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東京50km圏道路地図さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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201.  瀬戸内少年野球団
阿久悠の自伝がベースになっており、ストーリー的にそんなに盛り上がるわけではないが、戦後の混乱期に生きる大人・子供の葛藤はうまく表現されていたと思う。少年たちの演技のヘタさも返って自然な印象を受けた。撮影は淡路島ではなく、岡山の島で行われたようだが、この風景はどこまで残っているのだろうか?遺作となった美しすぎる夏目雅子の出番が少ないのが残念だが、この美しさを保存できたのは貴重。存命ならもう60近いとは。若くして亡くなる事の是非について考えさせられた。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-28 10:26:26)(良:1票)
202.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 
設定にヒネリはあるものの、ストレートな青春映画で爽快感はある。逆に言えば、登場人物が皆善人ばかりで、少々退屈な所もある。主人公にもう少し影や屈折した思いがあってもよかったし、酪農やりたくないのに無理に学校に来てる子とか居てもよかったかな。あと映画の締めとして、父子の和解はしっかりと描いて欲しかった。ちょっとサラリとしすぎ(原作にはもうちょっといろいろあるのかもしれないが)。何度か出てくる「経済動物」という業界用語?については考えさせられた。別に食用だけでなく、ペットや動物園も経済動物だし、従業員を家畜扱いする経営者によって過酷な労働を強いられ心身を病んでる人間だって経済動物だと言えるのかなと。
[地上波(邦画)] 6点(2016-02-26 10:37:08)(良:1票)
203.  インソムニア
作品で「目的は手段を正当化する」という台詞があるが、自分の気持ちを正当化するのは中々難しい。主人公は正義(目的)の為の嘘(手段)なら正当化できる(しようとする)が、保身(目的)の為の嘘(手段)により、真犯人を逃がすという正義(目的)に反する結果を招く事は自己を正当化できずに苦悩する。結局は「目的」ってのは生き方・信念であり、「手段」というのは日々の意思決定だと思う。ただし人は誠実でありたいという気持ち(目的)もあり、その実現の為の嘘(手段)は永遠に正当化されない。(誠実であるために嘘をつくのは不可能だから。)よって正義の為の嘘(証拠捏造)もいつまでも頭から離れない。そういう目的と手段が複雑に絡み合い、自己同一性の維持に苦悩し不眠になる刑事をアルパチーノは好演していたと思う。
7点(2004-03-10 02:48:40)(良:1票)
204.  百万円と苦虫女
逃げる姉と逃げない弟。各々に強さがある。ケータイを持たない姉と弟を手紙が繋ぐ。 カネを手に入れる度に海・山・地方都市と逃げ続ける姉、それを弟は強さと見る。結果弟は追い詰められる。その弟の姿を見て逃げないと誓う姉。 誤解や裏切り、信頼と不信、本音を言う言わない、出会いとすれ違いそして別れ。人間関係の距離のとり方の難しさ等々、人生のいろんなものが詰まっている。最終的には「逃げない」がテーマになっている印象だが、自分を追い詰めるぐらいなら適当に逃げてもいいと思うのだけれど。で、「自分探し」なんかやめちゃってラクに生きればいい。  
[DVD(邦画)] 9点(2014-01-23 10:43:22)(良:1票)
205.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》 
あの表紙にする事を最終決定したのは買収元であるヒゲの再編担当。ハッキリってあの表紙じゃ、インパクトはないし大衆ウケはしないし売れないでしょう。表紙は自由に選べるのになぜ彼はあの表紙にしたのか?命令があれば人は何でもできる。戦争で人殺しもできる。ヒゲ男は彼なりに真面目に仕事をしてきて再編担当に抜擢されたんでしょう。写真整理とは立場が違うだけです。よって「(たとえ命令があっても)嫌な奴になるな」が人生の真髄であり、「相手を尊重しろ」というのが鑑賞者へのメッセージではないのかと。「世界を見よう。お互いを知ろう。それが人生の目的だから。」ラストの表紙が両者の和解の象徴である事を物語っている。世界を見ように重点を置いてしまい、お互いを知ろうが少々弱かったのと、結構深いメッセージがある割には、チャラケちゃったのがマイナスかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-24 13:58:08)(良:1票)
206.  イルマーレ(2006)
キアヌ・サンドラって個人的には美男美女とは思えず、ちょっと田舎クサイっていうか、洗練されていないっていうか、あまり魅力も感じなくて、ちょっとイマイチな1.5流の役者って印象なんだけど、作品も役者のレベルそのままで、まあ原作をどのようにリメイクしたのかな?って確認程度に見る以外にあまり価値はないかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-01 03:02:37)(良:1票)
