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プロフィール
コメント数 147
性別 男性
年齢 64歳
自己紹介 映画はできる限り映画館で映画館で見たいと思っています。ミュージカルが好きで、基本的に明るく楽しい映画、ちょっとほろっとさせてくれる映画が好きですが、しっかりとした重厚な作品も好みです。スプラッタ、バイオレンス、エロ・グロ、悲恋ものなどは苦手で、はなから見ないこともあり、どうしても評価するのは好きな作品が多くなるので、全体に点数は高めになってしまいます。

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1.  俺は、君のためにこそ死ににいく 《ネタバレ》 
この映画の評価は、その人の思想信条にかなり大きく左右されそうですが、まずは思想信条に関係ない部分から。 航空機の飛行シーンや米船団などCGで描かれた映像は、これまでの日本映画にはない出来映えです。高射砲の炸裂などがいかにも合成と見えるのが残念ですが、戦闘機の映像は適度にブレを加えて、かなり実写に近い雰囲気が出ています。もう少し技術が進歩すれば、改めて太平洋戦争の航空決戦を描いた映画が作製されることを期待します。 ストーリー展開は、初めから特攻が始まるところからなのに加え、知覧にやってきては散っていった特攻隊員のエピソードがいくつも繰り返されるので、各エピソードの掘り下げがなくて見ていてまったく感情移入ができないばかりでなく、食堂のおばさんが特攻隊員達に母親のように慕われたということに関してもいまひとつ説得力に欠けています。おまけに最後の方の満開の桜並木の下でホタルが飛び交うシーンは、夢オチでないかぎり成り立たないでしょう。 さて、一見、全編、特攻隊員達のある面、犬死にといっていい運命を描いているものの、上記のようにエピソードの掘り下げがないことに加え、軍上層部や単純に特攻隊員達を軍神とたたえる人々の描写のせいか、「男たちの大和」のように戦争の非常さを通して、反戦を訴えるといったものではなく、むしろ捉えようによっては国のために命を投げ出すことは美徳だと説いているようにも受け取れます。また過剰と思えるくらいに台詞に登場する「靖国神社で合おう」や朝鮮人の特攻隊員のエピソードなど、どうしても胡散臭さを感じてしまいます。 結局、評価できるのは特撮場面だけで、その他に関しては問題の多い作品と感じます。
[映画館(邦画)] 4点(2007-05-16 21:33:54)(良:4票)
2.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 
予告編を見たときには見る気は起きなかったものの、評判が良いので見に行ってきました。結果、十分楽しめました。古いディズニーアニメのエッセンスみたいなあまりにコテコテの序盤のアニメ、実写になってからの序盤のアニメに対する自虐的パロディの数々、そして最後はいかにもディズニーといったエンディング。苦笑いの連続から、最後はやっぱりディズニーの世界にどっぷりという映画でした。全編とおして、過去の古い作品の小ネタがたっぷりちりばめられているので、昔からディズニー映画に慣れ親しんだ人には、それを見つけるのも楽しみの一つ。ついでに、ナレーターがジュリー・アンドリュースだからなのでしょうが明らかに「サウンド・オブ・ミュージック」からの引用といったシーンもあり、もろに「メリー・ポピンズ」を使わずにちょっとひねったかとニヤニヤさせられました。 結局、この映画、一見子供向けですが、実際は子供の時に古いディズニーアニメをたっぷり見て育ち、今は夢を追う余裕もない大人が一番のターゲットなんでしょう。序盤のアニメは子供の頃の夢一杯の世界、実写になってからは、社会に出て現実に振り回され夢など語っていられない生活、だけど最後は「夢は叶う」という子供の頃に浸っていたディズニーの世界で締めくくり。夢を忘れた大人に、どんなときにも夢見る心は大切という、ディズニーからのメッセージのような作品ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-03-15 20:41:19)(良:3票)
3.  男たちの大和 YAMATO
