にありますが、人がおもしろがりそうなエピソードをとってつければ「記事」という名の商品を量産してしまう現代のジャーナリズムのあり方も描かれている点に、わずかながら興味と好感をもちました。ジュディ・デンチの安定感ある演技はもちろんのこと、当初のやっつけ気味なスタンスから想定外の展開に徐々に熱量を高めていく記者をスティーブ・クーガンが好演しています。 本作は「宗教など幸せな人生には必要ない」と言い切る記者の視点で進むため、宗教や修道院はいかにも閉鎖的で悪者として描かれていますが、本当に彼らを全面的かつ心の底から糾弾してよいものなのか、個人的には腑に落ちない部分もありました。私自身は無宗教ながら、宗教が人の生活に与えてきた影響や歴史は否定できないものがあります。破壊活動に手を染める盲目的かつ危険な集団が宗教の名のもとにいくつも結成されてきた一方で、人がもつ道徳観や秩序が様々な宗教の影響によって作られてきた歴史もまた事実です。 カトリックのように一見まともな宗教であっても、頑ななルールと判断基準をもつ信者やその行動が、移ろいの早い現代の時流に照らすと時代遅れに見えたり、異常に見えたりすることは出てきます。ただ敬虔すぎる精神を持ち合わせるがゆえに現代社会の中で正しい判断ができなくなっている宗教家もまた、ある意味では被害者なのかもしれないと感じる部分もあります。どう社会と宗教はギャップを解消していくのか、「裸足の季節」を見たときにも陥った虚無感が本作の鑑賞後にも残りました。
[DVD(字幕)] 7点(2018-02-13 00:51:44)
2.  ダンケルク(2017)
公開翌日に鑑賞。ノーラン監督のファンであればあるほど、評価の分かれる作品ではないかと思います。過去のSF作品では観る者の圧倒的な期待感を、それすら上回るおもしろさでねじ伏せるパワーがありました。登場人物が5人いれば5通りの目的や狙いがあって、そうした複雑さやリアリティが作品に多面性や重層感を与えていましたが、本作はそうではありません。史実を極力ねじ曲げることなく、各戦士の匿名性は高く、無駄なドラマや感動は排されています。これまでの作品から想起される期待感とのズレが大きければ必然的に評価は厳しいものになるでしょうし、私自身このパターンでした。どうしても肩透かされた感が拭えなかったというか、作品に入り込めなかったというか。。 それでも品質の高い映像美や、ノーラン作品では定番の三元中継的な展開が全編にわたる緊迫感ある構成はもちろん見どころとして健在で、そうしたポイントに「乗る」ことさえできれば、満足度は高いものになるでしょう。才能豊かな監督が戦争映画という新たなジャンルに挑戦した作品として、映画史の中でもノーラン監督史の中でも、この先末永く語られる作品になっていくはずです。
[映画館(字幕)] 5点(2017-10-10 00:15:27)
3.  ノー・マンズ・ランド(2001) 《ネタバレ》 
メインの2人はあの現場でこそ敵対していましたが,もし戦地でないところで出逢っていたらどうなっていたのか…なんて考えると,きっと映画中の会話で出てきた共通の知り合いの話やなんやで気心の知れた2人になっていたような気がします。特に恨みつらみはないけれど相手が自分を殺そうとするから相手を殺そうとする,相手に取っても同様であり,戦争の虚しさの縮図がこの2人の関係性に集約されているように思いました。平和のために活動しているはずの国連はただのマスコミの取材の標的という存在に成り下がっているし,マスコミは平和をただ口で訴えるだけで何の役にも立っていない。特に憎いわけでもないのに殺し合おうとする2国の兵士,意味のない国連や地雷撤去部隊,何も面白そうなネタがなければそそくさと帰るマスコミ,そして極めつけは全世界に取り残され動けなくなった兵士。全てがこれ以上ない強烈な風刺であり,戦争映画としてはかなりの傑作だと思います。派手なドンパチはありませんが,戦争の無価値さを訴えるのにそんなものは必要ないことを証明してくれました。
[DVD(字幕)] 9点(2007-11-25 04:06:57)
4.  ブロークン・フラワーズ
何となく見る前からゆる~い感じの作品だという覚悟はできていましたが,まさかその予想がここまでどんぴしゃで当たるとは思いませんでした。。こういった雰囲気の作品は個人的には何も考えずに見ていられるので嫌いではないのですが,本作に関してはどちらかといえばやはりつまらない作品だと思います。最後の盛り上がりに期待しましたが,その辺もやや精彩に欠いているように見えました。決して駄作ではありませんが,この映画よりもいい映画は数えきれないほどあると思ったので平均以下の4点ということで。
[DVD(字幕)] 4点(2007-11-24 23:32:16)
5.  ユナイテッド93
機内の臨場感や緊迫感にはただただ圧倒されるばかりでした。人間臭くテロリストを描いたこともよかったように思います。テロに立ち向かった乗客の方々の遺志が,映画という形で反テロを歌う作品として後世に残るものになったということがまず意味があるように思いました。それだけに管制塔のシーンが長く,いやに緊迫感ない仕上がりになっていることが残念です。管制塔でWTCに飛行機が突っ込んだ映像を見るシーンであったり,応答のない飛行機へ応答を求め続けるシーンであったり,「演技っぽさ」が非常に鼻についてしまい作品全体のバランスが崩れているように思いました。しかし,監督のこの作品への意欲・情熱が溢れんばかりに機内のシーンに注ぎ込まれており,あの忌まわしいテロ事件をリアルタイムで見ていた人の誰もが見るべき作品であることは間違いありません。