207.  新聞記者
中小メディア所属の記者が原作だが、やや妄想が入り込んでいる印象で社会派作品としては中途半端。かと言ってエンタメとして楽しめる内容でもない。昨今は「文春国会」と形容されるように、スクープは週刊誌記事の時代である。また自由度ではネットメディアにも負けている。という意味では将来性のない新聞記者の悲哀が感じられる作品ではある。当人達には自虐的感覚はないだろうが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-20 21:41:25)(良:1票)
208.  大いなる幻影(1937)
この作品と米兵のイラク人捕虜に対する扱いと比較すると隔世の感があります。戦争は国家の争いであり、人間の個人的感情の争いとは違うわけですが、戦争になってしまえば「敵が憎い」という個人的感情が生じるのが自然であると思います。そういう感情を規律やルールでコントロールできるのか?また、国家の争いと個人的付き合いを別物として考えられるのか?没落貴族の哀愁を分かち合うという所長と兵士の友情?は理解できます。しかし、夫を戦争で失ったにもかかわらず、その敵国軍人をかくまって、結構安易に好きになってしまう女性の感情はちょっと理解しがたいです。(男の方が優しくしてくれる敵国女性に惹かれるはまあ自然な流れとは思いますが)優しさとか人間愛というよりも、単純に「ひとりの寂しさ」がもたらす行き過ぎた行動であって、あまり感動はできないです。人間なんて訳がわからないとは思いますが、そんな単純じゃないでしょうとも思うので。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-01 18:14:02)(良:1票)
209.  ジャッジ・ドレッド(1995)
この手の映画はクダラナクテ結構好きなんだけど、私はやはり子供なんだろうか???皆さんの点が厳しいのでちょっと不安になってきます・・・。
7点(2004-01-06 19:28:35)(笑:1票)
210.  単騎、千里を走る。 《ネタバレ》 
高倉健は演技派の役者ではない。で、登場する中国人は皆素人。よって作品全体に不自然さがないというか高倉健が中国を旅するドキュメンタリー番組をみているようである。(おまけに高田剛一という本名そっくりの役名。息子は健一だし・・・)下記の方も書かれているが、「君よ憤怒の河を渉れ」で高倉健のファンになり、「幸せの黄色いハンカチ」「遥かなる山の呼び声」が好きだと言うチャン監督は高倉健の魅力・使い方を知り尽くしている。実際に「まず高倉健ありき」で5年かけて脚本を完成させたというように、まさに高倉健のファンが高倉健を主役にして完成させた作品という印象。背中で語る男のショット。と思えば不器用ながらも懸命に真っ直ぐ事に当たる男の真摯な生き様。他人に対する礼儀正しさと優しさ。通訳・ガイドとのロードムービー的な要素は「黄色いハンカチ」の武田鉄矢とのコンビを彷彿とさせるし、子役との絡みを中心とするユーモア部分は番外地シリーズや「遥かなる・・」の吉岡秀隆との絡みを彷彿とさせる。正直ここ20年ぐらいあまりいい作品がなかったが、今回は久々に「高倉健」を観たなあという思いにさせられる。残念なのは息子の中井貴一との確執の中身がよく判らなかった事。その事を後悔したり苦悩するシーンもなく、あっさりしているので、中国人親子と自分達親子がオーバラップし突き動かされる部分の描写が弱かったように感じる。 <追記>17年ぶりに再見。感想は全く変わらない。それだけ年齢や時代を問わないある種の「普遍性」があるということなんだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2006-02-12 05:14:20)(良:1票)
211.  8年越しの花嫁 奇跡の実話 《ネタバレ》 
物語としては結構平坦で淡々と進む。実際には8年の間にもっと双方に苦悩や葛藤があったと思うのだが、そういった点は描かれずキレイでいい話で終わってしまっている。原作未読だが本人達による共著らしく、元々都合の悪い事は書かれていないのか、映画化で省かれたのか。 記憶というのは過去そのものであり、そこが部分的に欠落している事を本人が自覚する事は難しく、周囲にアレコレ言われたとしても混乱するだけであろう。それを映像(記録)によって埋め合わせようとしても記憶との接続がなされなければ本人は受け入れる事ができない。卑近な例で言えば、自分も過去に見た映画を見た事も忘れてしまう事があり、自分のレビュー(記録)見ても作品そのものを見た事を思い出す事ができない事がある。そういう場合は若干混乱するものの、初めて見る作品としてある意味新鮮な出会いとして触れるわけで、思い出せない事が特に気になる事もない。そういう意味で女性が男性をとの過去を思い出せない事に過度に苦しむのはちょっと不可解ではあり、最終的にはあらたな出会いとして出発できたのでよかったが、最初は電撃的に惹かれあっているのに、2度目はずいぶん時間がかかるのも少々不可解ではあった。この辺の女性の感情やプロセスの違いを丁寧に描いてくれると過去とか記憶とか時間という点で興味深い作品になったと思う。