この映画、ストーリー展開がいかにもベタなうえ、戦闘シーンや演出面で粗が多く残念な感は否めません。また、レイテ沖海戦では「大和」にとって唯一の戦果と言っていい米空母撃沈が画かれておらず、「大和」を題材にした作品としては不満が残ります。しかし、視点を下士官と少年兵に絞ったことが功を奏して戦争のむなしさを強く訴える作品になっています。この作品は娯楽作品としてよりも、現在のいちおう平和な日本が社会が築かれる前にどれだけの犠牲が払われたかを再確認するための映画としてとらえるべきでしょう。 この作品や「プライベート・ライアン」をたんなる娯楽映画としてしか評価しない方もいらっしゃいますが、制作者が意図したであろう反戦平和への訴えが理解されていないのは残念なことです。 映画そのもの出来としては難点も多いですが、無謀な作戦で無駄死にともいえる死を遂げた大和乗組員の方々への追悼の意を込め8点です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-01-02 01:14:21)(良:2票)
4.  スウィングガールズ
ストーリーは嘘の積み重ねで、出演者達が短期間の猛特訓で楽曲をマスターし、すべて替え無しで演奏したことだけが真実という映画。なので、駄目な人には全然駄目でしょうね。しかし、これだけ嘘で固められるとかえってその嘘を楽しみながらテンポよく見ることができ、本人達が猛練習を重ねて実際に演奏したからこそであろう晴れ晴れした笑顔のラストシーンには、思わず拍手を送りたくなりました。けっして上手いというレベルではありませんが、聞いていて何となく楽しくなる演奏で、特に最後のシング・シング・シングはあまりノリの良くないプロのビッグバンド演奏よりも楽しめます。スウィング・ジャズは演奏者がスウィングしてこそ楽しい演奏になるという見本ですね。 実はこの映画、テレビで放送されたプロモーション番組で出演者達の練習風景を見てからい映画館へ行ったので、メンバー達の上達する様子が画かれていないという不満も起きず、なかば出演者達の学習発表会的な見方をしてしまったところがあるので、純粋に本編だけの採点というわけにいかないのですが、2004年に観たなかでは一番楽しめたので9点です。 この映画、ノリが命ですから、CMで途切れ途切れになるテレビ放映では、ほんとには楽しめないでしょう。また本編だけは上達過程が十分伝わってこないので、映画の見方としては邪道ですが、出演者達の練習風景を事前に見てから本編を観た方が楽しめると思います。DVDのスペシャルエディションに収録されているメイキングは単独の番組としても面白い物なので、機会があれば観ることをお薦めしたいです。  
[映画館(字幕)] 9点(2005-11-20 18:40:12)(良:2票)
5.  スターダスト(2007) 《ネタバレ》 
ロード・オブ・ザ・リングをはじめ最近のファンタジー映画は、ある世界の存亡をかけたような作品ばかりでしたが、この作品ではそんな大仰なテーマはなく、登場人物の行動は、ガールハント、家督相続、若さ獲得といった全くの個人的なちまちました動機からのものばかり。が、そのおかげで無理のないストーリー展開ができたうえに、実に丁寧に伏線を張ってあるし、敵役の魔女が魔法を使う度に若さを失っていくという設定のおかげで主人公に過度な試練がかかることもなく(敵役自体憎めないし)、全体としてとても判りやすくかつ楽しめるお話になってます。また、基本的に登場人物が自分自身のために行動しているので、コメディ仕立てにもなじみやすく、結果、ちょっとブラックなファンタジー・コメディとして仕上がってます。 登場人物の行動がちまちました動機によるもののおかげで壮大な戦いのシーンなどあろうはずもなく、映像的にもわりとこぢんまりとしたものばかりになってますが、そのぶんいろいろなシーンが丁寧に描けているので、見ていて疲れることもなく飽きることもなく見ることができ、ナレーションで語られるエンディングがうまい具合に物語り全体を締めているので、一話完結の物語としての完成度は高いです。 壮大な物語を求める人には向かないかもしれませんが、よくできたコメディーの好きな人、気楽なファンタジーを観たい人にはお薦めの作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2007-11-03 23:17:20)(良:2票)
6.  老人と海(1958)