[DVD(字幕)] 4点(2007-08-09 00:27:27)
6.  ターミネーター2 《ネタバレ》 
何度見ても改めてすごい作品ですね。とりわけ陳腐なアクション映画を見た後だと尚更です。無駄にCGを濫用している映画とは違い,CGにしかできないことを効果的に為して作られた印象があります。読みが浅はかな私は液体窒素づけでバラバラになったシーンでこれで終わりか?と思ってしまいましたが,その辺はさすがもうひと山用意しているところが憎いです。そういえば「1」を見たときもラストの方でまだ続くのかと驚かされたことを思い出しました。「エイリアン2」もそうですが,続編を当てることのできる監督は珍しいのではないでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-05-15 04:13:06)
7.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 
まさに「才人リプレー」ですね。しかしこの映画に「太陽がいっぱい」というタイトルをつけたところがまた妙のあるところだと思います。フィリップがちょっと典型的な嫌味な金持ちという感じがしたのはちょっとフィクションくさかったところですが、嫉妬から動機が生まれ殺人へと走ってしまう様子、またそれ以降冷静を装おうとするリプレイの様子がやけに緊迫感を生んでいます。嘘に嘘を上塗りするように、殺人が新たな殺人を呼んでしまう点や、正直ラストはこのままうまく行ってしまうのか?と一瞬思いましたがそうはいきませんね。どんなに完璧を繕おうとしても綻びが生じてしまう点もやけにリアルでした。ラストの海辺で「太陽がいっぱいだ」と呟くアラン・ドロンが忘れられません。
[DVD(字幕)] 6点(2007-04-21 18:58:06)
8.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
個人的に自然物の映像美は下手な映画監督の手にかかると安易になりがちなので、人工物による手作りな感じの映像美の方が好みなのですが、さすがはキューブリック、この映画のフィルムは美しいですね。大自然と対比させ、レドモンドが所詮世界の中ではただの一人の人間でしかないことを再三印象づけた後の、最後のダメ押しのようなあの一言はさすが心に響きました。模範的でない人物が登りつめ、結局は失墜してしまうストーリーを決して道徳的だったり説教じみた演出ではなく、人生の無常観をして鮮烈に観る者に与えてくれる作品です。長さを感じさせない演出も見事ですが、最初にレドモンドが恋した従姉が、ある時期を境に一度として風の噂にもならなかった辺りがレドモンドの変わっていった現実さを象徴している気もしました。まぁ終盤でまた例の従姉が登場したら随分と陳腐な映画になってしまっていたでしょうが。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-10 01:40:47)
9.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 
映画史に残る大傑作です。イタリア映画独特の雰囲気や、不意に挿入されるジョークもまた良しです。火事になる直前の、映像が壁を伝っていくシーンは映画の魅力を最高に引き出した名場面でしょう。一度故郷を離れたトトがその後ずっと帰らなかったことや、離ればなれになってしまったエレナとはその後決して再会しなかったこと(オリジナル版ではそうではないようですが)、映画館をはじめあらゆるものが年月と共に移り変わってしまうこと。本作は「映画好きのための映画」とよく言われますが、実はそんなことはなく、故郷に思い出のある人や実らない初恋を経験した人、年を重ねた人全てにお勧めしたい映画です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-02-03 15:52:02)
10.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
ポーレットもあの程度の年齢なら本来、宗教上の神様の話や十字架の意味、あるいは死者の葬り方などの常識を知っていてもいいはずなのにあそこまで無知のまま育ってしまったこと、そしてその結果ああいった騒動を巻き起こしてしまったこと、さらに結果として訪れた幼い子供たちの不条理な別れ、すべてが戦争のせいと言い切るのも乱暴かもしれませんが、無駄な大人たちの争いさえなければポーレットは正当な教育を受け、暖かい家族に見守られ育っていたはずだろうと思います。ミシェルが十字架の場所を問い詰められるシーンで、簡単に約束を破ってしまった大人の姿が、戦争などを引き起こす大人の汚さを子供の目線から象徴しているような気がしました。ミシェルの名を呼ぶポーレットの声や十字架を川に流すミシェルの姿がとても切なかったです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-02 11:39:07)