[地上波(邦画)] 5点(2020-08-21 14:05:07)(良:1票)
212.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 《ネタバレ》 
「道」がテーマとなっています。芸の道を続けたいマドンナ。それを結婚で無理やり引退させようとする竜雷太はどうなんでしょう???売れっ子を自分だけのモノに囲い込みたいという男の我侭でしょうか?一方対照的に「やめたら後悔するよ」という寅さんに優しさと思いやりを感じます。前半は前方でかぶりつくように舞台を見ていた寅さんですが、ラストでは後方で舞台を見つめ、途中で静かに退席する姿に清清しさを感じます。 <追記>14年ぶりに再見。戦前に出来た国際劇場の老朽化が目立つ。この数年後に取り壊されるので貴重な映像でもある。SKDも凋落傾向だったのでテコ入れ要素もあったのかもしれないが。今見直すと、結婚により仕事を諦めさせられる女の理不尽を描いているとも言える。その事に理解を示す寅さんはある意味フェミニストであり、リベラルな考えの持ち主であるという事がわかる。とはいえ、自分の家に連れ込んで酒飲んどいてのこのフラレ方はシーリーズ屈指のヒドサであり、もちょっと違う描き方ができたのではないかと思うが。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-26 02:56:29)(良:1票)
213.  道(1954)
さんざん自分勝手な事しててきたザンパノが、最後で急に泣き崩れ、後悔するのがなんか唐突でついていけませんでした。 ちょっと昔を思い出し、ホロリと涙を流す程度でよいのでは?と思いますが。
4点(2004-02-09 00:57:33)(良:1票)
214.  ロッキー4/炎の友情
シリーズ中、「こんな相手にロッキー勝てんのかよ?」ともっとも心配になった作品。
8点(2003-12-30 23:03:53)(笑:1票)
215.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 
ブータン(チベット仏教)って神じゃなくて仏じゃないの?というツッコミをするとこの物語そのものが破綻するのでそれはさておき、私もディランは好きだけど、「神」に祀り上げるのはちょっとやりすぎで、挿入もクドイかな。本当に信仰心がある人からみたら人間を神にするのはそれこそ神への冒涜なわけで、ブータン人がすんなり受け入れるはずはない。しかも神を箱に閉じ込めて見てませんなんて「日本人はバカだな」と心の中で呆れるだろう。原作者はこの辺の宗教理解がちょっと足りないなら、あまり触れない方がよいのではないのかと。 直情径行型の女(基本的に関わらない方がよいタイプ)と世間知らずの留学生という不幸な組み合わせが引き起こした悲劇ではあるんだが(警察に言う!なんて捨て台詞言わなきゃいいのに)、石投げてゴメンする男が、河崎の私刑にスンナリ同調するところがちょっと唐突で不可解。そもそも身元もハッキリしてる生き残りを偶然新聞の写真で見つけて復讐って展開もちょっとアレだし。で、隣人巻き込んで私刑実行に突き進む心理描写(因果応報の不十分さを私刑で補う事の是非は結構難しい問題ではあるが)も殆どないので、この辺の信仰心と私刑の関係というか葛藤のようなものが描かれておらず、トリックだけで押し切った感がある。ラストの演出もちょっとあざといかな?って気がするし。 とまあ、いろいろと粗はあるものの、いわゆる「やられた感」はあるので、全体としては楽しめるのだろうけど。
[DVD(邦画)] 6点(2014-01-16 13:15:24)(良:1票)
216.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 
高校生がマスコミを取材して番組制作をするという実話(確か取材した男の子はその後松本のTV局に入社してたような)をベースに映画化したという少々凝った作品なので、この構造が理解できずにとまどう人が居るのは仕方ないかな。それに高校生は結果を知った上で取材をしているので、当時の混乱状況への追及がしやすいという優位性がある。ただし、目的はマスコミの糾弾ではなく、なぜこのようになってしまったのか?という真実の追求という体裁になっている。よって、この作品の本質はサリン事件の解明・説明にあるのではなく、ある事件に対する警察とマスコミの関係や姿勢、それに振り回される一般人の有り様を高校生の目線から描く事にある。いまどきマスコミが警察の情報を垂れ流しているだけだという事を知らない人はいないだろうが、一応警察の事は信じているのだろうし、ついつい第一報の刷り込みで脊髄反射してしまう状況は今も昔も変わらないように思う。 取材先のTV局の姿勢や登場人物が、どこまで実話で脚色なのかがわからない所が難点ではあるが、問題提起としてはよくできているし、さすがにラストの再現シーンは戦慄が走った。一番印象に残ったのは警察の焦りには長野五輪(のセキュリティー強化)があったという事。今後、東京五輪に向けて冤罪が発生する可能性が高くなるのでは?と心配になった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-04 11:14:09)(良:1票)