原作を読んだときには巨大カジキとのやりとりを思い浮かべかなりわくわくして読んだのですが、映画を見ると今ひとつ盛り上がりに欠けます。制作された年代を考えれば映像に関してどうこう言うのは酷というものでしょうし、基本的に小さなボートの上での一人芝居みたいな物なので、仮に現代の技術で作り直しても映像的なインパクトはそれほど増さないような気がします。この映画に限らず、「翼よ!あれが巴里の灯だ」や「太平洋ひとりぼっち」のように狭い空間での一人きりの世界は、本だと想像をめぐらせながら読むことが出来ておもしろいのに、映像として見せられると映像の具体性に引っ張られて想像の世界が広がらず、どうしても単調な印象しか残らなくなってしまいます。おまけにスペンサー・トレイシーの釣り糸を手繰る仕草がとても巨大魚を相手にしているようには見えないところも、のめり込めない要因の一つです。ですが、長時間にわたる格闘の末に訪れるちょっと物悲しい結末のおかげで、見終わった後はちょっとした感傷に浸れます。
[地上波(字幕)] 7点(2006-03-04 00:43:41)(良:1票)
7.  日本のいちばん長い日(1967)
この手の映画は点数をつけにくいんですが、是非多くの人に見て欲しいという願いを込めて9点です。こんな映画、いろいろな意味で現在では作れないでしょう。娯楽性はほとんど無いですが、ある意味、現在の日本の第一歩となった1945年8月14~15日玉音放送の録音版を巡る陸軍を中心としたさまざまな人々の動きがドキュメンタリー調に画かれているので、是非、すべての日本人が一度は見て欲しい作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2005-11-27 23:01:35)(良:1票)
8.  世界最速のインディアン 《ネタバレ》 
こんなに単純に心温まる映画は久しぶり。全般にほのかなユーモアがあふれ、あのアンソニー・ホプキンスが単なる夢追い爺様なら他の登場人物も皆いい人。最近の映画に慣れていると、どんな痛い目に遭うのかと思った次の瞬間、単に善意が降り注ぐだけ。ある面、完璧なファンタジーですが、実話ベースなので、夢追い人が夢を叶えるには、こういう幸運も必要だったということでしょう。一応バイク乗りでレースも好きな人間にとってはもう少し速度を出すための苦闘を描いて欲しかったのと、あまりにファンタジーになってしまったのがちょっと減点ポイントですが、それでも8点献上です。 ちなみに、この主人公が出した記録がいまだに破られてないのは、単にこのレギュレーションのバイクが現在は走ってないからでしょう。メーカーが本気になって挑戦すれば、タイヤ駆動の限界値記録が達成されるのは間違いないです。
[映画館(字幕)] 8点(2007-02-17 20:44:33)(良:1票)
9.  ゴジラ FINAL WARS 《ネタバレ》 
なんだかんだ言っても怪獣映画が大好きなものにとって、なんとも評価の難しい映画です。「ゴジラ対ガイガン」で愛想を尽かしたものの、84年のゴジラ以降また見始め、ゴジ・ハムでは映画館に行きたいながら、ハムが嫌で行かなかったおじさんにとって、久しぶりの単独上映。おまけに最後のゴジラということで、期待に胸をふくらませて映画館に行ったのです。が、始まった途端に嫌な予感が・・・。話が進むにつれ、あの忌まわしき昭和40年台のどうしようもない雰囲気が。ミニラが出てきて軽トラに同乗、で、あの結末・・・。小学生の時に感じたのと同じ失望感が思いっきり沸き上がりました。で、この失望感だけで採点すれば間違いなく1点ぐらいなんですが、恐ろしいことにこの馬鹿馬鹿しさになぜか惹かれるものがあるんですよ。でもこんな映画に高得点は付けたくない自分がいて、葛藤の末3点です。 
[映画館(邦画)] 3点(2007-02-20 02:21:10)(良:1票)
10.  シムソンズ
コーチの設定をはじめ「クールランニング」のカーリング版だなあと思って観てましたが、制作段階で「「スウィング・ガールズ」と「クール・ランニング」を足して2で割ったような映画にする」ということだったそうです。まったくの素人が練習を重ねて大舞台にたつという物語としてきわめてオーソドックスな展開だし、メンバー4人のキャラ設定や訳ありのコーチもよくあるパターンで目新しさはないものの、安心して観られる出来です。カーリングのルール解説や作戦の説明がうまく盛り込まれているし、シート整備の様子もさりげなく挿入されていて、カーリングになじみのない人でも十分に楽しめるでしょう。モデルになった4人のメンバーのうち2人は今回のトリノ大会にも出てるそうなので、予選期間中(今日の時点では予選突破はきつそうなので)に観に行った方がより楽しめるかもしれません。ほんとうは7点ぐらいですが、毎日のようにオリンピックのカーリング中継を目にして盛り上がっているので1点おまけです。
[映画館(邦画)] 8点(2006-02-19 15:14:51)(良:1票)
