21. あるいは裏切りという名の犬
ダニエル・オートゥイユ、なんでここまで耐えなければいけないの!と思わず言いたくなりました。それにしてもジェラール・ドパルデュー、めちゃくちゃ嫌なやつです。そう思いながら見ていたということは、映画を楽しんでいた証拠かなと思います。ダークなハードボイルド好き必見です。 [試写会(字幕)] 7点(2007-03-07 01:08:29) |
22. あらしのよるに
《ネタバレ》 はじまって10分くらいで話が見えてしまいそうで、しばらく我慢してみていたけど、意外と面白かったです。前に「手紙」を見たときに沢尻エリカがあれほどまでに山田孝之を追い掛ける理由がわからなくて映画にはいれなかったので、この映画もなぜ2匹が惹かれあうのかが気になっていたけど、きちんと描かれていたので良かった。メイのしゃべり方が多少気になったけど、成宮は難しい役柄を頑張っていたと思う。吹雪のシーンで「生き残るために僕を食べてくれ」は漫画「ジャングル大帝」のヒゲオヤジとレオと同じシチュエーションですね。吹雪のあとの楽園のようなシーンは疲労したメイの妄想だと思ってしまいました。その方が見応えがあった気がする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-20 03:40:08) |
23. ある子供
《ネタバレ》 自分の赤ん坊を売り払い、妻に警察に連絡されたら言い訳に「自分の子供じゃない。妻が浮気したいがために嘘をついた」と弁明。仲間の子供たちに窃盗させたり、お金を借りまくって逃げてたり、ブリュノの甲斐性なしぶりはすごすぎて、関わる人の方が愚かに見えてしまうほど。なのに不思議と嫌悪感を感じなかったのは、甲斐性なしなりに生き抜くすべを持って行動しているからかもしれない。持ち物をなんでも金に換えるし、変な意味で生活力がある。ラストで警察に捕まった子供の代わりに自首して、面会に来た妻と頭を寄せて泣き合うけど、ブリュノは刑務所をでたら、また同じことをしそう。こんな男に惚れたら女はたいへんだろうな。映画は登場人物に距離を置いて描いている分、いろいろな立場に興味を持って見ることができる。同じ甲斐性なしでも「エビちゅ」のご主人様の甲斐性なしより、まだましだと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 04:40:38) |
24. 愛についてのキンゼイ・レポート
《ネタバレ》 キンゼイレポートは知っていたけどキンゼイ博士のことは何も知らなかったので勉強になった。キンゼイの妻役のクララ・マクミレンがいい味を出していた。キンゼイが男にも興味を持ってセックスしてしまったときに怒ったのに、その男と自分もセックスして大喜びするなんて・・・なんか考えてしまう。キンゼイ一家が食事をしながらあからさまなセックス話をするのを見て、むかしのTVドラマ「光る海」や、サザエさんのセックスパロディを見たときと同じ居心地の悪さを憶えてしまった。年を重ねても家族で大らかに話すセックスの話は違和感を感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-13 02:36:17) |
25. 暗黒の恐怖
《ネタバレ》 殺された男が伝染病にかかっていて、そのことを隠しながらの犯人探し。犯人は伝染病にかかったかも知れないとは思いもしないので、逃亡しようとします。スリリングなストーリーなのですが時代のせいか、のほほんとした感じがあります。それでも、限られた時間の中で聞き込みを続けながら犯人に近づいていくのは見応えがあります。若かりし頃のリチャード・ウィドマークがかっこいいです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-22 22:09:11) |
26. アナライズ・ミー
《ネタバレ》 緊張感のあまりない映画でしたが、ところどころの会話が楽しめました。この映画のデニーロと「結婚適齢期」のダイアン・キートンのキャラが似ていて楽しかったです。ビリークリスタルは「Soap」の頃からのファンですが、こういう役は合っているなあと思います。むかしのトム・ハンクスもこういう役柄が出来たのに、いまじゃダメですね。ビリー・クリスタルの子供役のデブで冷めた少年、デニーロの子分のデブ。ふたりのデブがダシをだしを効かせたいい味を出していました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-18 14:38:46) |
27. 悪魔の赤ちゃん
《ネタバレ》 赤ちゃんが怖くなかったので楽しめませんでした。あと、へその緒を食いきって生まれた途端、いきなり人を殺しすぎます。おまけに猫まで殺すし、ぜんぜん好きになれなかった。ベタになってもいいから、多少は赤ちゃんに感情移入できると良かったのに・・。警官が大勢で赤ちゃんを捜しているときに、追いつめた先に普通の赤ちゃんがきょとんとお座りしていたシーンは好きです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-09-22 19:30:38) |
28. 或る殺人
《ネタバレ》 エリントンがさりげなくピアノをひいているシーンがあって嬉しかったです。リーレミックは大好きな女優なのですが悪女役は、少し上品すぎる気がしました。ラスト近くになり父親の疑惑を証言する娘の心情が、そんなに簡単に心変わりするのかなとか思いながら見ていました。売り物の法廷シーンに物足りなさが残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-27 03:55:14) |
29. 愛と希望の街(1959)
《ネタバレ》 貧富の差のある二組のカップルが厚い壁を乗り越えられずに離れていく。昔はこういう話が受けたなあと懐かしく見ました。今ならコメディになってしまうストーリーですが悲劇仕立てです。時代が変わると受け取り方も変わるものだなあと感じさせてくれました。靴磨きや伝書鳩、いろいろな当時の風俗が面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 08:12:08) |