217.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》 
25年後に死ぬ事をネタバレし、将来起こる事を何も知らない若かりし頃の映像を見せて、現在と過去を行き来する手法は『横道世之介』に似ていて映像と懐かしい音楽の力でうまく引っ張っていると思う。こっちの方がストレートでハッピーエンドではあるが。過去の自分は他人なわけで、ベンチで現在ナミが過去ナミを抱きしめるシーンは映像ならではの効果で特に印象的。また、観客は登場人物に自分を投影するので、各々心に響くモノがあるだろう。当時の時代背景や女子高文化のようなモノはよくわからないのだが、日本はバブルに向かう時期で、韓国はソウル五輪目前のイケイケの時代だったのかなと。(その象徴的記号がNIKEブーム?) 結局は卒業後に殆ど連絡もとらず、仲間が何をしているかもわからず、互いに助け合う事もなく、結果各々が厳しい現実を生きてきたわけで、そういうリアリティー性が垣間見える。特に女は結婚とか出産で選別されていくので、30あたりから疎遠になりがちだし、誰かが死ぬとかでもないと集まらないだろうし。1人ぐらいは「今更なんだよ?」ってのが居てもよかったような気もするが。ラストの遺産による金銭解決というファンタジー性には疑問もあるのだが、40過ぎると人生の結論・結果も出始めていて、やり直せるか否かはカネ次第というのはそれはそれで結構シビアな現実を表現しているとは思う。実際には高校時代の仲間が金銭支援して助けてくれる事は皆無だろう。だから昔の仲間が集まった所で人生の問題はなんら解決はしない。そもそも同窓会に来る連中というのは、今が幸福で上手くいっていて、かつ過去に恨みのない人間だけ。その他は探偵でも使わないと見つける事もできない。人生は選択の連続であり、その結果は自分で背負わねばならないし、気がついたらあっという間に終わっているんだろうな。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-05-25 10:34:38)(良:1票)
218.  男はつらいよ 寅次郎紙風船 《ネタバレ》 
テキヤ仲間の死が中心にあり、結構しんみりした作品になっている。今回は寅さん就職しようとするし、結構ホンキだったのかな?歴代マドンナの中でも屈指の苦労人でヤクザ者の素性を理解しているという点では、寅さんの相手としてはもっとも相応しい設定ではないだろうか?ラストの柴又駅前でのすれ違いはシリーズの中でもかなり見ていてヤキモキするシーンだ。ココまで来て何で逃げるのかなあ。自分もヤクザ者だから同じ苦労をかけたくないという優しさなのだろうか?まあ逃げなかったらシリーズが終わっちゃうんだけどさ。最後で就職決まったら、考え直して所帯を持とうとしたのかな???という余韻も残る。 <追記>14年ぶりに再見。ラストの柴又駅前でのすれ違いはかなりの名シーンであると再認識。寅さんがホンキなのは間違いないが、マドンナの気持ちがハッキリしないのが何とも言えない。もうヤクザ者の妻はコリゴリなのか、他の同業者とは異なるタイプの寅さんだったらやりなおしてみたいと思っていたのか。そういう迷える気持ちが演技によく表れていた。尚、マドンナの喫煙シーンだがこれはキャラ設定としてアリだと思うし、最後の呼び込みシーンも手馴れた感じでよかった。その呼び込み姿を満男がいつまでも見つめているのが印象的。こういう女性は中々いないというのが少年にもわかったのだろう。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-27 04:33:17)(良:1票)
219.  禁断の惑星 《ネタバレ》 
実験的な作品だとは思うが、潜在意識の力による復讐劇という小難しい設定内容なので、映像向きの作品ではないように思う。潜在意識の登場が唐突で説明不足だったので、もうちょと博士の人物像や過去(記憶)等々を掘り下げたほうがよかったのではないだろうか。妙にエロイ娘や乗組員達が作品をバカっぽくしているものの、ロボットがカワイくて、内容はシリアスという、全体的にアンバランスな印象のだが、不思議な魅力を感じる作品ではある。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-11 11:47:52)(良:1票)
220.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
設定は面白く、格差社会をコメディタッチに描くのは、それはそれで社会風刺が効いていて終盤までは興味深く見られた。ただし、ラストでバイオレンスに展開したのは逸脱してしまった印象で、オチのつけ方として疑問というか残念。こういう社会批判系の作品ってあまりに現実的だとドキュメンタリーに負けるし、あまりに非現実的になると説得力が弱まってしまうという難しさがあるが、最後までコメディ系で押し通した方がメッセージがより強く伝わったのではないか。まあ世界的には評価されている事を考えると、こういう感覚も「日本人」的であるのかもしれないが。
[地上波(吹替)] 6点(2021-01-14 12:18:37)(良:1票)

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