11.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
先が見え見えのストーリー展開ですが、素直に良いなと思える映画。主役二人を優しく導くホテルの支配人さんが良い味付けになってます。現代版「マイ・フェア・レディー」というだけあって、「マイ・フェア・レディー」を思い起こさせるシーンがうまく組み込まれているのもいいですね。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-16 23:31:54)(良:1票)
12.  いぬのえいが 《ネタバレ》 
アニメから始まってドタバタ調のミュージカルシーンでいったいどんなことになるんだろうと思っていたら、ポチを一つの柱として、コメディやしっとりした話が繰り広げられ、ポチが死んだところで少しホロッとさせられた程度普通に面白く見てました。が、「ねぇ、マリモ」という字幕が出た瞬間、これは泣かせに来たなと思い防衛体制をとったのですが、美香の視点→マリモの視点、最後に美香の一言という波状攻撃には完全に撃破されてしまいました。こう書くと、一見「マリモ」に集約されてしまいそうですが、それ以前の各エピソードの積み重ねが見事にボディーブローのように効いていて、その積み重ねがあってこその「マリモ」です。 DVDを購入して「マリモ」だけ見ると意外と平気だったのですが、改めて全編通してみるとやはり泣かされてしまいました。 この映画、オムニバス形式になっていますが、最初から通してみるべき映画ですね。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-23 23:02:05)(良:1票)
13.  上流社会
昔からテレビ放映を何回も見て名画座で見て最近はDVDを買って見ているお気に入りの作品です。基本的にお気楽コメディーでなんのひねりもないうえに、他のMGMミュージカルと違いまともなダンスシーンがないのでずいぶんと雰囲気の違う出来ですが、歌唱力と演技力を兼ね備えた出演者がそろっているので、音楽付きコメディーとして十分楽しめます。ビング・クロスビー、サッチモ、シナトラにグレース・ケリーがうまい具合にからみ、ほんとにソフィストケイトされた作品になってます。まあ、後に何も残りませんがこういう洗練されたお気楽ミュージカルコメディは貴重です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-07-09 00:57:10)(良:1票)
14.  ゴジラ(1954)
後の怪獣映画を観ると、この作品は正に偶然と奇跡の賜だったのかもしれません。レベルの低い特撮技術のなかで、いかにそれらしく見せるかの工夫と、着ぐるみが重すぎて素早く動けなかったことがもたらした、ゴジラのスケール感。そして、居丈高に反戦・反核を唱えていないのに、作品全体から伝わってくる平和への思い。これがすべて意図されたものだったら、その後のゴジラシリーズももっと違った展開があったのかもしれませんが、その後の作品を見るにつけ、本作が如何に奇跡的な出来だったのかと思いを新たにします。日本映画としては奇跡としかいいようのない本作に対し迷わず10点献上です。
[映画館(邦画)] 10点(2006-12-23 02:10:01)(良:1票)
15.  太陽(2005) 《ネタバレ》 
日本でもアメリカでも作れなかった映画。ロシアだからこそこんな映画が作られたのでしょう。おそろしく淡々とした展開なのにくわえ、終戦や人間宣言の具体的な場面を描かないので、劇中の昭和天皇の発言並みにこの映画の真意が判りにくいのですが、最後のシーンで、神格化されたほんとは普通のおじさんだったかもしれない男性の苦悩とを描くことが目的であった事が鮮明となります。人間であることを宣言して得た救いと、その人間宣言がもたらした代償。世界の人々に昭和天皇についての理解を深めてもらうには良いきっかけになるかもしれません。が、日本人にとって、この映画の評価はとても難しいのではないでしょうか。おまけに、イッセー緒方の演技は昭和天皇を良く再現しているのですが、どこか笑いものにしているのではないかとも思え、見る人の立場・考え方でかなり点数は変化しそうです。それほど面白いというわけではないものの、一度は見ておいて悪くはないかなということで6点です。
[映画館(字幕)] 6点(2006-12-16 23:01:12)(良:1票)
16.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 