11.  シティ・オブ・ゴッド
重いテーマの割りにはタッチが軽めで、事実を切々と語り続けるというよりは脚色をつけてエンターテインメント性を忘れない作りになっていますね。登場人物の区別も比較的容易で、丁寧なナレーションが随所に織り交ぜられてるので見やすかったです。こういった内容を神妙な雰囲気で描かれるよりは、軽いタッチによりあくまで日常的に普通にあることなんだよ、と言われているような気分になり、かえって観る者に深く考えさせる効果が出たのではないでしょうか。恋を知るよりも前に銃を知り、キスをすることもなく命を落としていく少年たちをこの先世界がどうすべきなのか。「ホテル・ルワンダ」を見たときも思いましたが、ニュースも伝えない世界の現状を描く映画というメディアの意義を改めて痛感させられる一作でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-15 07:52:20)
12.  戦場のピアニスト
何もここまでリアルに描かなくても、と言いたくなるような映画でした。ただ「シンドラーのリスト」と描写がかぶる部分があったりもして、両作品ともありのままを描いた結果そうなってしまったのならしょうがないとも思いましたが、「戦場のピアニスト」には後発としてもう少し工夫があったら手放しに評価できそうな気もしました。あとは一個のキャラメルを家族みんなで分けていたシーンがやけにあっさりと次の画面に切り替わってしまったりと、大事なシーンが尻切れトンボ状態で編集されているような場面が数箇所あったのが目につき残念でした。あとはピアニストが題材だけにもう少し音楽にこだわってもよかったような気がします。その他はエイドリアン含め文句なしです。
[映画館(字幕)] 6点(2007-01-11 23:43:10)
13.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
この映画に描かれた人間模様が果たしてリアルなのかリアルでないのか、それすらも普通の日常を暮らしている私たちにはわからないような設定ですが、やけにどこかでありそうな物語なのが面白かったです。スノーモビルの事故に見せかけてしまうところは当然ながら、雪国という設定をうまく生かした展開や演出が秀逸です。夫婦間の諍いで収められてしまったブレント・ブリスコーは可哀想な気がしましたが、似てもいないしあまり釣り合っていない兄弟のようでしっかりお互いを思い合っているビル・パクストンとビリー・ボブ・ソーントンのコンビがよかった気がします。最初は消極的で自他共に認める有識者だったビル・パクストンの言い分が徐々に変わっていく様子が、静かに狂い出す人間像をリアルに表現していて、観ていて少し恐ろしくなりました。それでも結局は札束を隠して得をするような、非道徳的な結末で終えなくて良かったです。ラストに札束を守ることとは別の切り口の山場が用意されていたのも良しです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-11 23:33:16)(良:1票)
14.  海を飛ぶ夢
死を認める人の意見はそれはそれで然り、死ぬべきじゃないと謳う人の主張も然り。ラモンが突然取り乱したり、空を自由に飛ぶ夢を見たりする場面にはとても切なくなりました。献身的な家族の介護があり、様々な人がラモンの言うことに耳を傾けてくれる(しかもやけに女性にモテる)暮らしの中でも、逆に完全に無意識状態なわけでないからこそ余計につらい思いをしているのがよく伝わってきました。尊厳死に対する答えはない、というのがこの映画の答えなのではないでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-27 23:54:44)
15.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 
目が合って言葉を交わすでもなく次はキス…こんな凄腕のナンパ男がいたら見てみたいですね。正直最初のバイオレット(だったかな?)が置き去りにされるのは可哀想な気もしましたが。ロードムービー的な要素も強く、映像も音楽も嫌いではないのですが少々ギャロが目立ちすぎ?途中がギャロ一辺倒なのは残念です。ただ話的にはなかなか考えさせられる点も多く、(ギャロにそんな意図があったかはわかりませんが)改めて性犯罪の悲惨さを痛感させられました。ただここまで後味の暗い映画も珍しいかも…「ボーイズ・ドント・クライ」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来でしょうか。しかもラストをあんな掟破りな手法で描かなくても充分映画としては成り立ったはずなのでもったいないと思いました。
[DVD(字幕)] 2点(2006-12-26 16:56:44)
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