30. 赤い殺意(1964)
《ネタバレ》 今村昌平監督の映画はいまひとつ入り込めないのですが、やはり女性の強さしたたかさを描かせたらすごいなあと思いました。春川ますみが、ちょっとボケているけど大地にしっかり足をつけているよな、いい味を出しています。それにしても印象的だったのは春川ますみの旦那の愛人役の女性が、春川ますみの浮気現場を押さえようと執念で追いかけ続けるシーン。電車が止まるような吹雪の中を追い続けるのは無理がありすぎだけどすごい・・というかコメディのようで笑ってしまった。漫画的です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-09 07:42:12) |
31. アウトサイダー(1983)
《ネタバレ》 まったくと言っていいほど入り込めなかった。ロミオとジュリエット、ウエストサイド物語を例に出すまでもなく、対立する不良グループと敵側にかわいい女の子。不良だけど本当はみんないいやつで火事場で子供を助けて、その時の火傷で死んでいく少年。ここは感傷的な気持ちになるシーンだろうなあと思ってみていた。少年が死ぬ前に「いつまでも黄金でいろ」って、死ぬ前に言う言葉でしょうか。ベタベタでジョークみたいに思えます。特殊な色合いの映像とスティービーワンダーの曲は良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-04-26 00:07:21) |
32. 網走番外地(1965)
やっと見ることができました。今までどこがいいかわからなかったけど、健さんがダサかわいくて素敵です。寒いから抱き合って暖まろうと迫られてキスされそうになるところ笑えます。ところところにはいる健さんの挿入歌も真面目でおかしく感じました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-27 03:01:26) |
33. アビエイター
《ネタバレ》 最初のうちは面白かったけど、どんどん退屈になってきて,早送りしたいと思いながら見終えました。ケイト・ブランシェットは上手で、うまくキャサリーンペップバーンらしさを出してはいますが、わざわざこんな役でオスカーを取らなくても他にいろいろあったのにと思ってしまいました。ディカプリオはどんどんトム・ハンクス化してくるようで残念です。わざとなのかもしれないけれど、描かれたリッチさに退屈さと飽食の悲しさを感じました。残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-03-17 05:06:44) |
34. アンナとロッテ
《ネタバレ》 子供の頃に孤児となった双子の姉妹が辿ったそれぞれの人生を第2次世界大戦に巻き込まれていくヨーロッパを舞台に淡々と描いています。戦争を双方の立場で中立に描いているので、その悲惨さがリアルに伝わってきました。ずっと姉を許せなかった妹が本当に許せなかったのは自分のことだったんですね。誤解されて生きていくことの苦しさ、許すことができないまま生きていくことの辛さが伝わってきました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 11:36:24) |
35. 穴/HOLES
《ネタバレ》 面白かったです。いじめや嫌がらせがあってもディズニーらしく適度で、みんな精神的に汚れていない感じなのもディズニーならではだなあと思いました。過去の話をからませてラストに結びつけるところも分かりやすくて良かったです。清楚な教師が復讐のためにいきなり人殺しの強盗になってしまうのもかっこいい展開だと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-07 23:49:08) |
36. アマロ神父の罪
いままでガエルの出てくる映画を見ていて、はじめてミスキャストかなと思った。ガエルの落ち着かない感じの演技がこの映画では生かされないし・・。映画の内容自体もありがちでした。 5点(2004-10-22 19:55:51) |
37. アイ,ロボット
CGもすごいし、ウイルスミスの些細な癖や行動も面白いんだけ、彼のトラウマがいまひとつピンとこなかった。自分を助けたロボットを嫌悪するには動機が弱いのでは?鉄腕アトムでロボット3原則を知った世代ですが、アジモフの小説はロボットに対する愛情が溢れていますが、そこもあまり感じなかった。「私はロボット」やその他の小説をどのように映画に挿入しているのか、ちょうど「アイ・ロボット」が再刊されたし、ひさびさに読み直そうかと思いました。 5点(2004-10-01 21:24:17) |
38. アダプテーション
《ネタバレ》 「アモーレス・ペロス」と並ぶ衝撃的なクラッシュシーンにトラウマになりそうです。主題になっているオーリアンの本は小説なんでしょうか?サイトによってはノンフィクションとなっているので悩みます。どこまでが作り話なのかの境界線が微妙でいいです。 6点(2004-09-23 02:05:42) |
39. ANA+OTTO/アナとオットー
《ネタバレ》 アナがオットーを死んだ父親の生まれ変わりだと思うあたりから、期待してみていたんだけど、後半に進むにつれて「君の名は」(古いですね)のようなベタさ+センチメンタル。 北欧の雰囲気がいまひとつ。前半、期待してしまっただけに後半はがっかり。アナの母親のキャラは魅力的。 5点(2004-09-19 07:10:58) |
40. アバウト・ア・ボーイ
どうもヒュー・グラントが苦手で「ラブ・アクチュアリー」があまりにつまらなかったので、今回も期待せずに見たのですが、予想に反して面白かったです。主役の少年と母親とのからみ、人生についてつぶやくシーン、ヒュー・グラントもなかなか良い俳優じゃないかと認識を新たにしました。 7点(2004-07-24 12:40:15) |