前作に続いての昭和30年代前半テーマパーク映画です。地方都市だったら昭和40年代初頭までは残っていたような町並みと人付き合いの良い面だけを再現して、当時を体験した人には良い思い出話、知らない人には過去へのあこがれをかき立てる作品でしょう。今回は茶川エピソード等のエピソードに重点を置いているので、前作ほどのテーマパーク映画性は低下してますが、それでも美化された当時の雰囲気を味わい、その中で繰り広げられる人情物語を楽しむには十分な出来です。ちょっと気になったのは、物語では4ヶ月後からのお話になのに2年後の製作なので、子役が大きくなっていること。この作品単体でみればまったく問題は無いんですが、前作を覚えていると、一平はまだ許容範囲ですが、淳之介はえらく背が高くなっているし声変わりが始まっているしで、ちょっと厳しかったかな。あと、画面合成の粗が見える場面がけっこうあったのも残念な点。せっかく背景をあれだけ丁寧に再現しているんだから人物との合成はクロマキーの縁取りが見えないようにして欲しかったですね。いろいろ不満は残りますが、素直に見ればけっして悪くない出来です。 本編の方は前作に比べるとやや劣るかなという気もしますが、冒頭に思わぬサービスシーンが。せいぜい2階建ての木造家屋の町並みを蹂躙していく様が、現代のデジタル技術と昔の映画風にわざと粗した画面のおかげで、史上最高のゴジラ映像として見られます。映画館を出るとき周囲から、あの技術でゴジラ映画を作って欲しいという会話がちらほらと聞こえてきました。考えてみればゴジラが無理なく映画上で暴れ回れるのは昭和30年代までなんでしょう。科学技術が発達し(高層ビルの建ち並ぶ現代では何をやっても嘘くさくなってしまいそうです。制作者の意図はわかりませんがゴジラもまた昭和30年代の郷愁の対象なのかもしれません。昔のゴジラファンとして1点プラスで8点献上です。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-04 00:28:24)(良:1票)
17.  イースター・パレード 《ネタバレ》 
数あるミュージカル映画の中でこの映画のラストシーンが一番好きです。タイトルが「イースター・パレード」のとおり、ストーリーのすべてが最後のシーンに集約されていきます。フレッド・アステア、ジュディー・ガーラーランド、アン・ミラーが繰り広げるミュージカル・シーンに引き込まれ、典型的なボーイ・ミーツ・ガール物のストーリーを楽しみ、最後にイースター・パレードのデート・シーンで締めくくり。見終わってほんとに満足感に満たされる作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2006-02-23 23:19:23)(良:1票)
18.  ヒトラー 最期の12日間
見た後は何ともやりきれない気持ちで、私も含め観客の表情も沈鬱なものでした。この映画、ドキュメンタリー・タッチで淡々と進んでいきますが、戦後60年特集として制作された各種ドキュメンタリーとは明らかに一線を画すものであり、また、一般的な映画でもなく、とても他の映画と同列で採点すべきものではありませんが、敢えて点数を付けるとすると10点しかないでしょう。ある面「日本の一番長い日」のドイツ版とも言えますが、本作品は人物の心理描写がきっちりされており、戦争が人を変えるのではなく、人の心の弱さが狂気を招き、その狂気が戦争をより悲惨な方向へと推し進めていくことが明確に描かれている点ではるかに優れています。 娯楽性のかけらもなく見てつらいだけですが、是非多くの人に見てもらいたい作品です。
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-02 00:25:18)(良:1票)
19.  ラブソングができるまで
妙なひねりや雑味のないボーイ・ミーツ・ガール物の王道を行くような映画です。ともすればベタでありきたりといった批評をされそうですが、これだけきっちりと直球勝負の作品は変に社会性を折り込んだ作品より、単純に楽しめて良かったです。主要登場人物は基本的に皆いい人。見ていてほんとほのぼのとした時間を過ごせました。ヒュー・グラントが老け過ぎな気はしますが、設定を考えればいいんでしょう。ドリュー・バリモワも適役で、主演二人のコンビネーションの良さが、ラブコメの王道を改めて認識さてくれます。
[映画館(字幕)] 8点(2007-04-21 23:41:19)(良:1票)

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